トワイライト裏業務日誌 2002年10月
10月2日
 戦後最大級といわれている台風21号だけど、送電線の鉄塔を無残に捻じ曲げただけでなく、多くの被害をもたらしたようですが、皆さんの所は大丈夫でしたか?
 被災に逢われた地域の方だけで無く、出張や旅行で大きな影響を受けた方も多かったと思うので、被害や影響を受けられた皆さんにお見舞い申し上げます。

 ところで、台風になると新幹線や飛行機が欠航になるのはいつもの事だけど、駅で待機している新幹線はともかく、直撃コースの空港にいる航空機って、どうしているか知ってますか?
 飛行機というのは、わざわざ言うまでもない事だけど、風を受ける事で空を飛べるので、風を受けるための面積というのは重量の割りには大きくなっていて、軽飛行機のセスナなんて、軽自動車よりも軽い場合があるのです。
 そんな重量の割りに面積が大きいだけでなく、羽根への風の当たる方向によっては、それこそ簡単にひっくり返る事になるワケなので、航空自衛隊の戦闘機くらいの大きさなら格納庫と呼ぶ車で言うと屋根付き壁付きの車庫に入れておけるものの、ジャンボジェットを入れておける格納庫なんて、整備用に国内でもほんの少ししかないし、軽飛行機のエプロン(定置場所)みたいに、地面にフックが埋め込まれていて、それと機体にケーブルをつないで、浮き上がったり転倒するのを防ごうにも、あれだけ大きいと、いくら軽いといっても数百トンの機体のエネルギーなんて、どうやっても止められるものではないのです。
 じゃ、どうしているのかという疑問は、オレみたいにナゼナゼ大魔人じゃなくても、気になりますよね?

 実は、旅客機などの場合、パイロットをかき集めて、天気図を睨みながら、台風の影響を避けられる空港に避難させているというのが実情なのです。
 だから、台風が迷走したりすると、そりゃもう大騒ぎで、退避可能なエリアに飛行機を留置できる余裕のある空港がなくなると、近隣の国まで退避させる機体もあるらしいのです。
 オレの遠縁の機長も、いつだったか、迷走した台風のおかげで日本の各地を逃げ回ったと苦笑いをしていたくらいなのです。
 ホントは、もっと大変なのが、台風の過ぎ去った後で、定期便を運行始める時で、車と違って大型の飛行機の場合、機種ごとに免許を取らないといけない制度になっているために、B767の機長が、ちょっとB777を北海道から持って帰るなんて事ができないだけでなくて、定期便として飛ぶ時には、路線免許といって、国土交通省の審査に合格していないと、例えば東京-広島便の路線免許しか持っていない機長と飛行機を、たまたま札幌にいるからという理由で札幌-東京便に使えないから、運行担当者には頭の痛い問題なのです。
 それを知れば、皆さんもダイヤが乱れてなかなか回復しない時にも、少しは怒りが治まりますよね?(ん?やっぱりカンベンならないって!?・・・まあねぇ)
10月7日
 何でこんなに暑いのかと、毎度のようなボヤキを連発しながら、仕事にいそしんでいる新枝です。
 10月の衣替えの季節とよく言われるけど、どう考えても10年前の10月よりは暑いですよね?(むむ・・オレだけ?)
 冬の制服を着ている女子高生を見ると信じられない気がするのはオレだけでしょうか?
