トワイライト裏業務日誌 2006年3月
3月1日
{クルマ屋と酒と化学の不思議な関係}
 正直に言うと、学生時代苦手だった科目の1つに「化学」があったのです。
 よく単位が取れたなぁというのが率直な印象で、とかく「新枝さんは理数系」だなんて誤解されている方にはビックリだろうと思うし、まさか、仕事において、単なる経験則だけでなく、化学的アプローチで良い商品かどうかの評価をする事が多い今の自分のポジションは、「想定外」の人生だったのです。
 仕事での関わりだけでなく、その後の人生において、少しは広い意味での科学に関心を持ち、多少なりともそういう知識を持ち合わせる事ができたのは、本当にそういう仕事に携わっている皆さんが、オレに優しく・厳しく指導していただいたおかげだと改めて感謝しています。

 話は変わって、先日Oさんにお土産?をいただいたのです。
 それは、まさにこれからの季節にピッタリ?なネーミングの焼酎「サクラサク」です。
 大学入試に合格したら、この酒をみんなで飲むための酒なんだろうなぁと思いつつ(2浪しなければ、未成年の飲酒になってしまいますが・・・)、説明どおりの飲み方をしてみたのです。
 この焼酎、やや琥珀色をしているんだけど、ミネラルウォーターで割ると、ネーミングのとおり、パッと「桜色」に色が変わるのです。(琥珀色が薄まったのではありません)
 そして、面白い事に、その水割りにレモンを絞り入れると、不思議な事に「桜色から琥珀色」に戻るのです。
 いただいたOさんからも、その話を聞いていたので、「わはは・・そりゃリトマス試験紙みたいな酒じゃね」と言いながらも半信半疑だったけど、これはホント、掛け値無しのリトマス試験酒でした。
 面白いので、何回も作ってみたり、レモンサワーで割ってみたり(果汁入りだったので、琥珀色でした)と、久々に視覚的にも楽しめたんだけど、何度も楽しんだというのは、何杯も飲んだという事でもあり、ははは・・・飲みすぎ!
3月5日
 皆さんは、相手の実力をどうやって見極めますか?
 オレ自身は大した人間でも何でもないのだけど、色々な分野で、多くの方と真正面から取組んでいるせいか、自分の実力は棚に上げるとしても、相手の力量というのは、わりと量れるほうだと思うのです。
 真剣勝負の剣術の達人だと、向きあった瞬間に、ほとんど勝負あったのと同じだというのは古くから言い表されているのは、皆さんも聞かれた事があると思うんだけど、そこまで極めるかどうかはともかく、100の言葉を駆使してアピールされていても、本人が全く意識していない「何気ない一言」で「おぉ!こりゃナカナカなヤツじゃ!」と理解できる事は多いのです。
 例えば、仕事柄料理に関わる方との接点は、世間の中ではかなり多いほうだと思うオレだけど、1000のメニューのレシピを覚えていて、それを何度も調理されている方がいても、それなりの肩書きがあっても構わないけど、あくまでもシロートだという自覚の非業界人の中で、ちょっとした発言で、「プロではないけど、本質を理解している」と評価できる人が、時々いるのです。
 今日も、午後撮影に出かけたんだけど、一緒にアシスタントとして同行してくれたMちゃんは、世間的には「料理とは無縁(笑)と思われるタイプ」なのです。
 ところが、少なくともお菓子系は、以前からせっせと作っていたのを知っているオレは、「チャーハン」ネタを聞いて、「お!こりゃ、結構わかっとるなぁ」と思い、色々振ってみたら、「そーなんよ、誰も私が料理するなんて想像してくれん」と嘆いていました。
 世間では、結構チャーハンの調理は、インスタントラーメンを作るという低いレベルに見ている人が多いものの、実は、スキーのプルークスタンス(ボーゲン)と同じで、初級レベルに見えるものの、実は、その中に必要なテクニックや本質的知識は満載なレシピなので、それをいかにちゃんと調理できるかという部分で、実は調理技術や、なぜそうするべきかという理由をどれくらい身に付けているかわかってしまう、なかなか怖〜いメニューなのです。
 というワケで、皆さんもチャーハンを軽視せず、ぜひとも究極の?チャーハンの開発に切磋琢磨してください。

 ちなみに、クソ重い三脚と銀箱抱えて、久々にうろついたら腕が筋肉痛になりました。
 当日に筋肉痛だなんて・・・若い(爆)
3月6日
 朝一番、車検の引き取りから始まって、今日も雨の中でも多忙に仕事ができました。
 今日の車検は、講師としての仕事で去年関わった方の家族所有の車です。
 講師としての関わりの場合、当然、まず講師としてよい講義結果になる事を最優先課題として努力しているのは当然だけど、その時間の中で、オレの本業への姿勢などを評価してもらえる事は、とてもありがたい事です。
 更に言えば、これまでも結果として、受講された方ご本人の車でリクエストを受けた事は少なくなかったんだけど、ご家族が管理されている車でリクエストをいただいたのは初めてで、紹介してもらったご本人だけでなく、元々は、見ず知らずなのに、OKしてもらったご家族には、更に深い感謝ですm(_ _)m
3月9日
 もし、今もサラリーマンだったら、「オマエ、そんなに車検の入庫に波があってどうすんねん」と、こわ〜い上司から、せっせと入庫させているのに、叱られかねないような入庫台数で、まるで「車検センター」の様相を呈しています。(ウチは、一応webショップがメインです・・・笑)
 そのうちの1台は、昔からずっと利用してもらっていたMさんだけど、新車から13年乗っていらっしゃるロードスターなのです。
 そして、また心温まる事に、「これからも10年は乗りたい」というご希望なので、そろそろ神社仏閣みたいに「平成の大修理をやりましょうか?」という話になったのです。
 そして、色々な予防整備を含めた検討をして、預かる際に、最後にMさんが「そうそう、最近2000rpmくらいで加速中に、なんだかこもったような異音がするんで、それもチェックしといてください」というリクエストがあったので、その場で負荷をかけずに、その前後の回転数にエンジン回転を上昇させてみると、気にすれば気になるけど、ほとんど気にする人はいないという程度の異音があったけど、これを即異常とは言い切れないので、「じゃ、帰りながら負荷をかけて様子を見ます」と返事して帰路についたのです。
 すると、ハンドルを切った瞬間、異音を感じるより先に「あれ???」と気になることがあったのです。
 それは異音ではなく、ハンドルが重い・・・

 MさんのロードスターはMTなんだけど、パワステ付だった記憶があったのです。
 でも、春前の陽気でオレが勘違いしているんだろうか?と、過去何度も運転したはずの記憶に自信を無くしつつ戻ったのです。
 そして、受入検査を実施するべくボンネットを開けて、担当検査主任と覗き込んでいると、「あれ?新枝さん、ベルトが外れてるよ」というのです。
 一緒に覗き込んでいると、なんと、パワステポンプを駆動させるベルトが外れて、ラジエターに寄りかかったような状態になっていたのです。

 「よく落ちんかったなぁ・・・」と2人で感心しながら、「ノンパワステ」だと思っていたのは間違いで、やはりオレの記憶どおりにMさんの車はパワステ付だったのです。
 でも、「Mさん、異音はリクエストしてたのに、パワステの件は何も言っていなかったけど、いくらなんでもベルトが外れていたら、ぐっとハンドルが重いから気付くはずだよなぁ・・・」と思いながら、さらに外れた理由を探していたのです。
 普通、ベルトが外れるには、ベルトが劣化して切れるか、張り調整が適切でなく、伸びたベルトが脱落したというのが大半で、どちらにしても、ベルトは摩擦などで明らかに劣化しているはずなのに、この道路に落ちなかった「ど根性ベルト(大根ではありません)」は、そういう痕が無かったのです。
 すると、検査主任のIさんがが「あ”・・・コンプレッサーがおかしい」と言い出したのです。
 「日常会話を聞いていると、コンプレッサーよりIさんの日頃の言動のほうが、よっぽどオカシイわい!」と、思わず突っ込みを入れたいのをガマンして、覗き込むと、確かにコンプレッサーが残り1本のボルトだけでかろうじて引っかかって、もう少しでそのボルトも破断しそうな状況だったのです。
 「何でこんなぶら下がり方をしとるねん」と、さらに奥にライトを突っ込んでチェックすると、なんとコンプレッサーをエンジンブロックに固定するブラケットを止めているネジが2本も折れているのです。
 「へぇ〜、こんな状況、これまでほとんど経験ないでぇ」と2人でビックリしたんだけど、折れているネジを抜くのは容易ならざる状態だと気付くのには時間がかからなかったのです。
 ドリルで折れたネジの頭に穴を掘って、そこに「逆タップ」と言われるものをねじ込んで、逆転させて抜くというのが一般的な手順だけど、まずスペースの関係で、ドリルが入らない、逆タップをねじ込んで、回らなかったとして、精密寸法のシリンダーのために、部分的にバーナーであぶるなんていう事は、変形を避ける意味で避けたいのです。
 ただ、今回1つだけ救いなのは、エンジンの前後をバラす作業がすでに入っている事、そしてこの工場のスタッフは、事故車両の入庫が多いために、エンジン脱着が異様に手際良い事もあり、「ついでにエンジン下ろしてから、全部(前後の分解作業も)やってしまおうか」という話になり、折れたボルトも無事に取り出せました。
 しかし、完成までは、まだまだ時間がかかりそうです。(何せ平成の大修理ですけん)
 ちなみに、後でMさんに確認したら、「パワステは、正月明けからおかしかったのを、伝え忘れた」んだそうです。(納得)

