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トワイライト”裏”業務日誌 2007年5月・6月
5月4日・5日
{降らない雨に振り回された2日間?}
 当初の予定では、静岡出張中は天気がぐずつくものの、その後、広島では快晴が続くという予報だったのです。
 確かに静岡2日目には雨が降ったけど、出張中の仕事には何の問題もないし、4・5日の天候に恵まれれば、それが何よりと思いながら広島に戻ってきたのです。
 ところが、広島に戻って天候調査してみると、どうも5日が雨になるような状況だったので、ブルーインパルス撮影作戦を、1日繰り上げ4日の練習日に変更したのです。
 往復や基地内での混雑は大変だけど、撮影自体は当日5日のほうが、何かと好都合で、機材も手持ちのバッグにおさまる内容で対応できるので、十分仮に車で行かなくても電車と徒歩にすれば、それらも満員電車に揉まれる程度でクリアできるのです。
 さらに、基地内でしか食べれない?硬くて安いステーキや、同じくパサパサでコゲコゲのハンバーガーも、たまには良いかと思っていたんだけど、雨が降っては、ホントに硬いステーキやハンバーガーのために行く事になりかねないので、4日の前日訓練に行く決心をしたというわけなのです。
 ところが、天候の移り変わりがしだいに変わって、2日の夜の段階で4日の夜からの雨だと言われ始め、3日の朝になると4日も昼前から雨が降ると予想されたのです。
 雨雲の移動が繰り上がっているという事は、4日はダメでも5日に可能性が出てくるので、「ほれ!もっと早まれ!」と思いながら、4日は別の用事を片付けていたら、結局雨は降らなかったのです。
 では、雨自体が無くなったのかというと、さにあらず…やはり5日は朝から雨で、時には雷雨にもなるので屋内での予定がオススメとまで予報されていたので、「こりゃ、今回は縁が無かったとあきらめよう」という事にして、5日にゆっくり目覚めたけど、まだ降っていないわ、雲も厚くないわ、実は未練タラタラ(笑)で、念のために天気をチェックすると、朝からの雨が遅れて12時以降が雨になっていたのです。
 ブルーの演技は、基本的に13〜14時スタートなので、結局はアカンかぁ〜と自分を納得させていたんだけど、12時過ぎても(少なくとも広島では)雨が降らなかったどころか、瞬間には薄日まで差しているのです。
 ははは…こりゃ、マジに天気に2日間振り回されたわ(涙)と、天を呪いながらも「飛んだと言っても、きっと雲が多いので垂直系の課目はキャンセルだったし、白だけのスモークは、雲が厚いとキレイには撮影できないもんね」と、精一杯の強がりで自分をあきらめさせたGWの終わりでした。(女心と”春”の空もコロコロ変わるようです)
 というワケで、月末の美保か来月初めの防府北で作戦を練り直します。
5月6日
 スタンディングコースターの事故は、心が痛みます。
 きっと皆さんも同じ思いだと思うけど、ニュースとしての報道とは別に、その犠牲になられた方と、その周囲の人には、色々なドラマや人生があり、それを含めて、当事者としては事故を受け止めるのはなかなか容易な事ではないというのを、オレは自分の経験で痛感しているので、今回の事故に限らず、いつも痛感しているのです。
 報道として、事実を多くの方に周知するというのは、当事者としては、そっとしておいて欲しいと願う方もいらっしゃるはずなので、全て望ましい行為とは言い切れない側面があるのも実情のはず。 しかし、公の利益のために報道しなければならないという正反対の側面も否定できないので、こうして色々な事件は騒がしいほど報道されていても、ある意味許容されている部分があるわけです。
 そうした報道を耳にする我々としては、せめて関係ないヨソの話として聞くのではなく、その事故や報道から、当事者のように学ぶ姿勢を持つ事で、本当の意味での再発防止・抑止に繋げていき、報道によりかき乱される被害者周辺の人の事故とは別に生み出されてしまう苦しみを意味ある事にする努力が、せめてもの恩返しになるはずなのです。

 そのスタンディングコースターの事故原因は、車軸(と表現しているけどチラッと見た構造上、本来の意味で車軸と表現するのは若干の疑問が残るけど)の金属疲労が原因だったと言われているのは、きっと皆さんもご存知のとおりです。
 その事故を受けて、同機種に限らず、ジェットコースター全般に渡って、点検指示が出されたり、点検の為にすぐに自主運休を行って検査をしようという姿勢が顕著だったのは、事故への対応としては悪くない対応だったと思うのです。
 ところが、点検内容を見ていると、車上点検といって車両をレールから下ろす事なく、しかも目視と点検ハンマーを使った打音検査しか報道されていないのです。
 その目視&打音検査を以って「異常なし」としているのは、実に問題なはずなのです。
 というのも、軸の破断面が本当に金属疲労の特徴の断面であれば、目視や打音検査では、その破断直前はおろか、それ以前の段階の兆候を、これらの検査で確認する事はできないはずなのです。
 目視で検査できるのは、目に見える亀裂などだし、打音検査で確認できるのもネジなどの緩みや亀裂などで、今回のようなスパッと切ったような断面になるタイプの金属疲労の場合、その手前の状況を確認するには、音波などを使った非破壊検査や、特殊な色を塗って光を当てる検査でないと発見はほとんどできないはずなのです。
 もちろん、その手前の手順として目視や打音があってもそれは悪い事ではないけど、それらの検査を実施する事で、「異常は認められなかったので、安全が確認できた」と検査実施側(遊園地)の会社責任者が思ってしまう事のほうが怖いのです。
 また、マスコミ各社がかなりの時間をかけて取り上げていて、いわゆる専門家という方々のコメントも流しているのに、なぜこの点を触れないのだろう?と不思議でいけないのです。(専門家がコメントしなかったのか、その本来重要なコメントを編集でカットしているのかも気になります)
 これらの問題こそ重視するべきだし、今回の緊急検査では安全性を確保できていないはずな事を報道してこそ、再発抑止につながるので、もし関係者の方がお読みになられていれば是非参考にして対応策を検討してください。

