トワイライト裏業務日誌 2002年8月
8月3日
 暑い!暑い!暑い!って書かなくてもわかってるよ!って言われそうだけど、ホント最近、巨人とオレは熱い闘い(オレは暑い?)を繰り広げています。
 今日の午後は、土曜日の定番?のタイヤ交換だったんだけど、汗が噴き出すなんていうカワイイ状態じゃなく、どちらかというと、汗からオレが湧いて出るというカンジで、オレと汗とどっちが親分かアヤシクなるような状態だったのです。
 ま、同じ汗でも冷や汗と違ってモチロン気持ちの良い汗のかき方で、特に、暑がりのために、朝までエアコンかけて寝ないと、とてもじゃないけど睡眠不足に陥ってしまうという体質?のために、クーラー病を解消する意味でもタイヤ交換は重要な作業なのです。(と、勝手にお客さんからの仕事を体調調整に利用しているとんでもないヤツです・・・)
 さて、今日のタイヤ交換は、1BOXの60タイヤなので、難易度は低いもののタイヤやホイールの重量はそこそこあるので、まさに「ちょうど良いクーラー病対策になる作業だわい」てなノリで作業を開始したものの、なんと新しいタイヤを組み付けて空気を充填する際に、普通は空気圧1〜1.5kg/cm2程度で、軽い「パン、パン」という音とともにタイヤがホイールのフランジ部分を超えて密着するんだけど、2kg/cm2はおろか3kg/cm2になっても4kg/cm2近くになってもなかなか密着しないのです。
 しょうがないので、一旦エアを抜いて、タイヤのホイールと擦れあっているビード部分にタイヤクリームという潤滑剤をふんだんに塗りつけてリトライするも、結局5kg/cm2くらいにならなければ密着しなかったので、ヒヤヒヤモノでした。
 タイヤクリームなどをシッカリ塗っていない時にも起こる事なんだけど、今回は4本とも同じ状況で、暑さのためにホイールが膨張した(ウソ)のかと思ったくらいでした。

 一般的に乗用車用の4プライ系のタイヤの場合、4kg/cm2までが安全にかけることができる圧力の限度と言われていて、実際には高品質な日本のタイヤの限度はもう少し高いんだけど、それにしても4kg/cm2を超える圧力で充填するのは気持ちの良いものではないのです。
 オレやオレの身近では、幸いな事にそういうトラブルは起きていないものの、なかなかタイヤが密着しないので、空気を充填していたら、タイヤの圧力限度を知らないままに大幅に超えていて「メリメリ」という音とともに、タイヤがバーストしてしまったとか、なかなか密着しない部分を手で叩いたりしているときに、突如密着したために、ホイールとタイヤのその部分に挟まれて骨折したとか、かなり使っているホイールでタイヤ交換している時に、ホイールのリム部分に金属疲労が生じていて、かなり高い圧力で充填中に「バン!」という音とともにタイヤが密着したのはいいけど、その衝撃でホイールのリム部分の一部が割れて目に刺さったなんていうコワイ話もあるのです。
 特に圧力限度を超えてバーストする時には、中のスチールベルトも千切れて四散することもあるために、それが体の表面にぶつかると結構傷跡が残ったりするので、タイヤ交換してから最初の充填作業でも、油断をすると大変な目に逢うことがあるのです。
 ま、これは日誌をお読みいただいている多くの皆さんには関係無い話なので、安心してもらっても差し支えないんだけど、もし同じ業界に転職される時には注意してくださいね?

{韻を重ねる}
 よく日本では韻を重ねるような表現が昔からもてはやされていて、最近のバンド系でもご多分に漏れず多用している人たちも多い。
 それとは違って、読む人によっては違う意味に読めるような表現も文学の世界には、巧みな技法として使われる事があるんだけど、レベル?は違うものの、先日「これ面白いから読んでみて」と渡されたマンガ単行本(オレがマンガを読むのは結構珍しい事です)を読んでいると、本文ではなく話の区切りの部分に漫画家がちょっとしたコラムを書いているのです。
 これは韻を踏んでいるんじゃなくて、漫才の常套手段であるボケをかましているんだけど、「南極物語」のつもりで見ていたハズの映画をオレも見ていたので爆笑でした。(ちょっと古いマンガのために映画も古めです)

〜引用開始
{南極物語}
 先日レンタルビデオで「南極物語」を見た。じつに面白かった。いや〜、劇場で見ればよかった。逆輸入のビデオだったのか、全部英語で細かい話がよくわからんかったのが残念であった。
 南極の原野をイヌが走ってゆくシーンは、予告編で見たことがあったのだが、確か予告編では2匹いたのに、なぜか本編は1匹になっていた。かわりにノルウェーのヘリコプターがでてきて、いきなり銃をぶっぱなすとは思わなんだ。
 俳優も渋く、珍しく高倉健がヒゲづらで主演をこなしていた。それにしても、いつの間に渡瀬恒彦は、あんなに色が黒くなったのだろうか。先日見た「愛情物語」の時の顔とは、似ても似つかない。改めて演技の幅広さに深い感動を覚える。
 しかし、何と言っても圧巻はタロとジロの変形シーンであろう。突如タロの顔が、夏みかんのようなバックリと開くシーンは、ほとんどビックリである。ラスト近く、高倉健にダイナマイトでぶっとばされるジロもなかなかの迫力であった。
 あれでは、なんぼ荻野目慶子が「どーして連れて帰ってくれなかったんです?」と言っても、どだいムリな注文である。
 ところで、荻野目慶子は、いったいどこに出てきたのだろうか!?

