トワイライト裏業務日誌 2002年9月
9月4日
 まだまだ残暑厳しいですけど、皆さんはダウンされていないですか??
 ここ10年夏バテ知らずのオレですが、9月に入って更に食欲増進(もちろん仕事への意欲も増進中です!?)でがんばっております。(頑張って食べているわけではありません)
 さて、そんな話はともかく、昨日やっと地獄?の試験問題作成も終了したので、ホッとして落ち着いた仕事が可能になってバッチリとした集中力を発揮している(つもり)で対応させていただいています。

{今日のサプライズ}
 その仕事にノリノリで頑張っている途中で、「仕事に集中するには休憩時間も必要じゃ!」とばかりに、ちょっと久しぶりにボウリングに行ったんだけど、必要に迫られて”とある”ボウリング用品を注文しようとしたのです。
 するとフロントの女性が「少しお待ちください」と、専属プロ兼アドバイザーのTさんを呼びに行ったのです。
 ここのボウリング場は、例のプロレッスンを受けたところではないけど、近所でもあるので時々行っているところで、ボウリングにハマった初期にレンタルシューズ代金の節約のためにマイシューズを購入したところです。
 そして、Tさんに、そのボウリング用品を注文したんだけど、前回のように入荷した時の連絡先を聞こうとはされないのです。
 「???なんでじゃ?」と思ったオレは、「あのー連絡先などは〜」と言いかけると、Tさんはキッパリと「新枝さんですよね?前回のデータがあるので大丈夫です」と言ってのけたのです。
 ビックリしたの何のって、確かに2ヶ月前にシューズを注文するときに、このTさんに注文したけど、その前も、その後も、何か話した事もないし、残念ながら機会が無かったのでワンポイントアドバイスをしてもらったわけでもない。
 更に言えば、このTさんは、普段フロントに居るワケではないから、いくらオレがボウリングに行って申込書に名前が書いてあると言っても、それを見る機会も無いはずだし、プレーしている最中に後から見ていても、レーンの上にあるスコアを表示するモニターには、「新枝」か「アタラ」(3文字しか表示できないようなのでカタカナで記入した時にはこうなるのです)と表示されているので、ちょっとプレーを後から見ていても、アッサリと「あたらしさんですよね?」というコメントにはならないはずなのです。(と、オレは思った)
 ま、フロントにいつもいる女の子がオレの名前を覚えているんだったら、まだ話としてはわかるけど、こういうような関係のTさんだから、顔を見て注文を聞いただけで、顔と名前が一致して、以前注文した事まで覚えているなんて考えにくいのです。

 でも、オレも2年前に購入してもらった事のあるお客さんが、その後はじめて2年ぶりに来られて、覚えていてビックリされたなんてことも経験しているので、まったくあり得ないとは思わないけど、不思議だと思いませんか?
 ということになると、考えられるパターンとしては、何かで印象が強かったという事になるワケで、連続ストライクを取ったからと言って、先日引退を表明したダイエーの秋山みたいにバック転をした記憶もないし、ずば抜けて上手いなんてワケも無い。
 もっと言えば、他のお客さんやフロントの女の子に、ナンパしようとしたなんて事も無く、仕事以外では非常に印象の薄い存在であるという自負を確信しているオレとしては、悩・悩・悩・・・・という状態になってしまったワケなのです。
 すると、一番考えられるのは、通い始めた頃に結構ヘタだったにも関わらず、プロテクターをしていたので、「プロテクターよりももっとフォームを改造しないとダメなんじゃないの?」なんて思われていたのかなぁ・・と思ってしまい、どっちにしても、これまでそこのボウリング場に通った際の事を思い出しながら、なぜか恥ずかしかったのです。

 うーん、ホントに理由がわからんのは納得できんので、もしTさんをはじめ、ボウリング場の関係者の皆さんのどなたか、その理由をご存知の方は、迷える子羊に教えてください!

{今日の教訓}
 というワケで、やっぱり人間は悪い事はできん!(意外な人が知っている・・・)
 みなさんも心しましょう!
9月8日
 以前も何度か触れた事があるんだけど、数ヶ月に1度は必ずと言っても良いほど海外の方からのお問い合わせがあるのです。
 海外と言っても、海外勤務の日本人なら問題無いけど、英語圏の人たちで、当然のように問合せも英語なのです。
 去年の夏前には、イギリスに修理部品を輸出した事もあるし、輸出は全くのシロートでは無いんだけど、何しろ肝心な英語がシロート同然なもんだから、そりゃもう毎回大騒ぎです。(ん?日本語も素人並みですって??はっはっは)
 皆さんご存知のように、ウチには英語用のサイトを用意しているわけでないし、当然の事だけど海外に宣伝なんてしていない。
 なのに、何でこんなに問い合わせがあるのか実に不思議なのです。
 ま、技術的にはエキサイトみたいなポータルサイトのそういうページに、アクセスしたいURLを入力するだけで、あーら不思議、元々日本語のページが、壁紙や画像はそのままで、英語に変身した状態で見ることができるので、ウチのHPにアクセスして、内容をチェックする事は可能だというのはわかっているんだけど、その選ぶ先がなぜウチなのか?そして、HP上に掲載していない商品などの問合せが結構あるのは何故なのか、オレにとっては、まったくもってわからない話なのです。
 今回だって、エンジンちょーだい!という問合せですからねぇ。
 ま、輸出入も関連する内容をG専門学校でも教えている関係で、こういう経験は決してマイナスにはならないので、そういう意味では良いんだけど、そういう見方をすれば、ひょっとして「神が与え給った試練」なのかも知れませんね。
 ちなみに、オレは、どちらかというと仏教徒だけど、どの神の試練なんだろう??