{ある専門家の異変?}
 今回の件で、またまた範囲を広げて専門家としてコメントしていたS氏の事。
 このS氏の専門家としてのコメントをオレが全く評価していないのは、「半年早い事故調査委員会」のメンバーや平成お気楽社員(現在役職付)のTさんなどはご存知のはずで、尼崎のJR事故の際も、あまりにもひどい知識不足を露呈したコメントについて、日誌でチョロッと触れた人物です。
 このS氏、本来原子力の専門家という事になっていて、その分野の見識については、批判をするつもりは無いけど、鉄道の専門家というにはお粗末過ぎるし、今回も何をもって登場する気になったのか理解できないけど、もっと理解できないのは、昔から「超クソマジメ」然とした、堅い研究機関の研究員みたいな風貌と髪型だったので、妙な髭は伸ばしているし、先日のDHC-8の事故の時には、髪型も不思議な格好になっていたのです。
 ええ歳して女に狂ったワケでもあるまいし、専門家としてのコメントが理解不能という情け無い事実よりも、さらに理解不能になってきてます。
5月13日 以前から不思議な事
 昨日からお問い合わせとしてメールをいただいて、やり取りしているお客さんの住んでいるところはイタリアです。
 以前から、何度か海外からのオーダーに対応して出荷した経験はあるんだけど、正直「何でウチに問い合わせが来るんだろう?」というのが素朴な疑問として未解決なままなのです。
 お客さんが海外在住の日本人であれば、それはそれなりに納得できるんだけど、いつもその国のネイティヴの方たちばかりなのです。
 また、ウチのサイトで、せめて英語版のサイトを用意しているとか、世間(世界?)で噂になるほど、英語の対応がウマイ担当者がいるというような事があれば、それも解るけど、もちろん皆さんもご存知のように広島弁満載の業務日誌はあっても、英語バージョンは存在しないし、英語の不得手のオペレーター(オレの事です)しか居ないのです。
 それなのに、お問い合わせは、わりと頻繁にあるし、そのやり取りの結果、ご注文をいただく事もあるので、ホンマに「何でだろ〜う?」(ちょっと古っ!)って感じなのです。
 少なくとも、オレの周辺のwebで仕事している人からそんな話を聴く事は無いので、さらにどうなっているのか疑問は膨らむばかりなのです。
 確かに英語バージョンのサイトが無くても、URLを入れてクリックすれば、指定の言語に変換してくれるサービスがあるのは知っているけど、それはどのサイトでも同じ条件なので、ウチだけに海外からの問い合わせが多い理由にはならないと思うのです。

 というワケで、海外からヒットしやすい何らかの特徴があるという事にお気づきの方がいらっしゃったら教えてください。
 今回救われているのは、そのイタリアの方の英語が非常に理解しやすい英語だという事です。
 これまでは、わりと英語を母国語か公用語にしている国の方が多かったので、逆にオレにとっては表現が難しい英語が多かったんだけど、お互い母国語ではないので、シンプルな文法と表現をお互い心がけていて、逆に解りやすいという、実にありがたい結果になっているのは、イタリアの学校の英語教育に思わず感謝の1日でした。
5月16日
 昨日の撮影スケジュールを見たNさんが「ホンマにアチコチにチョロチョロしとるなぁ」と、感心というより呆れたニュアンスでメールして来られたんだけど、昨日の岡山は、仕事のついでに寄っただけだと、ここで声を大にして宣言しておきます。
 この時期(GW明けの翌週)というのは、毎年パイオニアの新製品発表会が入っていて、今回の出張もその発表会への参加だったのです。
 そして、これも例年のように、オレは、発表会に出席している開発担当者などに、質問攻め連続技バージョンを浴びせるだけ浴びせて、それが済むと、サクッと帰るので、会場を後にしてから、1ヶ所岡山の取引先に立ち寄って交渉してから総社まで足を伸ばしたというわけなのです。

{新製品ナビ}
 ここで、まず脱線する前に、肝心の仕事での出張結果を書いておくと、今回のサイバーナビは、さらに進化を遂げ、特に都会では「怖いものナシ」に近い独走を始めている様相を呈しています。
 特にメーカー等からの一方的情報提供ではなく、本当の意味でインタラクティブなメリットを構築し始めているのは、少し驚きではあります。