 皆さんは、何を見たかわかりましたか?
8月7日
 ウチの場合は、通販だけじゃないのでお客さんと楽しい会話(アホトークばかりという話もありますが)をすることも珍しくないんだけど、その1節をご紹介しましょう。

お客さん「いや〜、最近は軽自動車が見直されているだけでなくて、これまでとは違ったメーカーがどんどん参入していて面白いねぇ」
 確かに、日産が参入しただけでなく、あのスマートという輸入車初?の軽自動車が、わざわざ日本の軽自動車規格に仕様変更して投入されているくらいだから、このお客さんが言うのも頷ける話です。
 そういう市場に関する話も、もちろん対応可能なので
オレ「そうですねぇ。日産はOEMなのでご愛嬌としても、輸入車まで軽規格が登場するなんて私も考えませんでしたからねぇ」
 するとお客さんは、ウンウンと頷きながら
お客さん「そうそう、あれにはワシもビックリしたよ。まさか外車が軽自動車だなんてね」
オレ「あれって、どうやって軽自動車にしているか知ってます?」
お客さん「ん?どうやってって、元々軽自動車の規格には適合していないんかい?」
 そうなのです、あのスマートは日本の軽自動車のサイズに適合させるために、タイヤサイズを変更して、フェンダーの膨らみを抑えて、ギリギリのサイズに変更したという経緯があるのです。
 それをお客さんに説明すると、さらにお客さんは納得した顔をしながら
 「なるほど、そういう経緯があるんかぁ。いろいろ大変なもんじゃのう。 ところで、最近もう1種類外車の軽自動車が出たが、あれはどーなんじゃ?」と言い出された。
 ん??いくら勉強不足のオレでも、さらに軽自動車規格の輸入車が登場したなんていう話は聞いたことが無いだけどなぁと思いながらお客さんにどんな車か確認してみると
 「TVCMでも青い車でやっとるよ」
 ますますわからんオレは、さらに話を聞いていた。すると
 「でも、あの車、いくら輸入車だとは言ってもちゃんと走るんかのう?? 何しろ206ccしかなかったら、確かに燃費が良いかも知れんけど、坂道が多いワシの家では買えない車じゃ」と、実にその車を心配されているのです。
 そこでようやくオレは、お客さんが何を言っているのか理解して、思わず吹き出しそうになったんだけど、みなさんわかりましたか?

 そう!プジョーの206CCの事です。
 確かに青い(紺色)でCMしているし、ご丁寧にCMでのアナウンスにも「にーまるろくしーしー」と言っているから、あれを排気量と勘違いされたんですね。
 それを説明すると、お客さんは「わっはっはっは、こりゃ格好の日誌ネタになってしもうたわい」とおっしゃるのです。
 感謝すべきか、恥じ入るべきか、日誌の読者でもあったそうです。
 というワケで、ご期待にたがわず日誌に掲載させていただきました。
 でも、確かに紛らわしいネーミングなので、プジョーさんもCCというネーミング止めてちょーだいね。

{8月3日の答え合わせ}
 当然?のように、8/4以降、お客さん、その他の皆さんから、「映画のタイトルはコレだろう!」というようなメールが殺到したのです。
 中には、これまた当然?のように、会社のアカウントからそういうメールを送ってきている人もいたので、思わず返信先をinfo@〜というアドレスに送り返して、会社で一騒動起こさせようかとも思ったんだけど(ウソ)、正解者はたった1名でした。
 あれは「遊星からの物体X」という映画で、洋画なので高倉健も荻野目慶子も出てきません。(タロとジロも当然でてこない)
 ただ、日本で公開された時期が比較的近かった事と、たまたま南極の観測基地での話という共通点があったので、あの漫画家もわざとボケをかましたネタを提供したんだと思うんだけど、ハズレ回答には「鉄道員」なんかも書かれてありました。
 そりゃ高倉健は登場するけど、荻野目慶子じゃなくてヒロスエだし、だいたいそんな昔に鉄道員は無かったじゃないですか!(というわけでUさんハズレ)
 ひどい回答になると、何を勘違いしたのか18禁らしきワケのわからない映画のタイトルを書いてこられた方もいらっしゃいましたけど、あんまり自分の趣味ばかり書いちゃダメですよ!?
8月9日
 今朝の情報番組に、これまでのタイプと違う3輪自転車が取り上げられていたのをご覧になった方はいますか?
 普通の3輪自転車というのは、フロント1輪、リア2輪でリアの左右のホイールの間に買い物かごが設置してある典型的なお買い物自転車なのは言うまでも無い事だと思うんだけど、今朝のニュータイプはフロントが2輪で、しかも左右独立のサスペンション付き、デコボコ道で左右の設置部分にある程度の高低差が生じてもスムーズに走り抜けることができるという代物です。
 これを開発したのは数名の脱サラのメンバーだったそうで、退職金をすべて注ぎ込んで開発していたんだけど、思いもよらずフロントのサスペンションや操舵装置の開発に困って、危うく頓挫しそうになったそうなのです。
 オレはメールを受信しつつ、その番組を見ていたんだけど、「そうだろうなぁ・・・」と思わずつぶやいていたのです。
 というのも、フロント(操舵軸)を2輪にするというのは、ちょっと複雑になる程度のように思われるものの、単輪に比べると驚異的に設計や動作理論の熟成が難しいのです。
 左右のサスペンションが別々の動きをしながら、それで操舵系に影響させない事も大変なんだけど、それよりむしろ操舵軸を2輪にすると、なかなか真っ直ぐにも走らないし、旋回する際の左右のホイールの動きに微妙な変化をつけないと曲がる事さえも困難なのです。
 ちょっとサスペンションや操舵系に詳しい方ならピンと来ると思うけど、ハンドルを切った状態だと左右の舵角をわざわざ変えてあって、それによってスムーズに旋回できるようになっているし、直進時は原則として左右とも微妙に内側に向けてあるのです。
 そういう舵角によって複雑な運動をさせないと操舵軸が2輪の乗物はうまく動かないという理由があるので3輪車というのはフロントが単輪というのが常識だったのです。
 そして、それを知らずに挑戦したということだから、途方も無い苦労を重ねたはずで、それを想像できたので「そうだろうなぁ」という言葉になったのです。
 しばらく前に、自転車じゃ無いものの、ある会社による乗物の一種の開発プロジェクトのメンバーにいろいろな事を相談された事があって、その後、開発していた乗物を3輪タイプから4輪タイプに変更しようとして、泥沼にはまったような苦労があったと、その会社のプロジェクトメンバー以外のお客さんから聞いたんだけど、それほど大変な違いなのです。
 という事を説明すれば、年配の皆さんは思い出すモノがありますよね?
 そう!3輪自動車です。
 戦後の復興期にマツダ、ダイハツその他から雨後のタケノコのように開発されて、確かに日本の復興に貢献した乗物なんだけど、これもそういう操舵系の理論や設計がまだまだ未熟な会社で開発できるために、4輪ではなく3輪で開発されたのです。
 もちろん、マツダやダイハツは、その後研究を重ねて、ちゃーんと4輪のトラックなどを発売できるところまで技術力が向上したのは言うまでもありません。

