トワイライト裏業務日誌 2003年3月
3月1日
 27日の予告どおり、レイルスターに乗って神戸に行ってきました。
 何?神戸に遊びに行きやがって、このヤローという突っ込みはパスですよ。ちゃーんと仕事で行ってきたんですから。。
 今回は、神戸の会社の依頼で打ち合わせの要請があって、先方の方がお見えになるというお話だったものの、話の内容の性格上、広島に来ていただくよりも、話の内容に関する周辺の事などを確認しやすい神戸で相談したほうが、意味のある時間になりそうだったので、費用を負担していただき、こちらから神戸に乗り込んできたんだけど、やっぱりこちらから出向いて正解だったようです。

 何しろ、全く環境が違う者同士は、同じ共通の言葉を使っていても、それぞれの頭の中でイメージする「共通の言葉」には、かなり食い違いがあるもので、そういうイメージや認識の違いって、そのままにしていると、後々悪い環境を作ってしまう原因になりかねないものなので、個人的には「良い関係を作るためには、当初からそういう事を確認しておく」という事を重視しているのです。
 これって、身に覚えのある方も多いですよね?
 結婚前に約束していた事が、実はお互いの認識にかなり違いがあったので、結婚後大喧嘩のネタになったなんて話は結構ありそうですもんね。
 ま、オレも、常時そんなに石橋を叩いて渡るなんていう人生を歩んでいるワケでもなくて、プライベートでは、運を天に任せているというか、出たとこ勝負だったりして・・・・つくづく、ええかげんな新枝です。(反省)

{今日のご報告}
 というワケで、話題になっている岡山駅でレイルスターからこだまに乗り換えたんだけど、待ち時間に、他のお客さんの様子をうかがっていると、いつもの10倍は、入線している新幹線の運転席や運転士に注意が集まっていたカンジです。
 ま、それはそれでしょうがないとは言え、運転士もホームを歩く時は、歩きにくかったに違いありませんよね。(こういう時に、大会社って辛いですよね・・・ウチなんか、そういう批判を浴びる事があれば、間違いなく自業自得だもんね)
3月2日 悲しい事に・・・
 今夜のニュースを見ていると、例の新幹線居眠り事故の運転士が、悲しい事に27日の日誌でオレが予測したように、睡眠時無呼吸症候群の疑いが濃いと報道されていたのは、皆さんもご覧になった方もいらっしゃると思う。
 最終的に確実な診断が下されたというワケでは無いようなので、ここで言及するのもどうかと思ったんだけど、これはまさに他人事じゃないので書いておきます。
 この「睡眠時無呼吸症候群」というのは、最近TVの健康関係の番組でも取り上げられているので、ご存知の方も多いと思うけど、睡眠時に呼吸が止まることが何度もあって、睡眠時間を確保しているのに疲労が取れないというような傾向が現れてくるもので、単なる疲労や睡眠不足のときと大きく違うのは、急激に強い睡魔に襲われるというのが特徴なのです。(ま、オレも都合が悪くなると”急激に強い睡魔”に教われます・・・コレって”タヌキ寝入り?”)
 今回の場合、確かに前日遅くまで酒を飲んでいたものの、10時間半も睡眠を取っていて、広島から運転を開始して、途中福山に停車した後に、その次の通過駅である新倉敷を通過する時(乗務開始後、約30分)には、全く記憶が無かったというような状況から推測すると、個人的には「睡眠時無呼吸症候群」じゃないかな?と思っていたのです。
 しかも、時間帯が、統計的に最も症状が現れている14時前後でもあったし、急激に強い睡魔に襲われるので、自分が眠くなりつつある事が、事前に自覚できないらしいから、こういう状況になるのは十分に考えられるというより、最も自然な背景ではないかと考えたワケなのです。(序々に眠くなるのであれば、それこそ駅構内以外であれば、前方監視義務が無いんだから、とりあえず立ち上がって、体を動かす事で寝てしまう事を防止する事もできるはずなのです・・在来線では、監視義務だけじゃなくて操作の頻度や手順の関係でちょっと難しいけど)
 それに、全く報道されていないものの、個人的な予測では、今回の運転士は、今回たまたま、前日の夜に酒を飲んでいたので、10時間半寝ていたのではなくて、少なくとも比較的最近は疲労を取るために、一般の平均的な睡眠時間よりも多めの睡眠時間を確保していたはずなのです。(逆に言えば、なぜか疲労が取れないという自覚があって、検診を受けたかも知れないし、その際に異常なしという診断が下っていた可能性もあるし、運転士の責務として、それまで以上に睡眠時間を確保する努力をしていたはずなのです)