{車の外から、ナビメーカーを判別する方法}
 その会場に向かっている途中の出来事です。
 オレも、何度かその会場には行っているので、ナビの誘導が無くてもたどり着く事は可能なんだけど、ルートを引いて、天邪鬼のオレにしては珍しく、ルートの指示通りに走っていたのです。
 すると、右折するべき大通りより、ある程度手前の、あまり大きくない交差点で右折の指示があったので、従順に指示に従って曲がったのです。
 そのルートは、数年前に、会場付近に土地鑑のあるウチの代理店担当者と一緒に走った事があるので、「あぁ、裏側から入る道じゃなぁ」と思いながら走っていたのです。
 当然、そのルートは、その地域に住む人が専ら利用する道なんだけど、先行車のナンバーを見ると香川で、バックミラーを見ると、オレの車に追随している車がいて、そのナンバーは徳島っぽいのです。
 そこで、オレは仮説を立てたのです。
 「わかった!!その前後の2台は同じ会場に行く同業者だと言いたいんだろ?」と思われた皆さんは、間違いでは無いけど配点は50点だけです。
 そう、残り50点は、どちらの車もきっとカロッツェリアのナビの搭載車だという仮説だったのです。
 到着すると、やはり前後の車とも、同じ会場に入っていったし、後で横をチラッと見ると、やはりカロッツェリアでした。
 どうでもいい事だけど、思わず心の中でガッツポーズと取ったのです。
 何で解ったかって??
 ナビは、カタログスペックを見ると、その良否や特徴は、実はあまり判らないのです。
 ところが、実際にはルートを設定するアルゴリズム(プログラムの考え方)には結構差と特徴があるので、オレはそうだと確信していたというわけなのです。
 超人気ブランドの割りに、少し幼稚なルートをひく某社とか、細かいところに拘る割りに、間が抜けている某社とか、色々な事を知っていると、特に今回のようなルートを引いていると、想像がつくというのも、隠れた知識の1つではあります。
5月22〜23日
 今月は、3週連続の出張で、とてもベースがネット・ショップとは思えません!??
 連休中の静岡に始まって、先週が岡山と思えば、今回は山口は下関に遠征しています。
 今回は、これまたなぜか続いているコンサルティング関連の仕事での要請で出張していて、詳細は省略するとしても、2日間でクライアントの実情把握と、まず最初に取り組もうと決めていた財務関連の骨子を確立してきました。
 オレのコンサルとしての仕事初めは某県のお好み焼き屋さん(これもやはり県外)で、厳密に言えば、ディーラー勤務時代の休日に要請されて遠征したし、サラリーマンだった事もあり、報酬は受け取っていなかった(ただし、実態把握の意味でもお好み焼き数枚を焼いてもらいました…それをペロッと食ったのは、想像通りだけど)ので、まぁ、仕事とは言いにくい部分もあるけど、車業界以外の皆さんから、こうやってリクエストがあるのは、個人的には少し驚きではあります。
 ただ、個人的見解を書くと、コンサルを標榜している人や会社にはいくつかのタイプがあって、1つは同じ業界に専門的に入り込んでいて、具体的な手段を提供するパターンがあるのです。
 例えば、ファミレス業界で流行り始めているメニューやプランがあったとして、それをいち早く察知して、別のファミレスの本部や、ファミレスではないけど、ファミレスと利用者が重複する店舗に提案するというようなのが、このパターンです。
 このパターンは、1度開発すると、アチコチで提案できるために、非常に効率が良く(ただし、コンサル側として効率が良いという意味で、クライアントに効率が良いかどうかは別の話です)、最初のクライアントの敵を、その後の営業活動で作ってしまうという、「仁義に外れた」行為につながっていきかねない問題があるのも事実です。
 オレの場合は、どの業界というのを定めたりせず、またこちらから積極的な売り込みはせずに、リクエストがあれば関わるという姿勢のため、もちろん毎回違った業界なので、効率も悪い(もちろん、コンサル側の効率の悪さはクライアントにとっては関係ありません)ものの、そのクライアント先との関係が切れない限り、そのクライアントのライバルになる可能性のあるところ(同じ商圏のライバルなど)のサポートはしないので、知らない間にライバルを作られたというような事は無いし、そのクライアントの現状から何をどのような手順で対処していくかというステップをしっかり踏んでいくので、前者のパターンが吊るしの既製品に対して、ウチのパターンは、オーダーメイド(しかも、オーダーは高価なのが常識だけど、吊るしの既製品の有名ブランド"コンサル"よりも安価)という言い方をしても間違いでは無いという気がしています。
 今回も、あっという間に時間が過ぎていったのは、それだけクライアントの熱意があったという事だと思います。
5月29日
 先日、日誌の話題になったイタリアからのお問い合わせは、その後、なんとご注文をいただき発送しました。
 オレのヘナチョコな英語をうまく読解していただいたイタリアの方の語学力に驚嘆しつつ、世界的に感謝したんだけど、やはりなぜウチが選択肢になるのか、今回も理解できない新枝です。(ある人は、海外のYahooなどでのSEO対策がバッチリなんじゃないか?と言ってたけど、国内対策さえロクにやっていないのに、そんなアホな!)

 元々、輸出を本業にしているワケではないので、ほとんどの場合、未経験の国からのご注文で、多少なりとも輸出などの仕事に携わっている方であればお解かりだと思うんだけど、送り先の国ごとのローカルルールのようなものがあるため、毎回新しい発見があったり、経験していない困難などが生じる事もあって、今回も、最寄の郵便局で確認したらOKだった事が、海外への窓口になっている関西の某郵便局ではNGと判断されて大慌てになり、今日対応する事になったのです。
 それも、最寄の郵便局の好意的な配慮もあり、何とか解決したんだけど、いつも幕切れまで安心できないというのは、仕事として経験されている方なら理解してもらえると思います。

 そして、ここで触れると、ちょっとオレの勉強不足を露呈してしまうので恥ずかしいという気もするんだけど、今回、先方との話し合いの中で、決済方法としてPAYPALというシステムが出て来たのに、オレは当初何の事か解らなかったのです。
 ところが、調べてみると、クレジットカードに近い利便性がありながら、クレジットカードを使用する上でのリスクを回避できるシステムで、今回の中の追加の決済部分を、このシステムで決済したんだけど、皆さんは、「PAYPAL」をご存知ですか?
 そして、どのような印象をお持ちだとか、ご利用経験があれば、その感想などを教えてください。
6月5日
 皆さんは、何を持って芸術性を判断しますか?
 多くの人に評価されるものが芸術性が高いといわれる事も多いけど、実際には、それが芸術性の高さとイコールであるかどうかは非常に微妙な話で、後世になって初めて多くの人に評価された芸術家も少なくないのは、ピカソなどの例でご存知の方も多いと思うのです。
 では、調和が取れているのが、芸術性の高さかと言えば、これまた近代・現代芸術になると、非調和の流れがあるので、何とも言えないわけです。
 個人的には、世間の一般的な尺度で芸術性の高さは判断できない(少なくとも難しい)とは思うし、個人的にはコンテンポラリー・アートはそれほど好きではないものの、そういう方向性は理解できるのです。