 どうですか?珍しく脱線ナシのマジメ?な日誌だったでしょう??
 とまあ、当たり前の事を偉そうに威張ったところで今日はオシマイです。
8月12日
 すでにお盆の連休に入られている方も多いと思うんだけど、ウチも取引先がおおむね休みに入ったので、実質的にメールでの対応だけになって、少しノンビリモードです。
 とは言え、本日はメーカーなどから商品が入荷する事前チェックのできる最終日みたいなものだから、無事に商品がメーカーなどから出荷されているかどうか、そして夕方近くに取引先に入荷した商品は引き取りに行く最後のチャンスなので、午前中は作業と進捗状況の確認を、午後は引取りと出荷などでマジメにマジメに格闘しました。
 朝8時に商品の引渡しでお越しいただいた後に、外に飛び出して、ホントにアチコチ走り回ったんだけど、その間もメール対応で奮闘している最中に、ご注文をいただいたマイクロロンというエンジン添加剤の保管方法についてFさんに「フタを固く締めて、冷暗なところに保管してください」と説明内容を入力していた時に、冷暗つながりのアホネタを1つ思い出したのです。
 これは、ウチの弟が結婚前に、まだ彼女だった妹(オレにとって義理の妹という意味です)と付き合っている時期に、妹が弟にスコッチ・ウイスキーのそこそこのブランドのボトル(もちろん中身入り)をプレゼントした事があったのです。
 その時の会話に冷暗ネタがあったんだけど、ちょっと紹介すると

「サンキュー、でもこれって安くは無かったはずなのに」
「気にしなくていいよ。だって家にあったんだから」
「え。じゃ、お父さんに悪いじゃん」
「だって、今は病気もあってあんまり飲めないから、ちゃんと言ってもらってきたから心配ないよ」
「そうかぁ、じゃ、今度お父さんに会う事があったらお礼を言わんとね」
「ま、気にせんでもいいよ。でも結構長いこと置いていたみたいだけど、お酒って大丈夫なの?」
「だって、封を開けてないんだから数年おいていたからって、ゼンゼン問題無いよ」
「ふーん、そうなんだ。ま、冷暗なところに置いてあったから大丈夫だとは思うんだけどね」
「なら心配ないよ。でも冷暗なところって、まさか霊安室じゃないだろうなぁ?」
「アホな・・・・」

 ちなみに、当時妹は病院勤務だったので、尚更こういう突っ込みになったんだけど、霊安室は冷暗とは言えないそーですので、皆さん決してお酒(特にワイン)を霊安室で保管しないよーにしてくらはい。
 と、つまらないネタで今日は幕です。
8月13日
 今日入荷する「作りたてのホヤホヤ」レーダー探知機が、入荷待ち商品の最終出荷なんだけど、時間の使い方が実に上手?なオレは、「忙中閑あり」とばかりに、朝はボウリングに行ってきました。(と、皆さんの予想できそうな展開でスンマセン)
 今日は、普段乗り込んでいるボウリング場とは違う所だったんだけど、「うわっはっは・・・いつもどおり成敗してくれるわ!」とばかりに、意気揚揚と乗り込んだものの、レーンのコンディションがいつものところと全く違って、アプローチ部分も実によく滑るのです。(コケるかと思った)
 更に言うと、レーンもオイルでツルツルなので、1球投げるとボールはヌルヌル(ちょっと大げさですが)で、一々拭かなければいけないくらいだったのです。
 こういうレーンをウエットとかオイリーなコンディションと言うらしいのは知っていたんだけど、ボウリング場が変われば、ここまで違うなんて考えもしなかったので、”サッカリン”より甘い考えだったオレはビックリです。
 悪戦苦闘して5ゲーム投げたんだけど、納得のいくゲームは1ゲームだけで、メタメタのヨレヨレで、まさに成敗どころか返り討ちにあってしまいました。。。。
 スキーにハマッた初期も、雪のコンディションの違いで、「どうだ、まいったか?」というくらい気持ちよく滑れたり、板を使う間もないくらいコケまくったりしていたのは、まさに今のボウリングと同じで、オレは「まだまだ素人級」ということがはっきりしてしまいました。(トホホ・・・)

{今日の診察室}
 とまあ、ボウリング場に返り討ちにあって、商品を出荷して、その後の時間で、かなり前から気になっていることに取組んだんだけど、それはオレの車のオーディオの不具合診断です。
 実は、まだ寒い時期から時々症状が出ていたんだけど、たまにリアのウーファーの音が出なくなる事があったのです。
 お客さんのオーディオの診断はせっせとやるクセに、自分の車はなかなか腰が重いもので、この前2分ほど見るヒマがあったときに、ウーファー用のアンプが電源が入らない事があるので、その時に音が出ないということを見つけたのです。
 ウチの車のアンプは、マルチスピーカー&マルチアンプシステムにしている関係で、リアシートの背面にズラリとアンプを固定していて、その背もたれを前に倒すと、電源が入ってしまうことを発見してしまったもんだから、「まあ、ヒマな時に見ればいいか。。ONしない時にはシートを1回倒せばONするんだから」と、横着の道をまっしぐらに進んでいたんだけど、数日前からONしないほうが多くなったので、「角度を変えるとONするということは、内部のリレーでも悪くなったかな?」と思いながらシブシブ診断を始めたのです。
 すると、おかしな事に、オーディオがOFFの時にはアンプへのバッテリー電源が問題なく12Vあるのに、オーディオを立ち上げてアンプがONしない時には、アンプへ供給されているバッテリー電源が6Vに低下していて、ONしている時には通常の12V以上あったのです。
 ご自分で作業される方でも、電気回路の理論に詳しい方は、これは本来とは逆の現象であることにはお気づきだと思うんだけど、ONしない時に6Vに低下するのに、他のアンプはちゃーんとONしている(12V程度の電圧で電気を供給されている)のです。
 「こりゃ、アンプが原因じゃないわい」と瞬間的に判断したオレは、他のアンプと電源を共有しているターミナルボックス(配電盤みたいなもの)から問題のアンプまでの経路をしらべてみると、あったあった問題の箇所を発見しました。
 というワケで、アッサリと解決したんだけど、オレは、特にアンプなどの大電流を使う機器の場合は、こういうケースが理論的に起こりうる事を知っていて、過去にも幾度となく本当の問題点をちゃんと診断しているんだけど、理論的に追い込まないとアンプの故障として誤診してしまいがちなケースなのです。
 事実、以前メーカーの修理担当者に聞いてみたんだけど、「アンプはまったく問題無いのに故障で持ち込まれたり、再修理でクレームがくる事が多い」って嘆いていたのです。
 本当は、こういう診断なんて、回路の流れとオームの法則だけで診断できるんだけど、そういう意識を持っていない作業者では診断できないケースも多いのです。(だって、ディーラーの上級クラスのサービスマンでも、オーディオじゃないけど同じ理論のトラブルを診断できない場合がほとんどだったのです)

