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トワイライト”裏”業務日誌 2007年9月・10月
9月2日
 大変ご無沙汰している間に、気付いたら9月です。
 なんで、こんなに日誌に穴を空けたのかというのは解決後に触れるとして、今日から「ある商品」の長期テストを実施しています。
 どんな商品かというと、いわゆるバッテリーの劣化の大半の原因である「サルフェーション」を防止するだけでなく、除去する目的の製品です。
 このサルフェーションというのは、ケータイのバッテリーのメモリー効果とは理屈は違うものの、同じように充放電を繰り返していると、段々バッテリーとして電気を蓄えたり、充電する際の能力が低下してしまう、バッテリー内部の電極の化学変化なのです。
 最近は、ガソリンだけでなく、鉛までの相場が高騰しているので、(マトモな)バッテリーは、ずっと価格上昇していて、輸入モノの安売り用バッテリーが目立つのは、皆さんもお気づきになっているかも知れません。
 そういった安売りの類のバッテリーは、内部ショートだとか、電極の脱落などで意外と早期に使用不能になるケースが決して少なくなく、ウチでも「エンジンが突如かからなくなった」と要請があって、救援に行くと、こういう原因でバッテリー交換というケースは頻繁に見受けられるのです。
 こういう、品質に難のあるバッテリーは別として、国産でも十分な品質を保持しているバッテリーでは、多くの場合、さっき触れたようなバッテリー内部の損壊による寿命よりも、圧倒的に多いのが、サルフェーションによる充電・蓄電能力低下によるトラブルなのです。
 このサルフェーションは、いわゆる”バッテリーの老齢化”のようなもので、避けられないとこれまで言われてきて、補水時に化学剤を注入する事で、老齢化を若干遅らせるという、人間でも最近流行の「アンチエイジング」みたいな作戦は存在するけど、それはあくまでも3年で寿命を迎えるのを3年半に延長するレベルのもので、決して積極的な”若返り”の秘薬ではないし、密閉されている構造の高性能(高価格という意味でもある)シールドバッテリーには使用できないという問題もあるのです。
 そういう実情を抜本的に解決させるために、バッテリーに高周波微弱パルスを与える事で、電極に付着した硫酸鉛を除去しようというのが、今回テストを開始した商品なのです。
 
 こういうタイプの商品は、今回テストする商品以外にも存在しているので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れないんだけど、効果を発揮するための理論がいい加減なものや、理論はOKでも、設計に無理があるものなどが少なくないのです。
 そういう事もあって、安心して使っていただけるものを販売するというコンセプトのウチとしては、取り扱う前に十分な検証を行いたいと考え、その趣旨を理解してもらった日本代理店から、測定用のテスターなども借り受け、今日からのテスト開始になったというわけなのです。
 
 幸いな事に、ウチの車が、バッテリー交換後、そろそろ4年になるし、色々な電気負荷をかけている関係で、今年の冬前には交換が必要だと考えていたため、格好のテストケースになるのは間違いないのです。
 このサルフェーション除去による、バッテリーの若返りの結果が、十分に良好な結果になれば、小型車でも、ある程度のサイズのバッテリーを装着している車であれば、バッテリーを交換するより、この製品を装着したほうが、その時に使う費用が多少安く済みと思うし、その後の寿命も長くなるので、決して損ではないと思うし、何よりバッテリートラブルが起こる頻度が下がるというのは、費用以上に安心感が大きいと思うのです。
 さらに言えば、バッテリーを交換することで、かならず直面する鉛のリサイクルや、バッテリーの内容液(希硫酸)などのリサイクルや破棄による環境への負荷を軽減できれば、元々車を運転する事で、大いに環境への悪影響を与えている、我々ドライバーにとっては、せめてもの罪滅ぼしになるという考え方もできるのです。
 そういう、本質的な理論としては良い商品なので、「安心して使えて、効果がある事」を実験で確認しはじめたので、その結果によって、取り扱い商品として掲載する事になるかも知れません。
 このテストは、また途中で触れようと思うけど、他に「定期的にチェックを実施する際に、時間を確保していただける」、実験台になりたい方(笑)がいらっしゃれば、ご連絡ください。
 ちなみに、乗用車のための商品というイメージで読まれた方が多いと思うけど、コストパフォーマンス的には、大型トラックやバス、船舶など大型で高価なバッテリーを使用している車や、バッテリーで駆動しているフォークリフトを使用している(会社)などのほうが、投資効果は大きいので、そういう環境をお持ちの方も、関心をお持ちになると面白いと思います。
 