 ところが、先日、ある方から聞いた話は、久々に頭を抱えてしまう話だったのです。
 それは、クルマが走行する際には、当然エンジンやボディ、パワートレインなどからノイズや振動を発するのは言うまでもない事だけど、それをマイクで収集したものを加工して、スピーカーから流すという車があるそうなのです。
 これまでも、日産車の一部で導入されたような、ノイズの反対成分をスピーカーなどから出す事で、本来のノイズを打ち消して静粛性を改善するというような技術があったりしました。
 他にも、例えば日誌読者にも少なくないと思うのは、バイクやクルマのエンジン音の変化を、動物の息遣いのように感じながら、その息遣いによって人馬一体の感覚を楽しむという楽しみ方もあると思うのです。
 その音や振動を集音するのはもちろん納得できますよね?
 なんと言っても、そうやって集めた音をCDなどで発売しているケースは、バイクやクルマに限らず、飛行機、鉄道などいくらでもあるので、それなりの需要というか、望む人がいるという事です。
 その収集音を、リアルタイムにスピーカーから出すなら、まだ納得できる気がします。
 それを加工したものを流すのも、それ自体が悪いとは思わないんだけど、その方が車内でまわしたムービーを見せてもらったら、なんか妙で奇奇怪怪な音のように感じたのです。
 確かに、ムービーの内蔵マイクで集音しているので、決して本来耳にできる音でない事は、判断の前提としてもっていないといけないものの、でも、それを割り引けば、納得できる芸術なの?というと、なかなかそういう気持ちになれなかったのです。
 ちなみに、このクルマはシトロエンXMをベースにしていて、北海道から持ってこられたそうなので、きっと広島以外でも現代美術として、そういう系統の美術館で展示されていたと思うので、もし生で聞かれた経験がある方は、是非、「生の加工した音」(文章的にヘンな表現ですが)の印象を教えてください。
6月6日
 ネットショップと言っても、実際にはクルマの修理でも何でも対応しているウチの場合は、当然のように不具合の相談や故障診断も珍しくないのです。
 今日も、午後、仕事が一段落した後で、ホッとしていると、常連のKさんから奥さんのクルマでブレーキ異音がするらしいので…という相談をいただいたのです。
 そのクルマは、昨年暮れに車検にも入れていただいているので、早速その時のデータなどを確認すると、元々走行距離が多くない使い方なので、車検時のパッドの残量は少なめだったけど、磨耗限度になってパッドセンサーが鳴くような状況とは思えなかったのです。
 そのデータをチェックした後に、改めて電話して、奥様から症状を伺うと「ブレーキをかけている最中だけ発生して、チッチッチという断続的な音」という事なのです。
 さらに詳しく聞くと「今日初めて気付いた。午後に再度乗ったときには発生しなかった。断続音は、ブレーキをかけ続けて速度が低下しても同じ周期で音がする」という印象だったそうなのです。
 それを聞きながら、オレは2日連続の??(前日は6/5の日誌をお読みください…爆)状態になってしまったのです。

 というのも、断続音でしかもチッチッチという音であれば、まずブレーキパッドの磨耗によるパッドセンサーではないはずです。
 次に、回転部分か回転部分と接触する場所の断続音の場合、ブレーキをかけて速度が低下すると、音の発生する周期は、タイヤの回転数に同期するので、だんだん間延びしてくるはずなんだけど、それが一定のリズムだという印象をお持ちなのです。
 一見すると、矛盾するこの症状は、ブレーキが主因とは思えないケースも十分に考えられるものの、ブレーキをかけることで発生しているのであれば、万一の事も考えられるので、まずは確認するべきだと考えて、早速Kさん宅にお邪魔してみたのです。

 出かける前に、オレの想像力(妄想力?)は比較的豊かだと勝手に思っているCPUでは、どう考えても想像つかないので、ウチの協力工場の整備だけでなく、冗談や釣りのベテランIさんに電話で聞いてみたんだけど、「わっからんすねぇ。そんな理屈に合わない症状は、あり得ないよねぇ」と、オレと同意見だったのです。
 そのため、到着して、まずは症状確認のために試乗してみたものの、症状出ず!(涙)
 念のために、4輪ともタイヤを外し、タイヤ、ブレーキ周り、周辺の足回りを確認と、増し締めしてみても原因になりそうなものが何もなく、敢えて指摘すれば、リアサスのトレーリングリンクが、ブレーキをかけるときに伸び側に変位する際の「ギシ」という音が確認できるものの、これは断続して続く音でもないし、経年劣化的には異常でも何でもないのです。
 そのため、タイヤを装着して、再度試乗して、異常が無い事を確認し、状況説明して帰還したんだけど、実務的には、他にも考えられる原因は結構あって、例えばタイヤに一時的に石が挟まっていたのがブレーキをかける直前で、また2秒程度の間では音が等間隔だったので、一定間隔と感じられるというケースもあるし、もっと言えば、置いている荷物などの音を勘違い(元々異音の発生場所は判断しにくいものです)されるケースも数知れずなのです。
 そういった可能性もある事もご説明して、もし気になる症状があれば、遠慮なく声をかけてもらうようにお願いして戻ったんだけど、結果として、ブレーキトラブルも無かったのは、作業が空振りでも喜ぶべき事でした。
 ちなみに、「重大な異音と勘違いして、診断を頼んで間違いだったら恥ずかしい」とお考えの方に、安心してもらう一言を!
 「異音の診断は、整備士なら誰でも等しくできるものではなくて、診断力にかなり差が生じる診断の1つで、整備士でも原因を特定できないケースは、相当あるから、ゼンゼン気にしないでください。」
 え?恥ずかしさは無くなったけど、逆に不安になったって??
 ははは…すんません。
 でも、業界の現実ではあります。
6月8日 名は体を表すか?
 コムスンや社会保険庁の事は、わざわざここで言うまでもなく皆さんもよく知っているとおりです。
 ただ、少しだけ安心しているのは、世間の論調として、普段オレが言っているような点が重視された批判の論調になっている事で、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ではなく、本当に問題を生じさせた上層部に対しての処分と責任追及が最も大切で、悪い看板の下で、マジメに無理して働いていた方の尊厳は尊重するというのは守らなければなりません。
 