 何しろ、皮膚感覚的には、まだまだ半袖で通したいんだけど、春に他人より早く半袖になるのは、元気とかオシャレとか、そういう見方をされる傾向があるのに、秋にしぶとく半袖だと、「コイツ、故障しとるわい」と思われるのではないかという気がするオレは小市民です。

 さて、今日の出来事じゃないけど、最近のネタとしてシートの痛みを取り上げようと思うんだけど、シートの痛みと言っても、ジュースこぼして、せっかくのシートがワヤになった(これは汚れ!)とか、シートに長時間座っていると痛くてかなわん(これは、シートの上の人間様の痛みです!)とか、そういう話じゃないのです。
 ウチの常連のMさんと先日話した時に、Mさんのスポーツシートの右側のサイドサポート部分が、擦り切れ始めている事が話題になったんだけど、これって個人的な見解では、正しいポジションで運転している勲章なのです。(ちょっとオーバーな表現だけど)
 というのも、オレが過去に多くの方のドライビングポジションをコッソリ?拝見した結果によると、かなり高い比率でシートポジションが、その方本来のベストポジションよりも後になっているのです。
 皆さんそれぞれの体型によって違うんだけど、その体型に応じたポジションよりも後にシートを位置を決めていると、とっさの時にハンドルのちゃんとした操作ができないだけでなく、どうしてもアクセルやブレーキをつま先踏みしてしまうので、加減速で微妙な操作ができず、カパッと加速、カックンブレーキなどのギクシャクした操作になりがちで、更に言えば腰の部分がシートに密着していないので、腰痛になったり事故の時に負傷しやすくなるのです。(中程度の追突時の腰痛は、結構シートポジションが密接な原因です)
 で、適正なポジションにすると、Mさんのようなスポーツシートや純正でもそういうサポートがシッカリしているようなシートの場合、乗降の際に、ドア側のサイドサポートに背中やお尻が擦れてしまうので、長期間使うとサイドサポート部分が、擦り切れてしまうようになるのです。
 ま、乗降の時だけシートを後にずらせば接触しないし、非常に手足の長い人も、擦れないケースが多い、反面、胴が長い人や、やや太め?な人は、シートポジションが適正より後でも擦れるので一概には言えないものの、傾向としてドア側のサイドサポートの擦れ、ほつれは、「ちゃんとしたポジションの勲章」と言ってもいいのです。(そういう方をJAFさん表彰してはいかがですか?)
 オレの今の車は純正のスポーツ系シートなんだけど、オレも1度サイドサポートの部分の縫い糸が擦り切れて、中のパッドが「ぼよよーん」と飛び出したことがあるのです。
 純正シートの一部分の部品って結構高いし、ダイヤルで締め付けの調整もできるタイプなので、交換するのも面倒だと思っていたら、当時「新枝レプリカ」と言われるほど、遠目でソックリな車を乗っていたTクンが車を買い換える事になって、彼は市販のシートに替えていた事もあり、彼の純正シートをいただいて、シートだけ2代目になって現在に至っているのです。
 その2代目も、この前改めて見ると、なんと、徐々に擦れてきているではないか・・・誰か3代目のシートはお持ちですか?・・・って、持っている人がいるワケないですよね??(持っていたら骨董品!?)
10月10日 昼間のパパ
 昨日、島津製作所のサラリーマンである田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞されたのは、皆さんもご存知だと思うんだけど、戦後生まれ(これは日本的な基準だけど)で、しかもサラリーマンが受賞したのは初めてらしいし、さらに島津製作所には、漢字は違っていても同じ主任で”たなかこういち”さんが東京の拠点にもいるという面白い偶然などで話題を提供していたけど、奥さんへのインタビューで、「普段は仕事の事は話さないし聞かないので、ぜんぜん知らなかったけど、大変な仕事をしている事を初めて知った」という感想が妙に印象的だった。
 キヨシローの歌で「昼間のパパ」という曲をご存知の方もいらっしゃると思うんだけど、奥さんや家族にとっては、まさに今回の受賞は「昼間のパパ」を再認識(初認識?)するきっかけになったに違いないと思うのは、オレだけではないですよね?
 以前も似たような話はいくつか聞いた事があって、オレの知り合いの航空自衛隊の戦闘機パイロットの奥さんが、「いつも旦那は、家に帰ると飲んで寝て、ゴロゴロしてばかりで、電子レンジさえ使えない役立たず」みたいなイメージしかなかったらしいんだけど、自衛隊が協力して作った映画「ベスト・ガイ」(織田裕二主演)を見て、「えぇ!?あんなに危険で過酷な訓練をやっているの?」と、非常にビックリしたという話を聞いた事があったのです。
 まぁね、確かに職場での姿を見たことが無ければ(戦闘機パイロットなんだから見たことがあるワケないけど)、誰しも自分が見ている姿が相手のすべてだと思っても不思議は無いので、機械音痴のグータラ亭主ぐらいに思ってもしょうがないけど、家でグータラしているから職場で全力投球できるんだし、職場で全力投球しているから、家ではダウンしているという事でもあるはずで、例えば野球選手なんかだと仕事に全力投球する選手は素晴らしいと言われているのに、何でサラリーマンだとダメなのか?と、日頃うっぷんが溜まっている世間のお父さんは、良い機会なので昼間のパパを教えてあげてください!