 という報道されていない背景を推測して、それが当たっていれば、やはり今回の運転士を個人の責任として結論付けるのは問題なのです。
 何しろ、結果責任自体は存在するものの、睡眠時間を長く取ったりしているというのは、きっと職務を全うするために努力している姿勢の現れだからで、今回の事故は、図らずもそういう今までの検診では見つけることができなかった「睡眠時無呼吸症候群」の怖さを露呈させたので、今後乗務員の健康診断を健康維持教育に、どのように組み込むかという事のほうが重要なのです。
 オレは27日の時点で、睡眠時無呼吸症候群による居眠りの可能性が濃厚だと思ったので、事故の当日の鉄道事業部の責任者の「個人的な考えとしても、絶対に乗務させない」という発言が、いかに思いつきで、本質を外した発言かという事を、微妙に日誌に書いていたというワケなのです。
 したがって、原因として最終的な診断がくだり、その対処として減量(今夜の報道では100kgを超えている体重だったそうです)なども含めて、症状を完治すれば乗務に復帰させるべきだし、JR西日本だけでなく、結構診断内容の改善を行う際に、その改善するプロジェクトメンバーに組み入れて、経験を活かして頑張ってもらうべきだというのが個人的な希望です。

 ちなみに、ズラズラと書いてしまった今回の事故原因と思われる「睡眠時無呼吸症候群」は、車の運転時には、実にシャレにならない症状で、現実問題としても、相当数の居眠り死亡事故などの背景要因になっていると思われるので、皆さんもホントに注意して、寝ても疲れが取れなくなった時には、「トシのせい?」なんて思わずに、一緒に寝ている家族に「オレ、イビキかいてる?」「時々イビキ止まってない?」と聴いてみてください。
3月5日
 以前紹介したカー用品業界での犯罪である偽造カード犯罪で、東京の大学生2人が検挙されたのは大きく報道されていましたね。
 防犯カメラに写る犯人と店員とのやり取りは、季節ごとのクールの合間にある特番の凶悪犯罪24時間みたいな番組の雰囲気があったと思うのです。
 でも、古くから日誌を読んでいらっしゃる方であれば、あの大学生は単なる実行犯だというのはご存知のはずで、本当の組織の外の外にしか位置しない人間なのです。
 偽造カードを預かり、高額の商品を購入し、商品を引渡すまでが仕事で、今回の供述は8万円という報酬だったようです。
 元々3セットのナビを購入する予定だったそうなので、オレとしては、意外と報酬が低いなぁと感じたんだけど、その買ってきた(実際には詐欺だけど)商品を受け取った組織は、そういう曰くつきのモノであるということを説明せず(実際には暗黙の了解がある)に、販売店に売り渡しているので、販売店は民法上「善意の第三者」(民法上善意とは、そういう事情を知らなかったという意味で、決してオレのように?善意のカタマリという意味ではありません)になり、責任を追及されないのです。(ホントは暗黙の了解があるので、善意の第三者にはなれない)
 そして、その販売店に入った商品は、「激安!?」ということで販売され、その多くはインターネットを経由しているというのが実態なのです。
 そういうルートを経由した商品かどうかというのは、価格的な相場を考えれば、ある程度わかるんだけど、そういう意味の相場観がない一般の方には、どれが企業努力による価格で、どれが犯罪がらみかというのは見抜きにくいというのが、そういう流通を根絶できない難しい理由なのです。
 ちなみに、以前も紹介した事があるけど、購入した店ではない店名が保証書に捺印されていて、購入日以前の日付が入っているようなケースは間違いなくそれに関する商品で、これは犯罪に絡んだ商品というだけでなく、法律的には中古品になるため、あくまでも新品として販売している場合は、不正競争防止法等の違反になり、その店が古物の取扱免許を持っていなければ、その意味でも違反なのです。
 では、保証書が白紙、もしくは購入店の捺印であれば大丈夫か?という事になると、これまた別の話で、盗難(盗難の手口は店頭だけではないけど、犯罪を助長しないために手口は書きません)品の場合、すでに警察庁と各オーディオメーカーとの間で、該当商品のシリアルナンバーのデータベース化が進んでいるために、保証や修理の際に、色々な支障が生じる事もあるから、皆さんホントに注意してくださいね。
 例えば、店頭のディスプレイから盗んだ商品を取り付けるために、電源コードを部品として発注する際にも、その本体のシリアル番号を確認できなければ出荷しないメーカーもありますから、くれぐれも出所のアヤシイ商品に、目先の欲で手を出さないよーにしてください。
 だからといって、販売店にメールで「アナタのところは、犯罪に絡んでいない商品を取り扱っていますか?」なんて聞いても、「ウチは犯罪がらみの商品です」なんて答える店なんてあるワケないので、どういう部分から確認するかは、価格だけで無くホントに総合的な見極めが必要です。
 え!ウチは犯罪がらみの商品を扱っていないかって?
 「もちろん、正しい流通ルートの商品だけですよ!」ん?信じられんって!?ウ〜ン・・・・
 ウチの場合も総合的に判断してみてください。ホントにちゃんとしたルートですから。
3月8日
 人には、それぞれ思い込みで恥ずかしい経験があると思うし、以前もオレの知り合いの話で、月極駐車場が「月極(げっきょく)さんの経営している駐車場で、いたるところにカンバンがあるので、全国チェーンなんだ」と勝手に思い込んでいたヤツがいた事は紹介した事があるんだけど、最近起こった別のネタをご紹介します。

