トワイライト裏業務日誌 2006年5月・6月
5月1日
 朝から撮影で、その後に本業復帰の新枝です。
 今日の撮影地「不動院」は、紅葉時期に絶対撮影したいと思ったような建築物との位置関係にモミジがありました。
 ところで、昨日アップしたばかりなのに「撮影計画の予定表見たで!」というメールを2人の方からいただきました。
 TOPページの上部にある「更新内容」にも書いてないし、リンクさせる部分もTOPページの最も下にリンクさせているのに、「よ〜く即日気づいたもんだねぇ」と感心するばかりです。
 天候や、花などは咲き具合などで日程が直前まで確定しないケースも少なくないけど、オレが声をかけている少数の方の同行希望は歓迎なので、声をかけてください。(それ以外の方は、そのうち撮影会のような作戦でご提案する場合もあるかも知れません)

{大きければ良いんじゃない}
 というのは、オレが講義する際に、常々言い続けている事です。
 どうも、上場すれば立派だとか、規模が大きくなってこその成功だというような受け止め方をする傾向があるけど、それぞれのプランに合った規模というのがあって、それよりも膨らませても、長い目で見ると、良い結果にはつながらないケースが多いものなのです。
 ウチの近くに変わったスタイルの卸売業者があった。
 あったという過去形を使うのは、ルールを厳格に守るオレ(ただし、人間自体は、ええかげんですが)の正しい文法(笑)で、先月事実上倒産したからなのです。
 この会社の手法というのは、カーショップ関連のお店と、システムの契約をするというのが基本形で、何のシステムかというと、例えばホイールを選ぶ際に、ホイール単体を見ていると、とても好きだけど、自分の車に装着してみると、「あれ?」という経験をお持ちの方もいらっしゃると思うけど、それを解決するために、車両の画像に、ホイールの画像を埋め込んで、事前にある程度イメージできるという、いわば「車のモンタージュ写真」作成ソフトの契約なのです。
 これは、ある意味、販売店の現場で販売員とお客さんが、お互いにイメージしにくい事をビジュアルで確認できるので、スムーズに事が運ぶだけでなく、自分で確認しているので、装着後にクレームも生じにくいから、存在価値のあるソフトとシステムなのだと思うのです。
 ところが、このシステムの普及の手段として、システムを契約すると、ホイールメーカーや1次卸会社からホイールなどの商品を直送させ、右から左で安価にホイールなどを仕入れることもできるという手法を取り入れたのです。
 確かに、ホイールなど商品の仕入れが、少なくとも、それまでよりも安くなるのであれば、システムを先行投資する意味があると考える販売店もあるだろうし、それは一見すると、その会社もシステムを契約してもらう可能性が高まるメリットがあり、契約した販売店も、システムを使ってお客さんにビジュアルで説明できるだけでなく、商品の仕入れも安くなれば一挙両得だと思っても不思議は無いので、地方紙などでも取り上げられ、「新しい時代のITを駆使した卸売り業態」「画期的なビジネスモデル」などと、どっかの保釈された人みたいに、「時代の寵児」(出た〜)のような扱いをしていたのです。

 ところが、人が右手で箸を持てば、左で箸を持つ「へそ曲がり」(実態は、単なる左利きです…念のため!?)のオレは、最初は、「無茶な事しよるなぁ」という程度だったけど、「これは、絶対に行き詰る」という確信を持っていたのです。
 というのも、一見双方にメリットばかりと思えるこのビジネスモデルだけど、実際に中身を考えてみると、無理な事ばかりなのです。
 このシステムを開発し、当初システムを新規で契約してもらえる販売店が(全体の仕事量の中の比率として)多いうちは、システム契約費用(150万円前後だったように記憶しています)としての資金が流入するので、とても円滑に、そして利潤も大きいように見えるのです。
 しかし、どんどん既存契約店が増加して、タダ働きの部分である商品供給が増加すると、それに伴う工数が非常に大きくなり、いくら省力化を図っても、その部分での人員が膨れ上がってしまうのです。
 そして商品流通部分の仕事量が増加しても、その増加比率と同じ以上の新規契約店を獲得しなければ、収入が得られる部分の仕事量と、タダ働きの部分の仕事量とのバランスが取れなくなり、採算が合わなくなるのです。
 当然、システムの契約は、初期投資だけでなく、年間のメンテナンス費用などの名目で、画像などのバージョンアップなどを実施しているはずなので、多少の継続的収益も当然あるものの、その費用は決して高くないはずなのです。
 という事は、新規契約を獲得しなければダメだし、獲得すればするほど既存店に対応するべき労力がどんどん増加するので、さらなる増加率で新規契約を獲得しないといけないけど、それをすればするほどもっと非採算部分の仕事比率が高くなるのです。
 これは、新規獲得で得られた収益は、1店舗1回限りの収益だけど、その後のタダ働きは、過去契約している全ての店舗の累積なので、その部分の費用を超えるメンテナンス費用をもらっていなければ必ず採算が合わなくなるし、タダ働き部分の費用を超えるメンテナンス費用をもらうと、システム導入のメリットが薄れてしまうのです。

 それなら、メリットとしている部分の商品の卸売りを商売として、利益を上乗せして卸売りすればいいじゃないかと考える方もいらっしゃると思うけど、それをすると、既存契約店も離れる可能性が高いだけでなく、新規契約も取れないと思えがちなのです。
 要するに、自分で自分の首をどんどん力を入れて絞めているようなもので、無尽蔵に契約可能性がある店舗があれば、それでも問題を先延ばしにできるものの、全国を対象にしても、ホイールを取り扱っている販売店の数なんて、その渦中でライバルとしのぎを削っている側からすれば多すぎるけど、客観的に見ると、たかが知れている数なので、ネズミ講やマルチのように拡大限界に到達してしまうのです。
 これを見て、オウムの出家信者獲得が、同じ理由で、財政的に行き詰りを起こした実態を思い浮かべた方もいらっしゃるかも知れないけど、それが浮かんだ方は、問題の本質をよーく理解できる素晴らしい才能をお持ちだと得意になってもらってOKで、全く同質の問題を抱えていたわけなのです。
 オレが、よく「歴史に学べ」とえらそうに(すみません)言い続けているのは、過去の歴史の同じ事象を参考にしろという表面的な事を言っているのではなく、今回のようにオウムを見れば、この方法は避ける発想を持つという本質的理解の事を言いたいのです。

 ちなみに、この会社、オレの想像以上に従業員が在籍していて、昨年以前から明らかに、かなりの赤字になっていた(はず)で、資金調達手法にも相当の無理な方法を取り入れていると思われるし、さらにタダ働き部分の取扱商品拡大や、場合によっては乱売で販売代金という名の現金獲得に血道をあげていたらしく、15億円を超える負債や、数億円にわたる仕入先へ支払っていない仕入れ代金などを抱えて破産するに至ったのです。(まさに、しのぐための現金をかき集めるために活動するという巨大な”自転車操業”状態)
 ウチの取引先の担当者には、地獄耳の持ち主が2名いて、1名には昨年「あの会社の状況どう思う?」と聞かれたときに、「ビジネスモデル自体に致命的な欠陥があるので時間の問題」だと伝えていたんだけど、そういう事を考えていなかったメーカーや卸は、どんどん商品を突っ込んで、回収困難になって途方に暮れているそうで、その1つの取引先で懇意にさせてもらっている担当者には、「何で相談してくれんかったん?教えてあげたのに」というと、苦笑してました。(立場上、オレに相談する立場じゃないですからねぇ)

 ウラを取った話ではないので、具体的には書かないけど、この会社昨年2度の増資をしているけど、どうもこの増資も手法が怪しいとオレはにらんでいます。
 それはともかく、膨大な投資として初期投資の契約金を支払って、ほとんど回収できずに倒産されたら、販売店としては、とんでもなく迷惑な話だと思います。(もちろんウチは契約していません)

 では、この画像でマッチングさせるシステムは、ビジネスモデルとして間違いだったのかというと、実は全てが間違いではなく、どこに何を、どのような方法でアプローチさせるかという部分と、コスト計算の前提条件を間違っていただけなのです。
 じゃ、どうやる発想がいいのか?とみなさんも考えてみてください。
 オレが、会社などのコンサルを担当(引き受ける)場合は、こういう点を重視してアドバイスや提案を行っています。
5月4日
 岩国基地でのブルーインパルスの撮影に行ってきました。
 「あれ?行くのは3日じゃ無かったっけ?」と思われた皆さん・・・そのとおりで、実は予告どおり昨日乗り込んだんだけど、オレの想像したスケジュールから1日ずれたスケジュールだったのです。(同行したHさん、空振りでホンマにすんません)
 昨日昼前に到着して、見える範囲をチェックしてもそれらしい機体がいなかったので、同じように周辺で眺めている地元の方に聞いてみると
 「もうすぐ到着して、訓練は明日午後やでぇ」という悲しいけど明快な回答が返ってきたのです。
 しかも、岩国基地周辺をご存知の方であれば想像できると思うんだけど、滑走路の延長線上に陣取れるのは北側で、風向きからいや〜な予感がしていたら、やはり南側からの着陸だったため、遠目に着陸が見えただけで、とても撮影という話ではなかったのです。
 結局、ラーメン好きのHさんをラーメン屋に連れて行って、その日の予定はジ・エンドになってしまい、Hさんに「帰ったら”お父さん、結局ラーメン食べに行っただけ?”とキッツイ突込みを入れられんよーにね」と、フォローにもならないコメントしか、Hさんに言えませんでした。

 先ほどの地元の方に「また明日もきんさい」と声をかけてもらったからというワケではないけど、今日行かずに、結局明日の本番の朝になって「居ても立ってもいられなくなって」大混雑の中、行くのであれば今日行った方が良いべ☆と思い、2日連続の岩国行きになったというワケなのです。
 実際のスケジュールに、ほぼ沿った時刻にスタートした事前訓練飛行だけど、さすがに地元の利なのか地元の方々が多く眺め&撮影されていたのです。
 どうも、昨日の方々の話から想像すると、地元の地方紙には、ブルーインパルスのホームベースである松島から展開してくる日どころか時刻まで記事として掲載されていたらしく、来年、再チャレンジする場合は、岩国在住の方に新聞の記事を読んでもらって体制を整える作戦を練らなければアカンようです。

 個人的には、数年ぶりにブルーインパルスの飛行を見たし、今日同行した自称「今日は、とんでもなくヒマ」だったSちゃんは、「すごかぁ〜」(爆)と感心していたんだけど、やはり準備に大変な手間がかかるのを承知で、カラースモークを復活してもらいたい気がします。

{撮影と言えば}
 マイ・キャメラ持参で・・・と言っていたSちゃんですが、取り出したのはケータイでした。
 オレの横で、ケータイで機体を追っかけて「ピロロ〜ン☆」という緊張感の無い撮影音を鳴らしながら撮影するのはご愛敬だけど、ブルーインパルス撮影経験者ならご存知のとおり、いくらなんでもケータイではマトモに記録できません。
 ただ、オレは少し横着して70〜300mmのズームだけを装着して撮影していたため、大空に描かれたハートマーク(”貫くキューピッドの矢”付)と、五妄星は残念ながら撮影できなかったんだけど、それがうまくケータイで撮影できているのかどうかは、スッカリ聞き逃したので、また聞いておきます。
5月5日
 GWで仕事もほとんど無く、ヒマを持て余している新枝です。(このままGW後もヒマだと恐ろしい…笑)
 今日の午後、所要のために市内に電車で出かけてみると、さすがは広島名物「フラワーフェスティバル」の影響か、とても電車も混雑していて、朝の通勤ラッシュ並みでした。
 その電車の中の出来事です。
 オレの前に立っていたのは、20歳前と思われる4人連れのコ達で、休日を一緒に楽しむ雰囲気満載で、あれこれと4人が話に盛り上がっていたのです。
 普段は、本を読みながら過ごすのが電車の中でのオレのお約束なんだけど、出入り口付近で、つり革もつかめない状況での混雑で、何とか手を伸ばして握り棒だけつかめているという状態だったので、とても残りの片手に本を持って〜なんていう事ができなかったのです。
 本を読んでいる時に、そばで話に盛り上がられると、少し気が散ってしまうので、普段だったらちょっとは気になるこの状況は、今日に限っては何の問題も無かった…と思ったら、その4人連れの中の、オレの前に立っていたコが「なんか気分悪い」と隣のコに言った直後に、それまで色々話をしていたのに、無口になり、頭を垂れたと思いきや、スルスルっとしゃがみこみながら、そのまま横に倒れてしまったのです。