 それはともかく、修理代がかかると思っていたオーディオの不具合は、いともカンタンに解決したので、節約できたお金で、ボウリングのウデに磨きをかけるのじゃ!?
 以上、オーディオはアッサリと救ったものの、ボウリングには救いようの無い新枝からの報告でした。
8月15日
 皆さん夏バテしてませんか??
 オレの、ここ7年くらいの夏の食欲を知っている人には、以前いつものように夏バテして、昼なんてスープくらしか飲めなかったと言っても、「あんだけ豪快?に食べるクセに、言って良い冗談と悪い冗談があるのをわかっとるん?」などと、近頃の政治家の話のように全く信じてもらえないんだけど、ホントに昔はボロボロになっていたのです。
 それはともかく、先日のTV番組の「ジャンクスポーツ」でも、夏バテとはちょっと違うものの、スポーツ選手のスタミナ維持について取り上げていたのをご覧になった方も多いですよね?

 スポーツ選手のトレーニングは当然のようにきつくて、その直後はなかなか食欲は出てこないらしく、それではスタミナ切れになるばかりではなくてたんぱく質の補給さえもうまくいかなくなるから筋肉量を増加させる事ができなくて、それに対する対処はとっても重要らしいのです。
 んで、意外?な食欲増進メニューは何かというと、結構多くのゲストが「ビール」を挙げていたのです。
 まず、ビールを飲むことで、食欲がゼンゼン違ってくるので、合言葉は「まずビール」らしいのです。
 例えば野球の選手なんかだと納得なんだけど、意外や意外、ウエイトにシビアなボクシングでも、早朝練習の後でビール+食事、昼寝してからトレーニングの後で冷たい風呂+ビール&食事という、まさに食っちゃ寝る、飲んじゃ寝る(トレーニング付き)という生活だったそうでビックリです。
 個人的にはボクサーという人たちは、常に低カロリー高タンパクの食事で、厳しい節制を要求されつづけているのかと思っていたんだけど、とんだ誤解でした。。(ま、ビールは少数派なのかも知れませんが)
 さらに、微妙な話は、高校野球界では有名な高校の野球部のカントクが、選手の保護者に「晩飯の食欲増進のために、家庭の晩飯にはビールを飲ませてやってください」なんてお願いしていたらしく、法律的な問題はともかく、改めてビールの偉大さを納得なのです。

 オレも以前は、多くの時間をサービス工場での作業に費やしていて、その状態では、とても食欲なんて湧かなかったんだけど、晩飯の場合はビールで元気になっていたからそういうものかも知れないけど、発汗状態にビールは実に美味いものの、さらに体内の水分バランスが崩れるので、食事の後でアルコール以外での水分補給は必須です。

{最近のスタミナ源}
 そのジャンクスポーツでスタミナ源に対するコメントで、マラソンの有森は「生肉」で、誰だったか「ホルモン鍋」と言っていた。
 オレも、生肉はともかくホルモン鍋はハマッています。
 BSEの影響からまだまだ回復していない食肉市場らしいけど、ホルモンって、安い!オイシイ!(これは好みによるけど)適度に堅い!ビタミン豊富!てなワケで、堅いものをシッカリ噛まなくて、内臓、アゴだけでなく、オレみたいに脳が活性化していない人間には、そういう意味でもバッチリなので、皆さんにもオススメで、ホルモン鍋+ビール最高!なんだけど、昼には使えないメニューなのが残念です。
8月17日
 メーカーや取引先のお盆の連休なので、そういった対応が無いし、ここ1週間作業も無いので、フルタイムでオヤスミじゃないにしても、比較的ノンビリ過ごしているんだけど、その時に逢った知人のKさんは、先日WOWOWで放映した「陰陽師」を見て、予想外によかったと感激していた。
 オレもあの日はWOWOWが野村萬齊スペシャルとして「陰陽師」とギリシャ神話の舞台モノの「オイディプス王」をかぶりつき(注 舞台の前で見たのではなくTVにかぶりつきでした・・・)で見ていて、最近問題ばかりの狂言界の某流派に、こんな自由無碍な狂言師がいるのかと感心したのです。(野村萬齊は、あまり知られていないものの”アノ”流派らしいのです)
 んで、そのKさんが陰陽道に関する事をオレに質問攻めにした後に、もう一度「陰陽師」のストーリーに戻って「あの源博雅というのは、結局何もしとらんわい。 ま、それはええけど、源氏というのは凄いもんじゃね。 いつの時代にも活躍して名前が出ているもんなぁ。源博雅は源義経の先祖なんだろ?」と言い出したのです。
 頼朝じゃなくて義経を出すところがいかにもKさんらしいんだけど、コレ実は大きな間違いなのです。
 誤解している方が多いとは思うんだけど、源氏というのは、同じ一族だと思われがちなものの実は数多くの出自に分かれているのです。
 元々天皇から分かれたという意味では同じなんだけど、どの天皇から臣民として降下したかというので、清和源氏(清和天皇の皇子から)とか、嵯峨源氏(嵯峨天皇の皇子、皇女などから)というように、皇室からの枝分かれをした天皇の名前でくくられていて、代表的なものでも18種類以上のグループがあるのです。
 じゃ、そんな全く違うグループなのに、臣籍降下(源氏のように皇族から一般の人になること)する時に、紛らわしい同じ姓をつけたのかという事になるんだけど、これは”源”という姓に意味があって、魏の世祖が同族である河西王の子賀に対して 「卿と朕は源を同じうす。事に因って姓を分かつ。今より源を氏となすべし」 として源姓を与えたという故事によるといわれているらしく、要するに中国での似た経緯での姓のつけ方をパクッて、「皇族と源が同じである」という意味を込めて”源”という姓になっているのです。
 というワケで、頼朝や義経は清和源氏の末裔で、陰陽師に出てくる源博雅は醍醐源氏で醍醐天皇の孫だったはずなので、皇室の流れを汲む人間という意味では同じだけど、今で言うところの「超・遠い親戚」(ほとんど赤の他人)というワケなのです。

