トワイライト裏業務日誌 2002年12月
12月3日 史上最強の商品?
 ついに12月!
 講師という別の顔を持っているオレも師走なので走り回る事が多くなりました。(逃げまくっているのではありません!?)
 その中で、先日出張作業に出かけたんだけど、なんと玉砕してしまいました。
 というのも、お客さんに注文してもらった指名買いの商品を仕入れてみると、なんとダンボール箱の中に商品が入っているだけで、パッケージも無ければ、取扱&取付説明書さえも無いという驚きの商品だったのです。
 だから、純正パーツと交換する部品である事は知っているものの、これでは判断できないので、パーツ卸の営業所に乗り込んで、作業をする車のメーカーのパーツ検索システムを使ってエンジン回りのイラストをプリントして、大まかにどの部分を交換するか見当をつけて、ホイホイと作業をするべく乗り込んだのです。
 ところが、早速純正部品をバラバラにして、気合いを入れながら商品を取り付けようと思ったら、なんと部品が合わない・・・・
 というか部品は合うものの、その部品と純正部分とをつなぐゴム製のジョイントの口径がまるで大間違いなパーツが入っていたのです。
 もちろん、いくつかの部品の組合せのために、それぞれ違うゴム製のジョイントの組合せを工夫すれば「知恵の輪」みたいに装着できるのではないかと考えたものの、明らかにおかしい部品が2つあったので、お客さんと相談の上、一旦作業中止して帰ってきたんだけど、今回ばかりは遠距離出張作業じゃなくて良かったというのがホンネです。
 何しろ、取付説明書さえもないので、事前のパーツの口径や数量をチェックする事さえできず、お客さんもそのことから、改めて作業する事には納得してもらっているんだけど、こういう商品シャレになりませんよね?
 特に、製造物責任法が制定されてからというもの、食料品でもないのにやたらと「食べるな」とか「飲み込むな」という、ありがた迷惑な説明までテンコ盛りの説明書が多い中、この説明書なしの商品はちょっと信じられなくて、まさに化石のような昔の商品を見た思いです。
 え!説明書があれば、事前につぶさに読むのかって?
 自分の買った物の場合は、たいがい読みません!ははは・・・・
12月5日
 昨夜は車検の引き取りがあったのです。
 もちろん、日頃いろいろな仕事を縦横無尽?に、行っている中の1つの仕事だったものの、さすが?トワイライトの仕事らしく、引き取り先は40km先で、お客さんのご自宅からも40kmちょっとという中間地点で合流し、待ち合わせ時間もコンビニ並みの21時という、世間ではあまり見かけない時間帯やエリアからの車検引取りだったのです。
 何で中間地点での引取りだったかはヒミツなんだけど、車検を預かる時には、できれば少し預かる車に乗っておきたいというのが、個人的希望なのです。
 というのも、いろいろな車に乗れてハッピー!?なんていう不謹慎な理由ではなく、事前にお客さんから色々問診をした後に、そのご要望をいただいている不具合事項のチェックや、原因の絞込み、さらにお気づきになっていない不具合事項の発見など、走行する事で確認できる事が多いからなのです。
 今回もいくつかの宿題をお客さんにいただいたんだけど、その1つであるオートマのシフトポジションインジケーター(D)が時々点灯しないという不具合も、一般的には2系統の原因が考えられて、当然それぞれの対処は違うのです。
 んで、1つの理由を立証できるかどうか、その原因の際に確認できる方法でのチェックを行ったものの、特に断定できる症状が確認できなかったので、もう1つの原因と推測されるインジケーターの電球のフィラメントの接触不良を推定するべく、メーターパネルを愛情を込めて軽くタッチ(と言いたいところだけど、世間では軽く殴るという作業です)してみると、予想どおり「ピッカリコニカ」と点灯したのです。(ちょっと古めの表現でスンマセン)
 昔日誌で、エンジン始動不能の車の応急処置で、オレが最終兵器であるハンマーを持ち出してセルモーターを殴ってエンジンをかけた事件を多分紹介していたと思うけど、ある特定の絞込みを行い、場所を特定した上で、そういう振動を与えてみるというのは、一見、自動販売機のつり銭が出ないので腹立ち紛れに販売機を蹴ったなんてケースと違って実に重要な診断方法なのです。(もちろんお客さんにもそういう診断を行ったことは白状済みです)
 だからと言って、何でもかんでも殴れば良いというものじゃないので、皆さん十分に注意してくださいね!