{岩国基地移転問題}
 岩国近郊の方でなくとも、米軍再編問題の一環として、アメリカ海軍の空母艦載機部隊が、岩国に移駐を検討中であることは、全国ニュースなどでご存知だと思います。
 これは、厚木周辺住民の負担軽減のため、従来の滑走路より1kmも沖合いに新滑走路が完成する岩国基地であれば、騒音負担も少ないという理由になったのかどうかはともかく、岩国では大騒ぎになっていて、近々住民投票も実施されるのです。
 オレは、どっちが良いなんていうコメントをココには書かないけど、少し気になる事があるのです。
 それは、厚木の負担軽減が本当の移駐の理由なのかという事なのです。
 今、移駐が検討されている部隊は、横須賀をベースにしている空母キティーホークの部隊で、空母艦載機は、空母が母港に寄航する際は、部隊の艦載機は航空基地に移動するのです。
 横須賀に寄航する際に、その直前に厚木に移動するのは、距離においても設備においても、全く理に叶った事なのです。
 そして、中国、北朝鮮、台湾周辺の有事に対して、重点配備するためには、岩国に配備したほうが近くてよいという考え方を持っている人もいるけど、これは個人的には疑問視してます。
 というのも、元々岩国に配備されている米軍航空部隊は海兵隊なので、これは確かに問題視する地域に近いほうが望ましいけど、移駐問題の部隊は、海軍空母艦載機部隊なので、作戦行動を実施する際には、空母に搭載し、空母が作戦海域に進出して実施される関係で、作戦地域に近いというのは、何のメリットにもならず、むしろ母港である横須賀から距離が離れるほうがデメリットのはずなのです。

 そういう事を色々考えていると、どうしても消す事のできない可能性が1つ浮ぶのです。
 ココから先は、普段の脱線日誌と異なり、あくまでも無責任発言だとお断りしてから書く事になるんだけど、米軍のこれからの編制が、少し前に発表され、海軍の空母を中心とした空母打撃群の過半数を太平洋に展開するシフトを実施する方針らしいのです。
 そして、不安定の弧と言われる地域への対応力を向上させるという計画から想像すると、キティーホークの後継空母(ジョージ・ワシントンに決まったんだったと思います)が、これまでどおり横須賀をベースとするだけじゃなくて、近いうちに、もう1隻極東にシフトさせるのではないかというのが、個人的な推測なのです。
 そうなれば、新たな1隻の空母航空団が、厚木を再使用するというのは、考えすぎなのでしょうか?
 フィリピンから実質的に撤退し、韓国との関係が最近好ましくないアメリカから見た場合、2隻の空母の母港を、横須賀と、佐世保にし、横須賀の空母の艦載機は厚木に、佐世保の空母の艦載機を岩国にという将来的な戦略で考えると、実に無理の無い納得できる布石のように感じるのです。
 本当は、佐世保母港の空母艦載機は、もっと佐世保に近い基地が望ましいはずだけど、1個空母航空団を余分に収容できるスペースが残っている基地があるとは思えないし、海上自衛隊のP3C部隊が解散したり、新しく沖合い移設した基地なので、過去の制約が少なく、レイアウトを検討できる事、さらに、元々海兵隊の航空基地と言っても、空母艦載機の夜間離発着訓練を実施していた岩国なので、設備も流用できるなど、現実的なメリットも含めて、岩国に白羽の矢が立ったように感じているのです。
 これが10年先を見据えた米軍の思惑ではないかと思うけど、もし的中しても、「ね!ね!また当ったでしょ!やっぱオレって先見の明があるでしょ!」なんて喜べない話なのは、オレが基地反対派だからではなく、、その頃にそうせざるを得ない東アジアの安定性のさらなる悪化が前提になるからです。(そうはなって欲しくないのは、当然の事なのです)
3月10日
 3月に入って、急にPSE法が話題になっているのは、皆さんも「中古品に関してはPSE法の適用除外を!」という街頭署名活動などを報道しているのでご存知だと思うのです。
 この法律、確かに、中古品も規制対象になるというのは、オレも2月になってから耳にしたけど、ちょっと疑問なのは皆さんも感じていると思います。
 車も法規制の権化のような製品の為に、様々な規制が作られ続けているけど、基本的には新規生産を行う製品に対しての規制なのです。
 それも、新たに発売する製品と、継続生産する製品には、規制を実施する時期をずらして猶予期間を与えてきたケースがほとんどであり、さらには、排ガス規制の最初の規制(昭和40年代)と、ディーゼルの首都圏の規制という後からの規制も存在したけど、前者は、改造で対処できたし、後者は、車齢がある程度達した段階で継続車検が受けれなくなる事と、該当地域以外では使用可能であるので、すこしばかり逃げ道はあるのです。
 それを、家電製品なんて、5年で買い換えるケースのほうが少ないのに、そのくらいの猶予期間しか与えてなかったどころか、中古品の流通規制に関して、ごく最近まで配慮されていなかったのは、ちょっとマズいと言われても反論できないはずなのです。
 特に、それ以前はPSEでは無いものの、別の基準があったのに、一方的にそれを廃し、新基準のものだけで、中古市場も含めて管理しようとするのは、あまりにも性急すぎるし、それまでの基準に対して自己矛盾です。

 したがって、安全性の確保自体には全く異論は無いけど、一定時期以降の生産分にのみ規制をかけるか、中古品も規制の対象にするのであれば、今のルールよりも、もっと簡便に検査合格で使用許可を与えるべきだと感じています。
 
 それはともかく、この問題は、いわゆる「中古リサイクル業者」だけの問題ではないのです。
 卒業生の1人に、中古ゲーム機を投資の意味でも保有しているH君が嘆いていたけど、個人売買による譲渡は規制の対象外であるけど、ネットオークションなどで、頻繁に出品をする人は、経済産業省の見解としては 「中古リサイクル業者」と同じ扱いにしたいという解釈なのです。
 確かに、個人名で出品しているものの、実態は業者や、それと同じというケースは少なくないんだけど、経済産業省では月に1〜2回の出品があれば、業者としてみなそうという考えもあるようなのです。
 これは、去年のネット業界での脱税を押さえ込む全国的な税務調査が実施された事件で紹介したように、お店を構えて商売してなくても、法解釈的には、「たまたま1回」というのではなく、頻度が少なくても繰り返すと「継続的商行為」(オレの民法・商法の講義を受けた人は覚えているはず…笑)に該当して、ウチのような商売人と同じ扱いになるのです。
 だから、法解釈を厳密に適用すると、「中古リサイクル業者」と同じ扱いになるし、他人から買い入れた中古品を販売すると、古物取扱の免許も不所持になってしまうのです。(オークションで、安値で中古品を落札し、それを出品する事を、継続的商行為として行うと、明らかに抵触するのです)
 というようなワケで、厳格な法律の運用を行えば行うほど、難しい話になるPSE法だけど、ホントにどうするんでしょうね?
3月13日
 今日、何人かに突っ込みを入れられたネタは、「春じゃないじゃん!」です。
 確かに、今日は全国的に寒かったように言われているし、広島でも雪が降ってたのです。
 ただ、地域ごとの感覚は違うものの、真冬並みと言われている寒気が上空に入っているけど、厳寒期のような厳しさでは無かったはずなのです。
 オレも、午前中、工場の外で作業をしていたものの、プチ吹雪みたいな雪が吹いていたけど、平気で作業に専念できていたのです。
 旧暦について、色々書いているし、今年もほぼ正確に旧暦のとおりに移り変わっているものの、その緩やかな移行期間の中での多少の山や谷はあって、広島平野部で言うと、春への移行が遅かった年(例1986年)なんて、4月に入っても今日のような雪が降っていた事があったので、やはり流れを考えると、今年は春への移行が早いという事なのです。
 ただ、同じ旧暦の日付で寒い冬か暖冬かというのは別の指標なので、確実に早く春へ移り変わりつつあるけど、元々が寒い冬だったために、天気の谷の時に、「やっぱり…」と感じる場合があるという事なのと、冷え切った大地が十分な熱を蓄えるまでに多少時間がかかるために、気温に影響される春の花(梅、桜)なども微妙な影響を受けているだけなのです。
 オレが、今まで日誌で触れている旧暦の考えは、あまりにも一端に過ぎないので、まだまだ理解していただくのは十分ではないと思うけど、全体的な流れを把握する暦だと考えてみてもらえれば、何となく理解しやすいと思うのです。
 ちなみに、年毎の猛暑とか暖冬などの予測は、まだまだ個人的には未知数なんだけど、12年と60年サイクルは研究の価値があるように感じています。