 他のお店でも、海外からの問合せは頻繁にありますか?
 ゼヒゼヒ教えてください!
9月9日
 突然だけど皆さんは、宝くじに当たるほうですか??
 オレは、サッパリというか、元々当たるものは、食中毒さえも当たらないという人間(これは過去にそういう騒ぎがあった)なので、究極の当たりにくいモノ?である宝くじなんて自分で買った事も無いんだけど、今日当たったのは車でした!
 ほっほー、新車が商品の懸賞かなんかに当たったのか?と想像した皆さん、宝くじさえも当たらないオレが、そんなもん当たるワケないじゃないですか。。
 実は、取引先に移動中に信号が赤になったので、ゆっくりと減速して停止したら「ゴン!」と、オレの後から衝撃があったのです。(要するに追突されたってワケです)
 「げー」と思いながら、後を確認して、相手に「ちょっと寄せましょう」と言って、車を寄せてから話したんだけど、後部座席の子供に気を取られていたそうです。
 時は夕方で、その時間から2件寄ってから帰って、メールの返事も書かないといけなかったので、「こりゃかなわんなぁ」と思ったものの、しょうがないので警察に連絡したら、交番まで来いと言われて、しぶしぶ交番に乗り込んだんだけど、相手の方は平身低頭でした。
 確かに、仕事には非常に支障があったので、それだけは困ったものの、「ま、しょうがないじゃないですか」と言うオレに、さらに恐縮されてしまったんだけど、最近の物損事故の調書って、細かな事まで書くんですね。
 多分、統計を取るためだろうと思うんだけど、車両の色やAT/MTのどちらかとか、車両重量まで書き込むなんて、長い間そういう調書のお世話になっていなかったオレとしてはビックリでした。
  「首なんか大丈夫ですか?」なんて、何度も相手の方から心配されたんだけど、オレは基本的に着座姿勢が悪くないし、衝突時の速度はそんなに高くなかったので、もちろんゼンゼン平気で、「後日具合の悪くなるような、そんな衝撃ではありませんから安心してください。 それよりも、お子さんも乗っていらっしゃったんでしょう?お子さんのほうを心配してあげてください」と言い残して帰ったんだけど、個人的には車は直せば大丈夫なんだから、2歳くらいの子供のほうが心配でした。(首が痛くても、そういう説明もできないからねぇ)

{今日の業務日報 交番編}
 オレと相手方と双方の調書をてんてこまいで警官が作成している最中に、小学生2人が5円玉を握り締めて交番に入ってきた。
 おっと!今でもこういうシチュエーションがあるのか、と思いながらそれを眺めていると、警官が実に気持ちよく対応していた。
 どうも、話の内容を聞いていると、その持ってきた小学生が拾ったんじゃなくて、遊び友達が拾ったので、代わりに持ってきたということらしく、その友達の名前もフルネームではよく知らないだけでなく、拾った時刻もわからないと言ってたのです。
 これって、一番困るパターンだろうなと思いながら、警官の様子をうかがっていると、「まいったなぁこりゃ」という表情を浮かべながらも、小学生には、丁寧に対応していたので、未来ある若者?に警察のイメージを悪化させる事も無く非常にGOODでした。