 ある日、オレが本屋に乗り込んでいると、知り合いのBクンがいた。
 オレがちょうどレジで精算を済ませるときだったので、階下に下りるために、一緒に階段を下りていると、壁に貼られたポスターを見ながらBクンが話し出した。
Bクン「最近ロースクールのポスターや募集が、とっても目立ちますよね」
 確かに最近は、電車の中の広告などでもよく目にするので、オレも頷いた。すると
Bクン「確かに、少子化が叫ばれて久しいから、競争が激しいのは何となくわかる気がするんだけど、でもロースクールも、ここまで頑張ってPRしなきゃダメなんですかねぇ」と言い出した。
 ま、確かにインチキ臭い専門校も入れてしまうと、最近は結構目立つし、過熱競争のきらいも無いとは言えない。
 さらには、「イメージを良くしたいという気持ちはわかるけど、ロースクールなんて呼ばなくてもいいのに、こういうのって日本人の悪いクセなんでしょうかねぇ」と、これまた納得できなくもないトークだった。
 しかし、その言葉に続く一言は・・・
Bクン「でも、可哀相ですよねぇ。高校受験だけでも大変なのに、小学校までそんなに競争しちゃ。やっぱり子供はノビノビと成長してほしいですよね」と言い出したから、オレも一瞬、Bクンが何で突然小学校の話をし始めたのか理解に苦しんだんだけど、すぐに気がついて、しかもBクンが大マジメな顔をしていたので、噴き出しながら突っ込みを入れてやりました。
 皆さんはおわかりになりましたか?
 そう、彼は英語で書かれているロウスクール(LAW)を、高低のLOWだと思い込み、HIGHの逆なので、ハイスクール(中学校・高校)の手前の学校である小学校を、最近こういう呼び方をするんだと確信して、オレに話していたらしいのです。
 ニヤニヤしながら教えてやると、そりゃもう大爆笑で、ついでに小学校がエレメントスクールだっていうのを教えておきました!
 皆さんも、思い込みはありませんか?

{アミノ式}
 あの、女子高生がクルクル回るダイエット飲料のCMだけど、オレはてっきり特撮だと思っていたのです。
 ピアノ線で空中浮揚じゃないけど、棒にベルトかなんかでくくった状態で回転して、その棒などをCGで消すなんて作戦だと思っていたんだけど、どうも背景は別として実写らしいのです。(ただし、最後のポーズのコと回転するコは別人です)
 ただ、回転が逆回転かも知れないという噂とか、1回転しかしていないのを、うまくつないであるというような未確認情報もあるんだけど、詳しくご存知の方がいらっしゃったら教えてくださいね!
 でも、「こんな運動しなくても〜」って歌っているけど、あれは正確には間違いで、「こんな運動すれば、アミノ式が無くてもああいう体型になれる」ワケじゃなくて、どう考えても、あんな体型じゃないと「あんな運動」はできません。
 というワケで、「あんな運動」をしてみたい方は、まずはアミノ式をどうぞ!?(今日の協賛はサントリー?)
3月9日
 確定申告の準備に追われている新枝です。(自慢にならんけど、期限ギリギリの集中力には自信アリ?)
 「よーオマエは、経理まで自分でできるなぁ」なんて感心されて、一般的には「芸は身を助く」と言いたいところだけど、まさにこの時期は「芸(簿記まで自分でやれる事)は、身を苦しめる」という結果になってしまうのです。(ま、半分は日頃横着しているからなので、自業自得だけど)
 というワケで、今日は作業予定も無かったけど、朝からパソコンと格闘してクタクタです。