{WINNY問題}
 特に今年に入って、どっと噴出した感じもするファイル交換ソフト問題だけど、どうもズレた対応をしているように感じているのです。
 それは、Winny自体の功罪や、機密保持を求められている職務にある人間の自覚の問題以前の部分の事で、なぜ日本では、情報管理を要求されるポストに就かせておき、PCを使用せざるを得ないシステムにも関わらず、組織として必要数のPCを配備しないのかという事なのです。
 自衛隊にしても、警察にしても、ほとんどのケースは、個人所有のPCからの流出なのは皆さんもご存知だと思うけど、それは、あえて意図して自ら流出させている少数の例を除き、個人自身にすべて責任があるというよりも、職場に必要数を満たせるPCが無く、しかし仕事を遂行する事を要求されているために、個人所有のPCを職場に持ち込んで使わざるを得ないという現況が問題だと思っているのです。
 さらに、一部機関に関しては、どんな事情があっても、職場から資料の持ち出しを禁じているところはあるけど、多くの場合、資料を持ち帰って仕事をせざるを得ない状況を黙認しているはずなのです。
 本来は、組織として仕事の環境を整え、そのシステムと、就業ルールの中で仕事を遂行する事を要求すべきなのに、機器は配置しない、非効率なままで仕事をさせておき、組織人としての職務遂行責任を少しでも何とかしようと思えば、個人所有のPCを持ち込まないといけない(もっと言えば、仕事のために職場に持ち込む前提で購入しないといけない)、最初から最後までの仕事の流れと効率化を改善する事を棚上げしておき、仕事の結果しか組織の責任者は求めていないので、結局持ち帰って仕事を片付けることになるという、本質からかけ離れた流れで、個人所有のPCから流出していると思っているのです。
 もちろん、個人所有のPCであっても、仕事上の秘密情報が入っているのであれば、情報流出を防止する努力義務は必要だと思うので、個人の責任が免責される事はないとも思っているけど、あまりにも個人的な部分に丸投げしているのに、問題が生じたら、個人だけに責任を追及しているというのは、おかしな話なのです。
 だから、某県警が、個人所有のPCであってもWinnyインストール禁止命令を出していたけど、個人的な事に踏み込む前に、個人所有のPCを使わなくて良いように、官給品を配備して、官給品のPCの運用としては、認可していないもののインストールを禁止するという方向じゃないとおかしいと思っているのです。
 
 民間会社の場合、それだけのコストを払うと、経営が成り立たないという場合は、賃金をその分削減してでも、会社がコストを負担するべきで、「例えば20万円の個人負担が無くなるかわりに、20万円所得が減るなら結果は同じじゃん」と思われるかも知れないけど、少なくとも、これが最も筋が通る話であって、妙な被害者意識も生まれずに仕事ができ、会社もコストをしっかり把握できるので、効率化には何が良いかという改善点も見つけやすくなるのです。
 似たような問題は、いろいろな形で様々な組織に蔓延しているはずで、オレのディーラー時代にも、PCとは違うものの、おかしな責任追及論が多かったので、会社代表者と議論していたものです。(今になって考えてみても、よくクビにならんかったなぁ〜と思うくらい、問題点は意見してました)
3月14日
 今日(3月14日)の夜に女のコの家に行くと言えば、世間ではホワイトデーですが・・・
 オレは、タイヤの引き取りでした(爆)
 スタッドレスからノーマルタイヤへの履き替えに際して、磨耗したタイヤを交換して装着するとか、ついでにホイールは交換しようなんていうのがこの時期の風物詩だけど、まさにそういう依頼で事前に取りに行ったんだけど、軽自動車用とは言え、8本も積んで帰る時に、やっぱりステーションワゴンで良かったと思う今日この頃です。(前の車の時に8本積んだら、3BOXだったので車内までが「ガマン大会」状態でした)

{笑えないけど笑った話}
 先日裁判所から1通の封筒が届いたのです。
 裁判所からの封筒のほとんどは、「特別送達」という扱いのために、ポストに投函して終了という事にはならなくて、書留同様受領のサインが必要なんだけど、接客中のオレの代わりに対応した家族曰く「郵便局員が、なんか雰囲気ヘンだった」そうです。
 きっと、オレが訴えられて、その訴状を届けたんだと勝手に勘違いして、きっと妄想を逞しくしていたんだろうけど、郵便局員の妄想に反して、封筒の中身は「証人召喚状」なのです。

 「警察官を見たらブレーキを踏む」という誤ったパブロフの犬状態になっている人が多いのと同じで、裁判所=後ろめたい事という勝手なイメージも、負けず劣らず蔓延している気もするけど、これは間違いなのです。
 家族に「どうせ、この家のヤツ、訴えられた」くらいに思っているんじゃないの?と言ったんだけど、普段「特別送達」を取り扱っている郵便局員でも”裁判所からの通知=訴えられた”という安直な図式しか思い浮かべないのかと思うと、誤解されていながらおかしかったのです。
 別に正義の味方まで気取る気は無いけど、「公正な裁判を実施してもらうための証人」として時間を割くことは、どっちかというと誉めてもらっても良い事だと思うので、今後裁判所の封筒は、「良い子バージョン」も用意してもらえると、オレ以外も証人出廷がし易いことこの上ありません(笑)
 特に、裁判員制度が実施されたら、皆さんも裁判所の封筒が届く可能性はあるので、やっぱり皆さんのためにも「良い子バージョン」の封筒は今のうちから検討しておいてくださいね・・・法務省さん。
3月18日 年度末の恒例行事
 すでに、過去日誌で年度始めを何で感じるかというネタで「講師として新しい人達相手に、初登板」を挙げているオレとしては、やはり年度末を感じるのは、卒業式なのです。
 今日、今年度から担当している専門学校の卒業式と謝恩会に参加してきたのです。
 事前に、学生達から「絶対に参加してね〜、ホントに楽しみにしてるから」と言われていたので、ちゃんと時間を割けるように2ヶ月前から鉄壁の調整に入っていたので、無事参加できました。
 今年度、ここで教える事になった経緯は、ちょっと事情があって、先発投手がいきなり打ち込まれたので、ベンチでノンビリしていたオレが、急遽火消し役として登板したみたいな状況だったんだけど、実に心根の優しいコ達で、1年間担当できて良かったと心から思えたのです。
 寄せ書きの色紙とパーカーのボールペンをプレゼントしてくれて、オレも全員にそれぞれ宛てた手紙を渡したんだけど、「もう〜、まだ謝恩会始まったばかりなのに、涙出て来たじゃない・・・」と、多くの学生が手紙を読んで泣いてくれていたのは、多少そうなる事も予測はしていたものの、やはりこの1年間は、良かったと思わずにはいられません。

{今日の良かった話 その2}
 謝恩会の後、ホントは、作業のリクエストがあったのです。
 謝恩会が終了してから、速攻で帰り、準備すれば十分対応できる事もあって、ご希望どおり作業をしようと思っていたんだけど、今日の行事を知ったお客さんは、「その後、2次会に!」なんて事にもなるでしょうから、そのコ達に時間を確保しておいてあげてくださいと、気遣っていただいたのです。
 そういう心配りに甘えてばかりでは絶対にダメだけど、今回は甘えさせてもらって、明日作業する事になりました。
 おかげで、予測していただいたとおり、2次会に呼ばれ、いろいろな話をする事ができたのです。
 Kさん、ホントにありがとうございます。
 この恩返しは、きっと何かでさせてもらいます。