{皆さんへの回答です}
 何の回答かというと、9月4日の日誌に”とあるボウリング用品”必要に迫られて注文したと書いたところ、何人もの方から「そりゃオマエ、マイボールを注文しにいったろう??」と突っ込みのメールをいただいたのです。
 確かに、先日もFさんが「新枝さんの仕事以外でのその後は非常にわかりやすいので、マイボールを注文したと確信した」と言われたんだけど、これはハズレです!(みなさん残念でした)
 実は、マイボールを入れるバッグを必要に迫られて注文したというワケなので、残念ながら突っ込みをいただいた全員の回答が間違いなのです。
 ん?何でバッグを必要に迫られて注文したんじゃ?と思っている皆さんに説明すると、実は、さらに数日前に別のルートでマイボールを入手したので、”必要に迫られて”バッグを注文したのです。。。。はっはっは
 結局ボール買っているじゃないか!!と叱られそうだけど、そのとーりで、オレの指は、なぜかかなり細いので、ハウスボールがあまりにも合わないのです。
 だから、先日レッスンしてもらった、プロのKさんにも、早いとこボールを作られるほうがいいですよというアドバイスをいただいたし、ボールの穴の大きさであまりにもスコアが変ってしまうので、やむを得ず?(実はニヤニヤしながら?)決断したというしだいなのです。
 「ま、とりあえず穴を開けてもらうべぇ」といういい加減なノリで穴あけしてもらおうとしたら、ドリラーの方、そしてプロのKさんにも、いろいろと配慮してもらって、おかげさまでいい勉強になりました。(ありがとうございます)
 Hクンをびっくりさせようという邪念で3ヶ月前に始めたボウリングだけど、あっという間に全部揃えてしまいました・・・どう考えてもアホじゃ!
 ま、道具先行じゃなくて、それぞれのタイミングでやむを得ず必要になったものだけ買い揃えてこういう結果になったんだから良しとしよう!と日記には書いてオシマイです。(注 私は日記をつけるようなマメな男ではありません)
9月12日
 皆さんからのお見舞いメール大変ありがとうございます。
 とってもご心配をいただいた方もいらっしゃるんだけど、おかげさまで元気にピンピンしております。
 個人的には、今回追突された衝撃なんて、体に支障が生じるとはまったく思えない程度なので、6月の階段駆け落ち?(女の子と駆け落ちしたのではありません、階段を駆けるように落ちただけです)事件の捻挫のほうが100倍辛かったのです。(アレは恥ずかしかった)
 中には、「ついでにもっと盛大に突っ込まれれば、板金の取扱もしているから、儲けが増えて良かったろうに・・・」なんて、お見舞いだと思いにくいメールもあった(もち、常連の方です)んだけど、そりゃマズイのです。
 というのも、例えばトランク部分がかなり潰れたなんていう状況になると、間違いなく修理費用が加害者の保険から全額出せなくなるのです。
 これは、業界人には常識なものの、普通の方には意外と知られていない事なので、ちょっとばかり「久々に役立つ業務日誌」ということで、ご紹介してみようと思うんだけど、通常の事故修理の場合(話を簡単にするために今回のように加害者が一方的に悪いケースにします)、被害者の車の修理代は、全額加害者の任意保険で支払われるのです。
 これは、現状復帰させるための費用を被害額にしているためで、いわゆる対物保険の支払い限度額を超えなければ大丈夫なのです。
 ところが、そうスンナリと話がすすまない場合があって、さっきの現状復帰のための費用が修理費用として認定されるのは、あくまでも、その車の残存価値が修復費用を超えない場合に限られるのです。
 例えば、イニシャルDで一躍脚光を浴びたAE86だけど、これってそういう意味の残存価値はゼロに近いのです。(ま、昭和の車なんだから、民法的にはやむを得ないんだけど)
 では、イニシャルDに憧れて、去年AE86を購入してウキウキしている人が、信号待ちでどどーんと追突されて、修理見積もり20万円なんて見積もりが出るとどうなるかというと、全損扱いになり、その時点の残存価値分が保険によって支払われるのです。
 多分AE86くらい、あるいみブームになると、保険会社の提示する残存価値はゼロに近いものの、同じ車を再取得する際の必要な費用を元にある程度考慮してくれる可能性もある。(もちろん粘り強く交渉しなければダメです)
 でも、とっても気にいって、長年乗っていたけど、他の人はその良さがわからずに、市場にはすでに存在しない車になっているというような場合は、ほとんど考慮のしようが無いのです。
 だからと言って、何の過失も無い被害者が、「残存価値が1万円だから1万円でオシマイです」なんて言われて納得できるワケないから、どうしても修理を希望すると、保険で出されない部分を加害者が払わざるを得ないなんていうケースは、板金をたくさん扱うと結構直面する事があるのです。
 ご存知無かった方は、さぞかしビックリされたんじゃないかと思うけど、通常対物1,000万円の保険であれば、1,000万円までの車は、思いっきりぶっ壊しても大丈夫なんて思っているでしょうが、意外な事に、こういう古い車への支払い時にトラブルが生じる事があるのです。
 
 長々と書いたけど、オレの車も、勢い良くぶつかられると、そういうゾーンに入る車だったから、今回の事故はこの程度で済んで、ホントにホッとしているのです。(加害者に悪いもんね)
 ちなみに、最近の保険には、オプションで残存価値を超える修理差額を支払う保険もあるので、保険契約時の参考にしてください。(目先の保険料だけで決めちゃダメですよ)

 もう1つオマケで説明すると、対人保険の保険金額は1人あたりなので、仮に無制限の契約であれば、高額所得者を1000人死傷させるようなことがあっても、問題なく出されるんだけど、対物保険の保険金額は”1事故当たり”だから、500万でも、交差点に赤で間違って侵入して200万円の車を3台スクラップにすると、当然100万円ほど自腹になるのでご注意くださいね。
 もっというと、対物保険は、何も壊した車に対してだけ支払われるものではなく、店に突っ込んだら店舗修繕費、修理のために休業を余儀なくされたら休業補償費などにも使われるので、余裕のある金額で契約される事をオススメです。(オレは2,000万円)
 
 久々に、マジメに書いたら疲れたので、今日はオシマイです。
9月13日
 何と、朝5時起きで出勤前のお客さんの車の引き取りに乗り込まさせていただいたのが今日のスタートで、その車の納車まで非常に忙しかった1日です。
 今日の引き取りは、新車を購入されたのでボディーコーティングを!というご依頼だったんだけど、その車はなんと、先日の日誌でも話題になったプジョーの206です。
 日誌のネタみたいに、206ccという小排気量じゃなかったので、2500rpm程度に抑えた慣らし運転でも通常走行には申し分なく、足回りもなかなか剛性感のあるフィーリングでgoodでした。
 え?今日のマジメなネタはもう終わりかって?
 スンマセン!そのとーりです。(だってgoodだったんだから)