12月6日
 数日前から世間を賑わせているモノに海上自衛隊の「イージス艦」があることはみなさんもご存知だと思うけど、あのイージス艦がどんなものかというのは、ほとんど語られていないので、派遣する是非は棚上げしておくとして、どんなものかを紹介してみようと思うのです。
 イージス艦という不思議な名前だけど、別にハイテク満載で操舵がイージー?な護衛艦という謳い文句なワケではなく、イージスというのはギリシャ神話に出てくる、何とかという神の持つ盾から名前をとったのです。
 盾の名前をつけるくらいだから、盾としての機能に特徴があるのは皆さんも想像できると思うんだけど、実はそのとおりで攻撃兵器面では「並みのミサイル護衛艦」(アメリカ軍のカテゴリーで言うと駆逐艦か巡洋艦クラス)であるものの、広い範囲をフェイズドアレイレーダーなどを駆使して監視しながら敵の攻撃から自分だけでなく、自分と行動を共にしている軍艦などを守る事を主任務にしている護衛艦で、ニュースなどでも紹介があったように、同時に10個の目標に対して、自分の防空ミサイルだけに限らず、同じ部隊に所属している護衛艦の防空用のミサイルなどを発射指示なども統括可能という、防衛面の能力が特に秀でている兵器で、別に部隊の中の攻撃力の主力になるような装備満載なワケではないのです。
 元々、イージス艦は、アメリカ海軍で登場したんだけど、航空機やミサイルによる攻撃からアメリカの空母機動群(空母を中心とする数隻の部隊)を守るための偉大な守備コーチのような護衛艦なワケなのです。
 ついでに言えば、電子戦情報収集能力も高いので、アフガン近海に派遣すると、そういう状況でどんな情報収集が可能なのか、今後日本で同じことが発生するとどういう対処を行えばよいのかという準備もしやすい設備が既存の護衛艦よりも整っているというワケで、まさに防衛のための要塞のような船なのです。
 ちなみに、派遣すべきか否かという事について、ここに自分の意見を書くつもりは無いけど、イージス護衛艦の主任務を理解すると、皆さんも少し判断が変わってくる部分があるでしょう?
12月7日
 おかげさまで独立3周年です!
 どこの馬の骨ともわからないオレを、今の今まで色々な形で支援していただきホントにありがとうございました。
 このドツボのような不況の最中に着々と頑張ってこれたのも、インターネットショップらしくない?接点を持たせていただいた数多くの皆さんの気持ちが伝わって来たからです。
 というワケで、来年2月2日には、このショップの3周年記念にもなるので、これからも頑張らせていただきますので、今まで以上に遠慮なくお問い合わせにご活用ください!

 さて、独立記念日ということで「祝福の日」にしているワケではないものの、世間のボーナス支給日の翌日のためか、問合せも少ない(きっと昨夜宴会モード突入組が多かったと勝手に予測しています)ので久々に骨休めをしていたんだけど、深夜のTV番組「すぽると、恋の胸騒ぎ」を皆さん見ましたか?
 オレは、たまたま2週連続番組の途中から見たんだけど、テコンドーの岡本依子をはじめ、各種スポーツ界の女性が参加して、例のように明石屋さんまがトーク連射をしていたんだけど、そこに登場しているボウリングの大山由里香選手も、ご多分に漏れずトーク連発だったのはご覧になった方ならご存知のとおりだと思うんだけど、そのトークの中の1コマに「ボールに香りがついているんですよー」といって、さんまもボールの香りを嗅いでいた(彼女のボールはバナナの香りだそうです)。
 そんなアホな、消しゴムじゃあるまいし・・とか、彼女の変った趣味に違いない!なんて考えた方も多いと思うけど、実は最近のマイボール用のボールには結構そういうボールがあるのです。
 クルマ業界の感覚で言うと、そんな機能に関係無いようなところ(香り)にエネルギーを注いでいる商品は、所詮ミーハーな三流品というイメージ(例フルーツの香りがする2サイクル用のオイルなど)がつきまとうと思うけど、気合いを入れるべく購入するマイボールにも香りつきのボールが結構あるのです。
 ヘンな例えになるけど、スポーツ走行用のタイヤのポテンザが香りつきで売り出しているようなもので、少なくとも走り屋クンには不思議な商品なんだけど、アメリカでは不思議な事ではないらしく、気合い入れるマイボールで香りを楽しむらしいのです。。。
 かく言うオレの愛しのマイボールも香りつきで、ボールが入荷して箱を開けたときに、何だかボールに似つかわしい香りがしていたので、てっきり包装に使っているビニール袋のニオイだと思いながら、全文英語の説明書を読んでいたらフレグランスという項目にグレープと書いているからビックリしたのです。
 さすがに、香りつきのボールの存在は、マイボーラーの中でしか知られていないはずなので、オレの周りのみんなもビックリして、オレのボールをクンクン嗅いでいたけど、もしかすると全ての商品ではなく、特定のメーカーだけ香りがついているのかも知れません。
 昨日のTVを見ていると、きっと大山由里香選手のボールとオレのボールのメーカーは同じように見えたので、STROMというメーカーオリジナルの考え方なのかも?