 「OOO(名前の伏字です)どしたん?」という隣のコの呼びかけにも反応無く、その声をかけているコも立ち尽くしているのを見て、すぐに脈と呼吸がある事を確認し、満員で周りの人に踏まれかねない事もあり、当然外傷も無かったので、近くの座っている方にお願いして席を空けてもらい、席に座らせようと抱えあげたら気がついたらしく、その後の様子を見ると、「一過性のめまい」のような感じだったので一安心だったんだけど、世間的に認識があまり無いものの、例えば心臓が何らかの理由で止まった場合も、今回と同じように、気分が悪いと感じた直後に意識が無くなり、力が抜けて倒れるという症状になるので、もし反応が無ければ、どこまでの範囲を考え、緊急処置をしながら車掌に何(救急車を呼ぶだけでなく、電車の現在位置と消防署などの位置関係から考えて、どこで電車を停止させるのが最短で救急車が到着し、搬送にスムーズかも含めて)をお願いするのが良いか、連休中で頭が完全に鈍っているオレの頭は一気にフル回転したのです。
 まぁ、心臓に関して言うと、もちろん年齢から考えて、さほどそういう危険は無いものの、もしそういうケースであれば、対処に急を要するので、瞬間に何をどこまで考えておけるかというのは、普段をそれを体が覚えている救命救急関連の医療従事者以外ではとても必要な事なのです。

 幸いな事に、大事に至らなかったので、ホントに良かったんだけど、今日のケースでも、実は、大人数が乗り合わせていたのに、誰も何らかのアクションさえもできていないのです。
 というわけで、オレは比較的多くの関わりのある皆さんに、基本的な処置法などを知っておく必要性を、機会がある毎に訴えているんだけど、皆さんも是非関心を持ってください。

{最も重要なモノは?}
 今日のように救急処置が必要な場面と、良い撮影をする秘訣に共通する「最も重要なモノ」は何でしょう?
 「そんなモノに共通項があるんか?」と言われそうだけど、実は2つもあります。
 1つは、「観察力」で、観察力が欠けていると症状を見過ごしてしまうので、その場でホントは対処できたはずの処置ができず、重症化してしまう可能性があるし、写真では、風景の中の絵になる構図を見つけ出すことができないので、どちらももったいない話なのです。

 じゃ、もう1つは何かって?
 「体力」です(爆)
 バカな事言うなって思われるかも知れないけど、どちらにも実はとても重要なんです。
 今回は、比較的小柄なコだったので、揺れている電車の中でも、横に倒れている上体から抱え上げるのは何の問題も無かったけど、倒れたのが「ガタイの良い”ごっつい清原みたいなニーチャン”」であれば、オレ一人では起こすのが精一杯のはずだからです。
 介護の経験がある方なら実感すると思うけど、テクニックを実践できるかどうかも体力しだいの部分が少なくないのです。
5月7日
 GWも最終日で、皆さんの多くも自宅でゆっくりされているのではないでしょうか?
 5日の日誌で「カメラも体力」と書いたら、「何でカメラが体力?」という質問を受けたので、ちょっと個人的な印象を書いてみます。
 オレ自身、撮影終了後に、撮影した画像をチェックすると、実に多くの反省があって、「あの時、こうしておけば良かった」とか、「もうちょっと違うアングルで撮ってみる価値があった」というような事は実に多いのです。
 そういう過去の失敗を数多く重ねると、せめて結果はともかく、プロセスとしては多少でも、それまで以上の事を考えるようになるわけです。
 すると、例えば、「もっとクローズアップできたらどうだろう?」とか、さらにアップをというだけでなく、4日に失敗したように、広角レンズが手元に無かったので、ブルーインパルスのハートマークなどを撮影できなかったというような事を、未然に防止したくなるワケです。
 という事は、もう1本レンズを余分に持ち歩こうとか、ストロボが必要だとは思わない被写体でも、何らかの事を考えて、やっぱりストロボを持ち歩こうというように、考えれば考えるほど、加速度的に携行する荷物が多くなるわけなのです。
 さらに、同じ荷物でも、色々な機能を要求するようになると、大きさや重量が増大する場合も少なくなくて、例えば焦点距離500mmクラスのレンズでも、単なる焦点距離だけ満たすので良ければ数百グラムで長さも15cmもあれば事足りるのに、明るさがどうだとか、周辺光量がどうだなんて事を言うと、60cmくらいで4〜5kgくらいの「バズーカ砲」のようなレンズになってしまうのです。
 4日も、同行していたSちゃんが、持ってみたいというので、持たせてみると「重い」とか「こんなので飛行機を追いかけれない」とビックリしていたけど、このクラスのレンズで撮影するには、もちろん体力(腕力?)が必要になるというわけです。
 他にも、三脚を例に挙げると、カメラを装着できれば三脚ならなんでも良いと思われ勝ちだけど、軽い三脚だと風で倒れたり、夜景などの長時間シャッターを開く撮影では、振動や風でブレが生じて手振れ写真のようなポケが生じてしまうので、足に十分な剛性のある重い三脚のほうがオススメなのです。
 そういう三脚を担いで移動するには、これまたそれ相応の体力が要求されるし、さらに言えば、撮影後も「この光景で日が暮れるとどうなんだろう?」と思うと、もう1時間そこで粘る根性も必要になったりするので、自分の思うような撮影をしようと望めば望むほど、体力勝負になってしまう傾向があるのです。
 もちろん、体力で全てを解決できるというような話ではないし、感性が最も重要で、それらをサポートするものに知識や技術があるという点は、オレも同感なんだけど、体力は侮れないという事なのです。
 しかし、写真を教えるオレが、「体力と感性」なんて言うと、体力はジムで、感性は元々のモノだったり、美術鑑賞で養えば、オレは不要だという事になりかねない(笑)けど、それはそのバランスが重要だという事です。

{ハートマークは…}
 日誌をチェックしていたのかどうか不明だけど、昨夜長崎弁の大家(爆)のSちゃんから「ピロロ〜ン☆」と鳴らしながら携帯で撮影した画像が送られてきました。
 携帯は、レンズの焦点距離的には相当広角だと思っていたんだけど、残念ながら若干ハートが欠けた状態になっていました。(オレの心みたいです…爆)
 でも、意外にキレイな画像でした。 (五妄星は撮影していなかったようです)
5月9日
 午前はタイヤ交換で汗を流し、午後は事務処理で冷や汗を流している新枝です。
 先日、スーパーユーロレンズを装着時に、Mちゃん曰く「この前タイヤ付け替える時も思ったけど、こうやって仕事しているところを見ると、やっぱりちゃんとしたクルマ屋さんだなぁと、改めて思った」と言われたけど、じゃ、今までは漫才講師(Mちゃんは、元教え子でもあります)とでも思っていたのか?(笑)と、突っ込みたくなった会話を思い出したんだけど、ホントは作業中にこういう事を感じてくれるのは、とてもうれしいものです。
 ユーロレンズの時にも、ちょっとしたひねり技を使ったけど、その技自体よりも、その技を、その時に使おうと決断した事のほうが実は重要なポイントなので、技術的な背景として、それを理解しきれていない人から見ると、それが大した発想だとは思えないので、「昼間のパパ」(忌野清志郎の歌で、家でええかげんな姿しか見ていないパパを、たまたま会社に行く機会があった子供が、パパの素晴らしい仕事への姿を見て、再認識したという話)じゃなくて、「昼間の新枝さん」(爆)を見るには、今日のタイヤ交換でも見てくれたほうが、大して高くも無い評価も、少しは高くなる気がして、作業中のビデオを送れないのが残念でした(笑)

{2人目の選び方}
 先日、作業依頼があって、作業をさせてもらった後で、オレと同じ一匹狼(笑)じゃなかった、個人で独立して仕事をされているこのお客さんと、色々な話をしたのです。
 この方は、幸いな事に仕事に対する努力の結果、もう1人では限界を超えていると痛感されていて、やはり増員するしか手段が無いという段階に至っていらっしゃるのです。
 何しろ、仕事に対する努力という点で比較すると、この方がクジラなら、オレはメダカに近いくらいの血のにじむような努力を続けられている方なので、社会的に評価されて当然だし、時々仕事とか生き方について、一緒に話をして、年下のクセに失礼ながらも、アドバイスというか参考にしていただく話をする立場のオレとしても、良い結果になっているのはとてもうれしい事なのです。
 ただ、問題なのは仕事が多いから増員すれば解決するかというと、そんなカンタンな話ではなく、当然のように、その方と同じレベルの技量があって、意思の疎通が図れる相手じゃないと、余計な手間ばかり増えて、「自分ひとりでやっていたほうが良かった」という話になりかねないのが、やはり決断できない悩みだそうです。
 よく、1人が2人なるのは、1人増員するだけの話だとカンタンに考える方が多いんだけど、10人の会社に20人増員するよりも、本当は慎重に考え、そして難しい決断のはずなのです。
 また、1人で仕事をしているだけであれば、全てが自分の頭の中に入っているので、普段の時間は純粋なその仕事にかける実質的な時間としてすべて活用できるけど、複数の人間で仕事をするには、色々な認識のずれなどを埋め合わせる調整にも多くの時間を割かなければならなくて、その手順を踏まないで、目先の仕事にだけ追い立てるような効率化を行うと、必ずと言っても良いくらい1人でやっていたより仕事の品質が大幅に下がり、お客さんから「こんなところじゃなかった」と思われてしまい、処理能力が多少向上しても、仕事が減るという皮肉な結果になる場合が少なくないのです。
 そういう意味で、最も気合いを入れなければならない採用が2人目なのです。

 では、その方と同じ以上の技量を持ち合わせている事が大前提になるのかというと、全くそうではなく、奇しくもオレと同じ認識をお持ちで、「仕事や人生観というものに、ちゃんとした姿勢や方向性があれば、実際に仕事に必要な知識、経験、資格なんて、後からどうにでもなる」という考え方なのです。
 これは決して専門知識を軽視しているコメントなどではなく、本来重要な専門知識は当然重要だけど、実は、それ以上に大切なものがあって、それさえ持ち合わせていれば、最初は時間がかかるけど、少し長い目で見れば、必ず専門知識だけで仕事をしている人を超えることができるという意味なのです。
 言い換えれば、専門知識だけ持ち合わせていても、それをなぜどのように活かすのが、お客さんのためで、会社のためかという発想が無いと、せっかく持ち合わせている専門知識さえも活かせなくなるという事でもあるのです。

 ただ、少々人を見る眼を持っている方でも、それを面接程度で見抜く事は難しいので、そういう人を探すこと自体はとても大変なんだけど、言い方を変えれば、普段の付き合いでシッカリを相手を理解する努力をすれば良いだけなのです。
 そうすれば、仮にその人に一緒に仕事をしてもらった場合、お互い良い結果をもたらしやすいだけでなく、仕事面でつながりを作ることが無くても、人間関係的に良い関わりを築きやすいはずなのです。

 実は、ウチでも、まだ具体的な増員スケジュールが確定しているわけじゃないけど、当然、そうなった時のための事を考えています。
 特にウチは、良くも悪くも「千手観音」的に、幅広い分野に仕事の関わりがあるので、その展開如何によって、必ず誰が2人目というわけじゃないものの、「こういう範囲を強化できるタイミングになれば、この人」という意味での候補はかなり絞っていて、日常の関わりの中で、ちょっと変化球を投げて様子を見たりもしているのです。(オレから変化球を受けている方、気づいてますか?)