{神様・仏様・桑田様?}
 昔、西鉄という西武の前身の野球チームで、「神様・仏様・稲尾様」と言われた名投手がいたらしいんだけど、ホントに今年の巨人は、タイトルどおりです。
 何しろ、マジックナンバーを点灯させた3度の勝ちゲームすべて桑田がバッチリ抑えているだけでなく、得点圏打率が3割を超えているんだから、ちょっと不振の野手にとってはシャレにならない存在でもありますよね。
 さらに、もっとスゴイと思うのは、今年の桑田の投球フォームです。
 威力を増すためには、いくつかのポイントがあるんだけど、そのポイントの多くは、年齢がかさんでくるととっても辛くなるらしいのです。
 ところが、今年の桑田のスゴイというか、オッソロシいところは、そういう体力との闘いとは無縁のようなフォームを作り上げて、それでシッカリと抑えている事なのです。
 配球の妙ばかり評価されるけど、それ以上にあのフォームで、シッカリと抑える事のできる投球を行えるというのは、工藤に見習って40歳までは、先発ローテーションに踏みとどまろうという野望を感じ取らずにはいられないんだけど、皆さんはどう思いますか?
 桑田は工藤のように年齢を重ねても、中心で頑張れる存在を目指し、今年の上原は、桑田のように、考えて投げて、守って打つという存在を目指しているという、良い伝統のトコロテン状態には、ホントに驚きで、良い環境には文化が生まれるというのは納得です。
9月14日
 ここのところ、夜明け前からの活動が続いている新枝です。(0番鳥と呼んでください!)
 今日は、ナビを取り付けに瀬戸内海にある西能美島に行ってきました。
 この西能美島というのはとっても面白い島で、1つの陸続きの島なのに、場所によって江田島、西能美島、東能美島と呼び名が分かれているのです。(ね、珍しいでしょう?)
 そして、目的地には、オレのところからは直線距離では、「わっ!」と叫んで聞こえるほどではないにしても、かなり近いんだけど、さすがにウチの愛車とモバイルVAIO君は海を泳げないので、どどーんと遠回りして到着するために、今日も早朝のスタートになったというワケなのです。
 納車になったばかりのピカピカの車に、風光明媚な場所で秋風に吹かれながら作業をしたのは実に気持ちが良かったんだけど、予想外な事件があって、それをサポートしてもらったお客さんと、Mさんには大感謝です!
 ちなみに、到着する前に少しだけ嫌な予感もあったので、中間地点あたりでメール対応をして乗り込んだんだけど、「ここはPHSなんて使えないよ!」と断言されて、まさに「げ!」というカンジでした。
 というワケで、作業終了までお返事できなかった皆さんホントにごめんなさい。

{似て非なる海を渡る人}
 オレが今日も仕事で早起きして海を渡る同じ日に、ウドンを食いに行くという不埒な(うらやましい!)理由で、海を渡って四国に行った人物がいる。
 あのお気楽社員(最近役職付き)のTさんなんだけど、この人は動画でお見せしたいほど面白い人で、今回、奥さんも負けないキャラであることが判明したので、ちょっと紹介しておこうと思うのです。
 というのも、オレはウォッチングしていないものの「サトラレ」というドラマが好評のうちに幕を閉じたのは、サトラレファンであればご存知のとおりなんだけど、そのサトラレ・ネタです。

 番組の冒頭では「サトラレは1000万人に1人いると言われており・・・・」というナレーションがあるそうなのですが、Tさんの奥さんは、このナレーションを信じていて、「サトラレは実在する」と思っていたようなのです。 しかも昨日の最終回まで。

 奥さんは「1000万人に1人いるんだって」と深刻な顔をして話しておったそーです。
 フィクションだと知ってショックを受けてました。

 ちなみにTさんがサトラレだとしたら、明らかに犯罪者になってしまうことは間違いありません!(オレの保証付き)
 え?Tさんが何を考えているかって?
 女の子ネタに決まっているなんて、書けるワケないじゃないですか・・・・・・・あ、やば!?
9月16日
 普段の月曜日は、メーカーや取引先に電話攻撃の連発なんだけど、今日は祝日、「電話をかけても、相手が”でんわ”」などと骨董品級のC級ギャグを飛ばしたのでは、秋雨がもっと寒くなってはいけないから、大人しく元教え子のH君のお誘いを受けてボウリングの朝練に出かけたんだけど、到着してみると、な・な・なんと1時間半待ちだったのです。
 平日にしかボウリングをやっていないオレには、信じられない光景で、まさか順番待ちが20組みもいるなんて、ボウリングって待たないといけないスポーツだったの?と、改めて世間を知った思いでした。(世間知らずの子羊です!?)
 平日の午前中なんて、当然すぐにゲームスタートできるので、平日のほうがいいんだけど、平日の午前中に来ている人って、基本的に凄腕揃いだから、それはそれで肩身の狭い思いもしているのも事実。
 だけど、1時間半には参りました。。。
 ちなみに、このH君は、あの”コッソリ練習してボウリング大会を開いた”H君で、それに対抗すべく、オレのさらに極秘の特訓の成果であるフックボールを見せてビックリさせた相手なんだけど、今日もフォームが、前回からの1ヶ月の間に変わっている事とマイボールを持った事には、ホントに唖然としていました。(それだけオレがサル状態だということです)
 結果は、3ゲームとも圧勝で、ちょっとボールに慣れてきたかな?って調子だったんだけど、4回もターキーチャンスがあったのに、全部その次の投球が1ピン残しで、H君にも「プレッシャーに弱いっすねぇ」と笑われてしまいました。トホホ