 とまぁ、久々に珍しく、車の真剣なネタの日誌でした(爆)
9月4日
 今日のラストの対外的なオシゴトは、ナビの修理品が完成したので、それの取付でした。
 この修理品のナビが、実にお客さん泣かせのナビで、昨年11月に購入してもらったのに、直後に故障するわ、その対処としてメーカーから商品交換を提案してもらったので、新品と交換すると、その新品が最初から動作しなかったという、お客さんを唖然とさせるような経緯があったナビなのです。
 もちろん、世間で”故障”と判断されているものの中には、作業者のミスなどが原因になっている事も実は少なくないのは経験的に知っているから、そういうチェックもキッチリやったんだけど、やはり悲しい事に、その交換品の新品は不良品だったのです。
 そこで、メーカーのサービスと総力を挙げて対処し、新しいナビの不具合部品を特定し、交換部品を入念にチェックした後に交換して一応解決したんだけど、そのナビが、また別の不具合で入庫していたのです。
 取付上の問題が無かった場合、ちょっと詳しい方であれば「その機種、欠陥なんじゃない?」と思われるだろうけど、その後販売した同じ機種ではノントラブルなのです。
 こういう時に、こんな表現をしたくは無いけど、客観的に言うと、確かに「当たり」ではない機械だったと言う事になるのかも知れません。
 軽はずみに「当たり」や「はずれ」というべきでないのは承知の上だけど、ある程度の数を扱うと、かならずそういうバラツキがあるのを感じるのは、業界が違っても、似た立場の方であれば実感されていると思います。
 こういう商品に当たった場合、販売店の担当者としては、正直、対応が大変になるので、よく耳にする話として、そういう状況になると、すぐに腰が引ける店員が多いそうだけど、オレとしては、せめてもの罪滅ぼしとして、対処する工数を考えると、明らかに赤字になっても、できる手は打つ事にしているのです。
 1つ、救いがあるのは、ウチの修理依頼先(メーカーのサービス担当者など)は、そういう時に、オレが「オマエらどうしてくれる!お客さんは大爆発じゃ。責任取れ」みたいな事を一切言わず、「責任追及じゃなくて、原因究明のために、一緒に努力する」という姿勢を徐々に理解してもらっているので、ホントは販売店やお客さんに隠しておきたいというような、実態でも情報開示してくれるのです。
 それによって、じゃ、何がお客さんにとってベストになるのかを考えて、それを実行する際に、メーカーとして難しい部分をオレがどうやってフォローすればいいかという事を考える事ができるのが、他の販売店よりも、メーカーサービスとしても、やりやすい(良い結果を生み出しやすい)理由なんだそうです。
 
 というワケで、このナビを買ってもらってから、その後の故障などの対処の総計時間は、かなりの累計時間になってしまったけど、ここで打ち止めにしてもらいたいと、取付時にナビに願った(ナビに無言の圧力を加えた?)、今日の1コマでした。
 
 ちなみに、実は、皆さんもご自身や、周辺の方をウォッチしてみて、薄々感じられているかも知れないけど、今回のように個体差によるトラブルが生じてしまう製品があるだけでなく、実は、特定の人に、故障が続発するという真相があるんだけど、どんな人が、そういう傾向を持っているかは、ここではナイショにしておきます(笑)
9月6日
 台風9号が勢力を落とさないまま上陸しそうな様子です。
 コース上に住まわれている方は、十分に注意してください。
 また、業務連絡を許してもらうならば、コース上ではなくても、広島から見た場合に、コースを横切った先に(関東は言うに及ばず、東北、北海道に)お住まいで今日、明日出荷予定の商品をご注文の皆様は、商品の到着に遅延が生じる可能性がある事をご容赦ください。(個別に、判明している状況についてはご案内します)
 