 かく言う前出のMちゃんも、その比較的広範囲な分野(複数の分野でという意味)の候補で、年齢の割りに本質を見抜く能力が極めて高く、金儲けできればお客さんに何をしても良いわけじゃないという、現代社会に似合わない、ちゃんとした気持ちを持っていて、仕事への研究心や責任感も強く、部分的にはオレを超えているという評価をしているのです。
 以前Mちゃんのほうからそういう話になった事があったので、オレも仕事を一緒にできる事を願っているというのを、本人に伝えてあるし、後は今のウチの良さを無くさずに、2人目の良さを取り入れて、お客さんに喜んでもらえる体制を作れる事なので、まだ時間はかかるし結果を確約できる段階では無いものの、少なくともそういう方向に努力すべき目標を持てる事は、オレにとっても良いことだとは思っています。
 ただ、少し大げさな言い方をすると、一緒に仕事をしてもらうというのは、その人の人生の一部を左右するという事なので、自分の都合に合わせさせるために、都合の良い事だけを言ったり、できもしない事を風呂敷を広げて言わないようにするのは当然なので、オレのそういう時の接し方は、悪く言えば「言葉を選びすぎ」なきらいがあると自分でも感じています。

 というのも、7年ほど前、オレには逆の立場でとても悲しい経験があったので、そういう経験はさせたくないという気持ちが強いからなのです。
 当時、会社を退職し、少しだけ勉強をする時間を作り、それが終わった頃の出来事だったけど、それまで多少世話になっていたプリントショップ(写真)のオーナーに手伝って欲しいと頼まれたのです。
 その人は、努力という意味では、オレの数倍努力されている方で、その点においてはもちろん尊敬できる方だったのです。
 そのプリントショップでは、写真のプリントをやっているだけでなく、ちょうどマックによる画像処理に仕事の幅を広げようと着手した頃で、両方を手伝いながらも、その後は、オーナーは画像処理に専念し、オレにプリントショップのほうは事業譲渡したいという話だったのです。
 まぁ、事業譲渡はともかく、当面お手伝いする事で、その方に恩返しができるのであれば、自分の目標も固まっていないんだから差し支えないという事でしばらくお手伝いしていたのです。
 ところが、個人的努力でがんばってこられた方なので、まず教えるという事に慣れていらっしゃらないから、意図が伝わらない事が多かったのと、十分に経験を重ねる機会をもらえなかった割に、思ったほどマックの画像処理が事業として軌道に乗りにくいと思われたらしく、4ヶ月くらいでおしまいになったのです。
 しかも、その関係を解消する時に、理由としてオレの「能力無いからクビ」とか、「マックの展開が計画通りに伸びなかったので、規模を維持できないから話は無かった事にして欲しい」と言われれば、オレは何のわだかまりも無く引き下がったけど、「一応このへんで一休みという事で」という説明には納得できなかったのです。
 オレを引っ張る際に、「事業譲渡」まで持ち出している以上、本当は譲渡できる段階に至るまでの経験できる機会は与えて欲しかったし、その結果、十分に後継者として認めることができないという結論に至ったのであれば、オレとしては何の問題も無かったどころか、力になれなかった事を、逆にお詫びしたいくらいだったのです。
 でも、経験する機会が少ないにも関わらず、結果を早急に求めすぎられたのは残念(この方の数少ない弱点は、温厚な性格に似合わず、自分でやりたがる事と、とてもせっかちな事です)だし、さらに画像処理だけで悠々自適という構想が崩れた時に、採用している経営者としてその事を認め、約束を果たせない事を詫びる姿勢をうやむやにされたのがとても残念だったのです。

 もちろん、そういう苦い経験としてだけでなく、この方から学ばせてもらった事は数多くあり、そういう意味では今でも大変感謝しているし、多くのプリントショップで仕事したのでは学べない部分を学べた事や、プリントショップの構造的問題点を感じていた事をまとめ、「もし事業をお預かりする事になれば、こういう展開をしよう」というお蔵入りになっているプランを練ることができた事は、今後の「初心者のための写真教室」の基礎にもなっているので、無駄ではなかったと思うし、その期間の事が無ければ、間違いなく写真教室をお引き受けする事は無かったと思うのです。

 ただ、終わりが良くなかった事で気まずくなり、交流も途絶えてしまった事は残念なのと、オーナーが意識しなくても、人を雇うというのは、その人の人生を左右するという事を学べたのは、今後も活かしたいし、特に仕事を超えて、その人生を左右するほど深く関わる相手には、そういう事も配慮して接したいと思っているのです。
5月10日
 朝から晩までずっと雨の中、午前は講義に、夜は車検の納車に行って来ました。
 納車先は、この1週間で4往復している岩国です。
 そう、ブルーインパルスの空振りを含めて2回、車検の引取りと今日の納車で2回、週に4回というと、ちょっと間違えば通勤とほとんど変わらない話になりかねないけど、いつも何かにつけ利用していただいているので、ゼンゼン心沈んでいない往復なのは言うまでもありません。
 ただ、代車で使ってもらった新車同様の某車種は、個人的にはちょっとフィーリングがNGでした。
 というのも、運転していて感じたのは、直進といい、とても緩やかなカーブを旋回する時といい、普段のオレは、きっとほとんどの方よりは、間違いなくラインを1発でピタッと決めれるはずで、ビッグハンズさんいわく「オン・ザ・レール」みたいなドライビングらしいのです。(オン・ザ・エッヂではありません)
 ところが、この新車同様の某車種を運転していると、足回りやタイヤがヘナチョコというのではなく、微妙なハンドル操作をおこなっても、ジャストな位置が無く、常に極小さい”あて舵”をしないといけないのです。
 もしかして、電気接点で操作している電動パワステ?と想像しながら引き取りに行き、同じフィーリング的な感性という意味では、多分分かち合えると思っているお客さんのIさんに言うと、なんとIさん、納車までにしっかりと調べてきていただいて、やはり電動パワステなんだそうです。
 操作感については、Iさんもほぼ同感だったそうで、オレだけ感覚がおかしいわけじゃ無い事に安心しつつも、同様の事が、別メーカーの同じクラスの車種でも問題になっている事まで突き止めてもらっていたのです。
 電動パワステと言えば、かなり前からスズキの軽自動車などで普及していて、当然のように、オレも盛大に乗っているのに、これほど微妙な部分が気になった事はありませんでした。
 きっと、ボディや足回りの剛性が高い分だけ、微妙な舵のふらつきがはっきりと出てくるんだろうと想像したんだけど、今後のボディなどの剛性が十分にある車に、同じレベルの熟成度の電動パワステが普及すると、オレは買うクルマが無くなります(涙)
 でも、細かな作動範囲をデジタル的に制御しているはずなのに、人間の感覚というのは、もっと細かな繊細なフィーリングを持っているという事に、改めて脱帽です。

{やっぱり体力?}
 「カメラは体力」とのムチャなコメントに賛同してもらったのは、関東の北のはずれ(爆)に住むKさん。
 Kさんは、ウチのスタート時期にお世話になったお客さんでもあって、4年前に関東遠征に行ったときに感謝の意味を込めて食事に招待したら、なんと地酒の1升ビンを抱えてきてくれたり、その後の日誌にも、色々な突込みを入れてもらっている方なのです。
 そのKさんは、写真を勉強されていた時期があって、やはり「カメラは体力」だと確信されていたそうです。(+根性も!)
 もちろん、軽く楽しむ分にはど根性体力は必要ないので、安心してください。

{もう1つ突っ込みメールへのお返事ですが…}
 昨日の事業譲渡の話を読んでいると、もしかして新枝さんは、今後の可能性の1つとしてプリントショップをトワイライト財閥(爆)の1つに組み入れる野望をお持ちではないのですか?というメールをいただいたのです。
 「んな、ワケないじゃないですかぁ」と言いたいところだけど、あくまでも「可能性の1つ」という言い方をするのであれば、もちろん可能性の1つです。
 ただ、新規の機械を購入してオープンさせるような分不相応や野望は持ち合わせていないものの、事業譲渡のような話は、検討の価値ありというのは、クルマ関連の工場スペースの確保などと同じように検討事項には入っています。
 写真の撮り方だけでなく、プリントショップの選び方などをアドバイスするなら、それを自分のところで対処できるほうが、教室参加者には便利なのは言うまでも無い事だし、自前で機械を持っているからこそやれる作戦があるので、教室と連携させた構想というのは、無いわけではないのです。
 でも財閥だなんて・・・まるで違います(笑)
5月15日
 今日は、ついに「初心者のための写真教室」スタートの日です。
 これまでの講師としての仕事の中には、その担当コースのスタート時から担当した事も、コースの最初から最後まで見守った事もあるんだけど、今回はスタートさせる前の段階からずっと関わって、いわゆる一緒に「産みの苦しみ」を分かち合っている教室なのです。
 だからこそ、いかにして軌道に乗せるかという事を、悩みながら考え続けた部分も多く、ようやくスタートを切る事ができたのは感慨深いんだけど、その分、緊張感も強く、普段以上に朝からプレッシャーを感じていました。(意外かも知れませんが…笑)

 でも、幸いなのは、なぜか最初と最後に担当する皆さんには、いつも非常に恵まれていて、今回も、オレのいつものスタイルである、トークのキャッチボールをしながら進めていく事ができるのは、とてもうれしい限りです。
 ただ、「初心者」を標榜しているのに、受講される方に持ち寄ってもらった写真を見てみると、どう考えても「初心者」とは言えないレベルの写真を撮っている方もいて、さらなる緊張を強いられる面もあるんだけど、そういう素晴らしき感性をお持ちの方の、知識や技術論、そしてノウハウを充実してもらえる一助になればと願っています。

{驚愕!?最長不倒距離更新される・・・}
 「最長不倒距離」って何のことだと思います?
 実は、オレが担当する各種の講義に参加される方の、通う距離の事です。
 専門学校生の最長記録は、尾道から毎日新幹線通学しているコが居たのです。
 広島と尾道というのは、約80kmの距離で、首都圏や関西圏の方だと「それぐらい当たり前」と感じられるかも知れないけど、広島エリアでは、在来線の高速ネットワークが無く、習慣としても長距離通学が一般的ではなく不便なので、てっきり広島に下宿していると勝手に思い込んでいたので、当時驚きは隠せなかったほど、そういうケースは極めて稀なのです。

 ところが、厚生労働省の雇用訓練を担当するようになって、そのビックリ記録を塗り替えたのがIさんで、毎日在来線で尾道よりも遠い福山(103km)から通われていたのです。
 在来線だと、直通があっても約2時間という、まさに首都圏の通勤地獄並みなので、その小柄な体のどこに、それだけのタフさがあるのか、とても不思議だったのです。

 その、県内ギリギリというゾーンから来られていたIさんの記録は、その時点で最長不倒記録だと確信していたんだけど、なんと今回アッサリ更新される事になったのです。
 その塗り替えた記録というのが、「380km先の京都」から通うという、今度こそ、これ以上無い不倒記録なのです。
 実は、3月下旬に撮影旅行に出かけた際に、そのコースレコードをたたき出す事になったMちゃんに、京都で久々に会って話をしている時に、「写真教室」のネタ撮影のために来た事を話した事がきっかけになって、写真の話を少ししたら、「私も参加しようかなぁ」と言っていたけど、正直本気にしていなかったら、翌日速攻で主催者のギャラリーヨコタに申し込みがあって、「えぇ〜!…本気だったんだ」と心の底から驚いたというわけです。
 仕事が終わって、新幹線に飛び乗って、ギリギリという時間状況で、仕事の状況によっては欠席しないといけない場合もあるみたいだけど、その時間と労力を惜しまない姿勢には、脱帽モノです。m(_ _)m
 京都から通う参加者もいるという話を、昨日Sちゃん(”凄かぁ〜”のSちゃんとは別人です)に話したら「(そんなに遠くから参加する人までいるなんて)新枝さん、どこまで写真上手いん?」とビックリしていたけど、オレは、芸術家としての資質が極めて凄いのではなく、レッスンプロとしての能力のほうが優れているので、決して超有名売れっ子カメラマンのように誤解しないでください(笑)