{自己ベスト}
 といっても、小田和正のアルバムではありません。
 実は、6月にフックボール(フックといっても、ナチュラルフックだけど)を教えてもらった時に、一時スコアがガタガタになってしまって、そのどん底で今年の目標として身長程度のスコアを1度でも出したいと願をかけていたんだけど、先日プラス10の182が出たので、一応目標はクリアさせていただきました!
 マイボールを作った直後もひどい状況になって、69という信じられないゲームもあったものの、今日も142〜162程度で3ゲームが揃っていて、これなら今年度に200が達成できるんじゃないか?なんて途方も無い妄想を繰り広げているんだけど、これもすべて皆さんと、フォーム改造に取組んでいただいたプロのKさんのおかげです!(大感謝)
 でも、簡単に200なんて言っても、実際にはスコアを高めていくと加速度的に難しくなるのがボウリングのスコアなんですよね。
 皆さんの中にも、考えてみた事がある方もいらっしゃると思うんだけど、1度もスペアさえ取れなくても1投目と2投目で毎回合計9ピン取れば90は確保できるのに、10フレームすべて1投目に9ピン取って2投目でスペアとって、10フレームの3投目にストライクをとって、ようやく200ですからねぇ。
 それ以上を想像すると、あまりにも実力とかけ離れているので、頭の中は真っ白になってしまうそうです。
 え!元々オマエの頭の中は真っ白じゃないかって?
 はっはっは・・・・・サラバじゃ!
9月18日
 オレが連休の初日に海を渡ってナビの取り付けに行っていた最中に、四国にウドンを攻略に行っていたTさんが帰ってきて、日誌を見て唖然としたらしい・・・・と思ったら、「ついに嫁さんまで登場させてもらったので、帰ったら早速嫁さんに日誌を見せて家宝にします」なんて、仕事中とは思えないメールが返って来たんだけど、四国のウドンは大満足だったそうです。
 特に地元の人は結構大量に食べているという観察レポートも付いてきたんだけど、オレも以前似たような経験があるのです。

{オレのウドンストーリー}
 それは、まだディーラー時代の話で、香川県の同じチェンネルのディーラーから、オレのところに修行に来ていたMちゃんというコがいたのです。
 そのコは、当時20歳で、その会社のお目付け役の手に余った”ジャジャ馬”らしく、手におえないヤツは、同じくアウトローに押し付けようと思ったかどうかは知らないけど、オレに「ちょっと鍛えてやってよ」と依頼されて、仕事について色々教える事になったんだけど、実際にMちゃんが来て見ると、聞くほどのジャジャ馬ではなく、結構素直&真剣に聞いているのです。
 コイツは、ひょっとすると成長するかな?という予感どおり、四国に戻ってからも、これまでの慣習にとらわれずにいろいろ努力をしていたので、オレとしてもうれしく思っていたところ、そのMちゃんが急に体調を崩して入院してしまったのです。
 ちょうどその頃、オレの先輩の幼馴染の方(Fさん)にいろいろ仕事をご依頼いただいていたんだけど、これまた急にFさんも四国へ転勤する事になってしまったのです。
 ま、やりのこした仕事があるとは言え、そういう事情であればお互いあきらめるのが普通で、オレも急な転勤ではやむを得ないと思っていたんだけど、そのFさんも、あきらめながらも非常に困っていらっしゃったのです。
 そこへ、突然Mちゃんが入院したという話が伝わって来たので、ちょっとコッソリ見舞いに行ってビックリさせるついでに、同じ都市だからFさんの仕事も出張作業で処理してしまおうかと考えて、Fさんに電話するとモチロン大歓迎。
 というワケで、コッソリとMちゃんの入院先を調べると、な・な・なんとFさんの勤務している病院だったのです。(Fさんは、ドクターなのでした)
 そりゃラッキーじゃ!とばかりに、Fさんには十分に打ち合わせた後に、Mちゃんにはビックリさせるべく、何も言わずに四国へ乗り込んだのです。
 もちろん予想どおりだったんだけど、Mちゃんの驚いた顔を見ることができて、まずは1つの目的を達成し、見舞いの後でFさんの作業をサクサクこなしたのです。
 すると、Fさんは、とっても喜んでいただいたということもあったせいか「良かったら、ちょっとウドンでも食べに行きましょう」なんて言われたのです。
 ま、これまでの流れから、絶対にFさんはオレにおごろうとするだろうし、ウドンなら負担も掛けずにFさんもそれで感謝の記が表わせるから、そういう意味でもいいかな?と思い、喜んで連れて行ってもらったのが高松では有名な四国村でした。
 そこで、自分は1人前のモノを注文しているのにも関わらず、オレには3人前のウドンを「こちらでは、結構みんな大量に食べるんですよ」と薦め、オレもその大きさにビックリしながら平らげたのです。
 すると、そこを出てから、「じゃ次はちょっと趣向を変えて懐石風のウドンを食べに行きましょう!」とFさんは平然と次の店に連れて行ったのです。
 確かに、そこは懐石風の変った店で、そこでもウドンだけじゃなくて、懐石コースをご馳走になってしまった上に、高松駅まで送っていただいたんだけど、何とFさんは、お土産と称して生のウドンをオレに持たせたのです。
 いくら、香川の方がウドンをたくさん食べると言っても、3人前とコースをハシゴして平らげた後で、日持ちしない(=すぐに食べる必要があるということです)生のウドンまでは、やっつける事はできないはずで、そういう疑問を差し挟みつつ、新幹線で帰ったという経験があったのです。
 Fさんは内科医で消化器が専門だったんだけど、ひょっとしてオレは、「人間は、どれだけウドンを受け入れる事ができるか?」という論文のための実験台になっていたのかも知れません。。。(んなワケないですね)
 ちなみに、お土産の生ウドンは、もちろん速攻でいただきました。ははは
9月20日
 水曜の夕方から先日の追突された修理に入庫させたので、代車としてオーパに乗っているんだけど、なんとも不思議な車です。
 もちろん、これは個人的な好みでのコメントなので、これからオーパを検討されている方は、ご自分の価値判断で決めていただくので全く問題は無いんだけど、特に慣れないのはセンターメーターです。
 これまでも、お客さんの車の引き取りなんかで、センターメーターの車は何度か乗ったことがあるんだけど、位置だけでなく、メーターがFL管の透過照明なので、どうも夜間に運転していると、その部分が目立つだけでなく、ふと自分の目の前を見たときに、真っ暗(メーターが無いんだから当たり前だけど)だから、慌ててライトスイッチをひねろうとしてしまうのは、長年通常の位置のメーターに洗脳されたからだと思うのです。
 ま、そうは言っても、さすが最近の車で、燃費も思ったより遥かに良くて、流して走れば15km/Lも夢じゃないデータだし、純正のオーディオが結構良いバランスです。
 ウチにアクセスされる方の多くは、純正オーディオ=悪い音質というイメージを持っている方が多めではないかと思うけど、このオーパのオーディオ(ナビ付き)は、意外と秀逸でした。
 もうちょっと細かく言えば、1個1個の音が素晴らしいというより、全体のバランスや音のつながり感は良くて、本来CD等に含まれている音同士がうまく影響を与え合ったかんじになっているのです。
 これって結構重要な事で、市販のオーディオに変える際に、あんまり何も考えずに交換すると、個々の音は良くなるものの、全体のバランスがバラバラになるというケースがあるのです。
 つい、販売員の口車に乗って、アレもこれも購入したというケースもあると思うんですが、やっぱり音楽を音楽らしく再生するのがカーオーディオなんだから、音楽ソースの良さを損ねたんじゃ本末転倒ですからねぇ。
 というワケで、個人的に仕事としても、まったく触れた経験の無いオーパをしばらく乗ることができたのは、今後の仕事でオーパのユーザーの方からのご相談に対して、幅が生まれるのは間違いないので、見知らぬ車が代車になるのは大歓迎です!(しかし、事故は歓迎しません・・・・よ)
9月23日
 皆さんの連休はいかがでしたか?
 この時期の連休というのは、天候がよい事もあってカー用品業界は比較的ヒマになることが多く、特にインターネットショップの昼間時間帯は、問合せやご注文も少なめになるので、オレもホイホイと骨休めに出かけたい・・・・というのは、あくまでも願望で、登板している専門学校の前期試験の採点と、評価に追われてしまいました。(トホホ)
 高く積み上げられた答案用紙と格闘していると、だんだん頭がボーっとしてしまうんだけど、特に自分で考え方をまとめて書いてもらうような記述式の問題の採点には、かなりの神経を使うのです。(これは、同じ仕事をされている方であればわかりますよね?)
 特に、回答の方向性が1つではなく色々な方法論がある場合、決して新枝流の評価で採点をしてはいけないので、その学生の答案の流れをいかに読み取っていくかというのを考えなければいけないし、オレを信奉している学生と、少し反発している学生で評価の基準点が変ってはいけないので、結構大変なものなので、これは人に教える立場だけで無く、会社などでも部下を持つと同じように、個人の主観を廃して評価しなければいけないから同感していただける方も多いですよね。