 という事なので、ここで細かな事には触れず、別なポイントを挙げておくと、日本の昔からの感覚として「名は体を表す」という考え方があるのは、皆さんもご存知のとおりです。
 日本人が、何で「名は体を表す」と考えて来たのかは、いくつかの理由や背景があると思われ、日本の古くからの名に恥じない(肩書きや名前に合わせて自覚と成長をする)生き様とか、言霊をつい信じている(言った事は実現してしまう…ので、転じて悪い事は口に出すべきでないという考え方にもなる)とか色々だけど、近年、潜在意識とは裏腹なネーミングを着けたがっている会社も少なくないというのも、そういう日本文化から出てきた現象の1つだと感じているのです。
 要するに、イメージの良いネーミングや印象に異常なこだわりを示す会社の内実はその逆なので、それを見透かされないように、現状の正反対のイメージ戦略を展開しているという傾向なのです。

 コムスンの親会社であるグッドウィル・グループというのは、古くからご存知であれば、これまでコムスンだけでなく、何かと毀誉褒貶の多いグループだった事を理解されていると思うのです。
 オレも、サラリーマンを辞めて、1年間勉強している時に、資格専門校で、休憩時間にオレの受けている講座の担当外の講師と、よく意見交換&議論をしていたネタの1つに「グッドウィル・グループ」の功罪についてがあったのです。
 その講座を終了してからも、優秀な受講生ではなかったオレは、なぜかその学校の事務局責任者の(やすし似の)Hさんや、その担当外の講師T先生たちと、そういう話をする事があったんだけど、当時も、「タテマエは別として、ホンネの部分では、社会的責任などは二の次の単なる拝金主義に過ぎない」と散々非難していたのは、もしかすると平成お気楽社員(現在役職付)のTさんは覚えているかも知れません。(Tさん、覚えとる?)
 そのグッドウィルのロクでもない点を、当時いくつか挙げていたなかで、最後の1つに言っていたのが、「グッドウィルって、どういう意味か知っとる? ”善意”という意味なんよ。何が善意や!善意という言葉が、それを聞いたら気を悪くするわ! だいたい、アメリカのグッドウィル・インダストリーからパクッたんかも知れんけど、アメリカのグッドウィルは、障害者の社会復帰のために、リサイクルなどの仕事を創造して、利益をすべて障害者に還元している立派な姿勢の会社だから、似ても似つかんわ!」と言っていたのです。(もっと個人的に言えば、あの会長を許せない理由は、若い頃の環境には同情するけど、18の時から税金を食いつぶす存在だった事です。)
 拝金主義を善意という衣で包んで偽ろうというのがミエミエなのが気に食わないというオレの意見に、アウトローのHさんも笑い転げていたんだけど、他に、具体的なところがどことか決して書けません(ここに書けば、たとえ事実でも、名誉毀損で訴えられたら完敗です)が、皆さんもそういう視点を参考にしてください。
 ちなみに、ウチの近くのマンションデベロッパーにも、妙な名前に変えた会社があって、そこの求人はオレの担当している学校にも来ていて、比較的高給なので学生も注目しているものの、とんだ内情であるのを、ある事件を通じて知っているので、オレは就職先にそこを選ぶ事を避けるようアドバイスしています。(高給なのも、良くない根拠があるので)

 え?じゃ、オマエんとこの「オフィス・トワイライト」もそういう影の部分があるんじゃないかって??
 確かに、妙なのは認めますが・・・グッドウィルと同じ実態の無いイメージ戦略かどうかは、皆さんがご判断くださいね。
6月9日
 完全に個人的なネタだけど、皆さん誕生日メール&電話などなどありがとうございました。
 家族でも、親戚でも、恋人でもないのに、よーく覚えてもらって感謝です。

 今日に日付が変わった昨日の深夜24時半頃に、5年前の現在京都在住の卒業生から連絡があって、「ちょっと相談の電話していいですか?」という事だったのです。
 もちろんOKして、色々な話を聞き、常識的なアドバイスに限局せず、なぜそういう状況になっているかという、それまでに”あったはず”の事象を指摘したりして、とかく目の前に起こっていて自覚している範囲だけで判断しがちな事に、ちょっと違った切り口て提示して、総合的に考えてもらうようにしたんだけど、結構長時間の電話になり、気付いたらAM3時になろうとしていたのです。
 ついでに、そのコが「先生の誕生日?」と気付き、「私って誕生日に、こんな遅くまで相談につき合わせてしまって、最低の女ですよね」と盛んに恐縮していたけど、そんな事は構わないのです。(社交辞令を使わないオレは、面倒なら相談OKなんて言いません)
 その3時になるまでに数件のお祝いメールをもらい、電話を切ると、朝の出張作業に向けて急いで爆睡!

 午前中は、作業、午後は、アチコチに走り回って、ようやく夕方に戻ってみると、宅配便で怪しげな箱が届いていたのです。
 タテ50cm横40cm奥行き20cmほどの箱は、結構な重量があり、箱を見ると自作用PCの本体ケースの輸送箱のようで、なんとメーカーの印刷で「ご主人様この筐体はいかがですか?」という文字が印刷されているという、実に怪しい様相の箱なのです。
 差出人を見ると、これまた怪しさでは、その箱を凌駕しそうな、これまで日誌に登場数知れずのSクンだったのです。