 さて、台風に限らず、豪雨によって冠水した道路を走る車の映像を放映するのが、こういう状況のテレビでのお約束の1つになっているのはご存知のとおりです。
 その光景をみて、「車って、少々水が深いところを走っても大丈夫なのか」とお考えの方に、是非気をつけてもらうために、注意ポイントを書いてみようと思います。
 ボディのフロアには、ゴムパッキンの栓(グロメット)がいくつかあって、その密閉度が高ければ、実際のところ、多少の深さの水に入っても、水が侵入する事は無い場合もあります。
 エンジンが空気を吸い込む吸気口まで水が浸かると、人間で言うところの水を飲み込んで溺れるのと同じ状況になるのは、どなたでも想像できるのではないでしょうか?
 吸気口は、エンジンルームのレイアウトによって異なるものの、地上高でいうと60〜70cmくらいは確保されているケースが多く、その深さまでなら水の中を走っても大丈夫ではないかと想像されても不思議はありません。
 実際に、クロカンの一部車種では、川に入るために、吸気口の高さを高くするための、煙突みたいなキットが用意されている車種もあるのです。
 
 ところが、意外に浅いと思う深さで立ち往生するケースも、実は少なくないのです。
 エンジンの下側部分が浸かったくらいでは、エンストする事が少ないけど、実はマフラーの排気口がポイントになるのです。
 皆さんがお持ちのお車のマフラーの排気口の高さをよ〜く見てください。
 改めてみると、意外に低く20〜30cm程度である車も少なくないはずです。
 その排気口からは、当然のように排気ガスが出ていて、テレビ映像でも、明らかにマフラーが浸かっている車が走行しているシーンは、非常によく見かけるはずです。
 しかし、このシーンを見て、「あぁ、やっぱりマフラー程度の高さなら大丈夫なんだ」と思うのは、大変危険なのです。
 というのも、マフラーに流れ込もうとする水圧を押しのけて、排気ガスを出せるだけの排気ガスの圧力がある状況であれば問題ないんだけど、水圧が高くなるか、ガスの排圧が低くなると、マフラーの(サイレンサー)の中に、水が入り込んでしまい、ガスを排出できないためにエンジンが停止する事が少なくないのです。
 しかも、エンジンが停止したら、ガスの排圧はゼロになってしまうので、さらに怒涛のように水が入ってきて、とても排気ガスを排出する事なんて不可能なため、まず間違いなく、水の中に浸かったままではエンジンを再始動する事はできなくなるのです。
 特に、AT車の場合、エンジンがかからない限り、前進する事はできないので、水の中でエンスト=アウトという事になるのです。(MTは、セルが冠水でショートせずに回る状況であれば、ギアを入れてセルを回せば、多少前進できる可能性が残されています)
 これらを要約すると、例え20cm程度の深さであっても、水の中には入らないようにするというのが大切で、水位が浅いと思って突っ切ろうとしたら、意外と深くて30cm以上あるのに気付いた場合に、ドキッとしながらアクセルを緩めるのは排気ガスの圧力を下げるだけでなく、速度が落ちるので、ボディが水を左右に掻き分けてマフラー周辺の水位が下がっているのを、高くしてしまうため、マフラーに水が侵入して、エンスト、エンジン再始動不能という事になり、とても危険なのです。
 したがって、そのままアクセルを開け気味にして水の無くなるところまで走り切るのが、最悪の状況を未然に防ぐ方法なのです。
 心理的には、そういう状況でヒヤッとした瞬間にアクセルを開けるというのは結構難しいので、これは知っていないとなかなかできないのです。
 