 何も仕事が人生のすべてになるのが良いとは思わないけど、せめて昼間のパパの1/10でも知ってもらうと、きっと状況も変わるだろうからね!
 でも、話は前後するけど、さっきのパイロットの奥さんの後日談は次のとおりで
「アナタがあんなに大変で危険な仕事を毎日繰り返していたなんて知らなかったわ」
「どーせ、単なるナマケモノの酒飲みくらいに思っていたんだろうが・・・」
「(ちょっと焦りながら・・・)いやいや、いつも感謝していたんだけど、想像を超えていただけよ。あの映画を見てよかったよ」
「(今後家庭で優位に立てる絶好の機会だと、心の中でニヤニヤしつつ)ま、わかればいいんだよ。オレが帰ってダウンする理由もわかったろ?訓練中なんて体重の9倍の重力がかかったりするんだから。」
「へぇ、600kgの力で上から押さえつけられたら、私だったらダウンしそう」
「そうだろ、それを耐えているんだから、ま、少しは尊敬するんだな」
 ここまで言ったパイロットは、ついでに奥さんに止めを刺しておこうと思って、威厳を作りつつさらに一言。
「ところでオマエ、オレの乗っている戦闘機ナンボするか知ってるか?1機100億円だ。それに、飛行機飛ばす時に、どれだけのスイッチを操作するかしってるか?何だかんだで50はスイッチがあって、メーターだって15個もあるのをモニターしながら訓練しているんだぞ」
 パイロットは、これで当分自分に一目置くに違いないと思いながら説明を終えた。
 すると、間髪おかず奥さんは「へぇ、そんなにスゴイ機械を扱えるんなら電子レンジくらい、すぐに慣れそうね」と、目から怪しい光を輝かせながら微笑んだそうだ。
 その後、パイロットに話を聞いてみると「あの一言は余計だった。おかげで、酒の燗を作ってくれんよーになってしまったわい。それまで、オレが機械音痴だからと言って、あきらめて酒を沸かしてくれていたらしい」と嘆いていて、オレも思わず大笑いしたので、やっぱり昼間のパパを見せるのは1/10だけに止めておいたほうがいいかもしれません。

 ちなみに、オレは独身(もちろん子供もいない)なので、昼間のパパを見せる相手はいないけど、ウチの親に昼間の息子を少しは認識させたい今日この頃です。。。
10月12日
 「普段の生活の中に、新しい発見はたくさんある」というのは、オレが日頃、いろいろな所で話をする時の柱の1つで、普段目に入ってくるものは、とっても漠然と見ていたり、先入観テンコ盛りで見ているから、それを取り外せば、ゼンゼン違った発見があると言いたいのは、皆さんならバッチリとおわかりだと思うのです。
 んで、今日の発見とは、信号待ちをしていると、目の前の国道を、道路清掃車が通過していたのです。
 あの、黄色に塗られて、前をタンク車が水を路肩にまきながら、その後をブラシのバケモノみたいなのが左側面で回転しながら路肩の清掃をしている、誰でも知っているあの車なんだけど、何とはナシに右からオレの前を横切るその清掃車を見ると、助手席に人が乗っていたのです。
 「何と、こういう車まで2名乗務かい・・・だからいくら金があっても足らないはずじゃ」などと思って、運転席にも目を移すと、透明人間が運転してました。。。OH! NO!
 慌てて助手席にもう一度目を移すと、シッカリとハンドルがあったので、「へぇ〜、こういう特殊な車両は、最近輸入車を使っているのか」と思い、迫り来るフロンドグリルを見ると、ベンツのマークが目に飛び込むと思ったら、なんとおなじみな「ISUZU」のマークが白く光っておりました。
 ん?いすゞなのに左ハンドル?
 これはひょっとして逆輸入車?などとアホな考えを巡らせたんだけど、これってよく考えてみれば、ブラシをうまく路肩に接触させるために、わざわざ路肩に近い左側に運転位置を設置している構造という事なんですよね。
 同じシャーシーを、いすゞが右側通行の国にトラックとして輸出しているかどうかは知らないけど、もしこの車用の専用設計であれば、左ハンドル化に相当なコストがかかっているのは間違いないので、今後右ハンドル車で製造して、左ハンドル仕様と同じようにうまく運転できる運転士には、特殊技能手当を支給するほうが相当コストダウンになる気がするんだけど、それ以外の左ハンドルの必然性をご存知の方は、ゼヒゼヒ教えてください!