{講師の看板}
 今日は、全編写真教室ネタですんません。
 その会場に足を踏み入れる時に、会場である画廊の道路に面している入り口に「月曜日 写真教室 講師 新枝秀樹先生」と書かれた看板が設置されていたのです。
 それ以前に、絵画教室も並立していたので、他の教室開催日に他の先生の看板は当然のように目にしていて、それは違和感の無い普通の光景だったけど、自分の名前が道路に面して書かれているのを見ると、とても恥ずかしい思いで、目にした後は、「明らかに挙動不審」でした。
 後から、担当者と打ち合わせをした時に、その話をしたら、クスッと笑いながら「あれね、他の先生も最初はとても恥ずかしいらしいよ」と言われたのです。
 オレは、幸か不幸か、もう先生と呼ばれる事には慣れてしまっている部分もあるし、各学校などの印刷物にも似たような事が書かれているのは珍しくないけど、道路に面して看板に書かれるのは、「かなり恥ずかしい」出来事ではあります。
5月21日
 広島では久々の2日連続のピーカンの天気でした。
 今日の午後は、撮影計画にも掲載してあったとおり、ポートレートの撮影を行ってきました。
 今回のIさんは、少し前から話があったものの、スケジュールが合わなかったり、天気が悪かったりして、当初から2ヶ月くらい時間がかかってしまったのです。
 今日の広島は、「4月以降の季節は夏!」を宣言しているオレじゃなくても、夏の気配を感じさせるほどの気温と日差しの晴天だったのです。
 あまり写真撮影に気合いを入れた経験をお持ちではない方であれば、晴天のポートレート撮影は、まさに絶好な日和だと思われるかも知れないけど、経験者ならあまりにも強い日差しは遠慮したいのはお解かりになりますよね?
 特に、今日はアシスタント役がいないオレとIさんとの撮影なので、最も大きな問題は、影の処理なのです。
 皆さんも、晴天の昼ごろの記念写真などで、意外に顔や首などに影が目立っている写真をお持ちになっているかも知れないけど、これは人間の明暗の認識領域・感度とカメラとは、かなり違うからなのです。
 それに対処するには、レフ板で光を当てるか、ストロボを補助光として使用して、影になる部分に光を当てる必要があるんだけど、いくら大容量のストロボを使っても、あまりにも日差しが強いと、ちょっと離れた距離では、余計な影を消しにくいので、なかなか厄介なのです。

 影に限らず、色々な事を考えながら、徐々に撮影に入っていったんだけど、デジカメ一眼レフのメリットである、撮影直後にモニターチェックできるというのをIさんが気付き、一連のカットを撮影し、次の構図に移る前には、「どう?どう?どう?どう?」と覗きに来て、オレは閻魔大王の前に立たされた、いたいけな子羊(爆)のように審判の言葉を待っていると、「うそぉ〜〜。こんなにキレイに撮れるの?」と言うので、個人的には、まだまだ65点くらいの採点のオレは、「え!?こんなんでOKなの?」というと、「ウン・・とてもキレイだよ。こんなにキレイに撮ってもらえるなんて思ってなかった」とウレシイ事を言ってくれます。(オレは、褒められて伸びるタイプです…今日の紳介のTVでのコメントと一緒!)
 ただし、最後に一言「やっぱり使い捨てカメラとは違うねぇ〜」(爆)
 そりゃ使い捨てカメラの写真と比較されても…す・素直に喜べん(笑)
 でも、事前に「キレイに撮ってもらいたい」という希望の本人予測よりも、予想外に良い結果だったらしいのは、厳しい自己採点65点であっても、まずは何よりです。(そりゃ、一応教える立場ですから、多少は上手でないとね!)
 今回のIさんは、1度の撮影で終わりというのではなく、今後継続的に撮影していく計画なので、オレとしても、もっと良い表情や雰囲気を見つけることができるようになると思うし、Iさん自身も、もっと慣れてくるはずなので、自己採点90点以上になる事を願ってやみません。

 結局呉ポートピア公園と、近くの浜辺で撮影し、ストロボの電池が無くなった165カット目(明らかにミスショットは撮影直後に削除したので、撮影は200カットくらい?)で終了になったんだけど、1度の撮影でストロボの電池を使いきったのは、初めてでした。

{業務連絡}
 岡山で開催されたパイオニアの説明会に同行した2名に連絡です。
 写真できとるでぇ〜!
5月22日
 スタート間際のパナソニックETCのコーナーのオープンはまだ?というお問い合わせや突込みをいただいているんですが、もう数日(多分)お待ちください。
 個人的にも、ETCカードは持っているものの、ETC機器を自分の車には設置していないけど、仕事環境の変化もあり、かなり遅ればせながら、そろそろというところです。

{ブルーインパルス質問ネタ}
 日誌読者の方から、「やはりカラースモークはぜひとも復活してもらいたいですね」という反響をいただいたんだけど、まさにオレも熱望しています。
 今の機種T-4になって当初はカラースモークだったので、全く技術的に不可能ではないはずなんだけど、公式には航空自衛隊としてはカラーを止めた理由を公表していません。
 ただ、先日触れたように、カラーにするために、スモークオイルに染料を混入するのがとても面倒で、混ぜた後に安定性が無いらしく、単に混ぜるという手間だけではないというのだけははっきりしているんだけど、他にも、T-4になってからの白以外のカラーの発色が良くないというのも理由らしいのです。(あくまで、未確認情報ですが)
 スモークになるのは、オイルをジェットエンジンの排気口に噴射した際に、排気口から噴出す高温のジェット排気の熱でオイルが煙になってしまうのをスモークとして利用しているんだけど、その排気温度が前の機種のT-2と違うなどの理由で、T-2の頃のような鮮やかな発色になりにくいのが、もう1つの断念した理由と考えられているのです。
 しかも、これは同じ製法で発色が悪かったから断念したというような、いい加減な話ではなく、かなりブルーインパルスの整備補給を担当している部門が、配合を変えてみたり試行錯誤しながら、中途半端な色よりは白色で…という決断に至ったのではないかと思うので、個人的には非難なんてとてもできない心情なのです。
 しかし、T-2の頃の、あのとても鮮やかなスモークを知っている人間としては、研究機関の研究体制でも、民間のノウハウでも、おばあちゃんの知恵袋でも何でもいいので、是非アイデアを募集して、鮮やかなカラースモークの復活を願ってやみません。

{もう1つ復活してもらいたいもの}
 T-2ブルーインパルスにあって、T-4ブルーインパルスに無いものというのは、2つあって、1つはカラースモーク。
 もう1つは、T-2の初期にだけあった課目の「下向き空中開花」です。
 ただ、この課目はT-2のさらに先代のF-86Fからバトンタッチした最初の数ヶ月だけしか存在しない課目なのです。
 オレよりも年配の方であれば、ご記憶の方もいらっしゃると思うけど、T-2ブルーのデビューの年に、浜松の基地祭で大事故があったのです。
 それは、観客の前で演技中に、ブルーインパルスの1機が墜落するという、あってはならない事故で、5番機を操縦していたパイロットは殉職、失速して墜落したところが、たまたま観客用の駐車場エリアだったために、一般客のけが人はいなかったのだけは幸いだったけど、この事故調査の結果、安全対策として事故につながった演技課目「下向き空中開花」の封印と、最低地上高度を(たしか)300ftほど高くする事になったのです。

 その下向き空中開花というのは、今も存在している「上向き空中開花」の逆パターンで、密集して急降下している5機がある高度まで降下したら、花が咲くように5方向に開いていく課目で、その迫力と美しさは、上向き空中開花とは趣を異にする素晴らしい課目なのです。(と言っても、オレは実際に見たことはありません…若いので??)
 ただ、T-2という機種は、元々クイックな旋回性を持っていない機種だった事と、事故に至る背景原因とされたのが、安全高度が十分に確保されていない事や、さらに編隊長(1番機)の開花のための無線でのコールが一瞬遅れていたというような理由もあって、今度同じ事故を起こすと、人命まで巻き込みかねないという事で封印されてしまったのです。
 オレも当然「安全第一」という工事現場のヘルメットのようなポリシーを大切にしているので、当時、そういう決断があったのは賛成するんだけど、今なら復活させても良いのではという気がしています。
 というのも、その後の訓練中の事故などを契機に、さらなる安全対策として、1番機の後席には、同じ編隊長資格のあるパイロットが搭乗していて、編隊長が空中感覚を失う状況になった際に、対処する体制になっている事と、T-4は旋回性に大変優れているので、事故後に安全高度を大きく取ったルールさえ、そのまま維持すれば問題にならないと思うし、下向き開花後にブレイクしてくる飛行機の迫力は、ショーとしては、とても魅力的なのです。
 きっと、技術的には、T-4での準備を進めている間にも検討されたのは間違いない気がするけど(準備段階のメンバーは、実はハンパなメンバーではないのです)、きっと政治的配慮のような部分でカットされたんだと思うのです。
 ブルーインパルスだけに限った話ではないけど、何らかのアクシデントを起こすと、その後、そのアクシデントに至る背景原因が解決されても、なかなか復活させるには、勇気と慎重さが必要なのは、オレも同じような経験をしているので痛いほど解るけど、これも安全対策を万全に見直して、課目として復活して欲しいと願ってやみません。

 ちなみに、安全対策の1つを紹介すると、飛行機同士が対向で交差する課目の場合、万一の接触を考えて、滑走路と並行のルートで交差するように、それぞれの飛行場で事前訓練を実施するような配慮がなされています。(そういう事もあって、前日等の事前訓練が必要なのです)
5月24日
 今日の午前中は、恒例の厚生労働省主管の教育訓練講座での講義です。
 このコースは、幸いな事に、受講生の方々から非常に良いリアクションをもらっていて、講義する立場としても、いつも3時間があっという間に過ぎる講座だけど、特に今の期は、史上稀に見る打てば響くリアクションで、まさに紳介とレギュラーゲストのやり取りに近い状況なのです。(このメンバーならきっと番組作れます)
 その講義が終わり、昼休みも色々な話をして、さらに教室を離れる際に、Aさん達が、色々な提案をしてきたので、それについて話していたら、Aさんが突然「先生って、意外と左腕太いですよね」と言い出したのです。
 Aさんが授業中感じていたのは、「意外と左腕が太い」だけでなく、「右腕は左腕に比べて、差があって太くない」という事らしいのです。
 オレの正直な印象としては、「よー見とるなぁ…汗」

 確かに、最近どうも左右の二の腕の太さの差があるように感じていたんだけど、こうして指摘されると、やっぱりその差は結構目立っているんだと思わずにいられませんでした。
 この左右の差というのは理由はカンタンで、利き腕が左というだけではなく、ボウリング(諸事情のため、ながらくゲームをやってません)も左だったし、最近は、カメラ機材(アルミケースや重い三脚抱えて移動する事あり)の運搬や、さらにバズーカ砲みたいなレンズを装着して航空機の撮影などで左腕でレンズを支えるために、明らかに左腕ばかり使っているからなのです。
 また、その重量級バズーカ砲をブレなく、速やかに振り回すために、特に、ごく最近になって、10kgのダンベルを持ち上げるトレーニングをチョロっとやっているので、細腕繁盛記を絵に描いたような細腕だった昔の面影が左腕二の腕に関しては崩壊しているようなのです。
 Aさん達にも、筋トレをやっているのか聞かれたけど、いわゆる筋肉マニアとしてトレーニングするような人間だったら、そんなアンバランスな筋肉のつき方なんてするわけがなく、単なる使用環境による変化に過ぎない事を白状しました。(オレは全身トレーニングをジムでやるようなマメな人間ではありません…少なくともプライベート的には)
 ジムでトレーニングなんてコメントすれば、少しはカッコ良いかも知れないけど?