 ただ、アクセルを開けることで、その先が途方も無く深い水位まで冠水していたため、本当に深いところまで車が入って止まってしまうということも、道路の構造を熟知していない場所では、当然あり得るし、ドアの半分くらいまで水に浸かると、なかなか外部の水圧でドアが開かなくなり、人間の脱出さえ困難になるという、本当にシャレにならないケースも考えられるので、やはり「君子危うきに近寄らず」のように、「愛車冠水道路に近づけず」というのが重要なのは、これでお解かりだと思います。
 補足すると、車内への浸水は、機密性がよい車でも、エアコンの水抜きホースの位置によっては、結構浅い水位の道路を走っても、水抜きホースから逆流して、助手席の足元の上部から、水が漏れ出したというような事もあるので、やはり「愛車冠水道路に近づけず」が大切なのです。
 ま、水を切って走るのが、カッコ良い気がするのは解りますが、その瞬間の快楽が、とても大きなトラブルを招くのです。
 以上、昔は、結構突っ切っていた新枝の説得力の無い?アドバイスでした。 
9月12日
 幸か不幸か、仕事だらけのマジメ一筋の怒涛のような3日間を過ごし、少し浮世離れしていると思いながら帰宅し、出荷の準備をしていると、皆さんもご存知のように総理の辞任が報道されていました。
 最近、巷であふれている表現として、ちょっと悪い状況でも「サイアク〜!」という言い方を、よく耳にすると思うんだけど、ホンマに色々な意味で、古来の日本語からの適切な表現として、最悪の対応を繰り返し、最悪のタイミングで放り出したと言っても過言ではありません。
 野党の議員だけでなく、内輪からも厳しい指摘があるだけでなく、「40年議員をやっているけど、こんな事は初めてだ」というような古株の議員のコメントが、年数は違っても、幾人からも聞かれるのは、それだけ最悪の状況だという事を議員も感じているという事の証左に違いないけど、そりゃそうです。
 非常に似たケースとしては、戦前の近衛文麿総理の辞任の時以来と言っても間違いないので、当然40年はおろか、66年ぶりの椿事なのです。
 この近衛総理も、第一次内閣を発足させた時には、46歳で総理に就任した事、藤原家の5摂家の最有力である近衛家の当主という良い血筋である事などで、国民にも大変な人気があり、「青年宰相」と呼ばれたのに、結局決断力が乏しく、閣僚の言に依存し、第三次内閣の最後の、最も性根を据えて決断するべきタイミングに放り出してしまったという、悲しいかな非常に安倍政権と酷似しているのです。
 空気が読めないくらいならまだしも、所信表明の直後に放り投げるのが政権というのでは、あまりにもシャレにならないし、当然政治生命はアウトとしか言いようがありません。
9月17日
 皆さんは、朝夕やや過ごしやすくなり始めた連休を楽しんでいますか?
 オレは、中秋の名月(旧暦8月15日)を、どこで撮影しようかと考えながら、コーヒーを楽しんでいるという小市民的時間を過ごしています。
 去年の中秋の名月は、純粋に満月のみを撮影したんだけど、今年は、是非何かを絡めた撮影をしようかと考えていて、ススキ&山の稜線との組み合わせか、別荘(オレが所有しているわけではありません)を絡めた作戦にしようかと考えています。(大食いのオマエの事だから、おはぎと一緒じゃないのか?という突っ込みはナシです!…笑)
 今年の旧暦8月15日は、9月25日なので、まだ天候はサッパリ予測できないけど、翌日が5時半起きのハードスケジュールであっても、ちょっと楽しみなのです。
 楽しみと言えば、その作戦を練りながら飲んでいるコーヒーにまつわるネタとして、先日、サイフォンを入手したのです。