10月14日
 どうも祝日というものに対して感覚が鈍くなっているのは、ここ数年の仕事や生活に問題があると思うんだけど、皆さんは体育の日を、その名のとおり運動などで過ごされましたか?
 オレは、前日の昨日に、ウチの弟の子供がやってきて、レスリング、野球、なわとびetcで、超ハードワークな1日だったんだけど、特に野球は、オレが投げて甥が打って、それをピッチャー返しだろうがファウルフライだろうが思いっきり走って飛びつかないといけなかったので、千本ノックよりもハードでした。
 というワケで、昨日気合いを入れたら、今日は筋肉の「超回復期」なので大人しくしておこうというワケ?でHPの更新作業にいそしんで、夕方に新車が納車された方の取り付け依頼があったので事前相談のために実車チェックに出かけたのです。
 すでにお付き合いいただいているお客さんの、それまで見たことのある車であれば問題無いものの、初めてご利用いただく方で、しかも今回のように新型車だと、事前の適合データなどが無いので、そういう確認も含めて事前チェックに出かける事は珍しくはないんだけど、やっぱりお邪魔しておいて正解で、いきなり作業にかかった場合は、必要だった特殊な工具を持ち合わせていないという理由でドツボにはまるところでした。(やっぱり準備は大切です!・・・と自分に言い聞かせている)
 工具は、次回の作業日までに入手できそうなのでホッとして、お客さんのご自宅を離れて、ちょこっとボウリング場に顔を出したのです。

{ここでも・・・・・}
 今日は、別に投げる予定じゃないし、予測どおりレーンはお客さんで一杯だったのです。
 何で投げる予定もないのに、顔を出したのかというと、カワイイコをチェックしに行ったという皆さんにとって日常の理由(え?違います?)ではなく、オレのボールの調整ができればというのが理由だったのです。
 2週間前くらいから気になっていたんだけど、親指がうまく抜けなくて、コントロールが狂う事が多かったのです。
 んで、先日じっくりと部屋でボールに指を突っ込んでみると、なんと親指の穴がきついのです。
 事前にもいろいろ聞いていたんだけど、ボールを作ってから、頻繁に投げていると、一旦指が引き締まって細くなった後に、筋肉がついて太くなるという事は珍しくないらしいんだけど、確かに左右の親指を比べると、「ありゃ?」というくらい差があったのです。
 「こりゃ抜けんでも当たり前じゃ」と思ったワケで、たまたま事前チェックにお邪魔したところからボウリング場が比較的近かったので、乗り込んでみたというワケなんだけど、残念ながらドリラーの方が不在だったので、状況を説明して、また後日投げに行った時にドリラーの方の都合を聞かせてくださいとお願いして帰ったんだけど、その3時間後に何とマイボールのドリルの仲介をしていただいた、プロのKさんから電話がかかってきて、症状についてや、いつどのように対処するかという相談をしていただいたんだけど、よーく考えてみたら、オレはフロントで症状は告げたけど、名前は名乗っていないのです。
 それなのに、ドリラーに連絡が取れなかったからと言って、そのボウリング場でレッスンを教えていらっしゃるKさんに連絡していただいたという対応のよさもビックリだけど、プロのKさんも何でオレの事だとわかったのか、まさに???です。
 多分フロントで対応してくれた方がオレの名前を調べて(覚えて?)、Kさんに連絡したのが真相だと思うけど、よくわかったもんだなというのが正直な印象で、先日のボールを入れるバッグ事件(別のボウリング場です)同様、意外と面が割れているという事実に驚愕の1日でした。。
 なんでやろ??