 ご存知の方は教えてください!
 ちなみに、超ドメスティックなオレは、ボールに香りの必然性が理解できない1人です。。。(非国際派宣言??)
12月11日
 芸北地方と言ってもご存じない方が大半だと思うけど、広島のスキー場の林立しているエリアに「大雪警報」が出ました。 あおーん!!(絶叫の図)
 その地域で生活をしている方々には申し訳ないものの、きっとバツグンのコンディションに違いないとばかりに、頭の中でゲレンデがグルグルと渦を巻いているのを恨みながら、”お預け”をされた犬状態で仕事に勤しむ今日の新枝です。
 ま、それはともかく、やっぱり冬本番になりつつあるので、チェーンをはじめスタッドレスなどもご注文をたくさんいただき、エクササイズ代わりにタイヤ交換とも格闘しました。
 今日の仕事の中の1つは、ウチの取引先のFさんから紹介してもらったお客さんで、Fさんいきつけのうどん屋さんです。
 引き取りに来てくれて安い店はないか?というお店のオーナーの相談に、Fさんは何を思ったかオレに白羽の矢を立ててくれたのです。
 そーいう紹介なのに、いい加減な仕事をしてFさんの顔を潰し、Fさんがそのお店に食べに行けなくなったら大変なので、ちゃーんと気合いを入れて作業して納車したんだけど、納車して説明してから、今度は立場を逆転させてもらうべくオレがお客さんに変身しうどんを食べてきたのです。
 個人的には、うどんには結構うるさく、先日書いた高松うどん食い倒れデスマッチ事件以外にもいろいろ逸話があって、わざわざ讃岐うどんを食べに高松まで遠征したくらいだから、ちゃんとした讃岐うどんが近くで食べられるのは、正直な話、タイヤを買ってもらった事以上のうれしい発見だったのです。(しかも、ディーラー時代の拠点の近くにあった店で、存在自体は知っていたものの、これまでFさんに紹介してもらうまで、お邪魔した事が無かったお店なので、個人的にそういうお店の存在を知ってハッピーなのです)

{出荷時のヒミツ}
 そのうどん屋さんの引き取りに行く前に、いつものように怒涛の出荷を行ったんだけど、このシーズンの出荷荷物には、いわゆる1つの特徴があるのです。(長嶋サンみたい)
 というのも、THULEやTERZOの商品は、商品によっては宅配便の取扱範囲を超える寸法の場合があるし、チェーンやバッテリーは図体が小さいクセに重量があるので、サイズと重量で決まる宅配便運賃を決める際に間違いやすいのです。
 もちろん、図体が小さいワケだから、軽いクラスに間違われる場合がほとんどで、個人的にはウレシイ話なんだけど、それをさらに演出するために、カウンターに持ち込む際に、1個25kgくらいのバッテリーを平気な顔をして2つ抱えて、しかも重そうな表情なしでテーブルに置くもんだから、受付の人もその演技に騙されて?寸法の目視だけで処理をして、後で持ち上げようと思ったら$"'&$%&$というように頭の中が文字化け状態になるのです。(ほーほっほっほ)
 でも、さすがにベテラン(とは言っても若い)のHちゃんなんかは、アヤシイと思った商品は、オレをニヤッと見ながら持ち上げて重量を確認するようになって、「あ!シッカリとチェックしよる」というと、ヘヘっと笑うので、なかなか油断ならない敵です。(敵はどっちだって??)