 そう、あのアルコールランプでゆっくりと沸かす、あのサイフォンです。
 元々、高校生の頃に学校から帰って、サイフォンでコーヒーを淹れながらクラシックを楽しんでいたという、今の周囲の多くの人にはちょっと想像できない楽しみを満喫していた時期もあったのに、家の建替えとともに、サイフォンが行方不明になったので、その後、そういう楽しみが立ち消えになっていたんだけど、先日安価で入手できたので、接客時に、そして、ちょっとした時間に、本を読みながら、あのゆっくりとした雰囲気と時間を過ごす楽しみが復活したのです。
 皆さんも、何かささやかな”非日常”を楽しんでいますか?
9月24日
 これまで、工場の整備士が時間をかけて実車を見ても原因が解らないのに、お客さんが業を煮やしてオレに電話をかけてきて、電話だけで数分で診断したというような武勇伝?まがいの事をいくつか日誌でも披露しているけど、実際には「百聞は一見にしかず」というケースも結構あるのです(それが当たり前です)
 先日、お客さんから頼まれた部品が入荷したと連絡していたお客さんから、その部品の取付の依頼の連絡があり、その時に「そうそう新枝さん!数日前、バックする時に後ろが暗かったので、降りてみるとバックのランプが消えていたから、それも見てください」と追加の依頼があったのです。
 「ロードスターのバック用のランプって左右に2個あったんでしたっけ?」というオレの質問に対して、「いや、1個ですよ」という返事でした。
 普通、バックランプが1個のケースは、いわゆる左右にあるリアコンビレンズとは違って、バンパーや真ん中あたりに設置されているケースが多いんだけど、ロードスターの後ろのデザインを必死に思い出しても、そんなイメージが浮かばなかったのです。
 う〜ん…、オレってもしかして想像力貧困?って自分を責めながらも、作業日にバックランプもチェックする事を約束し、ちょっと手順を考えていたのです。
 本質的に故障診断手順は別として、経験的な可能性としては、単なるバックランプ用の電球の「球切れ」が圧倒的なので、その可能性が高いことだけ伝えて、準備をしようとしたら、作業する当日は祝日だったのです。
 オレは、もちろん予定が入ってなければ、祝日でも夜でも、何でもありなんだけど、祝日だと部品卸の会社が休みなので、可能性の高い球切れに対応するべく、ロードスターのバック用の電球を1個仕入れておいたのです。(もちろん、予想が外れたら、お客さんに買ってもらう事はありません)
 そして当日、出張作業で到着すると、「ちょっとバックに入れてみてください」ってお願いして後ろに回ると、まずビックリ!
 お客さんが1個だと言っていたバックランプが、ちゃーんと左右のコンビレンズに1コずつ付いていたのです。
 それを見て、「ゲッ!」とオレが思った理由を、この文章だけで解った方は、なかなかなクルマ通です!
 というのも、一般的に球切れが原因だったら、2個のうち1個だけが切れているのです。
 ところが、2個とも点灯しない場合は、球切れよりも、そこに行くまでの経路である配線の腐食や、スイッチ(ミッションにあります)の不具合というようなケースが考えられるからなのです。
 とは言え、「まずは確認しやすいところから、一応チェックしてみるべ」とバックランプの電球を片方取り外してみると、明らかにダメになった電球みたいに、ガラスの内面が黒くくすんでいるのです。
 フィラメント部分がよく見えなかったので、テスターでチェックしてみると、やはり球切れだったのです。
 そこで、反対側の球もチェックすると、これまた球切れだったのです。
 