 それと、最近文部科学省の指導によるものらしいけど、学生からのアンケートを一緒に添付してあって、それに色々なコメントと学生からの評価が点数でまとめてあり、オレの平均点が出されていて、今後の講義の改善方法や抱負を担当講師が書いて、それを学校で掲示するという、スーパーのお客様の声とお店の対応を掲示した「お店とお客様の通信欄」みたいなノリなのです。
 これは、いろいろな面で透明性を実現できるので、近年の流れとして良い面もあるとは思うけど、学生側がオレ達の評価方法と同じように、基準点を同じで評価できるか、問題点があれば担当講師の問題なのか、それ以外に背景があるのかという部分の見極めができないのであれば、間違った評価や、間違った改善方法を行ってしまう危険性もあるので、一概に良いとは思わないんだけど、オレへの評価は、すべて予測したとおりで、背景や環境に問題がある担当部分は、やや低く、そうでない担当コースはほぼ満点という結果でした。。

{今日のダメ出し}
 久々に登場の、”今日のダメ出し”だけど、その学生のアンケートに、項目ごとの評価点だけで無く、具体的な改善要望や良かったと思える点について、学生達がコメントを書いているのです。
 さっきのコースの中の1つに全員満点をくれているクラスがあったんだけど、その中には、「楽しい教え方をしてもらえる」(オレがアホなだけ?)、「最高!」(何と比較したんじゃ?)等のコメントのほかに、な・な・なんと「愛してる〜」と書いたヤツがいたのです。
 もちろん、学生にとって「いいヤツ」という程度のニュアンスだけど、これって学校の常勤の講師も見るんだよ!
 あんまりヘンな誤解を生むようなコメントを書いてはいけません!というワケで、今日のダメ出しは、このアンケートを書いた学生です。
9月24日 製造年月日
 JAS法が数年前に改正された時に、食品に記載される事が多かった製造年月日が消えて久しいのは、皆さんもご存知だと思うけど、どうも車の製造年月日を車検証に表示させようという話が、具体化しつつあるらしいのです。
 この話を小耳に挟んで、オレは「そりゃメーカーやディーラーは大騒ぎになるだろうなぁ」と思ったのです。
 というのも、多くの方にとって新車購入というのは、毎年あるイベントでは無いから、新車に夢があるのが間違いないところで、購入された新車が”できたてのホヤホヤ”じゃ無いにしても、作って間もないはずだと思っておられる方が大半だと思う。
 ところがどっこい、製造後1ヶ月以内の車ももちろん多いものの、実は新車と言いながら2年モノみたいな車も存在しているのです。
 さすがにワインやスコッチじゃないので、長期間置いたからといって、熟成がすすむワケないので、こういう長期在庫はありがたくない存在なんだけど、メーカーによって若干システムが違うものの、困った事にメーカーの在庫を注文する時に、「新しい車を出してくださいね!」なんていうリクエストができないのがディーラーの車両オーダーシステムで、注文した時点で「在庫引当完了 2000年10月1日生産」なんて表示を見て「げー!」という事になるのです。
 そうなると、長期在庫の車をいかにもできたての車に見えるように、営業とそういう担当は対策を始めるんだけど、そんな長期在庫の車を押し付けられても、苦労が多いばかりで、お客さんも喜ぶワケないので、オレも当時は、なるべくそういう車を避ける事ができるような裏ワザを繰り出すようにしていたのです。
 ま、それはともかく、例えば今日納車になった車の車検証に「製造日 平成12年12月12日」なんて表示されていたら、きっと皆さんもビックリしますよね。
 じゃ、メーカーは、それに対してどういう対策を取るかという話は当然のように湧きあがってくるはずで、これはどこからも表面化していないものの、オレの予測はすでに見えているけど、日誌では影響が大きいので、今日ここに書くのはパスしときますね。
 でも、これは自然にメーカーの立場で考えればわかることなんだけど、ヒントとしては「風が吹けば桶屋が儲かる」に近いノリです。