 とまあ、まさに大幅脱線ネタだったんだけど、こういう話って学校の日本史なんかではほとんど学べないので、ご存じなかった方も多かったでしょう??
 Kさん曰く「アンタは、車より歴史のほうが詳しいんとちゃうか?」だそうです。
 シャレにならん突込みですよね??
 カー用品業界が衰退したらどっかの大学で歴史でも教えさせてもらおうかな?
 車にも詳しい歴史研究家なんてどうです、各大学さん!
8月19日
 今日は朝5時に起きて、シッカリとがんばってメール対応を済まして家を飛び出したのは、ちょっと遅い夏を満喫するためでした。
 というのは、今年の春に登板しているG専門学校から送り出した卒業生たちから「一緒に海に行こう!」というオサソイを受けたためで、集合場所に乗り込んで数人乗せた後で、バーベキューセットの持込みをしてくれたちょっとアムロ似のNちゃんの家にバーベキューセットとクーラーボックスを迎えに行って(ウソ、もちろんNちゃんを迎えにいったのです)、その後目的地付近まで移動した後で、開店直後のスーパーに乱入し肉や野菜や飲み物を買い込んで、最後の1人が合流する最寄の駅で、わざわざ120kmも電車に乗ってやってきたHちゃんを乗せて目的地に到着したのです。
 と言いながら、海はクラゲがすでに蔓延しているという極秘?情報を入手して、前日に急遽Nちゃんと相談した結果、川の上流のキャンプ地に変更して、バーベキュー、そして川にドブーンと浸かって遅めの夏を楽しませてもらいました。
 川と言えばお約束?の石投げ(遠投じゃなくて、ピョンピョンと水面を何度も跳ねさせるヤツ)にも熱中したんだけど、島根に生まれながら去年まで日本海を知らなかったHクンに跳ねる回数1回分負けてしまいました。(ヤツは6回跳ねました)
 とまあ、社会人になって大きく成長し、逞しくなったみんなと久々に童心に戻って(いつも童心という噂はありますが・・・)楽しんだり、いろいろなアドバイスをしたんだけど、一番申し訳なかったのは、山の中ではPHS(カード式のエッジです)が使用できなかったのです。
 そりゃもうショックで、その間メール対応ができなかったんだけど、最悪の事態を予想して、圏外になりそうな手前でチェックしていたので、6時間程度の中断で済んだのがせめてもの救いでした。(お返事がやや遅れてしまった皆様、ホントに申し訳ございません。新枝は遊んでおりました)
 帰る道すがら、すでに来年の計画の案が出ていて、絶対にキャンプもしくはログハウスで一泊したいそーです。(おおむね賛成!)

{その前の話}
 17日の日誌には書かなかったものの、実はこのメンバー+アルファで夜に久々に食事+ボウリングをやったのです。
 その大義名分?は、東京に就職したKちゃんが広島に帰ってくる日なので、みんなで歓迎しようというもので、九州出身のKちゃんは、貴重な3日間の夏休みを、実家ではなく一緒に苦労をともにした広島の仲間の下で過ごす事を選んだのです。
 参加者は今日のメンバーだけでなく、Kちゃん、去年一緒に海でプカプカ浮いたAちゃん、そして、オレが担当しなかったコのAKIちゃんも初めて参加していたんだけど、AKIちゃん曰く「いいなぁ、こうやって卒業しても、いつも一緒に集まれるなんて。私たちのコースでは考えられないなぁ。これならカレシがいなくても大丈夫な気がする」んだそうです。
 確かに、オレが車関係以外の仕事としていくつかの学校の講義を引き受けるようになって数年経つけど、これほどダイアモンドのような団結とぬくもりのある愛情を誇っているクラスってないもんねぇ。
 最近の傾向で表面的に仲良くするのはカンタンだけど、これほど相手のことをちゃんと考える風潮のあるクラスなんて見たこと無いからAKIちゃんがうらやましがるのも良くわかるのです。
 ま、Aちゃんも別のコースのコだったのに、今では常連になっているので、「AKIちゃんだってこれから参加すればいいじゃん」って言ったのは、オレだけでなくみんなのホンネなはずで、卒業するとこういう集まりの参加人数は急激に減っていくのが普通なのに、このグループはかえって増加するというのが面白いでしょう??
 ちなみに、AKIちゃんは現在カレシがいないんだけど、とってもカワイイコで性格OKなので、良い相手があればご紹介ください!(なーんて)

 そうそう、脱線のメインテーマであるボウリングだけど、オレが影で血のにじむような?ボウリングの練習をするきっかけになったHクンの以前のコメント「近いうちにボウリング大会をやりましょう」と言いながら、彼は4ヶ月も実施せずに、その間Hクンがコッソリ練習していたので、ボウリング大会の時に、スコアはともかく何かでビックリさせてやろうという気になり、オレはフックボールを練習し始めたのは以前書いたとおりなんだけど、ついにそれを見せる時が来たのです。
 オレの手前の投球順になるまで普通にしていて、コッソリとプロテクターをはめて、やおらボールをつかみに行くと「ええ!どうしたんッスか、それ!」とHクンがビックリしてみんなにオレのプロテクターを指差しはじめたのです。
 以前から考えていたとおり「ヨッ!」と言いながら第1投をリリースしたら、ストライクにはならなかったものの、ちゃーんとフックがかかったのを見て、「わぁ!曲がりょーる」(注 曲がっているの意)と、計画どおりに驚いてくれました。
 もうスコアなんてどうでもよくて、Hクンをフックでビックリさせるだけのために、この2ヶ月を費やした(自分ながら大げさでんな)労力は報われました。。。。(安堵)
 これで、2年連続Hクンのやり始めた作戦(去年は腹筋競争)で勝利を収めて、ご満悦の新枝でした。(アホみたいだけど)
 Hクンは、今度休みが合う時に、一緒に朝練したいそーです。(シッカリと揉んじゃろっと!)
 でも、石投げでは負けました・・・
8月23日
 お盆休みにご注文をいただいた商品で、メーカー欠品していないものは、おおむね出荷も完了してホッとしたのも束の間、なんと専門学校への登板が始まったのです。
 話によると、ある基準を満たした専門学校が大学への編入を認められるようになった代わりに、1コマ当たり年間30回という講義回数が厳格に守られるようになったということで、その不足した日数を確保するために、学生にとって唯一最大のメインイベント?である夏休みが今年から1ヶ月に短縮されたのです。
 当然学生達はブーイングの台風ラッシュ状態で、オレも正直言うとがっかりでした。
 というのも、実際には喜ぶべき事でもあるんだけど、夏休みに突入するタイミングは、ボーナス需要真っ盛りで、学校へ講義に行く時間が惜しいほど忙しく、それが落ち着いたお盆明けにいきなり学校が始まってしまうと、オレが羽根を伸ばす(注 鼻の下ではありません!)時が無いじゃない??という気持ちになってしまうのです。
 ま、そうは言っても、ボーナスシーズンからお盆まで忙しくさせていただいたのは、皆さんのおかげなのでもちろん感謝なのは言うまでもありませんよ。(大感謝です)