 さて、問題です。2個同時に球切れになったのでしょうか?
 答えは、Xです(多分)
 
 きっと、片側が先に切れていても、残り1個が点灯しているので、そのまま気付かずに使っていたら、残ったほうも先日切れたので発覚したというのが真相のようなのです。
 その事をお客さんに伝えると、「はっはっは、そうだったんですかねぇ。1個しか付いていないというガセネタを伝えたり、色々すいません」と恐縮されてしまったんだけど、実施には結構ありそうな事です。
 ただ、「バックランプは1個しかない」という誤情報も、実は結果オーライだったのです。
 というのも、「2個あるバックランプがどちらも点灯しない」と聞いていたら、きっとオレは球切れ以外の原因を考えて、電球は1個も用意してなかったはずなのです。
 とりあえず、事前に用意していた1個の電球を交換して、バック片側だけは応急処置できたという、間違いから生まれた良い結果という作業の1コマでした。
 
{今日の教訓}
 世の中、何が幸いするかわからない!
10月4日
 5月から始まった事の1つにイタリアへの輸出があった事は、日誌でも2度ほど取り上げたと思うんだけど、その後どうなったかと言えば、それからも継続的にオーダーをいただいているのです。
 その対象商品も、当初はヘッドライト関連だけだったのが、段々と対象が拡大して、ドライビング関連の様々な商品を輸出しているのです。
 その、わざわざ極東の辺境の地”広島”から取り寄せてもらっている、ある意味奇特なTさん(Tさんと言っても、日誌最多登場のお気楽社員Tさんではなく、イタリアのミスターTさん)から、先日バカンス先で買ったというお土産が届いたのです。
 実は、他のお客さんからも、しばしばお土産などをいただく事があるんだけど、そういう話を、あまり日誌に載せると、直接訪問するお客さんの中で、日誌を読んでいらっしゃるお客さんに、余計な気を遣わせるといけないと思い、お土産などをいただいた方には大変感謝をしながらも、日誌ではあまり触れなかったので、まずこれまでのお心遣いをいただいた皆さんに、改めて感謝をするとともに、海外からの話なので、例外として書こうと思ったのです。
 
 お土産は、地中海の有名なリゾート地であるサントリーニ島の景色をマグネットクリップにした造形物(写真を貼り付けられているのではなく、立体的な造形物)と、同じく景色のパノラマ的なしおりでした。
 
 日本人と違って、長期間のバカンスがあるのは、羨望以外の何者でもないけど、まさか、その時にオレへのお土産の事まで考えてもらっていたなんて、正直ビックリしただけでなく、この5ヶ月間のやり取りが、ビジネスだけでなかったというのを改めて実感したというわけなのです。
 以前、ウチのヘンテコな英語による対応が、なぜか満足という事で、チップという余分に振り込んでもらった差額を、そのまま受け取るのに抵抗があったので竹でできた塗り箸と箸置きを2ペア商品と一緒に送った事もあるので、きっとそのお返しという意味合いもあるんだろうけど、それにしても、まさかイタリアからプレゼントが届くなんて、まさに21世紀は何があってもおかしくは無いという事かも? 
10月5日 個人的に嬉しい2つの優勝!
 2つの優勝と書くと、「どーせ1つは、オマエの事だから巨人じゃろ?」と想像されている皆さん。
 悔しいけれど正解です。
 5年ぶりの優勝というのは、巨人の歴史としては屈辱的な記録でもあるし、個人的に言えば、2004〜2005年という空白の2年間(堀内ファンの皆様すみません)が、無かったら…と思わずにいられません。
 が、途中に去年の再現か?と思わせる恐怖の時期があって小心者のオレでもドキドキしたけど、終わってみればクライマックスシリーズが無くても、最後まで盛り上がったシーズンだったのは、多くのファンが感じていらっしゃると思うのです。
 ところで、そのクライマックス・シリーズだけど、シーズン通じて死力を尽くし戦い、勝利を掴んだチームが日本シリーズに参戦するべきだと思うのは、オレだけでしょうか?
 ちなみに、オレは、巨人が1位になれなくてもクライマックス・シリーズは反対派なのです。
 だって、アレって、タレントをズラッと並べたバラエティなクイズ番組で、最後の問題に1問正解するだけで、大きく差がついていた得点1位を、サクッとひっくり返して優勝するみたいなインチキな雰囲気を感じるのです。
 それじゃ、1位が2位を大きく引き離して独走し始めたら、その時点で興味も観客動員も激減するじゃないかという意見の方もいらっしゃるだろうけど、それなら、まだ前期・後期の2期制にしたほうがクライマックスシリーズよりも納得がいくし、場合によってはセパの2位同士か、セパの中で優勝チーム以外で勝率が高い2チーム(交流戦があるので、両リーグの2位同士とは限らない)で日本3位決定戦を日本シリーズに併設すればいいんじゃないかというのが、オレの考え方なのです。
 やはり、不断の努力を重ねて優勝したチーム同士で日本一を競ってこその日本シリーズだと思うのは、何かおかしいでしょうか??
 