 ちなみに、このボウリング場のスタッフの中でも、今日対応してくれたTさんは、個人的に評価は「とっても優秀」な方です。
10月18日
{トレーニング方法 オレの場合}
 はっはっは、そんなにマジメな話ではありません。
 今日、登板するG専門学校は、やや縦長の建物のために、教室が7階まであるのです。
 しかも、オレの担当する3コマのうち、7階が1回、6階が1回あって、他の講師の方々はもとより学生達も高層階の授業の時にはエレベーターを使っている事が多いのです。
 今日はたまたま講義開始前に1階にある非常勤講師控え室から出てみると、7階の講義の時も6階の講義の時も、担当する学生がエレベーターに乗りつつあり、学生もオレが出てきたところを確認していたのです。
 そうなると、オレは、平然とエレベーターの扉が閉まるのを見送ると、それまでの雰囲気と全く変って、思いっきり階段を駆け上がりはじめるのです。
 6階くらいまで思いっきり駆け上がると、かなり足も疲れてくるし息も上がってくるんだけど、それをガマンして教室に飛び込むワケです。。。
 別の先に教室に入っている学生は、「ど〜したん?そんなに息を切らせて!」とオレを見るけど、その数十秒後に入ってきたエレベーター利用の学生が、「あれ?何で先に教室に入っているの?」とビックリするのだけが、オレの密かな楽しみなのです。
 そう、トレーニングなんていうカッコいい話じゃなくて、ガキのような茶目っ気があるだけです。
 我ながらアホじゃ・・・・閑話休題
10月19日
 今日は久しぶりに幼稚園の先生に遊びに来てもらって色々な話をしたのです。
 幼稚園の先生というと、どーせまた平成お気楽社員のTさん(最近役職付き)なんかは、幼稚園勤務の女の子を想像するんだろうと思うけど、そうではなくて、オレが幼稚園児だった頃(オレにも、そーいう時代があったのです)にお世話になった先生が久しぶりに広島に帰ってこられているので、立ち寄ってもらって色々話をしたというワケなのです。
 図らずも、オレは、こちらの本業だけでなく教える側の立場にもなっているし、卒業生たちが卒業後も慕ってくれる時に、「人間としてだけで無く人生の先輩として、本当によかったと思える」と、先生が以前話していた気持ちが実感できると言うと、先生も「ホントよねぇ、わたしも幼児教育に携わった経験は、とっても貴重だったから」と共感してもらったのです。
 その後、今にして知るいろいろなエピソードを白状してもらって、それを聞くたびに「あぁ、やっぱり自分達が感じていた以上の事をちゃんと配慮して、接したり教えてくれていたんだ」と、今さらながら感謝したんだけど、オレも同じ事を今年の卒業生が言ってくれた経験があったので、やはり教えるというのは、なるべくわかりやすく教える事も重要だけど、その中にもっと人生経験をして、初めて実感できるような事も散りばめておく事は重要なんだと再認識したのです。
 オレは漢文や古文はそんなに得意じゃなかったけど、その中にいくつもそういうニュアンスの文章があったもんね。

{教える側がより高い成果を念頭に置いている話 続編}
 とかく、現状肯定に終始するばかりの行動が目立つ今の世の中だけど、人を育成する時には、その教える人の現在のレベルに合ったスキルを教える事も大切だけど、どどーんと成長してもらう願いを込めて、「トラの穴」のような?本人が考えるより高いレベルに合ったスキルを目標にして動機づけをする事も相手によっては重要で、先日ボールの穴の調整だけでなく、2度目のレッスンをプロのKさんにお願いしたんだけど、前回と大幅に教育方針が変って、フォーム大改造になったのです。
 それまでのリズムも慣れも通用しないので、モチロンせっかく築き上げたスコアは、砂上の楼閣のように崩れ去って、現在低空飛行中なんだけど、何で大幅な方針変更があったのか少し不思議だったのです。
 すると、指導してもらっている最中に、Kさんの会話の中に「アベレージ200くらいはカンタンに出るようなコントロールとパワーを両立したボウリングを目指してもらうつもり」なんだそうです。ほえー
 どーりで・・・・
 いまだにベストスコアは182の新枝です。。
 え?アベレージはいくらかって? 1*4です。(伏字にするってガソリンの価格のカンバンみたい)
10月26日 2度目の「宙に舞う」
 1週間ぶりのご無沙汰でスンマセン。
 メール対応に、商品出荷に、作業に、学校に、ボウリング?に、多忙な毎日をシッカリと過ごしていました。
 ところで、今日のタイトルだけど、「ははーん、日本シリーズに1勝しただけなのに、新枝のヤツ、もう原監督のリーグ優勝に続いて2度目の胴上げを夢見とるんじゃろ?」と思われた方も多かったでしょう。
 それはハズレです。
 今日の午後は、恒例となったお客さんの結婚式(通算11回目くらいかな?)に招待されて祝福してきたんだけど、ビデオ係を担当して、あっという間に終了したのです。
 その後、これまた結婚式ではお約束の新郎の胴上げを撮影した直後、新郎たちがオレの前に歩み寄って、な・な・なんと、また去年のお客さんの結婚式に続いてオレまで胴上げされて2度目の空中体験をしてしまいました。(ヤツらはオレの胴上げを恒例にする気でいるようです)
 はっはっは、おっそろしい恒例行事じゃ!