 しっかし、学生だけでなく、オレみたいに本業を持っていて非常勤として講義する先生達も「何かまだ気合いが入らないよねぇ」と言っていたので、オレはきっと平均的な小市民です!?!?(ということにさせてください)
8月24日
 朝から引き取りや、作業の引き受けなどで、ミラクルな綱渡りのスケジュールを組まざるを得なかった今日1日なのだけど、その中に、先日商品を買っていただいたAさんの依頼があったのです。
 それは、買っていただいた商品をAさんご自身が取り付けされて、作動確認をすると無事に動作したものの、その後全く作動しなくなったので、商品の不良かどうかということを判断するために、待ち合わせてチェックしたんだけど、Aさんはなかなかな診断のウデの持ち主でした!(スバラシイ)
 電気回路って、電流が見えないから苦手にする人はプロでも多いんだけど、故障診断の追い込み方は、ウチの腕利き5本柱のローテーションに入れるくらいちゃんと追い込んでいらっしゃっていて、ホントに拍手モノでした。
 ただ、どうも同じような事は続くらしく、盆休みにオレの車のアンプの不具合(これは新品ではありません)と同じように、負荷のかかっている時の電圧降下が問題で作動しなかったという原因が判明して、配線の手直し方法をアドバイスして、一緒に修復してハッピーエンドになったのです。

{今日の新枝な人}
 土曜の夜の番組で江川が、巨人の試合を振り返ってホントのポイントを視聴者に伝える「江川な人」にもじって「新枝な人」のスタートです??
 さきほどの故障診断だけど、Aさんの診断技術は、プロの平均レベルよりは確実に上と言っても良い診断手順だったんだけど、最終的に原因を確定できなかったのには、実はわりと上級のプロでもひっかかる落とし穴が2つ存在しているトラブルだったからなのです。
 1つは、取付を完了された後で、問題なく1回だけ動作していたことで、特に電気関係の場合、ちゃんと動作してしまうと回路を構成させる配線類に問題は無いという先入観を持ってしまうものなのです。
 これが、最初から動作しなかったら配線類もチェックするので、発見しやすいものの先入観とは恐ろしいもので、全てをチェックしているつもりでも、どうしても「ここだけは大丈夫だから」と判断してしまうものなのです。
 もう1つは、テスターを使う上での落とし穴。
 テスターというのは、実に便利な道具で、電気的な基礎知識を持ち合わせているだけで、テスターを使えば回路のいろいろな状況を判断できるのは皆さんもご存知だと思うけど、実はテスターの数値をそのまま鵜呑みにすると判断を間違ってしまう落とし穴がいくつかあるのです。
 その1つが今日のパターンで、大電流が流れるアース線のアースポイントが大電流時に抵抗を持ってしまうという場所だったために、小電流を流す事でチェックするテスターの測定値では正常値を表示するものの、実際に取り付けた部品を動作させようと大電流を流すと、大電流が流れにくい状態のために、その部分が抵抗になって、作動させるために必要なリレーの入力側とアース側での電圧差が小さくなるために、リレーが作動できず、それがリレー部分の故障ではないか?という真相とは違う結論に誘導してしまいがちな落とし穴になって現れる今回のケースのような背景になるのです。
 お盆休みにオレのオーディオのアンプの不調を診断した時も、大電流システムの落とし穴が介在していたんだけど、今回のもプロでも見過ごす事が多い内容なので、時期を見てメルマガか「取付の達人 上級編」などでご説明しようと思います。

{その2}
 と言っても、電気関係の診断ではありません。
 いろいろ片付けて帰宅したのは、すでに21時頃で、わが愛し?の巨人も9回に差し掛かったところだったんだけど、晩飯を食べながらウチの親と、細かな攻防について話していたのです。
 ウチの親は、年間30試合は球場に足を運ぶほどの野球ファン(ただしカープファンです)なんだけど、どちらかというと、打って点が入ればOKというようなお気楽観戦タイプで、なぜキャッチャーがそういうリードをするのかとか、1球投げた後で打つほうも守るほうもいろいろ作戦を変えざるを得ないなんてことは念頭に無くて、例えばどうして金本が打てないのかというのは、「今年の金本がダメだから」という事しか考えてないんだけど、実際に金本が調子が悪いのは事実なものの、それを不調を助長している打線の組合せや、それによる金本への配給がどうなるかという部分を説明したり、今日の巨人が勝てそうも無い理由を、リードの仕方とか、作戦の組み立て方の問題点などを事細かく説明したのです。
 結局天下のNHKさんのご好意?で23時直前のゲームセットまで放映されたもんだから、ずっと流れに合わせて「にわか解説者」になって説明していたんだけど、幸か不幸か説明どおりのゲーム運びで引き分けたものの、「へぇ、野球はそんなに奥の深いものじゃったんじゃ?」と感心していました・・・
 頻繁に球場に行って、何を見ているんじゃ!?と言ったんだけど、ウチの親は野球の10分の1も楽しんでいなかったと思うのは、オレだけじゃないですよね??
8月28日
 またまた4日ぶりの日誌になってしまいました。
 夏休み明けで、なかなかペースがつかめないと言いながらも、気づいたら、すでに登板している専門学校などの試験問題の提出期限も迫っていて、「こりゃまたケツにがつきそうじゃ!」と、慌てて気合いを入れ直してがんばっていたので、作業の無い日はインドアまっしぐらの数日間でした。
 特に、オレが専門学校で担当しているのは、今年の前期の場合、90分を週に8コマなんだけど、その中身が6科目に分かれているので、なんと6科目分も作らないといけないし、G専門学校のほうは、再試験用の問題も別途作成しないといけないから9つも作問しないといけないのです。
 本業にプラスして、ここまでやっているなんて少しは感心したでしょう??(えへへ)
 え?「そんな事を言いながらも、まだバッティングセンターやボウリングに割ける時間があるんだから、もっと働かんかい!」だって??
 ごもっともです。。では、もっとがんばってボウリングに気合いを入れることにしましょう!?(ウソです)