{ホリエモン沈まぬ太陽}
 先日、初めてホリエモンが外出して、その外出先が日航機墜落の慰霊碑がある御巣鷹山だというのは、報道番組だけでなく、情報番組などでも流されていたので、ご存知の皆さんも多いと思います。
 拘置所で山崎豊子の沈まぬ太陽を読み、思うところあって日航機墜落の慰霊碑に慰霊に訪れる事自体は、本人の発意で何の問題も無いので、それについて批判するつもりはさらさら無いんだけど、1点だけ個人的な疑問を差し挟むとすれば、拘置所でどのような心情で、この本を読んだのか知らないけど、読破済みの方の多くは、以下のようなオレと同じ気持ちを持つのではないかという気がしてます。
 あらすじを書くと、日航(じゃなかった、国民航空だったかな?笑)の創生期に就職した恩地(以前も日誌で書いてます)という主人公が、断りきれずに労働組合の委員長を引き受け、当時待遇が悪かった従業員の待遇改善のために、ちょっと大胆な作戦も含めて手を尽くし、待遇改善を図ったものの、それを由としない会社側の労務対策の切り崩しにあって、恩地はアフリカなどのいわゆる左遷コースを回らされ、本来ローテーションで定期的に戻ってこれるはずなのに、ずっとそういったところで飼い殺しにあっていたのです。
 その後に、色々ないきさつで日本に戻った恩地に待っていたのは、御巣鷹山墜落事故の遺族を担当する係りで、そこで残された遺族の悲しみ苦しみと会社の板ばさみにあいながらも、遺族の痛みを如何にして共有し、少しでも希望に沿えるかという事に心を砕くのです。
 そうこうしている最中に、会社の体質を変えるべく、紡績会社の社長を会長として向かえ、その会長の眼にとまった恩地は、会長の懐刀として、改革の先鋒を担い、古い体質を変えるべき努力を重ねていたさなかに、会長が辞任し、新体制は以前の守旧派が占め、あっという間に、再びアフリカに異動になったという、まさに「究極の困難」、古いドラマを例に挙げれば「航空会社版あかんたれ」(広島では最近まで再放送があったので知っているけど、オレが当時オンタイムで見ていたわけではありません)を絵に描くようなストーリーなのです。

 こういうストーリーを拘置所で読み、何を痛感するのかというと、オレだったら自分が直接責任があるわけでもないけど、会社として多くの犠牲者を生み出し、それによって人生を狂わされた多くの遺族のために、会社の一員としての責任をどこまでも尽くそうという誠実な姿勢に感銘を受けたり、常に他人の為に生きた崇高な人生を尊敬するし、それをベースに、ホリエモンであれば、自分が引き起こした事件を反省し、その影響を受けた人に手を尽くす努力をするなら理解できるし、違った見方としては、自分達の既得権益を離そうとしない守旧派の暗躍に対して、誠実な生き方が、どれだけ大変な点もあるのかという面だったりすると思うけど、そうした事が語られず、慰霊碑参拝だけというのは、どれだけこの物語の本質を理解していないかという事を顕している端的な事例だという気がしていけないのです。
 個人的には、日誌ではかなり抑え目な表現を使っているものの、オレの周辺の皆さんであれば、オン・ザ・エッヂがライブドアを買収した頃から、そうとう厳しいコメントをしている事をご存知だと思うけど、個人的にはホリエモンがとても聡明だとは想像できません。
 是非、皆さんも読んでみてください。
 もちろん、誤解の無いように補足しておくと、亡くなられた方々に慰霊と敬意を表すことを否定する話じゃありませんので念のため。
5月28日
 今日は午後から作業予定が入っていて、その事を考えると、どうしようかちょっと迷ったものの、去年から担当している専門学校の学園祭に午前中に行ってきました。
 行って見ると意外と盛況なのにビックリしただけでなく、普段以上に眼を輝かせている学生もいて、やっぱり時間をやりくりして来てみて良かったなか〜と思ったわけです。
 
 オレは、その学校で、2学年にそれぞれ2コースを合同授業で担当しているので、都合4クラスを受け持っているんだけど、それぞれのクラスでブースを出していたので、全部のブースで売っているものを食べたら、「満腹寸前!」になってしまったのです。(もちろんタダではありませんよ)
 ようやくクリアして、午後の作業もあるので、帰ろうと思ってみんなに声をかけるつもりでブースに近寄ると、「もう1個食べません?」とか「味違いをプリーズ!」とか「最後の1押し!(どこを押そうっつーんじゃ??)」などと、さらなる売り上げの拡大に躍起だったけど、戻ってすぐの作業に差し支えると具合が悪いのでカンベンしてもらったんだけど、味のコメントとしては、意外(すまぬ!)とマトモな味付けをしていたので「評価A」でした。

{プリント後の感想}
 先週のIさんのポートレートの出来上がり写真を見ると、モニターチェックした時の印象よりも悪くない仕上がりで、ホッとしたのです。
 皆さんも経験があると思うんだけど、デジカメ内蔵のモニターで見ると、そこそこのように思えても、パソコンで見たり、写真として仕上げると、「あれ〜〜?」という状況になる事があるんだけど、今回は、そういう違和感も無かったので、自己評価65点とは言え、少し安心して渡してみたところ、撮影時にモニターを一緒に見た時以上に満足してもらったらしく、「お母さんにも見せよ〜♪」だそうです。
 お母さん。次回はもっと喜んでもらえる撮影をする予定なので、今後、何かと協力してくださいm(_ _)m
6月1日
 今日から新しい道路交通法に基づいた駐車違反の取締りが実施されるのは皆さんもご存知のとおりです。
 あまりにも取り上げられているネタなので、詳細はここで触れない事にするけど、今回の法律も「本当の意味の公平性」「秩序や公益のための法律」という意味で作り上げられたのかどうか、個人的には疑問が残るところです。

 まず、これまで「すぐに移動させる事ができ、乗降や荷物の積み下ろしなどのための5分程度の駐車を除く」という一般生活上、あって当然という一文がサクッと削除されています。
 確かに、明らかに駐車場代わりに路駐する行為を取り締まるのはあるべき姿だと、オレ自身も思っているんだけど、いわゆる今の社会生活を送る際に、当然誰しもあるさまざまな生活まで支障をきたす法律が、果たして社会のためになるのかという側面での検討がなされていたとは考えられないのです。
 例えば、運送業者は言うに及ばず、体の不自由な家族の送迎の際の乗降さえも違反行為に該当してしまう、駐車即違反という0分ルールの採用や、明らかに社会の公益になるはずの荷物の積み下ろし行為まで一律に違反にしたのは、駐車監視員に余計な判断を持ち込ませないように、単一のアクションで取締りできるためというのが本当の目的に違いないのです。
 要するに、これは内部都合から作り上げられたご都合主義のルールに過ぎず、自分さえ都合がよければ構わないという考えによる違反を減らすことは大切だけど、一般生活に大きな影響まで及ぼして公益性を損なうという問題があると思っています。
 パーキングメーター設置の時にも出た意見だけど、本当にちょっとでも駐車するのが危険であって、道路の円滑な使用にそぐわないのであれば、路上駐車を公認管理しているパーキングメーターも含めて撤廃するべきだし、パーキングメーターを容認できる理由があるのであれば、駐車違反の取締り自体は厳格化しても差し支えないけど、少なくとも5分程度の乗降補助などの猶予と配達を必要とする業者への特例を設けるのが、結果として公益性の確保につながるはずなのに、何でもかんでも同じように基準を設け、一見法の下の平等なようにしてしまっているものの、本質的には公益性を損なう「悪平等」だと感じています。
 確かに、物流量の多い市街地域の場合、宅配便などのトラックが頻繁に停車して、場合によっては通行などの妨げになることも考えられるので、運送業者などを含め、公益性を考慮した指定業者を決め、そういった範囲内で短時間駐車する場合は、邪魔になって移動させる必要がある際の連絡先として、電話番号などを掲示させる義務を負わせれば良いはずなのです。

 もう1つ、違反を認めるよりも、認めないほうが処分が軽いというのも、善意を否定し、悪意を助長させる事になるので、再考の余地があると思っています。
 皆さんもすでにニュースなどでご覧になっていると思うけど、普通車の駐車違反(放置駐車扱い)の場合、違反点数1点と、反則金15,000円なんだけど、ステッカーを貼られて、出頭要請があっても違反者が出頭しない場合、車の所有者(車検証上の使用者に該当)に、15,000円の支払い命令と、それを支払わなければ車検が受けれなくなるという制度は、違反を認めて出頭するのが処分として最も重く、引き伸ばしたり、否認をしたほうがメリットがあるという、善良な社会を築くという前提から考えると、あまりにもかけ離れたルールだと思いませんか?
 例えば、所有者自身が違反しているにも関わらず、警察官の取締りではなかったために、その場で身分確認をされていないので、自分が違反しているにも関わらず否認しているケースは論外だし、貸した相手が違反して、それを貸した相手に伝えても、出頭しなかった場合は、本来は出頭しなかった違反者を逮捕できるような法整備であるべきなのです。
 ただ、所有者が違反者に貸したという証言だけでは、客観的な違反者の特定ができないという構成要件的考え方を持ち込んで、所有者に違反抑止効果を狙って何らかの処分を行うのであれば、もっと重い処分にして、人から借りた車で違反し、さらには出頭さえしないような人間に貸すことをためらわせるような処分を考えたほうが良いと思っています。
 犯罪や違反行為というのは、自ら認めるべき事であって、自分の都合の為にそれから逃げる違反者のほうが、本来認めるよりも重くするのは当然で、以前も問題になった大量の飲酒で運転し危険運転致死で立件されるくらいなら、後日ひき逃げで検挙されたほうが罪が軽いという本末転倒なケースを含めて、今回の駐車違反の処分は考え直してもらうべきだと思いますが、皆さんはどうお感じですか?

 書き忘れていたけど、個人的には、警察官の育成には時間もコストも大変かかるので、駐車違反の摘発に警察官以外の人があたる事自体は反対ではありません。
 ただ、総額だけを決めた入札制度で民間委託という方式は大反対なのです。
 というのも、歩合にすると、商売のために異常な摘発になるという懸念があるけど、やってもやらなくても同じというのも、民間ベースの仕事では問題をはらむし、入札が激化すれば、駐車監視員の待遇にも問題が生じかねません。
 公的な意識を持ち、商売ベースではなく公益性の見地から取り締まるためにも、ホントは都道府県という地方自治体が、駐車監視員を採用して、自治体の責任において取り締まるべきだと思うけど、自治体がコストを有効に活用するなどという行政的に求められている点に応えきれていない事や、そういう不信が前提になっている「とにかく小さな行政論」が先行しているので、難しい面はありますが・・・
6月3日
 夕方から、突如思い立って4月に続いて宮島に渡り、海に浮かぶ鳥居を夕景として撮影に行ってきました。
 こんなに短期間に2度も宮島に行くなんて初めての経験だけど、前回夕方に宮島を離れる際に、気になっていたのは、「きっと沈んでいく太陽と夕焼けを含めて鳥居を構図に収められるはず」というものでした。
 その日は、天気もどーんと悪かったので早々に撤収したんだけど、今日はなかなか良い天気だし、もう日没過ぎるまで海辺で粘っても寒くないので、乗り込んでみたというわけです。
 夕景〜夜景という狙いなので、三脚を持っていかなくてはいけないため、ウチの重量級の三脚を持ち運ぶのは、重いけどなぁ…と思ったものの、様々な都合から電車で移動したけど、最近の鍛錬の結果か、意外と移動に負担が無く、「これなら関西や九州への撮影旅行にも、少し我慢すれば持ち歩けるかも?」などと調子の良い事を考えてしまいました。

 それはともかく、午後5時から8時まで、約3時間、ほぼ同じポジションで粘りに粘って20カットくらい撮影してきたんだけど、夕景に取り組まれている方ならお解かりのように、日没前後って、刻一刻と表情が変わってくるので、なかなか油断できないものなのです。
 でも、同じポジションに3時間も居座るなんて、そういう写真を狙わない方であれば、きっとアホやなぁ〜と思われると想像しているんだけど、オレは「刑事とカメラマンは、足で稼ぎ、粘ってあきらめない者の勝ち」というワケのわからない信念を持っているので、長期戦の構えができる時は、平気で粘ばるから、それに対応できるように、携帯のラジオを聴いていたり、カメラ構えて本を読むというのもヘンだけど、本を読んだりしている事もあるのです。
 ただ、暗くなって、悲しいことにFMも聴けないエリアだと、できる事と言ったらメールくらいしかありません。
 もし、その時間帯の潰し方をご存知な方がいらっしゃれば、是非ノウハウを教えてください。