{今日の用語解説}
 ちょっと用語ではないけど、いつものGOOD LUCKの解説編です。
 冒頭のスタッフロールの後で、整備ハンガー(車で言うピットです)に収められている機体の尾部に頭を突っ込んで柴崎コウがゴソゴソしていたのを覚えていらっしゃると思うけど、アレは恐らくAPUの点検を行っていたと思われるのです。
 APUって何じゃ?という疑問にお答えする前に、皆さんに質問です。

 旅客機って、どうやってエンジンかけるのでしょう?
 では、回答は明日!なんて言いたいところだけど、寝るとメモリーがリセットされるオレとしては、忘れてしまって、皆さんに叱られそうなので忘れないうちに回答すると、実は車のエンジンのようにキーをひねるとセルモーターがクイッと始動してくれるなんて構造ではないのです。
 実は、エンジンの中心部に圧力の高い空気を送る事で、中のブレード(扇風機の羽根のようなものと思ってください)を序々に高速回転させていき、それによって燃焼室に圧力の非常に高い空気を送り込み、そこに燃料を噴射しながら点火することで、燃焼を始め、その燃焼エネルギーで燃焼ガスが膨張するから、その膨張エネルギーで燃焼室の後のブレードを回転させ、そのブレードからギアでつながっている燃焼室より前の先ほどのブレードをさらに回転させる事で、勝手に空気を吸い込み圧縮して燃焼させるという繰り返しを維持するようになるのです。(ちなみに車と違い、燃焼室への点火は当初だけで、その後安定すると勝手に着火します)
 その際、最初に送り込む空気は、結構な圧力で膨大な量が要求されるために、例えば747のようなドデカいエンジンの場合、とても機内に貯めておいたり、電動システムで回転させるのは難しいのです。
 では、どうするかというと、皆さんもヒマな時、もしくは飛行機に乗る機会のある時に、飛行機の尾部を見てください。
 メインエンジンが止まっている離陸前でも、その尾部から湯気のようなもの(実は排ガス)が出ているのがわかると思うんだけど、実はコレがAPUという、ミニミニ・ジェットエンジンで、これを機内の電源やコンプレッサーで始動しておいて、APUに付属している発電機やコンプレッサーを、まず稼動させ、それを利用してメインエンジンを1つずつ掛けていくのです。
 なぜ、エンジンを1つずつ始動させるかというと、セルをチョチョイとひねってOKというような始動ではなく、結構手順が複雑で、各種の計器をモニターしながら安定させる必要があるだけでなく、圧縮されたエアーを供給する量に限度があるという実情も背景には存在しているのです。
 というワケで、APUはメインエンジンの始動用に使われるんだけど、それ以外にも、搭乗中の機内の電源供給用にも活躍しているのです。(ちょっと暴論だけど747はエンジン4発というのは間違い?で、飛行用ではないもののジェットエンジンは5基搭載されているというワケです・・・過去に複数のエンジンにトラブルがあった時に、気休めなのは承知の上でAPUを推進用に使ってみたという事例もあるようです)

 どうですか?エンジン始動方法を意外に思われた方も多かったんじゃないですか?
 ちなみに、ついでにビックリさせると、2世代前くらいの旅客機(DC-8等)は、APUも搭載していなかったので、自力ではエンジンをかけることができなかったのです。
 どうですか?アメリカまで横断していた旅客機が、自力でエンジンさえもかけることができなかったなんてビックリでしょう?
 では、どうやっていたか、その方法をご紹介すると、始動時には電源車といって、始動時に必要な電源や圧縮空気を供給する車を用意して、ホースや電源コードを接続して始動していたのです。