{今日の良かった話 その3}
 謝恩会も終わり、みんなで写真撮影!というのは、当然あるシチュエーションです。
 そして、入れ替わりながらオレを囲んで撮影していたら、隣の会場(別の学校の卒業パーティー)の参加者(男3名)が、こっちを見ながら一言。
 「おぉ、羨ましいのぉ・・・エライ差がある」だそうです。
 そのコメントに聞こえないフリをしながらも、心の中では、ニヤッとしたのは否定しません(たまには、そういう事もあっても罰は当らないでしょ?・・・笑)

{今日の良かった話 その4}
 寄せ書きは、通り一遍の社交辞令的な内容ではなく、「あぁ、やっぱりそういう事を感じていたんだぁ」とオレも唸るような内容がたくさん書いてあって、本当に心を通じた交流があったというのが確認できて、もちろん一生モノの寄せ書きでした。
 ただ〜し!何とオレの名前を書き間違えているコが1名、飲みに連れて行ってくださいネタを書いているのが、なんと半数、そして飲みに連れて行った事なんて無いのに”また”を「飲みに〜」の前に付けているコが1名、ケッサク?なのは、「悩んで困ったら肩を貸してください」と書いていたコが1名。
 ”力”の間違いでは?と思ったんだけど、ホントに肩だったらエライ事です(爆)
 でも、素晴らしき仲間が増えた事は、本当に良かったと思っています。
3月19日
 朝は、本来昨日の夕方作業するべきだったKさんの作業に駆けつけました。
 何しろ、Kさんの予言と温かいご配慮のおかげで、昨日、時間を気にする事無く2次会の誘いを受け、色々な話ができたんだから、喜んで駆けつけなければバチが当るというモノです。
 作業はバイクのバッテリー交換だったのです。
 「またオマエは、色々な事に手を伸ばしすぎじゃ」とお思いの皆さん、それは当りでもあり、自分でも気になっている事でもあるんだけど、一応オレの説明(弁解??)を聞いてください。
 それは、ちょうど1年ばかり前、ウチの常連のHさんから「仕事で接した方が、車の板金修理をできるところを探していらっしゃったので、ためらい無く新枝さんを紹介しといた」と連絡をもらい、数日後に、実際にご本人から板金の依頼をいただいたのです。
 もちろん、紹介してもらったHさんの顔を潰さないように、気の利かないオレががんばって対応させてもらい、作業完了後、Kさんからも「思いのほかキレイになっている」という感想のメールをいただいたのです。
 これだけでも、オレとしては、色々な意味で任務を果たせた事に満足できる話なんだけど、Hさんは紹介時にバイクのメンテの事も聞かれていて、「きっと新枝さんとこなら、バイクもある程度なんとかしてくれると思いますよ」という八百屋に行けば肉も買えるような爆裂紹介をしてもらっていたのです。
 過去の日誌をお読みの方なら、「でもオマエは、そういうのいつも引き受けてるじゃん」と突っ込みを入れたいと思われるでしょうが、小心者のオレは、確かに断れなかったのです(笑)
 そういう話から1年経った先日、Kさんから連絡があって、「久々にバイクのエンジンをかけようと思ったらかからない」という事で、「ワーニングランプも点灯して、セルスイッチを押すと、音もするけど〜」というところから、きっとバッテリーが弱っているだけだと判断し、車でバイクのエンジンをかけるべく、レスキューに向かったのです。
 予想どおり、ブースターケーブルをつなぐと、スルッとエンジンがかかったものの、バッテリーは寿命を迎えていて、交換の必要があったため、取り寄せて今日交換したというワケなのです。
 また、リピートでご依頼をいただけるというのは、去年メールで感想をいただいたとおり、満足してもらっているという証しなので、昨日の心遣いとともに、深〜く感謝しているワケなのです。
3月21日
 唐突ですが、皆さんは反則キップを切られた事はありますか?
 いわゆる軽微な違反というのは、是非はともかく”ちまた”に溢れているので、ペーパードライバー以外の過半数はキップを頂戴して、年貢(正確には反則金ですが)を納めた経験がある可能性が高いと思うんだけど、そのキップってどうしていますか?
 反則金を完納した後で、悔しさをぶつけながら破いてゴミ箱行きにしたとか、大切に保管していたら次にキップをもらわなくても済むという根拠は全く無いジンクスを信じて、大切に保管している人とか、色々だと思うけど、そのキップをよーく見てください。
 「告知者の所属、階級等及び氏名」という欄に検挙した警察官の氏名などが書かれているはずなんだけど、所属は湾岸署(爆)とか、交通機動隊などという警察官の所属部署が記入され、氏名は、きっと本名が書かれているのは言うまでも無いんだけど、階級をチェックしてみてください。
 階級と言えば、「巡査」とか「巡査部長」などと書かれていると思いきや・・・意外と「司法巡査」みたいな書き方をしている警察官も少なくないはずなのです。(たくさん頂戴した方は、きっと統計的確率を検証できます・・笑)
 この「司法巡査」ってなんだ?という話が、今日のネタなんだけど、「司法警察員」である巡査という意味なのです。
 では「司法警察員」って何だ?という話になるんだけど、その時のごとく、法を司る”警察”業務を遂行する者という意味なのです。
 「な〜んだ、結局警察官という意味なのか。まわりくどい表現を使っている連中だなぁ・・・」と感じられるかも知れないけど、実は、司法警察員=警察官というワケではないのです。
 司法警察員というのは、非常にわかりやすく説明すると「捜査、逮捕、勾留を行える権限を有している職名」という事になり、実は警察官以外に、

防衛庁=自衛隊警務官(各自衛隊の警務隊)
国土交通省=海上保安官(海上保安庁)
厚生労働省=麻薬取締官(地方厚生局麻薬取締部)、労働基準監督官(労働基準局)
財務省=税関職員(税関)、国税査察官(国税局)
法務省=検察官(検察庁)、入国警備官(入国管理局)

 これらの役職が司法警察員なのです。
 他にも、昔の国鉄時代の特急列車のような長距離で停車間隔が長い列車の車掌(車掌長、専務車掌)は、同じように司法警察員としての権限が与えられていたはずで、「司法巡査」としての資格を有していたのです。
 今、JRになってから新幹線や特急の車掌に同じ権限が与えられているのかどうかは未確認なんだけど、定期旅客機の機長は、同じように権限を有していたはずです。