 ま、そういう話はともかく、寝ても試験問題に追っかけられる夢を見そうな状況の中で、怒涛の生産遅延を起こしているレーダー探知機の対応などで走り回っていた昨日と今日でした。
 というのも、ご予約いただいている方は、すでに詳細をご案内しているのでご存知のはずなんだけど、某レーダー探知機の生産が1ヶ月待たされた上に、さらに延期になって3週間延びるという、まさにオキテ破りの回答がメーカーから返ってきたので、”メーカーの責任だからウチは傍観”というワケにもいかないと判断して、せめてお客さんに迷惑の度合いを少なくできる提案も含めて、すでにご注文をいただいている皆さんにご案内したのです。
 その内容は、残念ながらちょっとここには書けないのです。
 というのも、この「迷惑を少なくできる提案」というのは、メーカーも巻き込んだ作戦であるだけでなく、大手量販店を含めて、他の店では実現していない作戦なので、ここで発表してしまうと、まさに業界的に大騒動(ちょっと大げさでした。”ちょっとした騒ぎ”くらいに想像しておいてください)になってしまうからなんだけど、すでにお返事をいただいた皆さんからは、ウチのそうした姿勢を評価していただいて、少しだけホッとしたのです。

{今日のビッグニュース??}
 というワケで、マジメにマジメに仕事にいそしんで、皆さんからのメールにもバンバンお返事を書いていたら、さらに1通のメールが着信したのです。
 その差出人を見て、オレは思わず「OH! MY GOD !」と騒ぎそうになったのです。
 え!差出人が誰かって??
 実は、先日時間を作って、ボウリング場でプロのレッスンを受けたんだけど、そのプロのKさんからのメールだったのです。
 オレの日頃の行いが良いのか、悪運が強いだけなのか、その日の受講生はオレ1人で、いわば「プライベートレッスン」状態だったので、徹底的にしごいてもらったので、翌日は久々に筋肉痛のオマケ付きだったんだけど、Kプロのおかげで、ボールさえフィットしやすいモノを見つけることができれば、それまでのエベレストと日本海溝くらい高低差(1万数千メートル)というか波のあるスコアが、かなり揃うようになってきたのです。
 「さっすがプロ。いう事が違う!」と思うばかりで、やっぱりその道のプロの意見は含蓄があるものです。(ちなみに、車に関してのオレの発言に含蓄があるかどうかは微妙な問題です・・)

 ちなみに、野球もボウリングも必要なエッセンスは、かなりソックリです!
 これも、バイクとスキーが同じなのと一緒かな。
8月30日
 期末試験の作問にも追われつつ、本業のトワイライトに気合いを入れるのは忘れていない新枝です。
 ただ、そうは言うものの、皆さんのお問い合わせやご注文を単に右から左に処理するだけならともかく、ウチの場合は、結構奥深いご質問もあるので、自分の知識だけでなく資料をひっくり返したり、メーカーの技術部門などと電話打ち合わせをする事が多く、そういう最中に、講義に登板したり、更には試験問題を作らないといけない状況になると、熱対策の弱い?オレの頭のCPUは、すぐにオーバーヒート気味になってしまいます。
 というワケで、今日も朝2時間本業に気合いを入れてから、G専門学校に3連発の登板を行ったんだけど、どうも先週の講義内容があまりにも充実?していたせいか、1年生とも、完全に打ち解けたモードに突入できることになりました。(先週何をやったかはヒミツ)
 このクラスは他の非常勤の先生が「あのクラスは、何かつかみ所が無いですね」と言っていたし、オレもどちらかというと完全につかんだってカンジじゃ無かったんだけど、これでもう大丈夫!
 何が大丈夫なんじゃ!という突っ込みをされそうだけど、これからの1年半、今までとは違って講義の内容もさらに微妙なニュアンスまで伝えられる事は間違いないという実感がつかめたので、ホントにホッとしているのです。
 このコースでオレが受け持っている科目は、”こ難しい”法律関係(民法と商法)や、教科書的な話だけでは役に立たないマーケティングや会社の経営についてなので、こういう雰囲気が作れたのは、オレにとっても学生にとっても有意義な事なのです。
 そのようやく築いた雰囲気を活用しながら、ボケも連発の講義を行ったんだけど、講義も無事終了して非常勤控え室でメールチェックをしていると、他のコースの先生から国家試験対策の資料をゲットしようと、某コースの学生達が入ってきたのです。
 そこで、リアクション大魔王の対極の存在である先生に、学生達はいろいろなお願いや突込みをしながら、「もうちょっと、何か反応してくださいよ」なんて先生をからかっているのを横でニヤニヤして見ていたら、その矛先がオレにも向けられて、「ねぇ先生は何を教えているんですか?」の質問に答える間もなく別の学生が「私知ってるよ。OOOコースの先生よね!OOがコースでも無いのにたまに出席しているって言ってたもん」と答えるではないか・・・
 はっはっは、担当学生に講義をサボられる先生はナンボでもいるけど、他のコースの学生が聴きに来る先生は、今のご時世そう滅多にはおらんのは事実で、そういう意味では担当の学生以外にも有名になってもしょうがないかも知れないけど、それってオレの講義に脱線が多いから?と、少しばかり反省の日々でした。
 書類整理を終えて学校の外に出たら、その学生達が帰るところで、ニコニコしながら「先生さよなら〜♪」と向こうから声をかけてきたけど、今時そういう事を自然にできるのは、この学校が他にくらべて良い文化を持っているからだと安心しつつ車で取引先に乗り込んだのです。