 「ますます怪しい!」と思いながら開封すると、誕生日プレゼントとして、ウイスキー、ビール、ミニボトルの泡盛・焼酎などに加えて、各種おつまみなどが、出るわ出るわ!
 まさに、スズメの玉手箱状態で、底まで発掘するのが大変でした。
 ビールも、すべて1本ずつ違った銘柄がセレクトされているのです。(決して余りものの詰め合わせではない事は、一目瞭然です)
 そして、その目録だけでなく、最近大河ドラマにハマッていて、ヘンな武将言葉ばかり使っているSクンが、これまたヘンな筆文字で「余がそちの誕生日に思いを込めた唄じゃ」と題して4つの唄(もちろん妙な句)をしたためてあったのです。
 その1つは「暴食は若きそちこそできたこと」というアホな句だったんだけど、確かに先月所要でSクンのところに出向いた際に、打ち合わせの時間が足りないので昼食をホカ弁にした際にも「まだそんなに食っとるんじゃね」と呆れていたので、きっと思いついたに違いありません。

 しかし、こんな不肖・新枝でも、これまで数々のプレゼントをもらっていたものの、こういう玉手箱的なプレゼントは初めてで、しかも、Sクンは彼女と一緒に年齢分のアイテムを選んだらしく、こういう笑えて、その選ぶときの2人の会話も想像してしまいそうなプレゼントはありませんでした。
 このお礼は、依頼事項の中身でシッカリとお返しする予定なので、Sクンをシッカリ鍛えてあげようと思っています。
 今日未明の睡眠不足もあって、もらった酒の一部に口をつけたただけ、あっという間に睡魔に襲われたのは、言うまでもありません。
6月18日
{統一名称}
 ニュースを聞きながら昼食を摂っていると、例の年金問題のさらなる事実が報道されていたのです。
 まだまだ事実の全ては明らかになっていないと思っているので、その事自体はさほど驚く事は無かったんだけど、今回の報道で明らかになったのは、名前の読み間違いの原因となる1つに、かな漢字変換システムにあったという内容だったのです。
 これは、いわゆるPCに搭載されている日本語システムとは違って、1つの漢字に固有の読み仮名を1つだけ割り当てて、それによって名前の読み仮名を登録していたというのもので、TV
では島崎藤村を例に挙げ、「しまざきとうそん」であるべき読み仮名を、それぞれの漢字に決められた固有の読みを当てはめ「しまさきふじむら」という名前の人物として登録していたという話だったのです。
 この問題の是非や社会保険庁の責任者などの姿勢をここで論じるつもりは無いんだけど、これを見ながら思い出した事があったのです。
 それは、きっとある程度の年齢の方であれば、実体験として経験されている方もいらっしゃると思うんだけど、同じようにコンピューターが、まだまだ漢字を苦手にしていた頃の自動車免許証の発行前に、本人に内容の誤記などの確認を求める際に、漢字の名前や住所などとは別に「統一名称」というのがあったはずなのです。
 この統一名称は、「人間自体はとっても変わっていると言われるけど、名前はごく一般的なワシの名前がこんな読みになるんやねん?」と思いながら、担当官に聞いてみると、「あぁ、それは読みとは関係ないので気にしなくて良い」と言われて納得できなかった方もいらっしゃるはずなのです。
 これも漢字1文字ごとに1つの読みを当てる事で、読みによる識別をコンピューターが記録しているために生じる、妙なあだ名みたいなモノなのです。
 なのに、何で年金問題のような混乱が起こらなかったのか?というと、事は簡単で、元々免許証には固有の免許証番号が振られていて一元管理されていたからなのです。
6月19日
 あれほど暖冬暖冬と騒いでいたのに、3月になると寒くなったり、梅雨に入っても妙な天気だったりと、ワケのわからない天候には、出張作業や、撮影で気を揉む事が多く、いつも天気予報を見て唸っています。
 ところで、あるお客さんの依頼でO社というメーター類では老舗の部類に入るメーカーの補修部品や追加のメーターについてご注文をいただいたのです。
 速攻で確認や手配をしてみると妙な話が伝わってきたのです。
 というのも、そのOというメーカーは、問い合わせなどが全然できなくなっている状態だというのです。
 そういう情報が伝わると、誰でもまず考える事は「倒産したか、倒産直前?」という事だけど、詳しく聞いてみるとそうでもないらしいのです。
 その情報元の卸業者が言うには、Oの日本人スタッフがことごとく退職したので、全く対応ができず、電話でもFAXでも、全く反応が無いというのです。
 ”日本人が”とわざわざキャプションを付けるという事は、外国人社員が少なからず在籍していて、”ことごとく”とまで言うのは、少なくとも過半数の日本人社員が退職しているという状況が想像できるという話になってしまうのです。
 しかし、業界内の噂話というのは、ムチャクチャ真実をえぐり取っている事例がある反面、とんでもなく憶測が一人歩きをしているケースも少なくなくて、噂だけだと、すでに10回はとんでもない結末で破綻しているはずの某卸会社も現在無事に営業しているというような実情もあるので、オレとしてはちょっと他の話を聞かないと容易に信じ込むわけにはいかないなぁ…という印象だったのです。
 ところが、最初の情報元の卸業者以外に聞いてみても「”異口同音”とはこの事か?」と思うほど同じ話だったのです。
 
 そこで、体当たり取材ではないけど、直接O社に連絡を取ってみたものの、確かに反応なし。
 このO社は、最近HPで直接販売も行っているので、当初は旧来の物流ルートを整理して、直販に切り替えたのかとも思っていたんだけど、「こりゃ、マジな話じゃんか?」と、遅ればせながら実情を認識したのです。
 O社のHPは、ウチとは違って、それなりに体裁の整ったHPで、何も知らない方が、O社とウチのHPを見て、どっちを信用するかと聞かれれば、きっとほとんどの人がO社!と答えるはずなのです。(自分で書きながら、ちょっと情け無い…苦笑)
 
 こういう事態を認識してから、改めてそのO社のHPをくまなくチェックしていると、確かに妙な表記があるのです。
 アフターサービスに関する記述で「不具合には誠意をもって対応している〜」のような表現をしているのです。
 誠意をもって対応するのは当たり前の事であり、一般的にはほとんどの会社やお店は、わざわざ書くことは無い”はず”なのです。
 ところが、それを一々書き連ねるには、それなりのトラブルが少なくないという事が推測されるし、その傍証として、連絡が取れないという現状があるんだろうなぁ…と思いながら読み直したのです。
 