{ハイブリッド船}
 宮島の連絡船にハイブリッドタイプの新造船がJRの連絡船に就航しました。
 名前は、あまりにもベタだけど「みやじま丸」(ちなみに、代々みやじま丸は存在しているので、厳密には何代目かのみやじま丸です)
 この当代みやじま丸は、本来3月15日に就航する予定だったものの、それまでの訓練中に、よりによって隣のライバル会社の松大連絡船の桟橋に体当たりをかけてしまったので、2ヶ月遅れて就航したのです。
 隣の桟橋に体当たりを敢行したというと、穏やかではない表現だけど、真相は、ジョイスティックで操舵するシステムを始めて導入されていて、それの慣熟訓練のために、桟橋に横付けする訓練をしている最中に、停止位置より前方に船が出てしまい、その先にある岩礁を避けようと(多分右側に避ける操作と後進操作をした)ら、少し離れている右隣の松大連絡船の桟橋に衝突したようなのです。

 ハイブリッドというからには、エンジンとモーターとお考えだと思うけど、車とは若干違って、エンジンは発電のために搭載していて、推進力はすべてモーターを使っていて、発電などのためのエンジンなので、最も効率の良い回転領域に特化したエンジンを搭載できるために、燃焼効率がよく、結果として省エネな船で、船によるハイブリッド思想は、車よりもずっと早くから普及しているものの、こういった近距離連絡フェリーでは珍しい存在です。
 ただ、ハイブリッドだったり、ジョイスティックで操作するなど、先進性を売り物にしていたので、どんなものかと思っていたら、やはり思ったよりも静かとは言えなかったし、船体構造は基本的には大きな差はありませんでした。
 まぁ、車みたいに何万台も量産するので、プラットフォーム共通化が進んでいるのに、ほとんど一品モノのこういった連絡船をオールニュー設計にすると、それこそいくら金があってもキリが無い価格になるだろうから、やむを得ない部分ではあるという感じがしたのは残念でした。
6月4日 アザナと諱(いみな)
 色々書こうと思うことはあったんだけど、以前からなぜか書く機会がなく、1年近く経過したままだったネタを書いてみます。
 皆さんは、友人達を呼ぶ際に、どのような呼び方をしますか?
 昔、(昔と言っても、戦前戦後)の男同士だと貴様とオレというような呼び方もあっただろうけど、少なくともオレの世代では、そういう呼び方をするヤツはいません。
 呼び捨てにするなら名字だし、そうじゃなければ”あだ名”になると思います。
 オレが関わった専門学校生くらいグッと若い世代になると、同じ呼び捨てでも、名字の呼び捨ては絶無に近く、ほとんど下の名前を呼び捨てにしているようで、卒業後に仲間として関わる際には、相手のリクエストもあって、オレもそういう呼び方をしている事が多いのです。
 これは、例えば女同士だと、かなり前から下の名前を呼び合っている傾向があったけど、女性同士の場合は、結婚して名字が変わる可能性も想定内のようで、いつまでも変わらない下の名前こそ、自分の名前というイメージが男より強い傾向があったような気がしてます。
 ところが、男同士でも、大輔!というような呼び方が、今の20歳前後の世代は多くて、一言でアメリカナイズだけが原因とは言えないけど、こういった変化は面白いネタとしていつも観察しているのです。

 さて、本題に入って、みなさんは”あだ名”という呼び方の由来を考えた事ってありますか?
 実は諸説あるので、これが100%正しいというような言い方をするつもりはないけど、過去の歴史をさかのぼって、最も納得できる説を紹介しようと思います。
 今でこそ、名字や下の名前を平気で呼べる社会になっているけど、そもそもの古来よりの日本では、名前を呼ぶ事を一種タブーとしてきた経緯があるのです。
 その背景には、「言霊」という思想があって、名前を明らかにすると、その名前を使って呪いまでかけることができるのを避ける意味でも、滅多な事では名前を明かさなかったし、逆に聞くことも無かったのです。
 例えば、男女の間で名前を聞くというのは、それなりの決心(妻として娶る)があるという事になり、現代のアメリカなどで「ねぇ、カレシいるの?」なんていう質問は、付き合って欲しいという前提でないと聞いてはいけないというニュアンスよりも、もっと重いものだったわけです。(だから、古典の物語で”何々の君”という呼び方をしているのは、もちろん本当の名前を知らないからなのです)

 例えば、去年の大河ドラマの主役(と言ってもタッキーではありません)の源義経だけど、普段は絶対に義経と呼ばれることは無かったはずです。
 どう呼ばれていたかというと、近しい人は「九郎」「九郎どの」だと思うし、京都で官位をもらってからは「判官どの」というような役職名を呼ばれていたはずなのです。
 時代背景によってある程度違いがあるように感じているけど、もっと時代をさかのぼると、ほとんどの人は、その人の元服後の名前自体を知らないというケースも少なくなく、源平の戦いの頃は、そこまで徹底していないにしても、「義経どの」なんていう呼び方はしていないのです。
 その、「九郎」というような呼び方をアザナと言い、普段呼び習わすときの名前にしていて、義経という正式の名前は「諱」(いみな)といって、普段はお互い口に出さないというお約束だったので、きっと、それが変化して、呼びやすい呼び方の名前のことをアザナが転じて「あだ名」になったと思われるのです。

 もう1つ、名前つながりで紹介すると、名字(みょうじ)というのと苗字(これも、みょうじ)を混同されているケースが目についていて、同じものだと考えていらっしゃる方が多いように思います。
 ところが、これはハッキリと違いがあって、昔の人は、両方を持っていた人も多いのです。
 ちょっと歴史的人物の引用が続くけど、足利尊氏という人物は、名前くらいは皆さんもご存知だと思うのです。
 この人の家系を少し紹介すると、、さっきの源義経の兄頼朝が鎌倉幕府を開いたけど、さらにさかのぼった源家の先祖から枝分かれした家柄(要は源氏の分家)の子孫で、本名は源尊氏なのです。
 ところが、今の少子化と違って、当時は2桁の数の男子子孫がいても珍しくなかった時代で、それなりの経済力と軍事力を持っていると、それぞれの子孫を独立させた領地を持たせる事も多く、その際に、石を投げれば源に当たるというのでは、色々な意味で不都合なので、直系以外は、移り住む場所の地名を名乗る事が多く、源尊氏の家が、昔、源本家から独立して移り住んだのが足利という庄だったので、足利と名乗っているのです。
 ちなみに、もう少し歴史に詳しい方であれば、鎌倉幕府の本拠である鎌倉を攻め落とした武将の新田義貞をご存知だと思うけど、この新田義貞も足利と同じタイミングで源本家から独立した兄弟の開いた家で、足利庄から少し離れた新田庄に拠点を持ったので、新田と名乗っているのです。
 という事で、足利尊氏も新田義貞も実は、名字は源なのです。
 ここまで書けば、もう察しのよい方であればお解かりだと思うけど、この2人の苗字が足利であり、新田なのです。
 だから、稀に、名前を記入する項目に「苗字」というような表記がされている用紙を見かけたことがあるけど、少なくとも、今苗字を持っているかたはほとんど無いと言っても間違いではないので、皆さんも名字と苗字を区分してください…でも現代ではあんまり使い分けるシーンはないだろうけど。
6月7日
 午後から時間が空いたものの、夜は12時ごろに帰宅の新枝です。(遊んでいたワケではありません…爆)
 今日打ち合わせを行った1つに、「サプライズ**」の打ち合わせがあったのです。(内容部分は、もちろん伏字です)
 これは、きっと、必ず、絶対に実施の時には日誌に書く予定だけど、単なるサプライズというだけの計画ではなく、そのために色々な人の温かい思いやりや協力が感じられて、ついオレも引き込まれる事になったのです。
 これ以上は、サプライズする相手も日誌の読者なので、まだ書けないけど、コレを読んでおいて、そのうち年内にサプライズになったら、「え〜〜。あの話、私だったの!?」と改めてビックリ&周辺の人の温かさを実感してください。
 ちなみに、「サプライズの対象は私ですか?」とか「内容はコレですか?」みたいな問い合わせには、もちろん応じません(笑)
6月12日
 先日の誕生日は、奇特にもオレの誕生日を覚えていてもらった多くの方から、メールやカードをいただきありがとうございます。
 ウチの親さえ、日付を勘違いしていて、誕生日の翌日に、当日より豪華な夕食で大爆笑したのに、キッチリと覚えていただけているなんて実に感謝すべき事です。

 また、本日早朝の地震で各地の皆さんからご心配メールや電話をいただき、これもホントにありがとうございます。
 電話やケータイメールで続々と着信しているのを、しばらくオレと一緒に居たSちゃんが、「みんなに心配してもらって、いいな〜」と申しておりました。
 でも、オレが人望があるんじゃなくて、そういうみんなが心遣いの達人なんです!(ツメの垢をいただきたい)

{サプライズ事件}
 7日のような日誌を書くと、きっと誰かは「サプライズの対象は、もしかして私?」というメールを送ってくる可能性はあると思っていたら、これも誕生祝いメールの文末なんかに、あるわあるわ!
 そんなに皆さんサプライズに飢えておいでですか?(爆)
 それならアナタにも・・・と言いたいところだけど、それじゃオレの体力と気力が持たないので、カンベンしてもらうとして、ごく1人にだけ種明かししてみたら、「泣かせる話じゃね」という内容なんだそうです。
 続きは、実施後に触れるけど、確かに、サプライズのために、これだけのメンバーが事前から時間をかけて準備しているのを知ったら、きっと感激モノだと思います。

{弁護士の弁護士による弁護士のための裁判!…ではいけない}
 皆さん、最近の刑事裁判を見て、どのように感じられていますか?
 広島では、小1女児事件が全国的に注目されていて、また裁判前整理手続きも採用されているので、広島に居なくても常に状況が把握できると思うのです。
 他にも、全国的には多くの裁判で争点を争っていて、個別の裁判案件の具体的な事には触れないものの、最近非常に目立っているのが、明らかに担当弁護士が争点を作って、長引かせているとしか思えない裁判が多いことです。
 オレも多少法律を教える仕事をしている以上、被告であっても、法律の専門家である弁護士によって、守られるべき権利や法律的な解釈はあって良いと思っているのです。
 しかし、弁護士は被告に依頼されている(特に私選の場合)とは言え、真実を主張する事で弁護するべきであり、事実を歪曲してまで争うのが弁護士本来の責務では無いはずなのです。
 なのに、すでに触れたように、どう見ても担当の弁護士が弁護士のために争点を作った形の公判というのが少なくないのは、結果として被告の量刑だけでなく、その後の改悛にも決して良い影響を与えないと思うし、さらには被害者側への精神的打撃は計り知れないものがあるのです。
 オレも関わっている刑事裁判がしばらく続いているのは、オレ自身が証人で出廷したので、日誌をお読みの方はご存知だと思うけど、これについても、容認ならざる争点作りをしていると断ぜざるを得ないのです。
 それに対して、少なくともオレの経験の中では、「驚愕のありえない事」が起こったけど、これについては結審していない事もあるので、具体的には触れないものの、法廷の良心がまだ消えていないという意味で、安心し、貴重な経験をさせてもらいました。

 その話とは全く別だけど、オレの知人が「社会的には許されないこと」をしてしまい、ここ数日、その相談と対応にも走り回っているのです。
 本人は、自分の行った事の重大さを痛感し、先方に心から、そしていくら苦しくても誠実に謝罪をしていました。
 その謝罪の前には、大変反省していただけでなく、謝罪で先方に向き合う事もとても苦しみ、強い恐怖感も感じているようだったので、当事者双方の安全確保だけでなく、ちゃんと謝罪する事を見届ける意味でも、オレが同席したんだけど、悪い事を行ったという点は、許されることではないものの、謝罪の姿は本当に立派で、若くても、ここまでできるという姿勢と反省を見て、オレは再起できると確信したし、そのためには限りなく手助けをしようと、改めて思ったのです。
 今も、もちろん自戒の念に苦しんでいるものの、苦しくても向き合って誠実に努力したのは、本人の今後にとって、大変プラスになるだけでなく、先方の苦しみも少しは和らげる事ができたと思うし、最後には、先方からも、ねぎらいと励ましの声を本人にかけてもらえたのは、本当に向き合って頑張らせて良かったと思わずにいられません。
 やはり、裁判でもこの部分を大切にしなければいけないという点を、再認識してもらいたいと願っている今日この頃です。 
6月13日
 シンドラー社のエレベーターの事故については、事故後10日を経過した現在、警察も部品を取り寄せて実験まで実施しているようで、世界での事故例を含めて色々と解明が進んでいる・・・と信じたいものです。
 ただ、オレ自身としては、エレベーターの基本構造を考えると、整備不良であっても何でこんな事故が生じるんか?という意外な印象を持っていたのです。
 というのも、少なくとも1時代前のエレベーターでは、安全装置部分は、比較的堅牢な機械部分が介在していて、メンテナンス云々で、ドアが開いたまま上昇するような構造とは思えなかったためなのです。
 ところが、最近のエレベーター全般や今回問題になっているシンドラー社製のエレベーターが、そういった部分としてどのような構造になっているのか判断つかないので、これ以上は考えようが無いんだけど、安全装置部分の安全な状態を確認できる手段は、電子センサーに多くは置き換えられ、そのセンサーからの信号をプログラムが判断しているという、電子ロジックが中心になっていると思えるのです。
 したがって、プログラムのバグ、基板の不良などだけでなく、電源の電圧の変動や、交流波のノイズ成分などによって、誤作動を誘発している可能性も低いとは言えない気はします。