10月27日
 昨日の胴上げの影響を右肩に残しながら、今日はナビ等の出張取付でした。
 ついこの前まで、Tシャツでも汗をかきながら作業していたのに、今日は寒冷前線の通過もあって、トレーナーでも寒いくらいだったので、「オレが寒いくらいだからハンパじゃないぞ」と思いながらの作業になったのです。
 今日のお車はプジョーで、先月の206から始まって、ナゼかプジョーを買われた方からのご依頼が多いので首をかしげているんだけど、でも確かにプジョーの最近のラインナップは、とっても売れてますよね〜。
 それはともかく、プジョー(特に出たばかりの車の場合)というのは、困った事にオーディオ・ナビメーカーのデータが驚くほど少なくて、今回にしても取り付けたメーカーの情報は無し、他のメーカーでもかなり中途半端なデータしかなかったので、当初ご相談をいただいた時には、「こりゃお引き受けできないかな?」と思っていたんだけど、さすが融和団結がモットーのプジョーユーザー、あちこちのプジョーユーザーの方々がこれまで苦労された情報を、それぞれの方の個人サイトに掲載されていたりするのをお客さんのFさんが丹念にチェックされて、それをオレが検証するという手順で準備できたので、一部の作業を除き比較的スムーズに完了したのです。(Fさん、ありがとうございました!)
 少しずつ「プジョーの方程式」もわかってきたし・・・なんて書いたら、プジョーの仕事がさらに続いたりして!?

{プロジェクトX}
 ご存知日本放送協会(NHK)の番組のプロジェクトXが先週パイオニアが初めてナビゲーションを発売するまでの秘話を特集していたのでご覧になった方も多いとは思うんだけど、オレもようやく今日の夕方に仕事が落ち着いたので、録画していたビデオを見たのです。
 オレとしては、パイオニアの広報部のスペシャルメンバーからいろいろな秘話を聞いていたので、特に新しく知ったような内容は無かったし、ゼンリンが地図データの作成を拒絶した事などは、その前提の話にまったく触れられてなかったので、あの番組ではなぜそのような事になったのか理解できないだろうなぁと思ったものの、やはり職人の執念というものを感じる事ができたのは、皆さんも同感だと思いますよね?
 あれだけ苦労して発売した、なんと当時50万円クラスのナビゲーションだけど、市街地図なんてもってのほかで、半径100mスケールが最も詳細だったし、ルートの道路を色塗りする道塗り機能も、電話番号検索も無いシロモノで、しかもジャイロさえも装備されてなかったもんだから、当初は1日の中でも半分以上の時間帯が使用できないという、15万円も出せば、上記の機能は当然のように装備されている今のナビを考えると、隔世の感もあるモデルだけど、衝撃的なデビューだったもんね。
 オレが在籍していたディーラーは、メーカーの直系の孫会社でもあったので、広島の西部にある商業施設に1フロアの半分を占有している常設自動車ショールーム(全メーカー出展)にも、ブースを持っていたのです。
 ところが、メーカーの直系会社という血筋を誇示したところで、お客さんには何にも関係無い話なもんだから、ウチのブースは、いつも閑古鳥が鳴いていたのです。
 そこで、ちょうどショールームの活性化について、オレも巻き込まれていた時期なので、パイオニアと交渉し、展示車に搭載して、展示車の隣にある超大型のキュービックモニターにも、そのナビの画像を映し出すという企画をすすめた経験があるんだけど、その時ばかりは、まさに「黒山の人だかり」になって、ショールームに在籍してくれていたコ達は、ホントにビックリしていたようです。
 そのナビゲーションが、ここまで発達するなんて、オレ自身も想像しなかったんだけど、そういう意味では、「ナビの成長驚きの12年間」です。
 以上、ナビの誕生から今まで、つぶさに見守ってきた若干12歳の新枝でした。。。(ウソ)
10月29日 逃がした魚の大きさ!?