{カメラの件}
 先月の日誌ネタから、時々登場しているカメラネタですが、ついに白状する時がやってまいりました。
 春から「初心者のための写真教室」という教室を画廊の絵画教室の1つとして担当するために、機材の再調達や撮影をしてきたのです。
 まさに、読んで字の如く、これまで何となく撮影していて、技術的な事も、構図も考えた事がない「初心者」でありながら、できれば自分の願っているような写真を撮影したいと願っていらっしゃる方々に、なぜ狙いどおりに撮影できないのかというカメラやレンズ、そしてフィルムの機械的特性と肉眼の違いを理解してもらい、肉眼に近づけるための方法や、逆に差があるものを非日常的表現として活用する方法などや、ちょっとした配慮で改善できる色々なポイントなどを理解していただける時間にするので、興味をお持ちの方は、遠慮なくご相談ください。
 教室広島市中区の「ギャラリーヨコタ」で行われます。
 「初心者のための写真教室」の詳細は、ギャラリーヨコタの各種教室のご案内ページをご覧ください。
 また、お問い合わせは、こちら(ギャラリーヨコタ)もしくは、ウチへもお問い合わせください。
3月25日〜27日
 大阪、奈良、京都という、三都物語トワイライトバージョンに出かけておりました。
 「この年度末の忙しい時に、オマエは羨ましいやっちゃなぁ〜」とモニター画面に向かってボヤいている方もいらっしゃるかと思いますが、そういう話ではなく、あくまでも業務の一環です。
 「何が業務やねん三都物語に業務性は感じられんわい!だいたいオマエは、サラリーマン時代も業務の一環でラスベガスに行っていたけど、今でもラスベガス行きは仕事とは信じていないべ」と、今回の予定を聞いた知り合いの1人には、毒づかれたんだけど、誰が何と言おうと業務なのです。
 というのも、先日白状した「初心者のための写真教室」で色々なテーマやポイント毎の説明をする際に、比較したり参考にしてもらうための写真をせっせと用意しているんだけど、その中の寺社などを対象にした撮影だったのです。
 そして、何と言っても業務の一環(くどい?…笑)なため、もちろん経費として計上するので、いかに効率よくコストも掛けすぎず回れるか、そして元々の業務である「トワイライト」の仕事に影響させずに進めるかと言う事を考え、土日月の3日間に集中して歩き回ったのです。
 特に、奈良は、学生時代予習も復習もやった事が無いオレには珍しく、予習していて、「世界遺産ぐるっとバス」の存在を事前につかんでいたので、「800円」の1日定額料金でかなりのところを回れたのはラッキーでした。
 「世界遺産ぐるっとバス」というのは、奈良周辺の名所旧跡を循環するバスなんだけど、よくある1日で回れる定期観光バスと決定的に違って、平日1時間間隔、土日の混雑期(時期によって1時間の場合もあり)は30分間隔で12ポイントを循環しているバスなのです。
 そのため、興味の無いところを勝手に飛ばして、その次で降りるも良し、定期観光のように、団体行動時間に縛られて、「もうちょっと見たり撮ったりしたいのに・・・」と思いながらあきらめる必要も無く、定期観光のような便利さと、自分勝手な気ままさを兼ね備えた企画のバスなのです。
 さらっと見てまわるだけなら、次のバスが到着する30分後までに見ることもできるだろうし、ちょっと時間をかけようと思えば1時間という間隔も適当な間隔で、隣接している2ヶ所を歩いて合計2時間というような合わせ技もできるのです。
 また、単に名所旧跡をぐるっと連れまわしてくれるだけのバスだと思っていたら、なんとガイドも同乗していて、事前に前部モニターなどで少し予備知識も与えてくれるという、まさに800円が何倍も有効で、全部歩けば靴の磨耗分だけでも800円はペイできそうなありがたい話でした。
 皆さんも奈良に観光に出かけられる時に、車で行かない場合は、とてもオススメで、JR奈良駅前8番バスのりばから出発しています。

 それはともかく、撮影目的のオレとしては、やはり予想を超えた問題点も、行って見る事で実感する事が多く、再度撮影に行く場合は、どのような体制で行くべきか悩ましいところです。
 例えば、京都の東寺と言えば、まさに有名な観光スポットで、オレも東寺は初めてだったので、月曜朝1番に乗り込んだものの、思うような構図で撮影できないのです。
 例えば、東寺というと、写真好きであれば「夕日と東寺の五重塔」とか、テレビでよく使われるのは、五重塔の後ろを新幹線が通過するシーンをドラマや旅の番組でよく使われていると言えば、皆さんも「あぁ、あれね。京都迷宮案内にも出る」というシーンだけど、実際に行ってみると、まず境内の最も南に五重塔が立っているので、南からの撮影だと塔を見上げる構図しか撮れないのです。
 「なんのこの程度の困難でくじけるオレではない」と、心の中で微笑みながら、境内の外に出て南下すると、何とビックリ境内の南面には、東西方向に道路があるだけで、その南は建物ばかりで、もっと南から見通せる道路があると勝手に思い込んでいたオレには大きな誤算だったのです。
 その場所に立って初めて、「くそ!巨大メディアの組織力にやられた…あの新幹線を背景にして五重塔がある構図は、もっと南のビルの屋上などにメディアの名前を活用して入らせてもらい撮影しているに違いない」と自分の愚かさとメディアの巨大さに気付いたのです(涙)
 普通に入れそうなデパートや公共施設も見当たらなかったので、とりあえず今回はその構図を断念したんだけど、これに似た話は奈良でもあって、境内を出て、良い構図を狙えるポイントを逆算して歩き続けたら、堤防に上がることを禁じられている場所だったため、これも泣く泣く断念したのです。
 ただ、この奈良の場所は、元々上ろうとしていた堤防ではなく池を挟んだ、さらに遠方から撮影するのがGOODなはずなので、その場所へのたどり着き方を、今から研究しておくつもりで、金堂と2つの塔がキレイに撮影できるはずなのです。
 というワケで、この奈良の某寺院がどこか想像できた方は、こちらにメールください。
 正解者の中で1名だけなんぞを差し上げます。
 三都物語ネタは、またおいおいと。
3月29日
 今日は作業的には1件だけで、その前後は事務作業に追われていた日でした。
 作業はETCの取付とナビバージョンアップソフトの導入だったのです。
 まぁ、ご存知の方であれば、ETC自体はさほど難しい技術を要しない作業だというのはお解りだと思うので、それなら「楽勝モード」の作業だったのでは?と想像している方も少なくないと思うのです。
 しかし、ETCは問題ないとして、オレが心配していたのは「バージョンアップソフト」のほうだったのです。
 「そんなもん、ROMを入れ替えるだけじゃんか?」と言われても当然の、本来なら寝ていなければ大丈夫(さすがに寝ながら入れ替える技術は、いまだ持ち合わせておりません・・・笑)という話なんだけど、今回に限っては、少し心配な事があったのです。
 というのも、そのナビは最近音楽CDは読めるけど、ナビソフトが読み込み出来ないという状態だったのです。
 その理由として、事前に伺った話ではナビのROMの記録面にキズが入っているので、読み取れないと判断されているようで、ソフトもそろそろバージョンアップしようと思っていらっしゃったので、とりあえずソフトも注文していただいたのです。
 確かに信号面にキズがあれば、その位置によって起動できない場合もあるし、どっちみちバージョンアップする予定をお持ちだったのであればソフトを入れ替えて作動するかどうかを確認して、ダメなら修理という手順でも悪いわけではないのです。
 ただ、お客さんが仕事に追われて、なかなか時間が取れずにズルズルと日程が後にズレて、しかも今週末にナビを使うご予定があるという状況だったので、最初からの話の流れ上やむを得ない事とはいえ、ナビ本体に問題があってソフトを入れ替えてもダメだったら、修理に出すにしても週末に使えないのでは具合が悪いなぁ・・・と気にしていたのです。
 特に、この某メーカーのナビ、音楽CDは読めても、光学レンズが劣化すると、信号が音楽CDより間隔が詰まっているナビソフトが先に読めなくなる故障が時々発生しているのを知っているオレとしては、気を揉んでいたんだけど、オレ(じゃなかった、お客さんの)行いが良かったため、ソフトを入れ替えると、バッチリ動いたのでホッとしたわけです。
 いや〜良かった良かった。

{最近気になる信じられない話}
 近年、若年者のマナーが非常に悪いと言われているし、確かにそういうケースを、まま見かける事もあるのはオレだけではないと思うのです。
 ところが、若年者を槍玉に挙げなくても、ここ半年、とても気になるオトナのマナー違反を1つ触れようと思います。
 「ぜいたくは敵だ!」という時代がかった理念の元に、意外とつつましい生活をしている(つもり)のオレの中で、数少ない”豪華”なのは本代が月間数万円という信じられない期間が長かったのは、以前にも書いたし、オレの周辺では有名(悪名?)な話なんだけど、新品・中古のどちらでも入手困難な本を、去年図書館で発見し、それ以来、図書館も最大限活用させてもらっているけど、その図書館で借りた本での話なのです。