 こういった電子ロジックで基本的な部分だけでなく、安全に関わる部分も制御している傾向は、どの分野の工業製品にも進出していて、実は車だって他人事とは言えないのです。
 以前だと、プログラムの問題や外来ノイズで、ある特定の場所を通過するとエンストしてしまうというような、まだご愛敬のようなトラブルが中心だったけど、先月触れた電子制御の電気モーター式パワステだと、場合によってはハンドルが切れなくなる可能性も否定できないだろうし、ハンドルの中心に通っているステアリングシャフトは全廃され、ブレーキも各車軸部分でサーボモーター制御になる可能性も考えられるのです。
 言い換えれば、曲がらない、止まらないというトラブルが発生する可能性も否定できない、綱渡りのような進化を遂げる危険な側面は、もっと慎重に検討してみる必要があると思います。
 というワケで、走行装置などには、バリバリに電子制御が導入されているものの、そういう安全部分が、昔の機械的ロジックの車を持っているオレは安心なんだけど、そういう事故を誘発しないためにも、不法電波を一掃しませう(by総務省…爆)
6月16日
 よく世間で、「TVでは一部分しか報道されない」とか、登場人物の一面しか理解できないという話をお聞きになる事は少なくないと思います。
 それは、マスコミ側が意図して一面しか見せていない場合だけでなく、時間的制約で一面しか見せることができないというケースも多いもので、特に芸能人でなくても、とても怖いだけの存在である上司だと思っていたら、それは一側面に過ぎなかったというような経験をお持ちの方もいるはずで、色々な面を理解すると、その人のコメントの真意がもっと理解できたというような話は、いくらでもあるのです。
 今日の午前中も、専門学校で講義する際に、ナベツネについての質問があったので、その点を含めて説明したら、ビックリしていました。
 とかく、ナベツネは、言動が乱暴とか横暴、横柄、権力欲の権化というイメージが支配的だと思うけど、皆さんもTV以外での情報をあわせてナベツネを見てみると、きっと意外な印象があるかも知れませんよ。

 という書き方で終わると、「オマエはネタだけ振っておいて、それで終わるんかい!」と消化不良の日誌に非難を浴びそうなので、別人の他の側面を紹介する事で、話をすり替えようと思います(爆)

 皆さんの多くの方は、最近の殺人事件などの報道の際に「北芝健」という人物が頻繁に登場しているのをお気づきではないかと思うのです。
 「元警視庁刑事」という肩書きで紹介されている人で、端正で一見、マジメくさく、コメントもそういう印象を受ける方が多いはずだし、同じ元警視庁でも捜査1課長の田宮さんの「歳を重ねて酸いも甘いも噛み分けそうな苦労人で人間力の持ち主」というようなイメージに対し、勉強も知識もあるかも知れないけど、ルール一辺倒の単なる堅物だと思ってもおかしくないと思うのです。
 ところが、この北芝健という人は、はっきり言って、そういうイメージと全く対極のキャラの持ち主で、大学時代まで相当地元の悪い連中さえ手を出してこないほどのケンカ上手(ケンカ好きというほうが実態にあっているかも)で、警官になっても、真っ先に現場に飛び込むことを恐れなかったというより、そういう現場に嬉々として飛び込んでいったようなキャラなのです。
 皆さんが知っているキャッチフレーズで例えるなら「本物の”危ない刑事”」と思えば、ほぼこの人のキャラを理解できるような人なのです。
 そしてプライベートでも、結構とんでもないキャラで、警察学校時代から数々の武勇伝(オリエンタルラジオではなく本物の武勇伝!)を持っているのです。
 こういう事を、日誌に書くのはどうか?と思われる方もいらっしゃるかも知れないけど、本人も認めている…どころか、本人が自書でもっと凄まじい内容を暴露しているので、何の問題もないんだけど、興味をお持ちの方は、是非、彼の著作の中の1冊だけ毛色の違う自伝である「スマン!」を読んでみてください。
 きっとTVでのイメージがひっくり返ると思います。
6月19日
 皆さんは新制度で発足した駐車監視員を見かけたことがありますか?
 オレは、仕事柄週に2〜3回は市内に出かけるために、何度も目撃する・・・と思っていたら、全くこれまで遭遇する事が無かったのです。
 広島市では、チャリの路駐を取り締まる担当官が配属されていて、その制服姿は頻繁に見ているので、いくらなんでも取締り現場に遭遇しなくても、巡回する姿は連日見ると思っていたら、不思議な事に全く見かけることが無いのです。
 しかし、全国でも報道されたように、広島でも監視員への公務執行妨害で逮捕という事件もあるくらいだから、きっとウロウロしているに違いないと想像していたら、なんと最初の目撃は、今日ウチの自宅前だったのです。
 来られた方であればご存知のように、周辺の住宅地の中で、なぜかウチの前の道路だけ広く作ってあり、これまでは一応生活道路でもあったためか、通報でもなければ取り締まりなんて無かった、とても平穏?な道路で、いわゆる市街地の「重点取締り地区」からはかけ離れているのに、ウチの周辺で取り締まっていたのです。
 こんな場末に出回っていれば、「そりゃ繁華街におるワケないわな・・」と妙な納得をした瞬間だけど、皆さんも、もしかしたら郊外の住宅地は大丈夫!と安心していませんか??
6月20日
 別に個人情報保護が理由じゃないにしても、皆さんは、他の人の個人情報ってどの程度知っているのに抵抗が無いですか?
 きっと、20歳前後の人なら、誕生日というのはとても重要な個人情報だと思うし、覚えておきたい情報でもあると思うのです。
 世間で知人とか友人という程度の付き合いだと、名前、連絡先、住所、誕生日、勤務先くらいは知っていても、それ以上の情報は、趣味とか好きなもの等は別としても、意外と知らないものだし、逆に言えば教えないはずだと思うのです。

 ところが、先日、Mちゃんが必要なものを海外で発見したので、それをMちゃんに教えたら、「個人輸入ってよくわからん。お願いなんだけど代わりに手続きして」というのです。
 オレは、てっきりオレが個人輸入して、その後Mちゃんに譲れば良いか…と思っていたら、そうではなく、個人輸入のための入力作業のみを手伝って欲しいという事だったのです。(別人のカードで決済するという事ではありません)
 でも問題が1つ!それを離れたところで代わりにやると、オレはどうしてもMちゃんのクレジットカード番号などを聞かなくてはいけなくなるので、「そりゃアカンじゃろ」と言うと、「え!?全然問題ないよ…何で?」と逆に聞き返すのです。
 今の世の中、通常の店舗ならいざ知らず、ネットや個人輸入だと、カード番号と有効期限、そして名義さえ知っていれば、はっきり言ってナンボでも買い物ができるので、それらの一連の情報を教えるというのは、それこそとんでもない危険な事だし、Mちゃん自身も、世間ではそういうひどい話がいくらでもある事は、重々承知しているコなのです。
 それを承知で、あえて説明しても、「でも新枝さんがそんな事するわけないのは、よーく解っているから、何の問題も無いよ」と、何の不安も感じていないのには、ビックリでした。
 ついでに、ちょっとツッコミ入れてみようと思い、「じゃ、キャッシュカードの暗証番号でも、オレに平気で教えれるん?」と聞いてみると、やっぱり「全然問題なし!」と、全く気にしていませんでした。

 例えば長年付き合っているような相手であっても、こんなことを平気でできる人ばかりではないはずだし、家族だってやっぱり教えたくないというケースも少なくないはずなのに、この腹の据わった信頼感は、本当にビックリです。
 誤解の無いようにというか、Mちゃんの名誉のために書いておくけど、もちろんMちゃんとオレが付き合っているなんていう事は無いのです。
 でも、きっと普段から一緒に築き上げてきた信頼感は、そんじょそこらのカップルや家族よりも強く深い絆があると思ってくれているんだろうなと思わずにいられません。
 ちなみに、オレも何かの理由で必要があれば、同じ事をMちゃんに教えることは何のためらいもありません。
6月22日
 朝からの土砂降りにも関わらず、納車、出張作業と、東奔西走を繰り広げた新枝です。
 昨日も車上荒らしの被害に遭われてガラスが割れたIさんの車を取りに行って来たけど、1日ずれて今日のような土砂降りだと実にまずい状況でした。
 今日の午前中は、フロントガラス交換と板金修理をしたMさんの納車です。
 最近ニュースを見ると全国でエレベーター故障が頻発しているのは、単なるマスコミがそれまで報道していなかったのを、一々取り上げているだけに過ぎないけど、なぜか車の仕事で、不思議と似た仕事って、重なることが良くあって、なぜかガラス修理が連発なのです。
 午後は、これまた勢いの衰えない雨の中、急遽出張修理に出かけたんだけど、Kさんもその時間にご在宅だったし、猛烈な雨も完璧にブロックする屋根付き駐車場のおかげで、サクッと作業を終えることができたのです。

 この2週間、色々な仕事以外の事でも走り回っているけど、少し不思議な感じを持っています。
 というのも、仕事以外に時間をかなり割いているのに、どっと作業などの依頼があって、正直「こんな時に、こんなに依頼されても、こなせないのではないか?」と不安になっていたのです。
 普段だとスケジュール調整などを四苦八苦しているのに対して、プライベート(と言っても、オレ個人の事ではないけど)の時間が空く時に、うまくその仕事をこなせるようなスケジュールにポンポンとハマっていくのです。
 おかげで、普段よりもオレが動き回らなければいけない作業付の仕事が多いにも関わらず、かなり遅滞無く仕事がこなせているのです。
 きっと、人間としてはまだまだのオレなのに、オレにとって大切な人、数名を支えようとする、「人の為に生きる」生き方をすると、そういう良い事もあるという意味なんかな?と勝手に解釈しています。

{トワイライト用語辞典 ”オーラは見えんでぇ!”}
 言わずと知れた最近の流行っているキーワード、「オーラ」の色についてのオレの最近のコメント。
 場末のネットショップのしがないオーナーに過ぎないオレが、ひょんな事から教える仕事もするようになって、はや6年が経過しようとしていて、勉強の内容よりも、個人的な相談を学生をはじめとした多くの人に相談されているのは、日誌読者ならご存知のとおりです。
 その相談内容は実に幅広く、本人の話なら、それまでの関わりである程度理解していて当たり前だけど、例えば付き合っているカレシについての悩みみたいな話も多いのです。
 でも、その相談中に、会ったことも無い、そのカレシなどの性格や言動を「〜みたいな事言われるんじゃない?」などと言うと、よく「え!何でそこまでわかるん??」と、ビックリされる事が少なくないのです。
 学生達にとっては、まるで事前に「オレと、そのコのカレシとが、コッソリ会って2時間くらい話し合っていたのでは?」と思わずにいられないらしいので、最近「もしかして江原さんみたいに守護霊が見えたり、私の部屋に侵入できるの?」なんて聞かれるんだけど、そんな能力あったら、とっくにそういう能力で人助けしてます…逆説的には、”だから持ってない”って事です。
 「じゃ、何でそんな事がわかるん?」と不思議そうな顔をする相談者に「まぁ、人生経験を活かせば、多少はわかるモノなんよ。ただ〜し!オーラは見えんでぇ」というのが最近の口癖です。
6月25日 ビバ・サプライズ!? 史上最大の作戦
 話の始まりは、今をさかのぼること1ヶ月前。
 オレが、ひょんな事から講師という仕事をする事になった時の、最初の学生CちゃんのカレシK君から相談があるらしいと、Cちゃんの最も仲良しでもあり、クラスメイトでもあったNちゃんからの相談が最初だったのです。