 西武ファンの皆さんには申し訳ないものの、巨人は、今年の強さと同じ良さを見せつけながら順調に勝ち進んでいるので、個人的には非常にウレシイ数日間なんだけど、原監督が「シーズン中と同じ戦いをする」というのは、言葉だけでなく、全く今までの延長線上で戦っているのが良くわかりますよね?
 初戦は、結婚式の参加(胴上げされに行ったワケではありません)で見れなかったものの、第2戦、そして今日の第3戦とも、西武にチャンスがあったものの、それをうまくゲットできなかったら、あっという間に大差で決着がついてしまったというのが、ここまでの流れだけど、そういう意味では、ちょっとしたチャンスは「逃がした魚が大きかった!」という事だと思うのです。

{今日の逃がした魚}
 今日は、出荷や発注、そしてメーカーとの技術的な打ち合わせ等を行っていたんだけど、ちょっとした隙間を縫って、「忙中閑ありボウリング」を実施したのです。
 アホンダラァ〜!と、大阪の皆さんに叱られそうだけど、これだけが独立している人間の特権で、その分、夜中まで仕事をしている場合も多いのでお許しを〜〜!

 さて、それはともかく、最近かなり不調で、アベレージも富士山くらいというのはウソだけど、高雄山くらいからステージのお立ち台くらいまで急降下して、プロテクターを装着してマイボールを投げる事が恥ずかしい状況だったんだけど、数日間色々イメトレして、プロの練習を後ろから横から観察していたのが幸を奏して、久々に176というスコアも出たし、ちゃんとスピンもかかっていたので、まずまずのストライクやスペア数だったのです。(3ゲームアベレージも156)
 ようやく復活の兆候が見え始めたとうれしく思いながらも残念だったのは、ターキー(3連続ストライク)の後のフレームで、ヨシ!と投げた会心?のボールなのに、2ピン残って、しかも1cmくらいのズレでスペアが取れなかったフレームがあったのです。(この2投目も計算どおり・・・の予定だったのです)
 「げぇ〜、フォース(4連続ストライク)を逃してしもうた!プレッシャーに弱いのは死んでも治らんかも」と思いながら、さらに次のフレームではストライク、その後もスペア連続という状態だったので、野球じゃないけど「もし」「たら」が許されるならば、ストライクを逃したフレームは、ボールのコントロールや回転もバッチリだったので、5連続ストライクを逃した事になるワケです。(実にもったいない!)
 と、思いながら、「もしストライクだったら」というシミュレーション(スコアの計算です)を行ってみると、な・な・何と201になるではありませんか!?(初級者のオレとしては夢の大台!)
 皆さんも、ある程度スコアのつけ方をご存知であれば、スペアは次の1投分のポイントを、ストライクは次の2投分のポイントを加算して計算するのは常識だと思うので、スペアを取って次のフレームの1投目になるべく倒したり、ストライクを続けると加速度的にスコアが高くなるのは理解されているとは思うのです。
 オレ自身も、100がらみでチョロチョロしていた時期は、スペアが1つ取れなかったり、ストライクが1個少ないくらいは、痛くも痒くもなかったんだけど、150〜170くらいがボチボチ出るようになった頃から、1つのミスが「結構痛い!」というのを実感していたのです。
 そういうのもあって、ちょっと「もしストライクだったら?」というシミュレーションをしてみたんだけど、まさか176が201になるとは思わなかったのです。
 これじゃ、「結構痛い」んじゃなくて、「どえらく痛かった!」というワケで、今日の逃がした魚は、本当に大きかった(ベストスコア更新)というガッカリの話です。。。

{更なる脱線}
 ところで、西武ファンの皆さんには常識かも知れないけど、普段あまりパリーグの試合を見ていない、オレやセリーグファンには、ビックリネタなのが今回の脱線ネタです。
 西武のマクレーンという選手のヒゲだけど、あれってわざわざ脱色しているらしいのです。
 遠くからの映像を見ていると、なんだかサンタクロースがシーズン前に出稼ぎに来ているような雰囲気なので、是非ともシーズン終了後にサンタクロースの格好をさせてみたいと思うのは、オレだけでしょうか?(本人もそのために脱色していたりして?)
 皆さんも第4戦でマクレーンをみてください!
 西武関係者の皆様、ファン感謝デーでどうですか?