 業者からの確認さえ、全く反応がなく、卸業者曰く「O社は、今後も見込みが立つとは思えん」という事らしいので、もし直接HPから買おうと思われる方がいらっしゃっても、代引き以外は決してオススメではないかも知れません。
 もっとO社の「お家の事情」をご存知の方がいらっしゃれば、是非教えてください。
6月22日
 これまでの仕事で、ありがたい事にリピートでご注文をいただいた方は、ウチにもたくさんいらしゃって、おかげで今まで商売できているのは、とても感謝すべき事と思っています。
 ただ、これまでのリピート・ユーザーがいらっしゃらなかった地域があるのです。
 それは、「海外」という地域。
 まぁ、先日も書いたように、日本語サイトのウチで海外からのご注文をいただくこと自体が、そもそもアンビリーバボーな話なんだけど、さらに注文された方が日本語とは縁の無いネイティブの方であれば、それもなおさらなのは言うまでもありません。
 その元々アンビリーバボーな話に、さらにUNを付け足す事実が起こったのです。
 そう、ついに海外からのリピートリクエストがあったのです。
 先月のイタリアの方からのリピートで、今度こそは、さらにスムーズな取引を!と取り組んでいたんだけど、入金していただいた金額を見ると、提示していた金額よりも少し多いのです。
 確認しようと思っていたら、お客さんのほうから連絡があり、差額は「満足できる対応をしてもらっている感謝の印」という、いわゆるチップだったのです。
 オレは、国内的には一応チップに慣れていない世代なので、チップを渡そうと思っていただける気持ちはとてもありがたいものの、どうもそのまま「サンキュー」と言って戴くには、かなりの抵抗感があったのです。
 
 とは言っても、その差額を返すと、それこそせっかくの好意を無にする事になるので、無い知恵を絞りながら出した結論は、差額に相当するプレゼントをするという事なのです。
 そこで、色々考えてみた結果、竹でできた塗り箸と、箸置きのセットを2セット、商品と一緒に送る事にしたのです。
 一昨日、市内に出かける用事があったついでに、箸などをゲットして、今日、商品と一緒に発送したのです。
 お客さんには、もちろんサプライズのためにナイショにしているので、来週到着してからの反応が楽しみです。
6月27日
 梅雨よりも、「この暑さ、ホンマにどーにかならんか?」と悪態をつきながら過ごしている昨日・今日です。(昨日・今日の暑かったネタは、また明日!)
 偶然にもNHKの再放送と、広島ローカル局の情報番組のテーマが同じネタで、「良い汗・悪い汗」の違いについて取り上げていたんだけど、それを信じるとすれば、どうやらオレは、良い汗の典型例だったようです。
 これまでは、オレ自身を「大汗粗製乱造機」ではないかと思っていたんだけど、すぐに汗をかく、とても汗をかく、サラッとした汗をかくというのは、非常に熱の放散だけでなく、電解質を喪失しにくく、熱中症予防に適している体質なんだそうです。
 これまでは、「仕事中、実態以上にマジメに熱心に頑張っているように見える」というメリット以外は、恥じていたんだけど、もうちょっと堂々としようと思ってます。(でも、この体質が憧れの体質である事を、もっと多くの人に知らしめなければ、やっぱり恥ずかしいのに変わりが無いはずなので、皆さんも広めてください)

{ウソから出たマコト}
 湾岸署と言えば、踊る大捜査線の舞台になっている警察署だけど、当然実在の警察署ではありません。
 ところが、東京都が現在提出している条例改正案が成立すると、臨海地区に警察署ができるそうなんです。
 ま、あのドラマ&映画の当時の空き地とは違って、とんでもなく多くの施設ができて、人の往来も激しいので、所轄を置く事は不思議でも何でもない事だけど、名前まで「湾岸署」にするなんて、笑うべきか”粋”と評価するべきなのか、ちょっと不思議な話です。
 問題は、人事だけど、まさか警視庁の総務部は、スリーアミーゴを意識した人事を行わないでしょうねぇ??
 コレばっかりは、来春にならないと何とも言えませんが、東京在住の事情通の皆さん、是非来春の人事をチェック&教えてください。
6月28日
{2度目の出荷商品、イタリアに渡る}
 なんだかタイトルが、昔の邦画みたいなノリだけど、例のプチ・プレゼント(箸と箸置き)を仕込んだ荷物がイタリアに到着したようです。
 そして、開封したお客さんからお礼と感激のメールをいただきました。
 「開けてみたら商品とは別に、あなたのプレゼントを発見した事、これでスシを楽しめそうだということ」などが書いてあり、きっとオレの実物を見ると「なんや、ミスターアタラシはこんなアホやったんか!?」と落胆するはずだけど、オレへの賞賛が書き連ねてあったのです。
 さらに、今後も色々注文したいと言われて、オレもありがたい限りなんだけど、とりあえずオレの対応が悪くて日伊戦争の引き金にならずに済んだ事はホンマに良かったと思っています(笑)
 
 そして、1回目の出荷の際の悪戦苦闘に対して、不満どころか、その努力に対して感謝の気持ちを持ってもらって、2回目の代金にチップまで加えて決済してもらった事、それに対して、プチ・プレゼントを一緒に送った事に対して喜んでもらった事など、ウチみたいな場末(なにしろヨーロッパ中心で考えると極東の地ですからねぇ…笑)のショップと国際的思いやりのキャッチボールをしてもらえるのは、何物にも変える事のできないありがたい事で、こういう気持ちが国際的にも通い合うというのが、世知辛い世の中で、ホッとできる出来事です。
 