 実は、10冊に1〜2冊程度、誰かに書込まれているのです。
 重要なポイントなどに鉛筆でラインをひいたり、要点を書き込んだりしてある最初の本を見つけたときには、ホントにビックリしたんだけど、数多く借りていくと、この書込みが決して珍しいケースではないのを目の当たりにすると、「何で公共物である図書館の本に書き込みができるんだろう」と悲しくなったのです。
 手元に消しゴムがある時は、消しながら「何でオレがこんな事せんといけんのじゃ?」と心の中で毒づいているんだけど、ひどいのになると赤ボールペンで書き込んでいるケースもあるのです。
 じゃ、何で「オトナ」と書いたかというと、明らかにある程度の人生経験を経た人が読みそうな本に、そういう書込みが多く、書体も、オレより上の世代の多い書体が圧倒的なのです。
 圧巻は、倫理・思想に関するような本の要点部分の記述に「然るに、これを以って社会貢献の是非を〜」などと書かれているのを見ると、この書込みをした人は、この本を読んで何を学んだんだろう・・・と思わずにはいられません。
4月6日
 2年前から1年間教えたN君から電話がかかってきたのが月曜日。
 その内容とは「カップホルダーに入れていたコーヒーが、どっとこぼれたらオーディオの音が出なくなった」というものだったのです。
 いくら大好きなオーディオと言えど、また、おくらおいしいコーヒーと言えど、飲ませてオーディオが喜ぶはずも無く、翌日に出向いて点検してみると、ヒューズ切れくらいな可愛い話ではなく、オーディオ内部の焼損だけでなく、車の電源系にまでダメージが及んでいたのです。
 「マジっすかぁ〜、そりゃまいったなぁ」というN君に「あのなぁ・・いくら良かれと思っても、オーディオにコーヒー飲ますのは虐待やで・・(笑)」と言いながら、とりあえず修理見積りを出すかどうか相談していたんだけど、元々新しいオーディオを切望していたN君は、修理になると、当分音が聞けない事も考えたらしく、「新品のご注文」とあいなったのです。
 それがまた、世間でそれほど売れているわけではない、割と高額なモデルだったために、メーカーの物流にしか在庫がなく、ようやく今日入荷したんだけど、音に飢えたN君は、商品の到着見込みと同時に自分も到着するという、まさに「トヨタのカンバン方式」的な取り付け作業スケジュールになったのです。
 まあ、オーディオ自体は特に難しい作業ではないので、それだけであれば「サクッと終わる」内容だけど、今回の問題は2つ。
 まず、コーヒーによって内部ショートしたついでに車両側の電源系にダメージが生じているのが1点。
 もう1点は、その電源系が、元々容量が小さいのに、ワンボディオーディオとしては容量が小さくないオーディオを使い続けていたため、常時電源系のヒューズ手前あたりに、接点焼けと思われる抵抗があり、それで電圧降下も生じているため、同じ系統の時計や電動ミラーもうまく作動しないという状況だったのです。
 オーディオの常時電源用には、新たに十分に余裕のある電源を用意するのでOKなんだけど、焼けの部分を特定したり、交換すると、車自体は、あと1年をリミットに設定しているN君には、多大な負担になってしまうので、ウチの協力工場のIさんに手を尽くしてもらい、この車用の配線図をゲットし、問題がある電源系統の大改造で対処したのです。
 そのため、2時間半の格闘はあったものの、うまいこと、作戦どおりに作業完了したのです。

 今日のN君の車で感じた事を少し書き加えると、元々N君は中古で購入したこの車、今回のコーヒー虐待事件がなくても、実はさっきの容量オーバーで電源系を使用していたという問題の他にも、月曜に診断のため、オーディオを取り外してビックリ!、いわゆる「電源キット」を使用して装着されていたにも関わらず、オーディオ部分の純正配線の被覆をむいて電源を分岐した痕があったのです。
 それ自体は、更に以前の作業の痕跡だと思うし、見てくれや一般的イメージはともかく、ちゃんと作業していれば技術的には「電源キットを使用しない=悪い」というワケではないので、その事を問題にする気は無いものの、その電源を取り出した部分を撤去していた際に、取り出した配線の一部が残っていて、その1部には被覆がむけて露出している状態だったのです。
 「こりゃ、今回の事が無くても、いつかはトラブルが出たはずだから、それが大きなトラブル(火災)などにならなかったのは、一応不幸中の幸いな面はある」と伝えたんだけど、実は皆さん、車両電源配線は、容量を超える電流を流せば、即ヒューズが溶断して大丈夫だと思い込んでいませんか?
 もちろん多くの場合、ヒューズが溶断し大事に至らないものの、溶断するまでに配線が熱を持って発火するケースや、ややオーバーした容量で使いつづけると、今回のように、ジョイントボックス内部で接点焼けを生じて、ヒューズには過電流が流れていないのに、接点焼けを生じている前後では、熱を持って発火するというケースもあるのです。
 ましてや、許容電流量をちょっとでも超えたら、即ヒューズは溶断するようなイメージがあるものの、これもそうではないので、配線容量を超えないように電気負荷に余裕を持たせる事はとても大切なのです。
 というわけで、そういう危険回避というだけでなく、今回は、修理的な側面と、音質面でも改善メリットがあるので、新たに余裕のある電源系を増設したんだけど、その煽りをくって、次の予定との間の余裕が無くなり、昼飯抜きで次の予定に駆けつけたのは、笑える話でした。
4月11日
 週末は、かねてから念願?だったトワイライトの大黒柱であるパソコンの移行を実施して、ようやく無事通常通りの稼働状況になり、今日1部のページを更新できました。
 これまで使用していたデスクトップは、トワイライト独立と同時に購入した思い出深きパソコンだったんだけど、さすがに別れ難いとは言っても、性能的にそろそろ限界(客観的には”とっくに限界”という説もありました・・笑)だったため、今年の投資計画の1つに加えていたんだけど、例の「初心者のための写真教室」を担当するに当たって、デジタル画像の管理、処理も必要になるため、予定を繰り上げて買い換えたのです。
 どうも、オレは名前のとおり、相当新しいモノが好きなような誤解を受けているんだけど、もちろんマーケティングなどを教えている立場上、新しいモノへの興味はあるものの、こと仕事に関しては、新しいモノや、投資には慎重なほうなのです。
 パソコンを趣味に使われている方から見れば、これまでのパソコン関連の設備は、「前世紀の遺物」とでも言われかねない組み合わせで、(確かに1999年の12月に購入しているので、実際に”前世紀のモノではあります”)少なくとも世間の平均値より立ち遅れていたのは間違いないのです。
 ただ、工具について触れた際にも書いたけど、設備投資というのは、客観的なメリット(もしくは客観的な支障の改善)があり、財務的にも投資効果がないと「自己満足の投資」になってしまうので、注意と慎重さが必要だと、いつも言っているんだけど、6年ちょっとフル稼働させたデスクトップは、さすがに元を取ったという感じだったのです。(何しろ個人的使用のPCと違って、稼働時間が異常に長いのです)

 そういうワケで、オレにとってサポートスタッフと言っても過言ではないHさんとセットアップを実施して、稼動させてみると、業務遂行上の支障はこれまで無かったものの、最新モデルのPC、プリンター、スキャナーの処理の速さ、細かい機能の豊富さは、まさにドラえもんの生まれた時代に連れて行かれたような気分でした。(もしかしたら、自分だけ時間が停止していて、本来生きているはずの時代に戻っただけなのかも…爆)
 
 さらに、最近ちょっとご機嫌斜めな事があった外出時の守護神である「モバイルVAIO君」も、HさんにOSを修復してもらうと、あっという間に機嫌が良くなったのです。
 モバイルVAIO君も、代替時期としてそろそろと気にしていたのに、先にカメラ関連を一挙に投資してしまったので、デスクトップ・パソコンを更新するだけでも、今年の前半は過剰投資で、とてもモバイルまでは…と心配していたので、これで安心してしばらく使えるように修復してくれたHさんに、改めて感謝です。

{ちなみに…}
 新しいデスクトップ・パソコンのネットワーク上のネーミングを何にするかHさんに聞かれ、「パソコン1号クン」と言うと爆笑されたんだけど、これはオレの命名ではなく、ウチの甥が以前命名したので、採用させていただいております。
 ようやく液晶モニターになったので、ウチの温室効果ガスの排出抑制は「チーム6%」以上の削減になるやも知れません。
 ぜひ、チーム6%にウチの名前も加えてください(爆)
4月13日
 みなさんは「強か」をちゃんと読むことができますか?
 オレは、ある時、教えている学生に聞いてみたところ、ちゃんと読めたのはかなり小数でした。
 最も爆笑の回答は一呼吸置き、感情を込めて「つよかぁ〜」でした(爆)
 このコは九州出身なんだけど、だからと言って方言のノリとイントネーションを持ち込まなくてもねぇ(笑)
 ちなみに、正しい読み方は全国どこでも「したたか」です。

{ドライブレコーダー}
 最近ドライブレコーダーという製品について、TVなどの情報番組で取り上げられることが何度かあったので、皆さんも見聞きされているかも知れません。
 ご存知でない方に概略を説明すると、ルームミラーの上部にカメラを設置し、常にそのカメラから見える光景を記録しておき、ある一定の衝撃が加わった際に、その直前の短時間分を保存するという製品で、交通事故の原因解明に有力視されているシロモノなのです。
 オレの仕事上だけでなく、個人的な経験から言っても、特に交差点内の交通事故というのは、客観的証拠が少なく、真実が封じ込められる事が多く、正直な人が被害を被るという理不尽な傾向があるので、真実の解明のために、ウソをつく加害者を糾弾するためにも現場の状況が客観的に確認できる証拠を集める事ができる設備は必要だと考えているのです。
 そういう意味では、このドライブレコーダーは、少なくとも一助にはなる機器なので意味はあると思っているんだけど、現場状況の記録=ドライブレコーダーという図式になりそうな風潮には少し疑問を感じているのです。