 それは、K君とCちゃんが、もうすぐ付き合ってから5年が経過するし、Cちゃんの誕生日も近いので、それを記念してメモリアルな写真撮影をしたいとK君が考えたらしいのです。
 そして、Cちゃんにナイショで何軒かの写真館に相談に行ってみたんだけど、どうも結婚式の前撮り写真みたいな内容しか提案されなくて、5年の交際の深さを感じさせて、なおかつドレスアップしたような写真を撮りたいのに、そういうイメージができなかったそうなのです。
 そこで、Nちゃんがオレに相談してみたら?とアドバイスしたというのが事の発端らしいのです。

 オレとしては、写真館の設備を持ってすれば、大概の事は何でもアリだと思っていたのに、それでも何軒もダメだったわけだから、とてもオレが対応できるレベルを超えていると考えていたので、「オレがするかどうかは別として、相談に乗るくらいは構わないから」と返事して、Cちゃん抜きで、コッソリとK君、Nちゃん、オレの3人での秘密ミーティングがスタートしたのです。
 ところが、始まってみれば、どうもK君の具体的なビジョンが明確になっておらず、なかなか具体的な内容まで煮詰める事ができないのです。
 かと言って、話を聞いておくだけで良いかというと、そうではなく、どうもオレが引き受けざるを得ないような雰囲気には傾いていったのです。
 それだけ重いメモリアルを引き受けるだけでも、オレの小さいハート(笑)は押しつぶされそうなのに、K君の依頼の大原則は、撮影する瞬間までCちゃんは、撮影を知らないというサプライズ撮影という前提の依頼なのです。
 被写体が撮影される事をわかっている場合は、当然のように被写体ともミーティングを行って、どんな形と色のドレスにするのか、髪形はどうか、アクセサリーは何が良いかというような相談やアドバイスを行いながら、じっくりと準備を進めていけるのに、Cちゃんに全て秘密な状態で話を進めるには、ドレスにしても、どんなアクセサリーを持っているかにしても、不審がられないように調べるにはどうするのか?、屋外撮影の場合は、天候でキャンセルにせざるを得ない場合はどういう方法で、日程変更してもサプライズを維持できるかなどなど、難題山盛りだったのです。
 幸いな事に、Nちゃんは常日頃からCちゃんと交流があり、そういうドレスその他は事前に探りを入れることができそうなのでOKだとしても、その他の問題をどうクリアするか?という点は、ホントに頭からサビが出るくらい考えてみたのです。

 そこで、K君の希望を最大限尊重するべく、細かなシナリオを書いてみたのは次のとおりで。

1.Nちゃんが、仕事の関係で、”とある”フレンチレストランの@周年記念パーティーに招待されているので、Cちゃんを誘って、女同士で、そのパーティーに参加する。
2.一応フォーマルに近いパーティーなので、ドレス着用だとNちゃんがCちゃんに告げ、女同士の楽しみとして「どんなドレスにする?」と情報収集させる。
3.当日は、K君は資格の勉強のため学校に行くことになって、Cちゃんとは遊べない事を告げておく。
4.屋内撮影会場として、写真教室を開催している画廊を借り、そこで屋内撮影を、そして雨天で無ければ、その後、某公園に移動して屋外でも撮影する。

 という概要を決めたのです。
 ただし、屋内撮影会場の構造上の問題として、Cちゃんが画廊の控え室に入ってから、撮影場所のセッティングを始めなければならないので、オレやK君が会場に突入するタイミングを、しっかりとNちゃんにコントロールしてもらう必要があることや、セッティングに必要な所要時間を確保するために、控え室まで普段着で来てもらって、そこで着替えるというシナリオにしなければならないけど、万一早く着替えが終わった際に、どう引き伸ばし工作を依頼するか、その連絡方法などの取り決めなど、ホントに特殊部隊が急襲作戦を立案する時のような細かな確認が必要だったのです。

 ただし、いくつかの問題もあって、オレが今回ストロボ3台を使った多灯フラッシュ撮影を検討していたものの、実は、これまで3台の多灯撮影の経験が無く、ライティングの事前確認はどうしても必要だと思ったので、先週月曜の写真教室の前に、事前カメラリハーサルをやろうという話になったのです。
 問題は、Cちゃんはオレの写真教室の生徒さんでもあって、当然教室のスタート時間になったら、その場所に登場するので、怪しまれないようにするには、教室開催時刻よりかなり早めに、別の誰かの協力を得てカメリハをしなければならないと考え、別の教室参加者のAちゃんに事情を話し、早く来てもらってモデルになってもらったのです。
 そしてカメリハ当日、Aちゃんが登場して数カット撮影し、光のディティールを確認し、ストロボの配列を変更し、また撮影し始めたら、なんと女の感(笑)が働いたのか、普段よりかなり早くCちゃんが、そのカメリハ現場に現れたのです。
 もちろん、オレもAちゃんも、予想外の事態に「ヤバっ」と冷や汗が噴出したのは、言うまでも無い事だけど、ここで空気を変えると、余計怪しいと思われかねないので、とっさにオレの取った作戦は、Aちゃんに向かって「う〜ん、ちょっと光の当たり方が解ってきたような気がしてきた。 ちょっとCちゃんでも同じことをやってみようかな」と何でもないような言い方をしながら、今度はCちゃんを立たせてしばらく撮影したのです。(これこそ実物を使ったカメリハ)

 面白い事に人間心理としては、何かヘンだと思った時に、自分が渦中にいなければ、さらに疑念は高まるのに、その中に自然に溶け込んで参加していると、むしろそういう疑念は薄まるという、とてもありがちな側面をとっさに利用したワケなのです。(これに関しては、自分でも役者だなぁと思わずにはいられませんでした…笑)
 さらに念押しとして、たまたまAちゃんが作ってきていた料理を試食だけでなく、「今度はこれをちょっと撮影してみようか」などと、一連の撮影の練習のような雰囲気にしてしまったのです。
 その時の雰囲気から、絶対に露見していないと確信している事もあって、オレも堂々としていたし、それ以前にも6月12日の日誌にわざわざ「サプライズ事件」が起こると宣言するという、まさにオレは挑発的態度までとっていたのです。(日誌を見たNちゃんは、ハラハラしたらしい)

 そういう細かな取り決めや準備を重ね、今日の実施に相成ったんだけど、雨天のため屋外撮影がキャンセルになった以外は、ほぼ予定通り進めることができ、画廊の壁を背景にするだけでなく、K君に指定の色のクロスを買ってきてもらい、背景を変え、カーテン状の雰囲気を作ってみたりしながら、他2名のサポートもあって、無事Cちゃん単独だけではなく、ツーショットのカットも含めてサプライズ撮影が終了したのです。
 やっぱりCちゃんは、ビックリしただけでなく、1ヶ月も前から極秘に準備をすすめていた関係者の気持ちや、普段口でうまく言えなくても、そこまで考えてくれていたK君の気持ちを実感して、うれし涙を流していました。

 ちなみに、今回のサプライズ撮影には、シナリオを書いている最中に、もう1つサプライズを付け加えておいたのです。
 それは、控え室でドレスに着替えが終わって、出てきた瞬間に「Cちゃん、まもなくの誕生日とK君との交際5周年おめでとう!」と言いながら、オレと、学校にいるはずのK君が登場して、しかもサプライズ撮影だという事でビックリさせるだけでなく、撮影のためにフレンチレストランの話はウソだったという説明をしたし、Cちゃん本人もそれは解っていたのです。
 きっと楽しみにしているフレンチが食べれなかった事より、こういうサプライズをみんなが盛り上げてくれたほうが嬉しかったはずだけど、フレンチが食べれなかった事は、多少なりとも残念だと思っているはず…というところを、2個目のサプライズにしたのです。
 「せっかくドレスアップしているんだから、その後で、そのドレスが映えるレストランに連れて行ってあげるのが、もっとええんじゃないか?」とシナリオを作りこんでいる時に提案したのです。

 撮影が終了し、みんなでネタばらしをしながら色々な話をし、Cちゃんも「ホントにみんなありがとう」と言った時に、K君に「実は、別のフレンチを予約してある」と伝えさせたのです。
 とっても嬉しいサプライズと引き換えに、1度は、あきらめたフレンチのはずなので、喜びはさらに倍化するとにらんでの作戦で、今回はダブル・サプライズというシナリオを書いていたというワケなのです。
 この一連の作戦を、Cちゃんの後輩(と言っても、お互い面識は無い)に話したら、「やるね〜。そりゃ泣くよ。」というストーリーだったらしく、シナリオライターとしては一流だと認めてもらいました。
 ただし、「何でそこまで泣かせるシナリオを書けるのに、女心がわからんの?」というキツーイ突込みもいただきました(涙)
 色々大変だったし、とても言葉に表せないほどのプレッシャーもあったけど、無事作戦が終了してホントに良かったし、傍観者として見ることができれば、これほど面白いドラマもありませんでした。

 最後に付け加えると、2個目のサプライズを、K君は「別のフレンチを予約してある」とだけ告げているけど、連れて行った先は、広島最高級のホテルのテッペンのレストランなので、もしかしたらCちゃんは、3つ目のサプライズを感じたかもしれません。

 〜END〜

STORY Nちゃん、オレ
PHOTO オレ
小物調達 Nちゃん、K君
事前撮影準備協力 Aちゃん
本日のスペシャルサンクス A君、Kちゃん
撮影協力 ギャラリーヨコタ

COPY RIGHT BY オフィス・トワイライト&ギャラリーヨコタ2006
6月27日
 今日は、久しぶりにヘビーに体を酷使しました。
 と言っても、腹筋1000回したわけでなく、長崎まで歩いて行ったわけでなく、引越しを手伝ってきたんだけど、4階まで冷蔵庫などを階段で運ぶのは、やはり少人数ではかなりの重労働でした。(引越し屋さんに脱帽)

{誘拐事件}
 今朝飛び込んできた、有名女医の娘誘拐事件は、色々な意味でも波紋を投げかけているみたいだけど、こういう誘拐事件を担当するのは、警視庁の場合、本部の捜査1課だというのは、多くの方に知られているけど、実は、捜査1課の中に、誘拐などの専門部隊が存在していて、その部隊が対応に当たっているのです。
 捜査1課特殊班というのが、その部隊の名前で、SITと略される部隊で、誘拐・人質立てこもりや企業恐喝などを専門としているのです。
 SATの間違いじゃないの?と思われる方もいると思うけど、SATは機動隊の中(警視庁では第6機動隊)に編成されている特殊急襲部隊で、SITは刑事部に所属しているのです。
 このSITは、全く表に出る事が無い、まさに地道な普段からの努力と活動を旨としていて、こういう事件の際も、逮捕時に横にいる警察官は、SITではなく、他の捜査1課の刑事の場合が多く、不幸にも報道映像などにSITのメンバーが映されてしまうと、異動させられる事も多いというほど、メンバーの露出にさえ神経を尖らせているんだけど、そのSITの手口は、まさに職人技満載という感じなのです。
 今回のケースでも、「あぁ、この手を使ったな」などと思えるポイントがいくつもあったけど、一部書籍でSITの手法は書かれているものの、あまり暴露しても良くないと思うので、具体的手法は書かないけど、なかなか凄い部隊ではあります。
 ちなみに、SITという略称は、当時付けられた頃に、「刑事部にしては、なかなか国際的なネーミングを付けたじゃないか」と誤解されていたのは、「Special Investigation Team」の頭文字だと内部でも思い込まれたらしいけど、どうも捜査(S)1課(1)特殊班(T)という日本語のローマ字の頭文字をもじっただけだという笑える説もあるそうです。
 1課だから"I"じゃない…と思われるのは当然だけど、紙に書いた1をIと間違って定着したという、とても真実味のある話らしいのです。

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