 実は、1回目に日本の海外窓口である関空の管轄郵便局から、どうでもいいような内容の書類不備で返却された時に、広島で受付をしてもらった近くの郵便局の担当者が責任を感じて、いち早く対処できるように、送り状に書いていなかった連絡先を、郵便局で調べる事ができる範囲の努力をして、オレに連絡をとってくれただけでなく、その後、問題なく届くかどうか、常に配送状況を到着までウォッチしてもらっていたという事実も、2回目の出荷時に判明したのです。
 こういった責任感をもって事に当たろうとしている方々のおかげで、このような賞賛を受けたのだから、また出荷する際に、その担当してもらっている局員に伝えようと思います。

{この3日間の事}
 皆さんも光市の母子殺害事件の差し戻し審の動向には関心をお持ちの方が少なくないと思います。
 ご存知のとおり、一昨日から3日連続の集中審理が広島高裁で行われていました。
 実は、オレも26・27日は傍聴を希望して、整理券を受け取る列に並んでいたのです。

 傍聴希望は、連日1,000人近くになったため、元々クジ運の悪いオレは傍聴する事はできなかったんだけど、裁判での被告の証言を聞けば聞くほど暗澹たる気持ちにならざるを得ませんでした。

 特に、皆さんもお感じだと思うのが、弁護団の論理です。
 人権派弁護士かどうか知らない(ホントは、内情も見聞きしているけど、それについてはここで触れません)けど、被告の権利を履き違えた弁護はあってはならない事だと思っていますし、本村さんはそれを的確な表現で指摘していました。
 被告には、当然弁護される権利はあって然るべきだとオレも思うし、弁護士も堂々と弁護を行うべきだと思っています。
 しかし、依頼者の利益になれば、詭弁を弄したり、真実を歪曲させたりして、ましてや被害者の尊厳を貶めたり、被害者関係者を必要以上に苦しめる権利などはありません。
 今、でっち上げ事件などで一部の検察・警察が批判を受けていますが、こういった被告や弁護士の行為は、本当は同列に批判されるべき事なはずだと思うのです。

 というのも、事件としての内容は全く違うものの、オレも今年の春まで本村さんに非常に近い立場で、この(第1審の広島地裁から続いて)広島高裁の法廷で繰り返される審理を被害者関係者として証言に立ち、傍聴も続けていたのです。
 私の関係した審理でも、裁判直前に被告は私選弁護士を雇い、捜査での録取での証言を一転させ争点を作って審理が行われたのです。
 また事実に向き合わず、色々な言い訳に終始する被告を見るというのは、正直あまりにも辛い時間でもあったのです。
 しかし、被告に事実と向き合う事、その上で今後の人生をしっかりと歩んでもらう事を望む以上、自分の立場として、いくら辛くても事実に向き合い、それをどのように受け止め、何を実践していくべきかを考えるのは、オレとしてもしなければならないことだと考え、一連の控訴審まで終了する1年半を過ごしてきたのです。
 被害者側の人間達にとって、何をどのようにしてもらったところで、失った大切な人間が戻ってくる事はありません。
 しかし、行った過ちを被告が真摯に認め、反省し、その後の人生の課題として何を自分に課していくかという事と向き合わず、いたずらに刑の軽減のために、詭弁を弄すると、被害者関係者は2重の苦しみを味わう事になるのです。
 そういった事が、オレの時よりも長期間続いた本村さんは、どれほど苦しい思いを続けてきたのか、また、当初とは違い、個人的感情を押し殺し、裁判の進展がどうであるべきか客観的に考え、それの実現を求め、そういう事を自らの成長につなげている今の姿が、どれほど立派な生き様なのかという事は、似た苦しみを経験したオレとしては、痛いほど解るつもりなのです。

 オレも裁判で証言した際や、控訴審の供述調書にも触れた事として、「被告の権利として、3回の審理を受ける権利があり、弁護士も私選で雇う事ができるのは当然であるものの、だからと言って真実から目をそらし、核心とは違った部分での争点を作り、真実を証言しないのは、人間として許されない事であり、被害者関係者が切に願う、”まず真実を正直に話す”という誰にでもできるはずの行為を実践し、それに向き合い、反省し、刑を受けるというのが最低限の誠意であるという事。それによってのみ、被告は社会復帰後に過去の経験が意味を持った人生にする事ができるはずである事」を、今回の被告にも感じて欲しいと常に思っていました。
 事件当時に被告が未成年であったこと、被害者に一点の過失も無かった事、被告側の弁護士がワケのわからない裁判運営を行っていること、一転して供述を変えた点で、本当に反省していない事を結果として客観的に証明してしまったこと、そして、同じ裁判官(広島高裁第1部)の3名に判決を下してもらう事など、オレが春までずっと関わった裁判と相似点が多い本村さんの裁判だけど、本村さんにとって納得はできなくても理解のできる結果になる事を切に望んでいます。

 ちなみに、ウチの控訴審は、検察・被告双方が1審判決を不服として控訴していて、検察は量刑が軽い、被告側は量刑が重いという控訴理由だったんだけど、本村さんの事件と同じように被告側弁護士誘導によるワケのわからない主張を退け、原判決を破棄し、原判決より重い判決が下り、その後確定しました。
 審理中の、裁判官の質問内容からも、我々が問題にしている点に最も関心がある事がうかがい知れ、やはり、その点を考慮して量刑が重くなった事は、担当検事曰く「正直言って、これほど量刑が重くなるとは思わなかった。皆さんが事実解明のために努力された事が十分に評価された結果だと思います」という事だけでなく、法廷での様々な権利を過当行使する事に終始している被告や弁護士の姿勢について裁判官の悪い心証もあったのは間違いないと思っています。
 それは、もちろん同じ裁判官で審理される今回の裁判でも影響すると私は感じています。
 そして、昨今、とかく批判されがちな裁判官や検察官という立場の人達にも、オレ達一般市民以上に、温かい心の持ち主が存在しているというエピソードは、そのうち差し支えない点を紹介するかも知れませんが、本村さんと同じような立場で裁判などに関わっている皆さん、私は以上の事から、心から応援しています。
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