{今日の懺悔室}
 そうした楽しい応酬を繰り返しながら、皆さんのところに商品をお届けしているんだけど、今日サイズが微妙にオーバーしているだけでなく、プロ仕様の耐久性バツグンのルーフキャリアを出荷すべく担ごうとしたら、意外に重かったのです。
 もちろん、箸よりも重い荷物を担ぐ深窓のお坊ちゃまとは反対のオレなので、問題なく車に積み込んで宅配便営業所に向かったんだけど、心配だったのは、重量とサイズで引き受け拒否を受けるのでは無いかと言う事だったのです。
 拒否されたら貨物便扱いに切り替えて出荷する事は可能だけど、すでにご案内している納期には間に合わなくなるので、できればこのまま引き受けてもらいたかったから、その他の大量の出荷荷物を先にテーブルに置いて、受付の人がやっと手の届く遠い位置(オレ側から最も近い位置)に、いつものように平然と軽々とそのキャリアを置き、受付処理もしやすいように、伝票の1枚目を切って手渡したのです。
 さすが神様も良い子?のオレの気持ちを理解してもらったのか、受付の人はその切り取った送り状で受付処理を済ませて、オレは丁寧なお礼とともに営業所を去ったのでした。。。。。
 後で、そのキャリアの箱を動かそうとしたらビックリしただろうなぁ・・・・
 というワケで、皆さんごめんなさい!(今度、お菓子でも持って行きます)
12月13日
 まずは早起きしてメール対応や発注をしておいて、専門学校に乗り込んだんだけど、来週金曜日はすでに冬休みに入っていて講義は無いと思っていたら、シッカリと出勤簿には講義があるように丸が付いていました・・・・
 アブナイ・アブナイ!危うく来週の講義をすっぽかすところでした。
 それはともかく、90分3コマ講義をして、非常勤控え室に戻ろうとすると、その横の事務カウンターにいる事務の女性から「T先生が探していらっしゃいましたよ」とオレに言うではないか。
 T先生といえば、「ダンディーT」なんて言われる、この学校の教務編成の責任者で、直々のお呼びなんて、”何かバレたかな??”(バレて困る事はやっておりません・・念のため!?)と思い、昔高校生だった頃に生徒指導室に呼ばれるようなノリで出頭すると、何の事はない、来年のカリキュラムに関しての相談でした。(いや〜安心したのって何のって)
 オレの場合、車関係の本業を縫うようにして、いくつかの専門学校から依頼を受けて講義をしているのは、皆さんもご存知な方が多いと思うけど、ここの学校は何かとマジメで早い対処を行う学校なのです。
 ここだけの話、ヒドイ学校なんて、新年度に入っても、具体的内容が決まらないような状態のところもあるので、この時期に来年度の打ち合わせを実施できるというのは、このダンディT先生の前任の方からの良い伝統なのです。
 ま、それはともかく、もっとコースのカリキュラムの内容を改善できるべく今後も相談する事になりました。(え?オマエの人格改造が先じゃないかって? 絶句!?)