{意外ではない話}
 今日の巨人の試合を見た人は、「ヨシヨシ、フムフム、これで大丈夫、アレ?やばー、がーん」という一連のリアクション大魔王になったんじゃないかと思うのです。
 8回裏のベイスターズの攻撃も2アウトになって、配球の神様の工藤だし、9回は河原様だから、もう「勝ったも同然!」とプレ祝杯を挙げていた方も多いと思うんだけど、ご覧になった方がご存知のように、サードの川中がエラーして満塁、次の打者を初球でファールフライに打ち取ったと思ったら、なんと江藤が落球、これでチェンジと思っていたのに、仕切り直しで再投球するとヒットで同点、流れを変えようとピッチャーを変えると打ち込まれて、終わってみると勝ちどころかボロボロに負けてしまったんだけど、これってお互いがある程度実力の拮抗しているプロ同士だからこうなったのです。
 というと、「そりゃ今年は最下位で低迷していても、プロだから当たり前だ」と言われるかもしれないけど、そういう意味でのプロ同士という意味ではなく、ある程度の実力者同士の対戦になると、相手の対応策が当然読めてくるので、それに対応する作戦を採るワケなんだけど、何かちょっとしたミスがあると、相手に対処する作戦の幅が狭まってしまうのです。
 例えば、川中の所に打球が転がったのは、そういう打たせ方を計算してバッチリと計算どおりに事は運んだものの、エラーで満塁になってしまっただけでなく、そこからワンヒットで同点にしないようにするためには、そういう配球になってしまうために、投げる事のできる球種とコースに制限が出てくるのです。
 そして、それを考慮に入れる事のできるバッターであれば、限られた球種とコースを想定して、狙いダマを絞れるので、当然ヒットできる確率が高くなるワケなのです。
 そうなるとエラーで1人余分に対戦しなくてはいけなくなったというだけの話では済まなくなって、一般的な打率以上の確率でヒットを打たれる危険性が増加するわけなのです。
 しかも、前の打席や前のバッターへの配球の記憶を逆手にとって、ファールフライを打たせたのに、それを落球されると、そこからの組み立てというのは、とっても難しいらしく、ピッチャーによっては、マウンドに穴を掘って隠れて「探さないでください」と書置きをしたくなるくらいだそうです。
 よく野球は3割の確率で成り立っているスポーツと言われているけど、ランナーを先に進めることで、守備側の作戦が非常に限られた範囲の作戦しか採れなくなると、同じ3割バッターが打席に立っても、その打席のヒットの確率は3割よりは非常に高くなるものなのです。(得点圏打率の高い選手は、燃えるプレーヤーなのではなく、こういう将棋の1手みたいなものを敏感に感じ取れるクレバーなせん主でもあるのです)
 というワケで、基本をミスすると、ここまで大きな”しっぺがえし”が来るという見本のような試合だったんだけど、特に実力が拮抗していて、同点もしくは1点差ゲームなどでの1つ1つのプレイの背景にある確率論を徹底的に検証すると実はスンゴク面白く深くなるものなので、そういう見方をオレがよくやっているのを知っているWクンは、どうもオレを連れて野球を見に行って、オレのにわか解説者にしたいらしいんだけど、ここでは詳しく書けないものの、野球での確率論というのは、とっても深く面白いモノですよ。
 プロの世界では、将棋でも数手指せばある程度の実力がわかるというし、拮抗している終盤であれば1手のミスがリカバリーできないというケースも詳しい人はよく話している。 剣豪なんて、向き合った時点で勝負が決まっているなんて言うから、そういう意味ではすごく深い世界なのです。
 え?カー用品業界はどうかって?
 うーん・・・・・・・・
8月31日
 あっという間に8月も終わりましたねぇ。
 夏休みを堪能した学生の皆さん、あきらめて気合いを入れてください!(へっへっへ)
 オレは、すでに10日も前からフル回転なので、今さら夏の終わりを告げられても実感は無いし、暑いから個人的には、まだ「夏真っ盛り」です。
 それはともかく、午前中の作業などの予定が無かったので、「寝ボスケ」を決め込もうかと思ったものの、早起きして投げ込み(ボウリングとも言います、はっはっは)をして、その後板金を預かりに行ったのです。
 今日の板金のお客さんは、オレが会社を退職してしばらく勉強していた資格専門校の、いくつかの科目の担当をしてもらったM先生で、以前もウチを利用してもらっていたんだけど、今回もご指名をいただいたので、ホイホイと用意にむかったわけです。
 当時受講している時には、仲間の受講生であるTさんなどは、「宇宙人みたいな先生ですよね?」などと、M先生の個性を評していた(私の発言ではありません!)んだけど、なかなか良い意味で中小企業診断士らしくないキャラの持ち主です。
 M先生には、いろいろと教えてもらっただけでなく、お客さんにもなってもらったし、同じ受講生にもウチを使ってもらっている人もいるだけでなく、この資格専門校つながりで、考えもしなかったオレも新たなる一面である”講師業”が始まるきっかけにもなったので、「転んでもタダでは起きない」どころか「1度転んでも、10回くらい起き上がる」ような結果になっているのは、ホントにみんなに恵まれていると、改めて感謝しているのです。
 前回、M先生に入庫してもらった時に、当初の見積もりに問題が出てきた部分があったんだけど、板金の協力工場の専務と相談して、「やっぱり目先の事に拘らずに、お客さんが納得できる作戦でいきましょう」と、目先のコストよりも信用というか安心を選択するのを板金工場側も受け入れてくれたのです。
 その経緯は、ある事情があるのでお客さんであるM先生には言わなかったものの、その時のご依頼に対する結果内容に満足していただけたのが、今回のリピートにつながったんだろうと思い、オレと同じような板金業者の姿勢がうれしかっただけでなく、リピートという形で業者に恩返しもできてホッとしたのです。
 今、あらゆる業界で、組織のモラルが問われている中、こういう基本姿勢をシッカリと守って進んでいける協力関係の取引先を持つウチは幸せモノですよね?

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