 ついでに言うと、戦闘機は、かなり最近までこの方法が主流で、1世代前に主力戦闘機だったF-4ファントム(日本では現役で、オレの知人も操縦しています)やF-1は、この方法です。
 何十億円もする戦闘機が、テメエのエンジンさえかける事ができないなんてビックリでしょう?(F-15Jイーグルは、2回分のエンジン始動を自力で行う事ができます)
 というワケで、たった?数十万〜数百万円で、自力でエンジンをかける事ができる車は、実にコストパフォーマンスに優れた乗物だから、そういう乗物に巡り会えた皆さんはシアワセ者に違いありません!?
 他にも、乗用車のスゴイ部分はたくさんあるけど、またご紹介します。
 さ!確定申告の入力をがんばろうっと。。。
3月12日
 超睡眠不足からのスタートです・・・
 今日は、オレの登板しているG専門学校の卒業式で、昨夜寝るのが遅かったのに起床も早いというダブルパンチ状態だったんだけど、このG専門学校の学生は、非常によい学生が多いので、卒業することを祝える嬉しさと、寂しさが入り混じった複雑な心境なのです。
 それと、色々な事情で卒業が危ぶまれた学生がいて、その1人は、去年の暮れにオレが担任や常勤でもないけど、徹底的に話し合って、その後フォローしてあげることで、無事卒業することができたので、ホントに感慨もひとしおなのです。
 そのコは、去年の話しこみの時には、ボロボロ涙を流しながら「ここまで心配してくれてホントにありがとう」と言っていたけど、その涙を信じてフォローして良かったと心から思えたのです。
 その後、場所を変えて、謝恩会があって、そこで、オレは去年同様、卒業する学生1人1人に、それぞれの内容で書いた手紙を渡したのです。
 昨夜、その手紙を書いている最中に、高校で教師をしているMさんというお客さんが電話をかけてきたので、「ゴメン、そういう事情で急いでいるので、ちょっと手紙書きながら電話応対するのを許してちょーだい」と言ったら、Mさん「アンタ、そんなことまでしとるんか。ちょっとビックリ」というので、まぁそうだろうなぁと思いながら「意外じゃろう?でも、本業じゃないけど、その仕事に対しての姿勢は、結構マトモなんよ」というと、「それって、手紙を一々書く時間も大変だけど、全員にそれぞれ書ける内容があるというのが信じられん。どうしても、印象が無いコも結構いる気がするんだけど、そういう学生にも書けるんか?」と聞かれたのです。
 何も学校に限ったワケではないけど、強烈なキャラクターの人間が存在する反面、印象の薄い人間も必ず存在するのは皆さんも実感されていると思うけど、オレの考えとして「そういうコであっても、卒業する時に、ちゃんと手紙を書ける内容を接点として持てるような2年間の接し方や、指導、そして交流を心がけるのがオレの、この仕事への姿勢なんですよ」というと「ほっほ〜、なかなか殊勝な事を言うね感心、感心」とビックリされていたようです。
 ま、普段アホな事を言っている時だけを見れば想像できないのは間違いないことです!?!?
 
 話は戻って、ただでさえ、謝恩会でオレの顔を見ただけで泣きそうになっていたコなんて、その手紙を渡したら涙、涙になってしまって大変でした。(ちなみに、そのコは、謝恩会が終了して涙でボロボロの化粧を直して、家に帰る最中に手紙を読んだら、またボロボロになったそうです)
 謝恩会も、派手さは無いものの、この学校の良い風潮である、学生と先生の信頼関係に基づいた良い雰囲気のもとに終了して、オレも壇上で花束をもらいました。(感激!)
 それでオシマイ・・・と思ったら、オレの受け持ちコースが所属しているクラスの飲み会に来て欲しいと誘われて、小心者で人見知り?のオレは、実に遠慮したんだけど、他の普段接触が無かった学生達とも飲んで騒いで、2次会で歌って、飲んで(またかい!?と言わないでください)夜明け前のご帰還と相成りました。。
 というワケで、メールのお返事に若干普段よりもレスポンスが悪かったので、少しお待たせした皆様、ホントにスイマセン。
 また、電話応対した時に、ガラガラ声で、これまた皆さんホントにスミマセン!
3月16日
 ようやく確定申告も終了し、1年の中で少しだけゆっくりできる時期になりました。(ビバ春休み?)
 とくに先週は、土壇場で悪あがきした確定申告だけでなく、サーバーの移転もあったので、そういう意味でもかなり大変だったのです。
 皆さんもTOPページのカウンターのデザインと色が変わった事にお気づきの方もいらっしゃったんじゃないかと思うけど、アレは、サーバーを移転(というか厳密に言うとサーバー契約を変更した)ために、デザインを変更せざるを得なかったということなのです。
 ま、格段の変更があったわけじゃないけど、最近はウイルス対策を考慮してか、メールの送受信方法も変わった発想の手順になったサーバーがあるのは、ご存知の方もいらっしゃるかも知れないけど、各メールソフトメーカーさんも、あの面倒な方法に対応できるソフトにしてくださいね。
 そういう手順をご存じない方のために要約して紹介すると、通常送受信の際には、送信が先になるのは言うまでも無いことだけど、一旦接続して受信して、その接続を切断せずに10分以内に送信しなければ、送信を受け付けないという一見とっても面倒な方式で、これはクレズみたいに、感染した方(例Aさん)のパソコンの中に入っている他の方の情報(例Bさん)を基に、Bさんを名乗ってAさんのパソコンから、怒涛のようにウイルスメールを送ってしまう事を防止する事を目的にしていて、Bさんが、今回のようなサーバー契約であれば、Aさんのパソコンが感染してBさんを名乗ってウイルスメールを送信しようとしても、当然受信を事前に行っているワケではないので、送信が受け付けられないから、ウイルスメールが蔓延せず、世界の平和?は保たれるというワケです。(ありがたや)