 というのも、映像的に記録できる事自体は大変有益なものの、画像的に十分な解像度ではないという事と、他の情報が盛り込まれていないという点は、やはり不十分さを感じざるを得ず、速度などのデータが欲しいというのが個人的な印象です。
 実は、そういう概念が無いのかというと、そうではなく、ちゃんと国土交通省で検討を行っているEDRというフライトレコーダーとドライブレコーダーを合体させたようなシステムが検討されているのです。
 航空機事故(旅客機)があると、すぐに探されるのが「フライトレコーダー」なのは、皆さんもご存知だと思うけど、フライトレコーダーには、前方画像は無いものの、操縦桿の操作内容、速度、高度などが記録されるのです。
 だから合体したイメージのEDRは、前方画像だけでなく、車両の信号などから速度やブレーキ操作の有無などの記録を残す事ができるのです。
 さらに言えば、今後間違いなく電子化がさらに進む自動車で考えることができるのは、ハンドル操作、アクセル、ブレーキも現在のようにシャフト介しての操作ではなく信号化される可能性が高いので、を事故に至る20秒前から、どのような操作をどのタイミングでどの程度行ったかとか、それによって車の速度変化だけでなく、どのような挙動になったかまでデータを取り込める可能性が高いのです。
 これこそ、刑事・民事双方で解明と責任問題をはっきり短時間に明快にできる機器と証拠になるので、個人的には是非開発を促進してほしいと思っています。
 もちろん、以上の車両側のデータをうまく取り入れるためだけでなく、一部のメーカーの特許や実用新案で縛りをかけるべきではないので、こういう事こそ行政(国土交通省)主導で車両に標準装備させるという考え方であるべきなのです。(個人的には後付けにしたほうが商売に関係するけど、この製品はメーカーで標準装備させるべき性格の機器だと思います)
 特に、個別に製品開発させて装着するより、全車標準装備にするほうが、結果としてコスト的にも負担が少なくなるはずなのです。
 ちなみに、EDRで収集できるデータを個人データだとか、プライバシーの問題だとかワケのわからない事を言っている識者やメディアもあるそうだけど、事故が発生した際に、押収する証拠資料としてのみ取り出せば良いだけだと思うし、路面の悪い道を通り、事故の衝撃と勘違いしてEDRが記録保存されてしまう可能性についても、1度作動して保存するデータ容量が大きいとは思えないので、ある程度の記憶容量のある媒体を内蔵し、半年経過したものなどについては、容量がいっぱいになった際に消去させれば済むだけだと思うので、是非関係者のみなさん検討してください。
4月20日
 例年のように新年度の講師初登板の時期を迎えて緊張の1週間です。
 昨日のコースは無事3時間の講義を終えることができ、何とか「つかみ」もうまくいったという印象だけど、明日2コースほど初めて対面する学生たちを講義するので、それはそれは、開幕試合のホームチームの先発投手のような緊張感満載なのです。
 昨日も、講義終了後に、近くで受講者の方に遭遇した時に「最初の講義は、本当に緊張する」と話すと、まだ昨日が初日だったにも関わらず「何を言ってんですかぁ…あんなにペラペラとしゃべって」(実際には、もっと節度のある言い回しをされていたものの、雰囲気的にはこんな感じです)なんて、さらっとかわされてしまったものの、初登板というのは、極度に緊張するものなのです。
 しかも、最初の5分くらいで「良い具合」のペースをつかんで引き込めれば良いけど、いきなりスベッたりすると、もう初回に5点取られたピッチャーみたいなもので、ベンチの交代のサイン(オレの場合は、終了時間のチャイム?)が早く出ないかと、真っ白になった頭で、そればかり考えるようになりかねません。
 そういう意味では、「お笑い芸人」の皆さんは、よく舞台に立ち続ける事ができるなぁと感心せずにいられないのです。
 幸いにも、昨日は、アンケートのコメントに「とても楽しい授業で、これからが楽しみです」というような感想を書いていただいた方が多かったのは、ホントにホッとしています。
 ちなみに、面白いと言ってもらっているといっても、別に私は「吉本興業への登竜門コース」を教えているワケではありません。

{地酒}
 「地酒=うまい」という根拠のないイメージがはびこっている昨今、全国区ではない地域の食べ物や酒の中にも、確かに非常においしいものもたくさんあるのは、皆さんも旅行などで実感された事があると思うのです。
 また、オレがよく話題として引き合いに出す「同じ地域の酒と料理は、お互いが影響を与えながら洗練されていく」という論理から言えば、地域の名産を食べるときの大切なポイントとして同じように地域で飲まれている酒を飲むと、気づかなかった料理のおいしさに気づける場合も少なくないのです。
 たとえば、グッとスケールを大きくして、その事を表現すると紹興酒は中華料理だからおいしく、中華料理もしつこくなく感じれるのであって、和食に紹興酒だと全く印象が変わって、お互いの良い部分を相殺してしまいかねないというのと同じような事が、もっと狭い地域の中で生じていると思ってもらえればよいわけで、誰でも地域の酒と食べるとおいしい味にアレンジしようと思うのは当然だし、地域の料理に合わせて、酒の味を調整するのもごく自然な事なのです。
 以上の事は、皆さんもきっと納得していただけると思うし、理屈としても間違っていないという確信があるんだけど、オレ個人的に理屈では説明できていないけど、確かに実感している事が1つあって、最近再認識させられたのです。

 というのは、オレの父方の故郷に「朝光」という日本酒があって、オレが20歳の頃、たまたま父親が故郷に赴任していたので、正月をそこで迎えた際に、初めて「朝光」を飲むと、不思議なことに、とても口にあう味だったのです。
 その時は、正月でリラックスしているので、おいしく感じたんじゃないかとも思っていたんだけど、その後数回飲む事があったけど、やはり味としては個人的にOKだったのです。
 そして、先日、同じ故郷で小麦が原材料の焼酎が開発されて(世間の麦焼酎のほとんどは”大麦”です)、それを1本いただいたんだけど、小麦焼酎という珍しい材料に取り組んだ酒でありながら、とてもクセも少なく、オーソドックスな基本線を大切にしている酒だったのです。
 名前は「黒瀧」という、故郷の中の地域の名称を冠している焼酎で、焼酎マニアのKさんにちょっと飲んでもらったところ、やはり「万人向けの飽きない味」といういう評価だったのです。
 朝光といい、黒瀧といい、酒の味を覚えた時から、飲み慣れた味というワケではないのに、自分の口に合うというのは、何らかの土着的な影響をDNAに及ぼしていて、自分の何かに共鳴するみたいな事があるんだろうか?と妄想していたのに、KさんのコメントでDNA説は脆くも崩れたのです。
 でも、言い換えれば、酒の材料を育むのに、気候的に適している地域という事なのかも知れません。
 元々、米は寒暖の差が激しいほうが、美味しくなる傾向があり、以前から、その地域と隣接している町(今は合併して同じ自治体になっています)の米と比較しても、明らかに美味しい米だったので、酒を作るうえでも、その気候が大きな影響を与えているのかも知れません。
 というワケで、残念ながら全国区的販売をしているわけではないものの、皆さんも機会があったら、ちょっと飲んでみてください。
4月23日
 今日は、ちょっと数人にサプライズを投げかけてみました。(職場訪問編)
 以上!(それだけかい!?)