{行きは良い良い、帰りは?}
 それはともかく、学校から開放されて、銀行を襲撃し、取引先に殴り込みをかけ、お客さんとこにスタッドレスを組み込むホイールを預かりに行き〜以下略〜と、またまた渋滞の原因を作るべく走り回ったんだけど、その後夜になって車検の納車にも行ってきました。
 ここのところ車検をご依頼いただく事が多かったので、納車・引取りに走り回っていたんだけど、今日の納車は、かなりヘビーデューティーな車検を実施した後なので、楽しみ100倍なのです。
 昔の車と違って、エンジン系も自動制御化が進み、ブレーキも隙間調整なんて作業が無くなり、キッチリ作業を実施しても、技術的な良否は当然差があるものの、体感的にはわかりにくくなっているので、整備後のありがたみを感じにくいのが残念なんだけど、今日の納車はバッチリ変化がある車なのです。
 というのも、後5年安心して乗りたいというお客さんのご希望を基に相談を事前に行って、足回りなどもゴッソリと交換しているので、その差を実感しながら納車できたのです。(ちなみに峠を攻めるような運転はしていません)
 特に、今回は市販の足回り商品が無きに等しい車種だったので、同じ車種の中のスポーツグレードの足回りと交換したんだけど、なかなかGOODでした。
 というワケで、ルンルン?で運転して納車したんだけど、帰りの代車の足回りがプアなので、帰りは同じ速度でもスリルとサスペンスが楽しめる?ドライブでした。(ガッカリ)
12月15日 シャレにならない話
 久しぶりに落ち着いて時間が確保できたので、ノンビリと伝票整理をしていたら、ディーラー時代からのお客さんのHさんから電話がかかってきたのです。
 その内容とは、「仕事の都合で付き合いのある某工場に車検を依頼したら、出来上がった直後に走行中、突然大きなショックがあった後に、ガクンと1輪だけ車高短になってしまってビックリして急停止した」というものだったのです。
 そして、問題部分を確認してみると、ダンパーを止めているボルトが脱落して無くなっていたらしく、車検後6kmくらいしか走行していない状況から考えて、検査時にはすでにかなり緩んでいたのは間違いないと思われる状況だったらしいのです。(ちなみに、この車はHさんが車検を受ける前は、当分使わずに放置されていた車でした)
 特に、このHさんの車の該当部分は、ボルトとナットで固定するのではなく、反対側にナットがある構造なので、ボルトだけで固定されているので、同じ程度の緩みであっても、こちらの構造のほうが目視でも発見しやすいし、その後の状況から推測すると、検査時点で目視ではっきりと緩んでいるのが確認できる状態になっていたのは間違いないと断言してもよい状況でした。
 これを単なる作業ミスとして片付けてよいかどうかは、例えばエアクリーナーを交換して、ケースのフタのネジを締め忘れたというようなトラブルと一緒にできない問題点があるのは、詳しい方ならお解りだと思う。

 車検に限らず、残念ながら車の分解整備には完璧が期待できないのは、皆さんもある程度理解されているとは思うけど、そういう側面だけの問題ではなく、車検時の足回りのネジの場合は、少なくとも作業時に緩みが無いかどうかの確認を行い、整備が完了した後で実施される完成検査で検査員が、さらに検査を実施する事になっているのです。
 要するに作業中の見落としやミスから重大事故を防止するために、クロスチェックができるようになっているんだけど、全くそれが機能していなくて、検査員の検査の際に、目視はおろか、点検ハンマーによる打音検査も省略されている可能性が高いのです。
 打音検査は、ある程度の熟練が必要で、本当に初期の緩みの場合は、場所によっては見逃す可能性があるものの、今回のケースなんて目視でも確認できる状況になっていたはずなので、かなり打音検査経験の少ない検査員でも打音でわかるはずなのです。
 車検が単なるショーバイになっていて、安全対策のための検査という側面がお客さんだけで無く、整備側にも忘れられがちなのは問題だと以前警鐘を鳴らした事があったけど、お客さんの感情はともかく、システム的に許せるミスと許せないミスというのがあって、今回のHさんのケースは許せない(許してはいけない)ミスでした。
 でも、今回のアクシデントで、「運転中コントロール不能になって、歩行者を轢いたなんてシャレにならない事故に発展しなくて良かったねぇ〜」と、Hさんと一緒に安堵したのは言うまでもありません。
 というワケで、皆さんもちゃんと依頼できる工場を見つけてくださいね!