{今日の用語解説}
 しっかし、脱出訓練時に転落なんて、ドラマストーリーの飛び道具みたいな手を使いやがって!と思われた方も多い気がするけど、今回の冒頭に「1999年下地島」というテロップが出て、767で訓練して「この空、最高ですね」なんてキムタクが感心していたと思うんだけど、その「下地島」です。
 日本には、当然の事だけど沢山の空港があり、その規模や滑走路の長さ、そして施設の充実度は、非常に大きなバラツキがあって、ある程度視界が悪いなかで着陸が可能な、成田みたいな空港もあれば、十分に目視での確認ができないと着陸できないし1200mしか滑走路の無い空港もあるのです。
 そうした色々な空港の中で、ずば抜けている設備を持っているのは、言うまでも無く成田、羽田、関空、新千歳なんだけど、実は、その空港と同じクラスの機器を設置して運用しているのが、この下地島なのです。
 「そんな空港しらんぞ〜」という方が圧倒的なはずで、実は多分今でも定期便などは就航していない空港(飛行場)なのです。
 というのも、旅客機のパイロット訓練は、色々な段階で使用する機体が違うんだけど、プロペラ機の後で767や747などの実用機の訓練を行う際に、一般の空港では混雑している事や、タッチアンドゴーと言って、着陸訓練で滑走路に足を着けたらすぐに離陸するという、繰り返し離発着を行うために騒音問題対策も考慮して、日本の当時の運輸省は、何と離れ小島に第1級の空港を建設して、訓練専用に使っているのです。
 ま、大規模な、空の自動車学校みたいなもんですね。(使いたい・・・)
3月19日
 イラクに限らず、世界の情勢が非常にアヤシクなってきて、「とても仕事に身が入らない」と、日頃から身が入らないのを棚上げしてお嘆きの方もいらっしゃると思うけど、ホントに局地的な話じゃないので、気になるばかりですよね?
 そういう中、一応?マジメに誠心誠意?仕事を頑張ったんだけど、その合間に、卒業して広島を離れる(元)学生のWクンを見送ってきました。
 彼は、相当面白いキャラで、いつもうまく雰囲気を作っていて、自然と仲間の中心に存在していたんだけど、今日の夕方に海を隔てた松山に帰って行きました。
 ちょうど時間調整することで、見送れそうだったので、港まで見送りに行ったんだけど、やっぱり船での別れというのは、何となく風情があって、少し感傷にひたったのです。(ん?顔に似合わないって!?)
 とは言うものの、買ったクルマを近々取りにくるので、ちょっとだけ里帰りというカンジです。

{そんな飲み会アリ?}
 そのWクンだけど、最近のニュースを見ながら疑問な事が多かったらしく、この前も電話をかけてきて「国連の公式決議と非公式との違いは何か?」などと聞いてきたのです。
 それを、色々例え話をしながら説明したら、全てが氷解したらしく、「いやー、やっぱり先生と世界情勢の話をすると、よくわかるし、相当ニュース面白いですわ」と言っていた。
 確かに、ニュースは、かなり端折った表現が多いために、その背景などが理解できていないと、個々に報道されている内容の意味が理解しきれないだろうし、日本の報道では、各分野に詳しい報道関係者が少ないようで、間違った用語の使い方も多いので解りにくいのは仕方ない気もするんだけど、Wクン曰く、「これからも時々電話するかも知れませんから、そのときには詳しく教えてください」という事だそーです。
 更にWクン曰く「一緒にニュース見ながら飲みたいですねぇ」だって。
 ま、もちろんOKだけど、世間で一般的じゃない飲み会のスタイルですよね!?

