メールマガジン クルマとカー用品の常識ウソホント
 このメールマガジンでは、クルマやカー用品について、常識とされていること、噂となっていることを色々な角度から判断して、その常識がホントかウソか解明していきます。
 内容は結構専門的ですが、決して難しい内容ではなく、技術的な知識を持たない方でも十分に楽しめると思います。(少なくとも、そういうつもりですが・・・)
 是非、購読と質問の投稿をお待ちしています。
発行間隔 隔週刊です。(臨時増刊もあります)
創刊号発行時期 2000年10月スタートしました。
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クルマとカー用品の常識 ウソ?ホント? マガジンID:0000046714

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サンプル(カー用品にまつわるいろいろな話から抜粋)
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メールマガジン     2000年 月 日発行

           クルマとカー用品のウソ? ホント?

                            号
                          マガジンID 0000046305
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 このマガジンは、クルマとカー用品にまつわる常識や噂を、いろいろな角度から検
証し、その常識などがホントに正しいのか解明していきます。
 みなさんからの素朴な疑問の投稿もお待ちしています。
 投稿先はwebmaster@twilight.gr.jp までお願いします。
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■■{今回のテーマ}■■

 水抜き剤ってホントに必要なものなの?
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 普段クルマのメンテナンスを、あまり気にしていない人でも、燃料タンクの水抜き剤は聞いた
ことがあると思います。
 それは、燃料を給油するときに、すすめられた事が1度ならずあるはずだからですが、この商
品ホントに必要なものなのでしょうか?
 JAFの会員誌JAF-MATEに水抜き剤の解説がありましたが、もうちょっと詳しく説明してみま
す。(その分長くてすいません!)

 ちょっと詳しい人だったら、ガソリンなどの燃料は水より軽いことは、ご存知のはずですよね。
 すると当然のことですが、ガソリンタンクに水がたまっていれば、それはタンクの底にたまって
しまうわけです。
 そして、もう少しクルマに詳しい人なら、タンクから燃料を吸い上げるのは、底から吸い上げる
ことをご存知ですよね。
 それは、上から吸い上げたら、タンクに燃料が入っていても途中から吸い上げることができな
くなるからです。
 そこまでわかれば、もし水があれば⇒底に溜まる⇒水を吸い上げる⇒エンジン不調になる
 という図式が頭の中に出来上がると思います。
 なら、やっぱり必要なのですねという結論になるというのは早合点です。

 まず、なぜ水が発生するのか考えてみましょう。
 1.タンク内の空気の中の水分が温度差の結露現象で水になる。
 2.給油口のキャップのパッキンが悪くて水が浸入する。

 こまごまとした原因は他にもありますが、大まかにはこの2つでしょう。

 1.のタンク内の空気の水分が温度差によって結露現象で液体(水)になるというのは、冷えたグラ
スを外に出してしばらくすると、表面に水滴がついていると思いますが、これはまわりの空気が冷や
されて、その中の水分が液体になったものです。
 イキナリ中学の理科の話に戻るようですが、空気の飽和水蒸気量(空気の中に溶け込める水分の
限界量)というのは気温に比例して増えていくのです。
 すると空気を冷やせばどうなるでしょう?
 空気の飽和水蒸気量は減ってくるわけですから、あぶれた水分は液体になるしかなくなるのです。
 したがって、それが水になりタンクの底に溜まってくるということになります。
 やはり、ここまで読むと「こりゃいかん!すぐ買って入れなくちゃ」という気になると思います。
 しかし、そうなると何が問題になるのでしょうか?

 実は、確かに結露現象によって、水が発生する事自体はホントなのですが、いきなり大量の水が
タンクの底を覆うようなことはありません。
 まず、タンク内の空気の量ですが、満タン状態の時は実に少ないものです。
 特にタンク部分は燃料でいっぱいですから、そこまでのパイプに空気が残っているに過ぎないの
です。
 そうなると空気の体積は、ほんのちょっとですから、そこから結露する水分なんてほんのわずかで、
無視してもいい状態です。
 それがわかると、燃料が少なめの状態で、寒暖の差が激しい状態が一番良くないことがわかると
思います。
 
 でも、燃料が少ないタンクの中の気体部分は、空気なのでしょうか?
 もちろん空気もありますが、実は空気ばかりではないのです。
 さっき書いたように、満タンにした場合、タンクにあるのは微量の空気だけで、燃料が減っていくと空
間は大きくなるのですが、その空間にあるのは、ほとんど空気ではないのです。
 それは燃料が気化したガスがほとんどですから、寒暖の差が大きくても、結露で水になるのは結局
微量なのです。
 また、底に溜まった水は、ほんのちょっとづつ燃料と一緒に吸い上げられていきますから、エンジン
不調を起こす以前に燃焼させてしまうのです。
 ここで、カンタンに結論を出すと、燃料を満タンにして使う限りは、あまり水抜きに注意を払う必要が
ないということです。

 ただし、そうでない場合があります。
 それは、燃料が少ない状態で空気を補給できるような環境の場合です。
 例えば、満タンにしてから次回燃料を給油するまでに、何度もキャップを開ける(そんな人は少ないで
しょうが)場合や、キャップのゴムパッキン自体が劣化していて、直接水や空気が入り込む場合です。
 そして何より多いのが、ガス欠寸前まで使用して、10リットルだけ給油するようなケースです。
 こういう給油をすると、給油時に空気が大量に入るので、その後の寒暖の差で結露現象が起こってし
まうのです。
 特に、そうした給油方法で、長らく放置して、時々車を運転するという状態だと、わりと多くの溜まった
水を吸い込むのでエンジン不調を起こす原因となってしまうのです。
 そして、水の溜まった状態を長く続けていると、金属製のタンクによってはサビが発生して、タンク自体
が劣化するだけでなく、エンジンにサビを吸い込んでエンジン自体のトラブルを引き起こす可能性もあり
ます。
 
 もっとも、最近では熱伝導を悪くして結露や膨張を防ぎ、軽量化でき、サビを防ぎ、デザイン上、金属で
は製造困難な形状にするためプラスチック製のタンクも多くなっています。

 こうした背景を理解してもらえば、”給油は満タン”を心がけてもらえれば、あまり心配が無いことがおわ
かりいただけると思います。

 それでは水抜き剤は不要なのか?という最初の問題の回答に戻りましょう。
 水抜き剤自体はあまり必要ではありませんが、燃料系統の汚れや燃料から析出した成分を分解してく
れる作用のある水抜き剤なら時々使用してもいいのではないでしょうか?というのが回答になります。

 その他、ドラム缶などで保存している燃料を使用するとトラブルの元になりますから注意が必要です。
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発行   カー用品のオフィストワイライト
編集人  オフィス・トワイライト 新枝 秀樹(H.ATARASHI)

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