 ちなみに、オレの車は製造待ちだったので、登録と生産日の間に大きなズレはありませんでした。(何しろ売れていない車だったなので、受注生産だったんです)
 え?「いくら製造直後に納車だったと言っても、もう昔の話だから車自体が古いじゃん!」だって??
 確かに・・・

{今日の出来事}
 祝!巨人優勝!
 他のチームのファンの方、お許しを〜〜
9月29日
 すっかり秋モードになってきたので、午前中の出張作業に出かけるのも、まさにドライブ気分で、思わずお客さんのご自宅よりも遥かに遠くまで走りそうな勢いでした。。
 そういう自分に、ありもしない理性でブレーキをかけ、お客さんであるTさんの所に到着し、早速作業を始めたんだけど、秋の午前中とは言え、すぐに汗ダラダラになるのは、オレの仕事に対する姿勢がそれだけ熱心なのか、単に体質としての汗かきだけなのかは皆さんの想像にお任せするとして、今日は吸気系のチューニングでした。
 吸気系のチューニングというと、エアフィルターの交換がベイシックで、純正交換タイプから始まって、毒キノコ(HKSのエアクリーナーケース取り外しタイプ)や、プリン(M"sやK&Nの同じタイプ)などといえば、そういうパーツに興味を持っていらっしゃる方には、形や色も浮ぶアイテムだと思うけど、今日のパーツは、カタツムリ(同じく形状から名づけました)です。
 何!?カタツムリということは、まさかターボを取り付けたのか?と思った方は、想像力が豊か過ぎて妄想のきらいがありそうです。(ウソ! 失礼しました)

 ま、考え方としてはプチターボと呼べなくも無いのですが、今回のアイテムは、走行中の空気圧力(ラム圧)を利用してエンジンへの空気の充填効果を高めてやる製品で、当然高性能エアフィルターも同時交換です。
 早速作業を開始したんだけど、車種専用モデルなのに、ステーが形状に合ってないとか、ネジが1本製品に不足していたなどという、チューニングパーツ系には、ありがちなマイナートラブルも克服し格闘していたんだけど、何とTさんは、オレがディーラー在職時代に、そのディーラーで車を買っていただいていたお客さんだったらしいのです。
 お客さん自身も、購入いただいてから、ほとんど足を運ばれていなかったらしく、作業中にそういう話題が出るまでご存知じゃなかったらしいんだけど、たまたま、「新枝さんって、どこにお勤めだったんですか?」というご質問にお答えすると、何と、そういうことが発覚したのです。
 オレは、ディーラーで、カー用品だけ販売していたワケではなく、色々な切り口でお客さんにも接していて、そのディーラー唯一の「特殊部隊」と言われることが多かったし、システム担当でもあったので、面識の無いお客さんでも名前くらいは記憶のある方がかなり多かったんだけど、記憶がありませんでした。。(反省)
 それはともかく、さっき書いたようなマイナートラブルはあったものの、予定していた範囲での時間で作業完了したんだけど、やっぱり、こういう事件があるのも世間は狭い証拠でしょうねぇ。

{オレ?のターボ事件}
 もうどう考えても時効なので、カタツムリつながりでここに白状すると、1夜にしてキレイな馬車がカボチャになったように、昔、オレの車がノンターボからターボ車に変身したことがあったのです。
 別に車を買い換えたというワケではなくて、いわゆるボルトオンターボキットをナイショで装着したんだけど、これはモチロン違法なのは皆さんもご存知だと思うし叱責は受けるものの、まぁ若気の至りというヤツです。(と、誤魔化す)
 当時は、違法改造にもさほど厳しくなかったのし、その頃は、まだオレのいたディーラーも指定工場ではなかった為に、サービス担当者も何も言わないどころか、むしろちょっとしたパワーアップの作業を楽しそうに横目で見ていたという、いわゆる組織的違法行為だったんだけど、さすがに一般のお客さんにターボを付けるという、結構ハデ?な改造は自粛して、せめてインタークーラー装着程度だったのです。(大容量のインタークーラーへの交換ではありません。未装着車に装着していたので、パワーはモリモリ上がります)
 そういう作業を時々やっていると、悪い事はできないもので、噂を聞きつけたオレの出向元である”自動車メーカーの政策会社”の部長から、そのディーラーの代表者に電話がかかってきたのです。

「アンタんところで、最近ターボを付けているという噂があるが、本当か?もし本当であれば大変な事である。事実関係を調査しなければならない」
「いえ、私が聞きましたところ、あれはクーラーを取り付けているようで、ターボの取付はしていないようです」
「おぅそうか、なら問題無いんだが、ターボ装着は違法改造に当たるので、決してさせないように」
「わかりました。」