10月31日 ライバルへのエール
 今日もシッカリと早起きして、商品の手配やメール対応を済ませて、午前中は専門学校に、午後は板金の引き取りや出荷に奔走したんだけど、広島では衝撃のニュースが報道されたのです。
 これは、全国版のニュースとしては数秒程度のネタでしか扱われなかったものの、広島では地方局の情報番組で延々と分析を行うほどの大事件で、カープの金本のFA宣言の事だったのです。
 カープからのFA宣言は3人目で、これまで川口、江藤が巨人に移籍したんだけど、今回も江藤の後継の主砲のFA宣言に、広島のカープファンはかなり動揺しているのです。
 特に金本は、広島出身でもあるので、尚更広島ファンの愛着が強く、それを知っている金本自身も、相当悩んでいたものの、ついにFA宣言するに至ったようです。
 広島の場合、一旦FA宣言した選手とは、再交渉しないという方針を厳守しているために、例えば巨人でFA宣言して残留した槙原のような状況にはならないので、今日の宣言で広島を離れる事が確定したワケなのです。
 だからこそ、カープファンへの衝撃も大きかったんだけど、オレ自身が最近感じているカープという球団の問題について、まわりのカープファンに先日から聞いて見ると、やはり同じ意見が返ってきたんだけど、それは、カープには長期的にどのような球団に育成したいか、1年間をどのように戦いたいか、そして選手のレベルアップに障害になっている問題をどうやって解決しなければならないかという戦略が全く見えてきていないという意見ばかりだったのです。
 そして、FA宣言した選手と再交渉しないという方針も、選手の年棒を抑制しようというのがホンネのはずだし、2年前くらいに日誌で紹介したデータ管理システムを採用していない数少ないチームでもある(これもコストの問題?)。
 それが原因の分析不足によるプレーも非常に目立つし、選手のプレーを見ていても、なぜコーチ達はこういう部分を教えないんだろうか?と疑問に思う事が多く、それによって勝数が少ない⇒楽しいゲームも少ない⇒見に行っても面白くない⇒観客動員が少ない⇒球団としての収益が少ない⇒選手の待遇を改善できないという、まさにデフレスパイラルみたいなサイクルが作られているのは、本当に問題だというのは、巨人ファンのオレだけでなく、シッカリとカープを見ているファンも言っているのです。
 これまでもある程度活躍して年棒がかなり上昇した選手をトレードで放出した例も多く、地元密着でがんばっている広島ファンの気持ちを知っているだけに、ファンが可哀相だなというのが正直な気持ちなのです。
 よく、巨人が金を使って巨大戦力を作り上げるという言い方をされるけど、FAで獲得する場合、前回の江藤のケースでは、江藤のFA前の年棒の1.5倍に相当する金額をFA先の巨人からカープ球団に支払われているんだけど、その金を選手の強化に使ったとは思われないのです。
 プロ野球は、スポーツである反面、ファンが投資する費用を最大限に活用して、投資者であるファンに満足という形で還元しなければいけないショービジネスでもあるのは事実で、そういう意味では、経営資源の活用という企業では至極当たり前の見地が非常に欠けているのが最大の問題でもあるのです。(細かな部分まで列挙しないけど、結構あります)
 以前は、金ばかりかけて面白くないとカープファンから批判の嵐だった巨人のゲームは、特に今年になって「悔しいけど巨人のゲームは、見ていて面白い」と”アンチ巨人の権化集団?”のカープファンに言わしめるようなスリリングなゲームを見せている。
 同じように観客を動員(もちろん満足を前提)できるシチュエーションを構築できる戦略を早く採用して、いつまでもカープは広島の期待の星でありつづけて欲しいというのは、巨人ファンのオレでも願っているので、こうして続々と主力選手がFA移籍する本当の理由を謙虚に受け止めて、球団の方針や戦略、そしてそれを実現可能にするための経営的戦略を改めて欲しいというのが正直な気持ちです。(そうなると巨人には手ごわい存在になるので問題だけどね)

 地方の期待を担っている広島の3つの組織(1つはカープ、後2つはヒミツ)が、すべてそういう戦略に欠けて、地盤沈下しているのは、見ていてもつらいものです。

 と、長々と書いてしまったので、久々にマジメに車ネタを書こうと思っていた内容を断念しました。(豆腐のよーな根性でスンマセン!)
 次回書かせていただきます!

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