{茶番劇 広島版}
 もしかすると広島以外でも報道されたかも知れないけど、我が広島市の市議会で女性助役の就任が否決されたのです。
 これは、現市長が前回の任期からの公約の1つである女性助役の登用を実現すべく、前回の任期中に2回ほど市議会に上程したものの、否決され、先日市長再任されたので、3度目の正直とばかりに、広島に呼び寄せている候補者を引き続き助役として就任してもらうように上程したものの、2度ある事は3度あるとばかりに否決されたのです。
 ただ、今回特に笑えるのは、その議題の審議中は、議員からは賛同意見ばかりで、反対意見が全く無かったにも関わらず、無記名投票になった採決では、圧倒的多数で否決されたという、連続ドラマのストーリーの急展開よりもビックリの筋書きだったのです。
 議員それぞれには、当然の如く色々な考え方があるから、女性助役の登用不要論もあるだろうし、候補者が力不足だと判断する議員がいても、それはおかしくないんだけど、批判があれば審議中に批判するべきだし、女性に限定して登用しようという考え方に反対なのか、それとも候補者を認めないのか明確にして、そういう論拠を元に反対に票を入れるのは、もし市民の考え方と大きなズレがあっても、認めるべき採決だと思うけど、審議中は賛成意見ばかりで、採決してみたら圧倒的多数で否決というのは、無記名投票のイヤラシさテンコ盛りだと思いませんか?
 実は、近々市議の選挙があるので、去年の長野県議会のように、市民に比較的人気の高い市長叩きをして、次回の選挙で落選させられてはかなわんという魂胆なんだろうと思うけど、あまりにもいただけない話です。(ホンマ恥ずかしいわ)
3月21日
 突然ですが4月1日からの改正で、違法改造に関する罰則が厳しくなりますよ。
 ま、一点の曇りも無いオレのような行いの良い?人には関係無いものの、スピード違反と一緒で、微妙に違反をしている方は、ちゃーんと4月までにどうするか考えておく事をオススメします。
 今回、道路運送車両法が改正される事で、これまでは整備不良車を対象としていたものを、違法改造まで対象の範囲を広げるために、警察が検挙する根拠法としての整備を進めたというのが狙いのようで、フロントのフィルムや、近年後の車から眩しいとクレームが多かった白色のストップランプ(バルブも白)などは、ちゃんと明文化されるようです。
 んで、これまでとは違って、そういう不正改造を行ったカーショップや業者も取り締まりの対象になるようなので、皆さんも、そしてウチのライバル?の皆さんもご注意ください!
 何しろ事業者責任なんて、これまであって無かったよーなもので、陸運局の認証などを受けている整備工場だと、オッソロシイ処分があるのに、そんな認証の無いカーショップやチューニングショップの場合、ほとんど放置状態だったので、半ばマジメだったり、ちゃんとしたシステムのお店のほうがワリを食うという逆転現象が生じていたのです。(ま、徹底的にマジメにやれば問題は無いんだけど・・・)
 というワケで、今までホイホイ受けてくれていた作業を4月以降は断られるというケースもあるかも知れませんから、それに該当しそうな方がいらっしゃったら、楽しみの方向性を少し軌道変更して、合法的な部分での楽しみを探してみるほうが良いかも知れませんよ。

{同姓同名事件 PART2}
 昨年の広島オープントーナメント(ボウリングです)の女子優勝プロが、オレの昔の同級生と同姓同名だったとか、同じ韓国からの招待選手に、キム・へギョンさんという、例の横田めぐみさんの娘とされる方と同姓同名がいたりしたことは紹介したけど、今日の同姓同名事件はちょっとマヌケでした。
 2週間前の新聞に「がん治療の最前線」というテーマで、抗がん剤と免疫細胞療法についての講演会が開催される事を知ったので、「もし時間があれば、ちょっと行ってみようか」と思い応募しようとすると、講演者の1人が実に聞き覚えのある名前だったのです。
 彼(TTさん)は、オレのディーラー時代のお客さんで、医大生時代からずっと知っている1人で、ディーラー時代の終わりに独立開業したと連絡をもらった事があったのです。
 講演者のプロフィールを見ても、アヤフヤなものの、その時に聞いたクリニック名だったので、「はは〜ん。国立病院などを転々としていたのは、やっぱり勉強のためだったんだなぁ。知らないうちに、こういう講演者になるまで成長したなんて・・」と親どころか同じ世代のクセに、チャッカリと親の気分で昔を思い出していたのです。
 んで、幸いな事に抽選にも選ばれて、今日の午後は時間も確保できたので、もし顔を合わせる機会があったら、なんて声をかけようか?などと、初デートの時のセリフをドキドキ考えるノリみたいに、色々頭をめぐらせながら会場に乗り込んだんだけど、いただいた資料をパラパラめくっていると「ありゃ?岡山大学出身?(広島大学医学部のはずだけど・・)、ムム・・年齢がゼンゼン違う??」と、オレの頭の中は疑問符のテンコ盛りになっていたのです。
 そして資料を更にめくると、まったく違う顔写真が・・・・
 そうです、オレのお客さんだったTTさんとは、全く別人の同姓同名のドクターだったのです。
 「ほえ〜、オレは同姓同名の勘違いで講演を聴きに来たのか?」と、穴を掘ってでも隠れたい気分になったんだけど、講演自体は意義深い内容でした。
3月23日
 今朝も早くからスタートです。
 ピーカンの天気の中、ナビ(+オーディオの一部)の出張取付に行ってきました。
 ただ、単にナビの取付という事であればビックリネタでも何でも無いけど、今日は、まだ車の情報が十分に出揃っていないデビュー間もないクルマだったのです。(当然納車直後です)
 事前に確認できる範囲をチェックして、色々なメーカーの部分的な情報を重ね合わせたり、裏づけを取りながら準備をしたんだけど、これまた当然”出た所勝負”になる部分もあるので、小市民のオレは、顔は平然としているものの、ドッキドキのまま作業に突入となったのです。
 ナビの場合、特に問題になるのは、車速信号と内張りなどの取り外しで、内張りなどの取付方法には、時代ごとの流れのようなものがあって、新型車を担当する際に、新しい流れの構造になっていると、場合によっては、まさに「知恵の輪」並みの想像力も必要になるのです。(という事は、オレは不適格?)
 ま、悪戦苦闘しながら、時間がかかりながらも無事作業終了となったんだけど、そういう困難な部分が多かった時ほど、終了後の開放感がより大きいのは言うまでもなくて、糸の切れたロケット並みに冥王星まで飛んでいきそうでした。(実際は、吹き込み口をくくらずに手を放した風船程度の飛び方かも??)