{工賃}
 昨日、Mちゃんのテールレンズをスーパーユーロレンズに交換する作業をしたのです。
 確か1ヵ月半くらい前から「ユーロレンズ、ユーロレンズ」と熱病にうなされているかのように熱望していたので、「取付に来る途中、あんまりニヤニヤしながら運転して警察官に不審がられんよーにね」というアドバイスをしておいたけど、やっぱり到着したときの表情はニヤニヤ(Mちゃんの名誉のために、実際には満面の笑みでニコニコです)でした。
 作業は、特に難しい車種ではないので、サクッと済む予定だったけど、やっぱり市販品のコンビレンズ、ちょっぴりレンズケースの精度に問題があって、普通に取り付けると、機能上問題ないものの、少しだけ美観を損ねそうなので、軽い2回転ジャンプくらいの技で対処して作業完了です。
 そのMちゃんとの話しに以前出てきたのが工賃ネタなんだけど、Mちゃんがルームランプの電球を交換するのに、わざわざウチまで来るのもと思って、近くの某大手カーショップに寄ったらしいのです。
 そこで、電球コーナーによって探したけど、自分の車にどれが適合するのかよく判らなかったので、店員に聞くと、車のところに行って、ルームランプカバーを外し、確認して取り替えて、レジに連れて行かれ支払いを済ませたんだけど、電球+工賃が請求されていたらしいのです。
 実際に、作業自体は発生しているので、作業に対して費用が生じることはおかしくないものの、問題は、どれが適合するかわからないので、それを聞いただけなのに、どんどん作業されてしまい、工賃も請求されたというのをびっくりしていたのです。
 確かに、ルームランプカバーを外し、大きさが店員に判断できた時点で「ちょっと待った!作業は自分で実施します」と言えばいいという意見があるかも知れないけど、流れとして確認作業としてカバーを外すという事をしている場合、適合バルブを持ってきてくれて、「バルブはこれですが、これを私が装着すれば工賃がかかりますがどうしますか?」と聞かれない限りは、あまり有料だと思わないはず(最初から交換を依頼した場合はもちろん別)なので、ちょっとその対応はイカンよなぁと言いながらも、最近の傾向として、比較されやすい商品価格は安くするけど、わかりにくい工賃などで敵をとるような手法が目立っているので、「ありそうな事だなぁ」と思ったわけです。(以前触れたけど、中古車でもはっきりとこの傾向があります)
 こういうクレームを自分から言い出すのが苦手なMちゃんは、結局何も言わなかったらしいけど、確か工賃は800円だったそうですが、あの作業で800円は高いべ!
4月24日
 スケジュールを逆引きすると、写真教室のスタートまでに十分な教材用の写真を撮影できるとは言えない、微妙な状況の新枝です。
 まぁ救いがあるのは、スタート時にすべて揃えておくわけではないので、使うタイミングが遅い教材であれば、並行して撮影すれば構わないものの、やはり崖っぷちで綱渡りみたいなスケジュールは避けたいし、場合によっては撮りなおしも必要なので、いつも天候とにらみ合いの状態なのです。

 ところで皆さんはゴールデン・ウィークの予定はすでに決まりましたか?
 オレは、いくつかの撮影を検討中なんだけど、その1つに「ブルーインパルス」の撮影があるのです。
 そう!ゴールデンウィークと言えば、今、部隊移転問題で話題になっている岩国基地のフレンドシップデー。
 そこで、飛行展示されるブルーインパルスの撮影を考えているんだけど、1つだけ大問題があるのです。
 というのも、どこの基地祭でも往復や車で行った場合の基地から出るまでが渋滞して時間がかかるんだけど、この岩国基地は特別スペシャル級の渋滞に巻き込まれるケースが多く、横着モノのオレとしては、できればそれを回避したいという良からぬ心を持っているのです。
 そこで、基地祭当日の5月5日ではない撮影を企んでいるのです。
 ブルーインパルスの飛行展示(曲技飛行)というのは、基地祭当日のショーだという思い込みをお持ちの方が圧倒的だと思うけど、実は多くの場合、地形などを覚える意味もあって、現地で予行演習をしているのです。
 基地祭は、ほとんどの場合日曜に開催されるんだけど、ブルーインパルスは、木曜あたりに、その基地に進出し、金曜もしくは土曜の天候の良いほうで、予行演習を実施するのがセオリーになっていて、その予行演習では基地内に入れないものの、基地周辺で撮影できるし、往復の混雑も無いという実にありがたい話なのです。
 実際に、8年近く前に、岩国は岩国でも、滑走路を挟んで反対側にある海上自衛隊基地側が、前日に開放していて、たまたまそこに乗り込んでいた際、頭上で爆音が聞こえるので、見上げてみると、5番機、6番機がもぐれつきながら飛行する、「コークスクリュー」の真っ最中だったのです。
 あまりに唐突な出来事だったので、思わず「口あんぐり」の状態になってしまったんだけど、要するに前日の予行演習を実施していたワケなのです。

 最新の情報を把握していないんだけど、近年、ブルーインパルスのスモークは、カラーではなく本番でも白1色になっていて、昔は予行演習は白、本番は5色というような差も無いから、是非、岩国でも予行演習で撮影してやろうと考えているのです。

 ところが、多分5/2に岩国に進出して、3か4日のどちらか天候の良い日に予行演習を実施するはずだとは思うんだけど、天候の問題を除けば、どちらで実施するのか、何時ごろから実施するのかが不明なのです。
 きっと、明らかに4日の天候が良いとはっきりしている場合以外は、3日に実施されるのではないかと思うし、太陽の位置などの問題があるので、きっと本番の飛行時刻と同じ時刻に訓練するはずだと想像しているんだけど、もし岩国周辺の方で、例年の状況をご存知の方がいらしゃったら、是非こちらまでご一報をお願いしますm(_ _)m
 また、山口県在住の方で、新聞でブルーインパルスが基地に到着したというニュースを3日の新聞などで見つけた方も、是非是非お知らせください。(個人的には、1度、山口版の新聞にそういう記事を発見した事がありました)
 3日もしくは4日に基地周辺でオレらしいヤツを発見された方は「アンタもヒマじゃねぇ」と、声かけてください。
 そして、もし本番の5日に基地内で見かけたら「情報収集不足だったんだねぇ〜キミ。努力足らないんじゃないの?」と、ジャブの1つでもかましてください。
4月30日
 ついにゴールデンウィークに突入しましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?
 オレは、ヒマな時間を使いながら、ちょっとだけ掃除をしながら、某オーディオメーカーのオーディオ関連事業撤退に対応するべく、メーカーHPに掲載されているデータのダウンロードに取り組んでいます。
 このダウンロード作業は、ウチの今世紀の星、新型パソコンとソフト(ACROBAT READER7)のおかげで、作業自体はとても簡単でスムーズなものの、データ数が膨大なので、正直ちょっとウンザリしていて、暇な時間があって、単純作業が嫌いじゃない誰かに、是非是非お願いしたい気分です。(報酬はカツ丼!?…笑)

{アサリの酒蒸し}
 最近ちょっとハマり気味なのが”アサリの酒蒸し”です。
 料理自体はやらない方でも、魚介類が嫌いじゃない方であれば、きっと居酒屋などで1度くらいは食べた経験があると思う、この酒のつまみの定番中の定番メニューは、料理経験がある方ならご存知だと思うけど、ほとんど素材自体の味なのです。
 オレが、辛いカレーや、こってりラーメンなどが好きだと、日常的な会話や日誌で触れているので、意外なほど多くの方が、濃厚な味が好きなんだと推測されていてビックリしたんだけど、実は、コッテリや激辛の対極に位置する「素材自体の味わい」を大切にするヤツでもあるのです。
 ファーストフードがすべて罪悪だなんてゼンゼン思っていないものの、化学調味料や亜鉛不足にさいなまれた舌を持つ方には、是非食生活の1部でも改善してもらって、微妙な味のすばらしさを理解してほしいというのが、オレの願いでもあるのです。
 たとえば、「フロフキ大根」は、味噌を付けて食べるのが普通の食べ方だけど、旬の時期の良い大根を使って作ってみてください。
 味噌を付けるのがもったいないような繊細な味わいがありますから。(オレの場合、人間はガサツですが)
 話は脱線したけど、アサリの酒蒸しも、元々大好きな料理の1つだけど、最近数回自分で作ってみて、アサリ本来の味の素晴らしさを再認識したというワケです。
 作り方は、乱暴にカンタンな書き方をすれば、フライパンを熱し、油を引き、砂抜きをしたアサリを入れ、日本酒を適量かけて、口を開ければ完了というもので、ねぎやショウガを使う場合も多いものの、あの味わいのほとんどはアサリの中から出てきているモノなのです。
 きっと塩くらいは振っていたと思っていた人ビックリでしょ?
 もっとビックリしてほしいのは、居酒屋などではちょっと(個人的には)出来ない事だけど、浅くない皿に盛り付けて、肝心のアサリを食べた後に、器に残っている汁を飲んでみてください。
 とても、貝ならではの味わいのある汁なので、お行儀的にはともかく、アサリの酒蒸し本体よりも、こちらに病みつきになりかねない味だという気がしているので、是非、家で作ってみてください。

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