110-030 ハイオク仕様の車にレギュラーガソリンを使用して問題ないってホントなの?
メルマガ「クルマとカー用品の常識 ウソ? ホント?」第20号掲載
 今回のテーマは、結構多くの方が疑問に思われているだけでなく、わりとトラブルになっているケースが見受けられる内容だと思います。
 掲示板や雑誌などを見ても、大丈夫とか大丈夫でないとかいろいろ書いてあるために、かなり判断に迷われるのではないでしょうか?

 基本的には、ハイオク(プレミアムガソリン)を指定されている場合は、そのまま指定どおりのガソリンを使われるのが一番なのですが、もし何らかの理由で使えない場合にどうなのかを考えてみましょう。

 一般的には、国産車の多くはレギュラーガソリンでも対応可能で、輸入車では対応不可能な車がわりと多いという傾向があります。
 しかし、あくまでも傾向であり、全ての車種でそのとおりとは言えないのです。
 その理由としては、2種類の燃料で燃焼状態が違うために、それに対応することができる燃焼室の形状や燃焼状態であるかどうかということや、電子制御の燃料噴射の場合の燃料噴射や点火時期制御のプログラムにレギュラーガソリンに対応できる幅を持たせたプログラムが用意されているかどうかが主な原因になります。

 したがって、対応したプログラムを持たない車などでは、ノッキングだけでなくアイドリングでのエンジン不調というような症状まで引き起こす場合もあり、私も何車種か見聞きした経験があります。
 ご自分の車が対応可能かどうかについては、取扱説明書で確認し、説明書に記載されてない場合は、購入されたディーラーか自動車メーカーのお客様相談窓口などで事前に確認しておくほうが良いのです。
 というワケで、今回のテーマはホントとは言い切れないというのが回答です。

 ここで、ハイオクガソリンがレギュラーガソリンに比べて、どういった違いがあるのか?という疑問にもぶつかると思いますが、メールでのお問い合わせを拝見すると、結構誤解されている方が多いようなので、近いうちに取り上げてみようと思います。

戻る