{今週の用語解説 最終回!?}
 GOOD LUCKも終わっちゃいましたね。
 実は、この日誌で色々と用語解説なんて、恐れ知らずな企画を続けたもんだから、これまでご利用いただいたお客さんだけでなく、全くご利用いただいたことの無い方からも、「もしよろしければ、@@も教えていただきたいのですが・・」等のメールをいただいて、「にわか空の相談室」みたいになってしまっていたんだけど、最終回の今日は何をチョイスしようか迷ってしまったけど、キムタクの審査最終フェーズで、キムタクに着陸を任した後で、「ランウェイ9レフト」というコールを解説します。
 空港の滑走路を空から撮影した写真をご覧になった方は、お気づきの方もいらっしゃると思うんだけど、滑走路の端には、ドデカい数字が書いているのです。
 これがランウェイナンバーなんだけど、これの付け方って、どういう基準かご存知ですか?

 数字だから、きっと作った順番だろうとか、日本では一番エライ?成田空港が1番だろう?なんて、色々な想像をされている方もいらっしゃると思うけど、そーいう基準ではないのです。
 というのも、例えば同じ日本で同じ数字が表示されている滑走路は結構多く、しかも同じ空港でも滑走路によって番号が違うのです。 もっと言うと同じ滑走路でも、両端の数字は違っているのです。(どうですか、悩んできましたか?)
 ヒントとしては、同じ滑走路の両端の番号の差は、必ず18です。
 もう1つのヒントは、数字の最大数は36です。
 ここで、角度が関係しているんじゃないかと思った方は、エライ!
 実は、磁石の角度の10の位と100の位の数字を表しているのです。(1の位は四捨五入)
 だから、滑走路が32度の角度に伸びている場合は、03で、その滑走路の反対側は21という表示なのです。
 この表示や、常に管制塔などとランウェイナンバーを読み上げる事で、常にどのような角度で滑走路が伸びているかを念頭に置けて、その滑走路にちゃんとアプローチするためには、滑走路とどのような位置関係を保っていれば良いかを、飛行機に搭載されている磁石(と言っても、小学校や山登りで使う磁石とは違います)や、飛行場にある無線を使った距離測定標識などで計算しやすくしているのです。
 では、「9レフト」のレフトは何かというと、例えば千歳空港のように並行して2本の滑走路が並んでいる場合、当然ランウェイナンバーは同じになるので、混乱を防ぐために左側の滑走路をレフト、右側の滑走路をライト(実際にはLとかRというイニシャル)と区別しているのです。
 ちなみに、千歳空港というのは、厳密には現在航空自衛隊が使っていて、世間で千歳と呼ばれている旅客機が発着しているのは、その横に新たに設けられた新千歳空港で、ほぼ並行して作られているようにしか見えないのに、ナゼかナンバーが違っていて、それまでの2本は18L,18R(反対側は当然36L,36R)なのに、新千歳は01と19です。
 ちょうどギリギリの四捨五入で微妙に角度がついているためにそうなったか、それとも日本では3本並行滑走路というものが存在しないので、間違いを避けるためにナンバーを変えたのかは、実はオレも知りません。(ご存知のパイロットの方、教えてください!)

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