{シャレにならない話 国会版}
 高速道路をどうするかという委員会の答申が紆余曲折の後でようやく出たのに、それをアッサリと却下しそうな話が国会議員の間で持ち上がっているのは皆さんもご存知のとおりだと思う。
 この件に関しては、地域的な意見の対立だけでなく、道路行政以外にも、エネルギーやCO2問題等の国際的な枠組みや決議を、どのように取り入れるべきかという部分もあるので、どこまでを視野に入れて判断するかによって結論が異なるから唯一最善の策というものは無いものの、政府の正式手続きとして委員会が開催されて政府(厳密には総理大臣)に答申されているのだから、少なくともそれを叩き台に国会で議論するという姿勢だけは必要なはずなので、元総理大臣の「花咲かじいさん」(誰かわかります?)みたいな眉毛の持ち主のオッチャン(この方も誰かわかります?)のような暴言はお話にならないと思うのは、いくら高速道路に身近な車好きの皆さんでも、そう感じられる方は多いと思う。
 ところで、この件の是非はともかく、「7人のサムライ」等と揶揄されて委員会の内容をシロート受けするような取り上げ方をしていたけど、ちょっとマスコミが誤解している点があるので、ここで紹介しておこうと思う。
 というのは、今井委員長が推進派で、その理由は新日鉄会長という職にあり、高速道路を今後も整備することで鉄鋼が大量に使用される事で立場上利益があるのに反し、松田委員がJR東日本会長で、建設反対派と言われており、その理由は高速道路がもっと整備されると、JRの鉄道事業が儲からなくなるから反対していると言われていたのは、皆さんもニュースなどでご覧になられた方もいると思うのです。
 ところが、実情はかなり違って、この松田委員の過去の経歴を振り返ってみると、鉄道屋だから道路に反対しているとは言えない側面があることをニュースは伝えていないのです。

 この松田委員は、昔の国鉄に入社し、末期に政治家の暗躍でどんどんと採算の合わない路線を建設させられ行き詰まった状態を打破するために、内部から立ち上がった1人で、国鉄改革3人組と言われるメンバーの中の1人なのです。
 その時も、政治家との攻防で、中央のポストから地方に飛ばされたりしながらも初志を曲げずにいて、結果として分割民営化された後のJR東日本の副社長に就任したのです。
 それだけでなく、その後の整備新幹線問題でも、採算性を理由に決して政治家に妥協しようとしなかったので、当時の政府も相当手を焼いていたという経歴まであるのです。
 これは、事業の採算性と一部政治家の利権に事業が左右されるような事を防がなければならないという確固たる信念に基づく姿勢の現れで、今回の高速道路と同様、自分達の会社に新しく航空機や自動車との競争に優位性が発生する新幹線が延長導入される時も、冷静な判断を失わず、かなり客観的な立場に終始したのは、やはり国鉄時代の一部政治家による利権のために左右される事の悪影響は、事業だけでなく国家の致命傷になるという苦い経験に基づいた行動なのです。
 残念な事に、整備新幹線問題は、政治に押し切られる形で、本来の目指している形態とは異なった形で決着がついてしまったけど、この人の政治に対する対等な見識を持とうとする逸話は、実はこれだけではないのです。(また機会があれば紹介します)
 というワケで、ライバルである高速道路を封じ込めるために反対派になっているという見方だけは大きな間違いであるという事だけは、皆さんも今後松田委員を見る時の参考にしてみて下さいね。
12月23日
 いや〜1週間ぶりのご無沙汰になってしまいました。
 え?遊び倒してただろうって?
 滅相も無い・・・仕事に明け暮れていました。(マジ)
 何しろ、連日夜遅くまで仕事していただけでなく、先週の木曜なんて朝の7時から仕事を開始して、ピリオドを打ったのが土曜の午前2時だったので、43時間働いていたという、とっても働き蜂になっておりました。
 ようやく、少しだけ落ち着いたので、日誌に復活したというワケです。

{ネーミングの落とし穴}
 その徹夜の原因になった1つに、フード関連の仕事で、惣菜を開発してスーパーに提案する、プランナーのタマゴに皆さんががんばって考案したプランを添削するという仕事があったんだけど、まずは「なかなかの企画」が多くて、開発前に物事の考え方やプランニングの進め方を説明したオレとしては、感激モノでした。
 その1人1人のプランを読んであらゆる面から検討して、それぞれの方にコメントを作成したんだけど、素晴らしい内容が多いものの、ネーミングは、やはり作り手側の思い込みが強すぎて、相手に受け入れてもらったり、イメージしてもらいやすいネーミングになっていなかったプランが多かったので、その点については色々アドバイスをしたのです。
 オレが言うまでも無く、皆さんもお解りだと思うけど、同じスナップ写真でもタイトルによっては、とってもGOODな写真になるのは、コンテストなどで証明済みで、それだけネーミングも大切だということなのです。

{究極のプレミアム}
 先日、ウチの近くのボウリング場に行った時の話です。
 そこのボウリング場は、3フレーム目にストライクを取ると景品が進呈されるんだけど、自意識過剰?のオレは、意外と縁が無く、それまで1回だけジュースをもらった事があるだけだったのです。(そこには、そう頻繁に通っていないこともあって)
 んで、先日行った時には、スコアはズタボロだったものの、3ゲーム中2ゲームで3フレーム目にストライクを取ったのです。
 最後に精算する際に、「ストライク賞の粗品です」と渡されたのは、前回のジュースじゃなくて、なんと「ストライクラーメン」というネーミングのラーメンだったのです。
 あまりにも、ベタベタのノリのネーミングでビックリしたんだけど、生産日はもちろん古くないし、どうも福岡県のボウリング協会が企画して制作したものらしく、まさにストライク賞にはピッタリの景品で、思わず「ここまでやるかぁ〜」と笑ってしまいました。
 ちなみに福岡県らしく、もちろん「とんこつ味」です!