{もう1つの優勝}
 日本ハムではありません。
 今日、オレが講義している学校のスポーツ大会(バレー)が開催されて、下馬評どおり、オレが担当している2つのコースが優勝と3位だったのです。
 多分、このチームは、ここ数年で最強のチームのはずなので、オレもきっと優勝するとは思っていたんだけど、午前の仕事中に、「連勝したので決勝トーナメントに進出決定☆、13時30分から準々決勝があるよ☆」というタレコミ・メールが届いたので、必死に午前に仕事を片付け、午後に会場にパソコン持って乗り込んだのです。
 準決勝は、オレの担当しているコース同士の戦いだったので「血で血を洗う戦いぢゃねぇ」と笑って語りかけてくるので、「これで本性が見れるわ」というと、「本性むき出しで勝ってやるもん!」と言ってました。
 さすがに準決勝は、どちらかを応援するという気にならず、全員のクセをチェックしていたんだけど、決勝では、エンドライン付近に陣取って相手のボールがラインを超えそうな時には、すかさず「アウト」と声をかけてました。
 でも、全員がバレー部出身というわけではなく、シロート同然の選手も含まれているんだけど、こういう大会で不思議な傾向があって、バレーのヘタな選手の一見ヘナチョコ・サーブが、結構サービスエースになるものなのです。
 ウチの選手にも2人、そういうサーブなのに、なぜか相手がミスを連発して、一挙に7ポイントもゲットできたというような、ミラクル・サーブの女神が居たのは、ホンマに面白かったし、その選手もノビノビとプレーできた雰囲気だったのが実に爽快でした。
 と、今日は見る専門だったんだけど、ホンマに久々にバレーやりたい!
10月28日
 皆さんはサプライズは好きですか?
 もちろん、嬉しい事のサプライズ限定の話だけど、特に女性は嫌いな人は少ないと思うのです。
 オレも、そのサプライズのためのお手伝いは、何かと引き受けてきたけど、今回は、オレがビックリさせる主役?だった事を書こうと思います。
 オレが、こちらの本業と一緒に、色々な仕事を依頼されているというのは、日誌をお読みの方ならご存知だと思うけど、その写真撮影での話です。
 ウチのHPの末端に、これまで撮影した内容(ただし、まだ画像は非掲載)などを書き連ねているし、日誌でも触れているので別荘を1年間かけて撮影するという仕事を引き受けているのを思い出された方もいらっしゃるはず。
 その撮影は、元々、「是非1回撮影を〜」という依頼時に、その周りの方が撮影された写真を見せていただき、その写真をヒントに「周囲の四季の変化を含めて撮ればいいんじゃないかな?」と、オレが言い出した事がきっかけになって年間撮影になったのです。
 つい言った事を「是非!」と乗り気になられてしまった当初は、「オレは、とんでもない事を言ってしまったかなぁ」と事の重大さ?に不安な点が多かったんだけど、撮影を続けていくと、どんどんその別荘の控えめな魅力に引き込まれていったのです。(別荘に限らず、撮影は被写体に引き込まれる気持ちは必要です)
 その撮影が一通り終了して、撮影した全ての画像をお届けする事になっていたんだけど、画像データだけでなく、撮影画像の中から選んだ写真を、ちょっとした写真集にして一緒に届けたのです。
 別荘の佇まいや雰囲気から、オーナーの志向というか好みは、ある程度想像できていたつもりだけど、ホントにこういう編集で満足してもらえるのかどうかは、正直かなり不安だったのです。
 そして、サプライズでその写真集が届いて、目を通されたオーナーのご一家が、揃ってとても感動して満足してもらったそうです。(「ただただ感動して…」なんて言われたら、オレのほうが感動です!)
 オレも何度も足を運ぶ事で、その別荘の自然な佇まいは、オーナーの別荘に対する気持ちの表れだと思って、その部分には、オレも大変な共感をしていたけど、その部分を評価してもらうどころか、満足してもらえるというのは、撮影を依頼された者としては、これ以上の賞賛は無いと感じています。
 きっと、舞台俳優が「満場の拍手を浴びると、全ての苦労を事を忘れる」というのと同じだと改めて感じました。
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