 という短い会話で切れて、双方安心したことで幕となったらしいんだけど、皆さんにはもうお解りですよね。
 これは、上部組織に事実を隠蔽したなんていう悪意がある事件ではなく、何と代表者はインタークーラーというのは、クーラーの一種(高機能なエアコン)だと思っていたので、言葉を短縮して”クーラー”と言い、それを聞いた部長も「なんだ、エアコン付けているだけなら問題無い」と勝手に判断したというネタだったのです。
 ついでに言うと、代表者は技術には全くのシロートだったので、本来インタークーラーも装着して、パワーなどがある程度を超えて増加すると、そのままでは違法になってしまう事なんか知らないから、尚更堂々と説明したというオマケつきだったのです。
 後で、その話を代表者から聞いて、オレや当時のサービスマネージャーだった、マッスルKさん達は、大爆笑だったのは言うまでもありません。(代表者のS常務、ごめんなさい!)
 というワケで、今は一点の曇りも無い?車の所有者の新枝です。。。
9月30日
 昨日のTさんは、お互い知らなかったものの、ディーラー時代のお客さんだったけど、今日出張作業したMさんは、オレもMさんもモチロン記憶があるディーラー時代のお客さんで、オレが独立して初めてのご利用でした。
 振り返ってみれば、早いものでオレが退職した後で車を買い換えられて、その車がすでに車検を迎えたらしく、そういう時の流れの早さに改めてビックリしたのです。
 ま、3年経過してもMさんのキャラは健在だったので、安心した新枝でした。(Mさんも、オレのアホさ加減が健在?で安心したかも!?)
 
{実に残念!}
 いまだに、「何で新枝さんは、車関連の仕事をしているのに、専門学校でも教えているのですか? しかも、不思議な事に、すべて車の分野以外を」という疑問を、いつも会う方にぶつけられるので、そういう多くの方が抱く一般的な常識での違和感は、多分講師関連の仕事を完全引退するまで、完全に拭えないんだと思う今日この頃なんだけど、なんとその一般的な見方でのヘンな組合せの仕事をするようになった、表の実行犯として、以前日誌にもチョッピリ登場していただいたG専門学校のO先生が、今日付けで退職されたのです。
 元々、オレとしても、独立当初に専門学校などで講義をするなんてビジョンは、頭の大脳はおろか、虫垂の先っちょ(私はまだ大事に虫垂を持ってます)にも入ってなくて、たまたま影の実行犯である資格専門校のHさんに、O先生から、新設コースに適任な講師が見つからないから、紹介してほしいという依頼に、適任の講師がいないから、紹介できないという回答を、うまくHさんが説明できないのでオレにもそのコースでの担当講師のポジションの難しさを説明に行ってくれとと連れて行かれたのがきっかけなのは、長年の日誌の読者の皆さんであれば、「おぉ、そんなこと書いてあったなぁ」と思い出されるかも知れない。
 その、適任者を選任するのが難しい理由を説明するのを手伝ったオレの経歴が面白く、学生の興味を引き出す可能性が高いからというので、そういう世界に引きずり込んだのが、このO先生なのです。
 O先生は、オレよりも若いながらも現場責任者になっていて、その仕事の冴えは、オレの視点でもなかなかなものだけでなく、そういう弁舌豊かであるにもかかわらず、独善的なところが無く、いつも、他の講師や学生の事を思っている様子が伝わってくるという、近年希に見る素晴らしい先生なのです。
 もちろん、表面的な甘さを目的にしているのではないので、学生にもズバッと厳しい事を言うんだけど、それが明らかに愛情に溢れていて、それが伝わってくるので、卒業生に聞いても「O先生は違う」というほどのお墨付きで、しかも美人なもんだから、完全無欠にあと一歩というレベルなのです。(新聞などで”美人看護士殺害される”なんて見出しになる時の、いい加減な美人ではありません)
 その、オレの人生も変えた?O先生が、退職されると聞いて、ビックリしたのは、もちろんオレだけでなく、学生の間でも、非常勤の講師陣の間でも動揺が走るくらいの衝撃的な事件だったのです。
 オレとしても、本当に腹を割って、話し合える数少ない先生だったので、実に残念な限りで、途方に暮れて「天の岩戸隠れ」でも起こそうかと思ったくらいなのです。
 でも、退職の契機となられた理由は、もちろんここには書かないものの(結婚退職ではありませんよ)、オレたちとしても受け入れるべき事だと思うし、専門学校の現場責任者というポジションだけが、O先生の人生のすべてではないので、O先生の人生を考えると、もちろん喜んで送り出すべき理由だし、本当に心から祝福して見送ろうと思っているのです。
 オレも、数年前に会社を退職する際に、さんざん遺留を受けた後で、その時の責任者が「ま、オマエの事だから、これからも何とか自分を確立していくだろうし、それを引き止めて満足させる事ができる会社の現状ではないから、オレは手放したくないんだけど、もう遺留の話は打ち切って、これからお祝いにしよう!」と、遺留の為に、飲みに連れて行かれた席で、遺留の飲みを一転して祝賀会に変更してもらった経験があるのです。
 今の世の中、勇気を持って、外に出ることができる人は、本来、そこに留まっていてほしい人というケースが多く、その典型的な例が、このO先生なんだけど、O先生の将来を考えて、オレも喜んで見送る事にしたワケです。
 でも、これからもよろしくお願いします!O先生!(これからはOさんですね)

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