12月26日
 ようやくクリスマスの音楽からも解放された今日この頃だけど、皆さんはクリスマスを満喫されましたか?
 街中には「メリークリスマス」のカンバンばかりが目に立っているのは例年のとおりだけど、アレって日本ならではの状況らしいのです。
 もちろん、海外でもそういうカンバン自体はあるものの、どこでも誰にでも「メリークリスマス」ってワケじゃないのです。
 ま、考えてみれば当たり前の話で、元々キリスト教徒以外には関係の無い話だし、宗教によってはキリスト教自体をよく思っていないところもあるんだから、誰かれ構わず「メリークリスマス」というのはおかしな話ですよね。
 では、クリスマスシーズンの広告やDMは無いのかというと、それはショーバイだから、当然クリスマスなどのプレゼント需要を当てこんで我らがショーバイ人の国際部隊?も頑張ってプロモーションに励むそうなんだけど、その時に使う気の利いた表現は、「SEASON'S GREETING」なんだそうです。
 ま、確かにクリスマスだけでなく新年も近いから、そういう意味でどの宗教の人たちにも抵抗感無く受け入れられるだろうから、なかなかうまい微妙な表現ですよね。
 というワケで、ちょっと早いけど、オレも皆さんに1年の挨拶として、ホントにありがとうございました!
12月29日
 さすがに朝の道路はスカスカになっていて、多くの皆さんも朝寝坊を楽しんでいらっしゃると勝手に予想しているのです。
 え?オマエも爆睡だろうって?
 いえいえ、適当な時間には起きています・・・のも今日までかも。(まだお仕事の皆さんスンマセン)
 ちなみに、ウチの年末年始の対応をご説明しておきます。
 メールは、普段の頻度とはかなり少なくなるものの、一応毎日チェックします。
 したがって、ご注文などにも対応できます。
 出荷も、オレより働き者?のクロネコヤマトのおかげで、在庫のある商品については、通常のタイミングよりは少し遅めになるかもしれませんが出荷可能です。
 万一、不幸にも事故などに見舞われた方も、何かあればご連絡くださいっても、連絡無くて済むほうが皆さんもシアワセですから、これは連絡が無い(事故が無い)事を祈っておきます!

{ケツに火がつく}
 このキーワードを、日誌で何度書いたことだろう・・・
 別名ガケップチの集中力とも言うんだけど、ケツに火がついたときは、自分でも惚れ惚れ?するような集中力で、その半分でもボウリングのときに発揮できれば・・・と、いつも悲しい思いをしているんだけど、昨夜本当にケツに火がついてしまいました。。
 決して、ライターを近づけてケツから”ガス”を噴出させてみたなんて話ではなくて、消防車のサイレンが近くで止まった後に、同じシチュエーションが連発した(何台も来たってことです)ので、一応場所の確定のために外に出てみたら、消防車(7台らしい)と野次馬(スンマセン、私もその1人にカウントされるでしょう)の海になっていて、場所が良くわからなかったので、戻って自分の部屋からベランダに出てみるとOH MY GOD!、ベランダからジャンプしたら、飛びつけそうな斜めとなりの賃貸マンションの一室から出火していたらしく、目の前の廊下を消防隊員がウヨウヨしていました。
 幸いな事に、一室だけで鎮火させることに成功したらしく、ウチは全く問題なかったんだけど、鎮火後3時間経過した24時ごろまで、色々と作業をしているようでした。
 詳しい状況はよくわからないけど、対応に追われていた大家さんが可哀相でした。
 皆さんも気をつけてくださいね。

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